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そろばん学習で人間力を高めます。

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アラカルト-思いつくままに、思いついた日に

 

2018年5月2日(水) ユース&アバカスフェスタ

全日本ユース。4月22日の大会が終わってから、持ち帰ってきた答案を精査しています。
どんな問題に間違いが多いか、答案記入に関する規則が周知されているか、採点での改善点など、次大会に向けて選手、指導者、主催者がそれぞれの立場で、そして時にはそれぞれの立場を越えてできるところを提案していくための作業です。

収容人数の関係で決勝ステージが昨年までと異なり、多くの皆様に見えづらい配置となってしまいました。来年は今年の反省をもとにして配置や設備を一から考え直していくつもりです。

しかし、それにしても思うことは、レベルアップの凄まじさです。
このことは、トップクラス、ベスト10、ベスト20、ベスト50などの節目の順位の選手層だけでなく、すべての選手に当てはまります。昨年までの自己記録を上回った選手に贈られるジャンプアップ賞の数は驚くばかりです。
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29日は一般社団法人大阪珠算協会主催の「アバカスフェスタ」という大会がありました。大会方法の詳細は省きますが、ここでも技術の伸びには顕著なものがありました。5桁×4桁が出題されるかけ暗算を難なくこなす選手の数が今年は飛躍的に増えていました。
来年の大会への出場を目指して見学にいらしていたある指導者は、「レベルが高くて参加は無理だ」とおっしゃっていましたが、ユースにしろアバカスフェスタにしろ、出場を重ねていく中で選手や指導者はいろいろと考え、悩み、工夫して伸びていきます。完成した状態で大会に臨んでいる人は、まずいないでしょう。

馬には乗ってみよ、人には添うてみよ、と言います。あれこれ考えるよりも、大会や検定という「上達を目指す制度」を活用されてはいかがでしょうか。
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29日のアバカスフェスタでは、このホームページ作成や塾報制作、作問などをはじめとするすべての業務を行っているパソコンで成績処理をするつもりでしたが、会場で電源を入れるも起動せず、できる限りの対応をしてみても起動に関するファイルが破損していたようで動いてくれません。フラッシュ暗算用に準備していたパソコンにたまたま持って行っていたプリンタードライバーや外字フォントなどをインストールし、大会は滞りなく実施できましたが、それから丸三日。パソコンを購入状態に戻し、いろいろなソフトを入れ直して、ようやく以前の8割程度まで復旧できています。
バックアップをとっていなかったため、写真や問題データ、ホームページデータなど、すべてを失うことを覚悟しましたが、ウインドウズが立ち上がらなくとも外付けのハードディスクにコピーできる方法があることをサポートから教えていただきました。わらにもすがる思いで指示された通りにしたところ、8時間ほどかかってほとんどのデータをコピーできました。

今後は「バックアップ」を趣味にしていこうと決断した8時間でもありました。

2018年4月18日(水) 2018年度全日本ユース珠算選手権大会

いよいよ迫ってきました2018年度の全日本ユース大会。
今年はアンダー10(小学5年生以下)195名、アンダー12(小学6年生・中学1年生)166名、アンダー15(中学2年生・中学3年生・高校1年生)123名の計484名のエントリーがありました。昨年よりも62名の増加、過去最高の参加者数です。
種目別決勝を行っていました稲森ホールの定員が588名のため、今年は種目別決勝を総合競技と同じ会場で行うことになりました。見やすさの面で昨年と異なることが予想されます。

以下、すでにご案内している項目もありますが、いくつか確認事項を列記しておきます。
・開始時間が昨年よりも30分早まっています。9時45分開場、10時30分開会となります。
・選手は会場入口で配布しております名簿を受け取らずに、席について下さい。
・総合競技の第1審は選手同士の交換審査となります。赤ペンを持参して下さい。
・総合競技終了後、昼食休憩があります。ゴミは各自でお持ち帰り下さいますようお願いいたします。
・よみうりテレビ「かんさい情報ネットten」の取材が入ります。
・テレビカメラや主催者記録カメラが選手の間近で撮影する場合があります。
・参加番号は受付票に記載のもので決定です。

スタッフの皆様へ
・集合は午前8時です。
・選手の引率の関係で集合時間に遅れて会場入りされた場合、実行委員の田中秀樹委員(あんざんファクトリーNeo)に到着報告をして下さい。

ご観戦の皆様へ
・会場入口付近に名簿と問題見本がありますのでご自由におとりください。
・会場のレストランをご利用頂けます。
・駐車場があります。

2018年3月6日(日) エチケット

もう何年も前のこの時期、突然目元がかゆくなり、くしゃみ、鼻水が止まらないという花粉症特有の症状が出ました。以来、毎年2月末から4月末頃まで、眉間から小鼻にかけての15平方センチメートルほどがむずがゆく軽くしびれた日々が続きます。

悔しいことに、春一番が吹かない年はあっても花粉の飛ばない年はありません。2月半ば、天気予報で花粉情報がいわれ始めた頃にはまだ症状は出ていないので、今年こそは大丈夫か、という淡い期待を持ちますが、いったんかゆくなり始めるともう後戻りなしで、症状が治まるまでじっと耐えるしかありません。

多くの生徒の皆さんも花粉症に苦しんでいるようです。マスク、めがね、サプリ、薬、スプレーなどなど、いろいろな戦闘グッズで武装していますが、症状が出ると集中力を保つのが難しくなるようで悪戦苦闘している様子が見えます。

授業終了後、迎えの車を待つ小学1年生が、昨日までしていなかったマスクをしていることに気がつきました。花粉症との戦いがこれから何年も続くのかと思うと不憫に思い、苦しんでいるのは君だけではない、一緒に戦おうと寄り添うつもりで声をかけました。
「花粉症?」
「風邪?」
「予防?」

口を開くのもおっくうそうな表情でしばらく逡巡するように黙っていた男の子は意を決したかのようにぽつりと答えました。

「ギョーザを食べてきたので・・・」

日頃、生徒に先入観を持って接することを強く自戒しているつもりですが、うっかり同病だと思い込んで接した足もとを見事にすくわれてしまいました。

2018年3月3日(金) プラチナの2分間

「黄金の3分間」に続いて「プラチナの2分間」についてです。

右脳活性プログラムでは、誰にとっても実に難しい桁であるはずの問題に取り組みます。
ふつうの練習ではここまで困難なことに取り組むことはまずありません。体で覚えるほどまでになった技術を、速く正確に維持し続ける能力を磨くのが、そろばん・暗算の練習です。ここでは「できない」という感覚を持つことは少なくて、点数の上昇と計算時間の短縮が目標となります。

しかし、右脳活性プログラムは異なります。暗算で計算できる限界の桁数の1桁上の問題は、これはもう別世界と言っても良いくらい困難なのですが、この困難なことに真摯に向き合うのが右脳活性プログラムの練習で、その時間は2分という制限時間です。
周囲の皆が戦い続けている中で、自分一人が戦わないわけにはいきません。2分間は逃げるに逃げられない時間です。逃げられないなら取り組むしかなく、取り組むうちに一筋の光明が見えてきて、やがては一筋の光が太い光の帯になり、巨大な壁の中央を突破する力になります。たった2分間ですが、逃げるために費やす2分と課題に向き合う2分とでは雲泥の差があるのは当然のことです。

困難に向き合う経験と突破する経験を積んだ生徒の皆さんは、次の課題への心構えができています。

2018年3月2日(金) 黄金の3分間

かけ暗算・わり暗算の桁幅を増やすために、星の郷教室では「右脳活性プログラム」という名称の問題を作って約1年取り組んできました。
この問題は少しずつ桁数を上げていく形式で、1枚10問題、制限時間2分で計時し、採点と間違い直しに3分の時間をかけています。
暗算は、短いタイムでたくさん解く、というのが一般的な概念なのですが、桁数を増やす場合には、この概念が邪魔をすることがあります。1つの問題にじっくり取り組む時間が必要なのです。
制限時間よりも長い間違い直し時間を設定しているのはこういう理由からです。

右脳活性プログラムでは、9割以上の正答で1つ桁を上げた問題に取り組みます。「1つ桁を上げる」と口で言うのは簡単ですが、取り組む生徒にとっては巨大な壁が目前に現れることになります。

2分計ったところで、できる問題は最初はたかがしれています。計っているだけではうまくならないのです。計り終わってから、できなかった問題や間違えた問題の中から1題でも良いので正答にたどり着くために四苦八苦しますが、この作業がうまくなるために必要な要素となります。

間違い直しにはエネルギーが必要です。計っている間は誰しも集中して繰り組みやすいものですが、間違い直しを効果的にするには集中を続けるための自発的な意志が不可欠です。そこで、自発的な意志を持続するのが困難な生徒には、様々な言葉がけや動機付けを行って自立を促したり、身近な到達目標を示したりして、ささやかな成功体験を重ねることができるように仕向けていきます。

間近い直しタイムが教室全体の雰囲気を決定すると言っても過言ではないでしょう。

少し練習するだけでいきなり大きな桁の問題を暗算で正解する人が稀にいます。才能のある人です。いくらきれい事を言ったところで、できる人とできない人がいるのですから才能に個人差があるのは悔しいことですが、事実です。
しかし、間違い直しの結果には才能は影響しません。自分にふさわしい練習レベルにおいて、間違い直しをやればやがてはできるようになりますし、やらなければいつまでたってもできないままなのは、誰にも平等な真理です。
ここには、甘えや妥協が入り込む余地はありません。うまくなるために乗り越えなければならない壁です。

間違い直しの3分・・・。私は「黄金の3分間」だと思っています。

2018年1月30日(火) 2018年度全日本ユース珠算選手権大会

本日、2018年度全日本ユース珠算選手権大会のご案内を過去に出場していただいた団体宛てに発送しました。数日中には到着するものと思います。トップページにも要項と申込書を掲載しております。
2018年大会は4月22日(日)、京都パルスプラザにおいて開催されます。開始が昨年よりも30分早まり、午前10時30分開始、午後5時終了予定です。
多くの皆様方のご参加とご観戦をお待ちしております。
参加資格は2018年4月時点で高校一年生以下の皆さんです。

2018年1月17日(水) 指導力向上プロジェクト第9弾

14日は一般社団法人大阪珠算協会主催による指導力向上プロジェクト第8弾「コーチング」、第9弾「技術指導」が行われました。コーチングは昨年6月に続いての2回連続講座です。前回の振り返りから量子力学、人格分析と、とても興味深い内容で講座は展開されていきました。
「技術指導」では、かけ算両落とし、読上算の技術向上、乗除暗算の桁幅増加、採点方法、その他の指導事例を体験していただきました。
また、子どもたちを指導していく上で不可欠な要素についての話題にも触れました。
1.目的の明示と意義の伝達
2.指示の明確化と意味の伝達
3.行動の明確化
4.結果の評定
指示が通らなかったり、不満や否定的な言葉が学習者から出てくるのは、これら四要素のうち、どれかが欠けているときです。目的が分からなかったり見通しが悪かったりすると不安になり、それが言動になって表出します。この不安が伝播することで、集団のまとまりは崩れ、ひどくなるとパニックとなります。

4つの要素を意識して考えに考えぬいた上での言動を心がけたいものです。

2018年1月11日(木) 来年の計算大会

久しぶりの更新だというのに、そして年が改まってまだ間もないというのに、来年の計算大会について書くのはどうかと思うのですが、しかし、どこかで誰かがお知らせしておかなければならないことなので記しておきます。

来年、平成31年に行う平成30年度全国計算競技大会は1月6日に決定しました。

今年の大会は4日前の1月7日に開催されました。閉会式の折りに来年の大会は平成31年1月20日というアナウンスがありましたが、会場確保の都合で日程変更に至った次第です。
1月6日は正月気分がまだまだ漂う時分ですが、今から・・・、そのつもりで・・・、過ごす・・・には、はるか先のことですが、どうかあたまの片隅にでも置いておいて下さい。
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14日は、大阪珠算協会主催の指導力向上プロジェクト第8弾「コーチング」・第9弾「技術指導」が開催されます。現在、講習の準備が佳境に入っていますが、講習の直前まで、ときには講習中にも会場の雰囲気からヒントを頂いて新たな思いつきや発見をすることがあって、準備が完了することがないまま当日を迎えるのはいつものことです。
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2月の日商能力検定に向けて、別にたいしたものではありませんが思うところがあって、昨日から今日にかけて新たな問題を作成しました。たいしたものではないのは本当で、それでも作成に結構時間がかかったのも本当なのですが、校正しているうちに本当にたいしたものではないように思えてきました。かけた時間のことを考えると悔しくて、扱いに困っている今年の一作目でした。

2017年10月23日(月) 久しぶりの更新です

久しぶりの書き込みになります。
年齢もそこそことってくると、いろいろな会合に顔を出すことが多くなりました。
テーマは多岐にわたり、お顔をあわせる先生方も増えてきましたが、会合の中でいろいろと思いが募ってくると、書けないことも多くなってしまって、なかなか筆が進まない日々が続いています。

久しぶりと言えば、風はまだ強かったものの台風一過で、青空を久しぶりに見ました。生まれた頃のことは知りませんが、天気を意識し始めたときから今まで、こんなにも曇天や雨天が続いたことはありませんでした。梅雨の時期でも1週間以上青空を見ないことはまずありません。
今日はまさに日差しという言葉がピッタリの太陽光の筋が教室に差し込んできました。そうそう、いつもはこんな明るさだったんだと、たかだか十日ほど日光に会わなかっただけで嬉しいような懐かしいような気持ちになりました。
教室近くのコインランドリーは、昨日まで駐車場に入れずに路上で待つ車があふれていました。洗濯物が乾かないことから大盛況だったのでしょう。「風が吹けば桶屋が儲かる」のは現代でも十分に通用するようです。
---------------------------------------------------ところで、10月22日に『夢教材工房』または星の郷総合教室あてにお送りいただいたFAXが、読み込むことができずにいます。着信したことは判明していますが、どちらからいただいたものか、どんな内容かが確認できないままになっています。
お心当たりのある方がいらっしゃいましたら、お電話いただくか、再度FAX送信していただきたく思います。
この欄にどれほど効果があるかはまったくわかりませんが、奇跡が起きることもあるかと思い書いてみました。

2017年6月20日(火) グランプリ大会練習会(追加)と観察定位法勉強会のご案内

グランプリ大会大阪府選手団公式練習会の1週間前に、星の郷教室でグランプリ大会に向けての練習会を行います。本大会に出場する選手のみ参加できます。申し込みは7月8日までとさせていただきます。
7月9日(日) 午前10時~午後3時
参加料 2000円(昼食代・問題費となります。昼食はこちらで準備します)
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7月6日(木) 午前10時~正午頃まで、星の郷教室で乗除の観察定位勉強会を行います。ある先生から観察定位に関するご相談があったことをきっかけにして勉強会の開催が決まりました。参加料は不要です。
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上記2つとも、お申込みは星の郷教室までFAXかメールにてお願いいたします。

2017年6月11日(日) i-test勉強会 ならびに グランプリ大会練習会

標記2つのご案内が一般社団法人大阪珠算協会のホームページにアップされました。どちらも参加資格に制限はありませんので、ご関心のございます皆さんは是非ご覧下さい。

現在、グランプリ練習会で使用する問題を少しずつ作成しています。
今年の予選問題を見ると、スクール部門以上で使用される問題の乗除で明らかに例年とは違った出題傾向があります。本大会でどのような問題が出題されるか全くわかりませんが、予選大会の問題傾向が引き継がれるものと想定しながら練習問題を作成しています。
問題作成者の作問意図をいろいろと考えたり、この問題を使って練習する選手達の様子を想像しながらの問題づくりは、なかなか手間暇のかかるものですが、楽しさも大きいものではあります。

今日は近畿珠算団体連合会の総会に出席しました。28年度の決算報告の後、29年度の予算審議と事業予定のご説明の中で、近団連として全日本ユース大会を後援することが提案され、可決されました。まったく予想だにしていなかったことで、ユーススタッフの一人としてうれしい限りです。

2017年5月3日(水) 忘れ物

下にも書きましたが、現在、ゴールデンウィーク明けにお送りする資料を準備中です。
持ち主が判明いたしました当日の忘れ物は資料と同送いたしますが、どなたのものかわからない手提げカバンが一つ残りました。写真を掲載いたしますので、心当たりのあります方はご連絡下さい。

2017年4月27日(木) 全日本ユース終了・・・でもまだまだ続く

10回目のユース大会、とりあえず終了しました。
が、いろいろと細かなトラブルや紛失、忘れ物があって、予定時間を大幅に過ぎてしまいましたこと、お詫び申し上げます。
当日お渡しできなかった賞品や、お帰りの都合でお持ち帰り頂くことができなかった賞状は、ゴールデンウイーク明けにお送りさせて頂きます。
大会当日の夜、記録映像担当スタッフの発案で、過去の映像をまとめたDVDを賞品・賞状と同送することが決まりました。現在その作成に入っており、ゴールデンウイーク中に完成予定ですが、お急ぎの方はご連絡下さい。

それにしましても、決勝出場人数80名という数字には感動すら覚えました。実に参加者5名のうち1名が基準点を超えています。この決勝方法を採用した2014年は42名でしたから、わずか3年で倍になっています。ハードルができると確実にそれを超える人が、数人ではなく、多人数に、しかも短期間でなるという事実は、我々の日常の指導に強烈なインパクトを与えてくれました。
子どもたちは肯定的学習者です。習いたい、うまくなりたいという欲求をみんな持っています。どのレベルであっても、適切なハードル(・・・目標と言い換えることができます・・・)の設定は、直接的な指導と同様にとても大切なものです。すべての学習者に具体的で実現可能なハードルを指し示すには、やはり徹底的に見て、感じて、考えること以外にはありません。

ユース10年。気持ちを新たにした大会でした。

2017年4月19日(水) 全日本ユース

いよいよユース大会が今度の日曜日に迫ってきました。
10回目を迎える今年のユース大会は422名という過去最高のお申込みを頂きました。手伝いのお申し出を頂いたスタッフも100名を超えています。
当日、スタッフで可能な方は午前8時に集まっていただき会場設営。9時頃から問題の準備や打ち合わせを行い、早めの昼食を済ませて大会に備えます。

午前10時15分 開場(選手の皆さんの受付はありません。参加名簿やゼッケンは机の上にあります)
午前11時    開会
正午頃      昼食休憩
午後0時30分頃 種目別競技予選
午後2時30分頃 個人決勝
午後3時頃    種目別決勝
午後3時30分頃 フラッシュ暗算
午後4時頃    表彰 閉会式

うまくいけば、以上のような感じで進むはずです。

当日は、昨年に引き続き、かんさい情報ネットten(よみうりテレビ)の取材が入ります。放送日はゴールデンウィークだと伺っていますが、会場で詳しくお知らせできるものと思います。

観覧席を選手に相対する形で設けます。高校1年生以下の選手達が作り出す見事な空間を是非ご堪能下さい。引率の皆様やご観覧の皆様には会場入口で参加名簿を配布しております。

2017年1月13日(金) 雪の影響は?

明後日15日は、大阪天商珠算倶楽部主催による「平成28年度全国計算競技大会」が、大阪市のたかつガーデンで午前10時からおこなわれます。
天気予報では明日から明後日にかけて日本各地で大雪ということになっています。会場にたどり着いたものの帰るときには交通手段がないということも想定され、気が気ではありません。

かくいう私も、大会に必要な物資一切を大会当日車で会場まで運ぶつもりですが、雪で道路が寸断されたりすると一大事ですから、天候次第では前日の夜のうちに会場近くまで移動しておくつもりです。
雪国ではほとんど無視されるようなわずかな積雪でも、大阪近辺では大変なことになります。いくら冬用タイヤやチェーンを準備していたところで、前を走る大型車が1台でも立ち往生すれば万事休す、です。

大会は午前中に総合競技、読上暗算、読上算、午後は種目別決勝と特別競技を行う予定です。観戦席は選手席と対面して設営しますから、選手達が計算する様子を目前で観察できます。伝票のめくり方や目線の動き、読上算の指さばきなど、最高レベルの技術をどうぞご覧下さい。

また、会場では印刷機のデモ展示や「脳と身体を鍛えるBB教室」の特別展示もおこないます。

2016年12月4日(日) どちらが少数派?

「アラカルト欄の更新はどうなっているんだ!」というお叱り(?)のお声を頂くこと、しばしばです。

大会や検定、日々の授業でいろいろと思うことはありますが、書くと小言ばかりになってしまいそうで、気が滅入ります。書いている当人がそうなのですから、ご覧頂く方もきっとそうだと思うと、なかなか書き出せないものです。
でも、先日「どちらが少数派?」と疑問に思ったことがありましたので書くことにします。

スーパーで会計待ちをしていたときのことです。前に並んだご婦人は、少しずつ前に歩みを進めるにあたって、買い物かごを床に置いて、左右の足でサッカーのドリブルのようにして押しているのです。かごには食べ物も入っています。
レジの台にはさすがにかごを手で持って上げていましたが、そのかごには次に会計をする私のものが入っていくわけです。私は特段何事も潔癖でなければダメだというわけではありませんが、かといって地面をこすったかごを好んで使うタイプでもありません。
そこで、かごを交換して頂くためにレジ係にその旨を伝えようとして視線を上げると、私の後ろの人も、またその後ろの人も地面にかごを置いて蹴りながら進んでくるのが目に入って、思わず声を上げそうになりました。

実に、4人中3名が地面直置き派で、私一人がカート派だったのです。

カートもかごも誰がどのようにして使ったか定かではないにしろ、それでもおそらく地面よりは清潔だと思いますし、何よりも、食べ物を足で押すという行為にかなりの違和感を感じたのでした。

レジ終了後、他のレジに並ぶ皆さんは果たしてどうかと気になって観察したところ地面直置き派は他にいらっしゃいませんでした。

お客さん自身がバーコードリーダーを使用する『セルフレジ』がある時代です。足でかごを押す皆さんが利用する『買い物かご地面直置き派専用レジ』や、『買い物かご頭上置き派優先レジ』があってもおかしくないかもしれませんが、私のようにカートを利用する『買い物かご空中派』は今や少数派なのでしょうか。

2016年9月12日(月) i-test勉強会 & 指導力向上プロジェクト

なかなかお知らせできませんでした今年度のi-test勉強会。ようやく日程が決定しました。
1回目 平成29年1月8日(日)
2回目 平成29年2月26日(日)
どちらも、午後1時~午後4時、場所は星の郷教室で、定員は各回20名です。
i-test勉強会はもともとはi-testの普及と活用法の研究のための勉強会として出発したもので、大阪珠算協会とi-test実行委員会の共催となっております。i-testをまだ採用なさっていない先生方もご参加いただけます。内容はi-testにとどまらず、毎回多岐にわたっておりますので、どなたでもどうぞお気軽にご参加下さい。お申込みは、メールにて直接星の郷教室までお申し込み下さい。お申込みメールアドレスは、kanemoto◎cap.ocn.ne.jpです。(◎を@に置き換えて下さい)随時受け付けさせていただきますが、定員に達しましたら締めきりとさせていただきますのでどうかご了承下さい。
また、1月9日(月・祝)は、大阪珠算協会主催「指導力向上プロジェクト第6弾 初歩指導」と「指導力向上プロジェクト第1弾(段位かけ算)と第2弾(段位わり算)の合併版」も行われることが決定いたしました。詳しくは9月末から大阪珠算協会のHPにおいてご覧頂ける予定です。
第6弾「初歩指導」は入会直後から3級程度までの内容となります。

正月から勉強漬けですが、1年間戦える体力ならぬ“脳力"を刺激する場として、どうぞご活用下さい。

2016年8月29日(月) 指導力向上プロジェクト第4弾「究めるメンタル」

日本のメンタルトレーニング界の草分け的存在で、今なおプロ・アマスポーツで頂点を目指すアスリートの皆さんが多く慕う福島大学教授、白石豊先生をお招きして、大阪珠算協会では指導力向上プロジェクト第4弾の講習会を昨日実施しました。「さあ、これから始まるぞ」という雰囲気になった頃に、はや2時間が経過、予定終了となりました。あっと言う間の2時間とはまさにこういうことを言うのでしょう。
本番で実力を発揮するために、まずは自己分析シートをつくり、弱い分野を視覚化して認識し、そこを補うトレーニングを行うこと、身体、呼吸、精神をリラックスさせる方法、リラックス状態で集中力を高める方法などの具体的な内容と、メンタルトレーニングを積んだアスリートたちの変化や指導者が壁を作ることへの警鐘などのお話しがミックスされたご講演でした。
前日の夕食会からご一緒させて頂きましたが、何時間でも幾通りでも、全く話題が尽きない引き出しの多さに驚くとともに、年間講演回数が100回、大学での週10コマの授業を精力的にこなしていらっしゃるタフさに感銘を受けました。
大阪珠算協会では12月10日に指導力向上プロジェクト第5弾として「究める話し方講座」を行います。現役のアナウンサーを講師に、話し方・伝え方・使用禁止の言葉・滑舌の改善などなど、魅力的な講座になることと思います。詳しくは近日中に協会ホームページに掲載されますので、ご興味のあります皆さんはご覧下さい。
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8月8日の全日本大会で、良い夢を見させて頂きました。
大会では1500点満点の問題で1480点以上を取得した選手が、日本一発表の前に会場に紹介されますが、そこにうちの末娘の名前も入っていました。可能性としてなくは無い点数ではありますが、練習中の確率からいっても、本番で1480点を超えるのはまだ難しいという印象を持っていましたので、観客席から驚きをもって末娘の様子を見ていると、なにやら落ち着きがありません。キョロキョロ周囲の様子をうかがったり、誰かを探すようなそぶりを見せたり・・・。
大会は交換採点で審査が行われます。交換審査では、隣の席の選手がまず1回目の審査を行い得点を付けます。次に、答案を本人に戻して採点ミスがないかの審査を行い、得点が確定するシステムです。
1回目の審査で返ってきた得点は1495点。本人もこれには大満足で、「よっしゃぁー!」と思ったようなのですが、自己審査で確認すると、バツであるはずの答えがマルになっているものをいくつか発見し、会場担当委員とも確認して1470点と確定しました。
採点後、小学生日本一の決定のために1350点以上の小学生の答案が回収されました。その後、1480点以上の選手の答案を回収し発表となるわけですが、事前に集めた小学生の答案の中から1480点を抽出するときに、初審の1495点だけを見て選び出されたことが発表ミスの原因のようです。
1470点だと分かっているのに1480点以上で名前が発表され、大きな拍手まで頂いているのですから心中とても複雑だったことでしょう。

タイミングを見て本人が申告し、会場に事のてんまつがアナウンスされましたが、一瞬でも良い夢を見させて頂けたことを喜んで良いのか、はたまた喜んでいる場合か。不思議な心境を持ったひとときでした。
その後しばらくの間、本人は「本当は1495点だったのに~」と落ち込んでは、周囲から「本当は1470点だ!」と指摘されて、「本当」という言葉の意味の再認識を繰り返していましたが、まぁ、気持ちが分からないこともありません。
目立たなくていいところで目立ってしまって、周囲の選手からいくつか慰めの言葉をかけてもらったようですが、娘から、そんなときはどのように返答すれば良いのかを尋ねられた私も答えに窮する出来事でした。

2016年8月13日(土) そろばんの日

暑い毎日が続いています。
昔は、といってもほんの十数年前まではこんなにも暑くなかったと思うのですが、ここ最近は大阪は完全に熱帯です。検索してみると、大阪の明日の気温予想は、最高気温が36℃で最低気温が26℃。ちなみに明日のハワイ州ホノルルは、最高が28℃で最低が24℃です。
「暑さしのぎに~~ハワイ・ワイキキ6日間」なんていう旅行パンフレットが旅行案内店の店先に並ぶ日も近いかもしれません。
さて、そんな暑さ真っ盛りの8月8日はそろばんの日です。そろばんを弾く『パチパチ』という音から制定されました。

が、私はそれにやんわりと異を唱える一人であります。

『パチパチ』という音と言葉が先行しすぎて、そろばんは『パチパチ』と弾くものだと思ってしまい、『パチパチ』と音を立てるのが正しい作法だと業界としてお墨付きを与えることになりはしないかと、やんわりと危惧する者であります。

そろばんを弾けば、確かに『パチパチ』という音がします。しかし、これは珠を動かした結果、仕方なく音が鳴るものであって、パチパチと音を鳴らすことを目的として珠を動かすのではありません。ところが、パチパチという言葉がそろばんの操作の仕方を言い表すのに最も伝えやすいものであることが恨めしいところで、では、8月8日以外にふさわしい語呂合わせの日があるかというと、実は無いのです。
しかし、だからといって、やはり『そろばんパチパチ』を容認するのはどうも気が退けています。
『パチパチ』は少し気を許すと
『バチッバチッ』となってしまうことがあって、あっと言う間に悪い癖が付いてしまいます。そして、この悪い癖は、付くのはあっと言う間なのに、取り除くにはかなり長い期間と努力を要すること無駄な脂肪と同じで、なかなかに厄介なのです。

そろばんの珠同士が当たると、確かにパチパチと音がします。しかしそれは決して速度が上がったとしても『バチッバチッ』の方向に強化されるのではなく、一定のリズムを保って『サラサラサラサラ』というイメージに近づけていきたいものです。
大会ではそろばんの音は、とがった部分がそぎ落とされた『サーッ』『ザーッ』という波音にも似た響きになります。
それはまるで大勢が同じ楽器を奏でているようにも聞こえるのです。

2016年8月1日(月) 大阪珠算協会ホームページ

大阪珠算協会のホームページユースがリニューアルしました。osaka-abacus.comでご覧頂けます。
そろばん学習の魅力や各種行事案内を発信していきます。

6月に複数名のスタッフでホームページ委員会が立ち上がりました。幹になる部分をつくり、そこから枝を広げていく作業は、そろばん教育の意義を改めて考える作業でもありました。
花を咲かせて実を付けるまでには、まだまだ時間も手間もかかるわけですが、皆さんのご意見を栄養分にして充実したホームページにしていきたいと思います。
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7月30日~8月1日まで、日本珠算連盟主催の指導者養成講習会が開かれました。そろばんの先生を目指す方や、そろばんの先生になってまだ日が浅い先生方向けの講習会です。2日目に、乗除と暗算指導、その他について4時間ほどを担当しました。
例年、乗除指導法と暗算指導法が別項目として別時間にプログラムされていましたが、今年はまとめて4時間という形にして頂きました。それは、暗算とそろばんとを同一のものとして考えるからです。
しかも、そろばんで計算するとおりに暗算で行うという従来のとらえ方とは逆に、暗算で計算する方法をそろばんで覚えるという形で講習を進めました。
そろばん教室に生徒や保護者の皆さんが期待する内容を正面から見据える内容にしましたが、さて、受講生の皆さんはどのように感じられたでしょうか。

2016年7月6日(水) テレビ放送

ユース大会のテレビ放送のご連絡です。

放送日 7月7日(木)
番組名 日本テレビ「エブリィ」
時 間 16時台
下の記事でご報告いたしましたVTRを短く編集したものになるようです。
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現在、7月17日のそろばんグランプリジャパン合同練習会で使用する問題を作成しています。
過去問を参考に作っていますが、その年その年の作問者の狙いや意図を読み取りながらの作業です。
「狙いや意図を読み取りながら」とは言うものの、「狙いや意図」はまったく私の一方的な解釈です。あたっているのか外れているのか、はたまた「狙いや意図」があることを前提としていること事態が的外れなのかわかりませんが、時間はかかるもののなかなか楽しい作業です。
参加する選手の顔や実力を頭に浮かべながら、誤算につながるような問題を作ります。
練習の目的には、うまくなるための練習と、あらゆる弱点を見つけてはつぶしていくための材料を生み出す練習の2つがあり、合同練習会では前者を主目的とする参加者が9割、後者を主目的とする参加者が1割程度でしょうか。練習で使用する問題は、両者の希望を考慮しながら難易度を設定しつつ、大会当日の問題内容も予想しながら作成します。数字だけを規定に沿ってならべて作問すると楽なのですが、どうせせっかく時間を使うのですから、作問も楽しんで、というスタンスで取り組んでいます。
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7月18日には枚方市地域活性化センター「きらら」で、今年度のA1グランプリ大会が開催されます。正午開会、午後4時30分終了予定です。
そろばんを通じて多くのことを学ぶことができますが、この大会は、いわば、そろばん学習の見本市のようなものとなっていまして、選手も観覧者も主催者も、それぞれの立場で多くのことを考え、学ぶことができます。
お時間がございましたら、是非足をお運び下さい。
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2つ下の記事「指導力向上プロジェクト第四講座」に続きまして、第五講座を今年12月に行うことが決定しました。内容は「話し方・聞かせ方」となります。明日7月7日、講師をお願いしております在阪局現役のアナウンサーと打ち合わせを行います。詳細が決定いたしましたらご案内させて頂きます。

2016年6月7日(火) テレビ放送時間の訂正

下の記事でご案内いたしましたユース大会のテレビ放送の最終連絡が入りました。

放送日 6月8日(火)
番組名 中京テレビ「キャッチ」
時 間 15時30分~19時の番組内
放送エリア 愛知県 岐阜県 三重県

2016年6月6日(月) 指導力向上プロジェクト第四講座

全大阪オープン大会と、同日開催の全大阪チャレンジャーズステージ。ともに一般社団法人大阪珠算協会主催の大会で、協会事務局と全大阪委員会が中心になって準備を進めています。

小さな事から大きな事まで、準備はどれもが大切な事ばかりですが、とりわけ大切なのが、これがないと始まらない大会問題の準備。4月末に委員会メンバーで作問の分担を決め、5月末日を提出期限とし、本日すべての問題の校正を終えました。大会直前に最終チェックをして、本番に備えます。
問題作成には細かな決まりがいくつもあります。作問者によって難易度に差が生じないようにと配慮してのことなのですが、がんじがらめの規則の中、それでもオリジナリティを出すべく作問者は頭をひねります。制限時間4分の問題を作るのに何時間もかかるのは、規則を守ることだけに時間を費やしているのではなく、作問者の思いをいかに組み入れるかということにもよるのです。
全大阪オープン大会は今年で70回の節目を迎えます。そのときどきでメンバーは入れ替わっていますが、それでも70年間にわたって、作問者と選手、作問者と指導者との丁々発止の駆け引きが続いてきているのは、少しばかり誇ってもいいように思います。
---------------------------------------------------全大阪オープンが老舗ならば、4月に9回目となる大会を終えた全日本ユースはまだまだ駆け出しの見習いみたいなものです。70歳と9歳というと、これはもう立派に祖父母と孫の年齢です。
よもや孫の活動が気になってのことではないと思いますが、おかげさまでユース大会は第一回大会から毎年どこかのテレビ局か新聞社に取材して頂いています。今年のユース大会も、昨年に引き続いて大阪よみうりテレビのニュース番組に取り上げて頂きましたが、まったく同内容のVTRが6月8日、中京テレビの午後6時台に放送されるという連絡がきました。ニュース番組中での放送ですから、他に突発的なことが発生すると放送の延期があるかも知れませんが、お知らせしておきます。
---------------------------------------------------一般社団法人大阪珠算協会では、昨年度から「指導力向上プロジェクト」という講習会を行っています。ふだんの講習会とは少し違った視点で開いてきておりますが、その第四講座のご案内が大阪珠算協会のHPに掲載されております。テーマは「本番に強くなる」。日本のメンタルトレーニングの草分け的存在で、現在でも第一人者でいらっしゃる先生をお迎えします。珠算指導者だけでなく、どなたでも参加できる講習会となっておりますので、ご興味がございましたら大阪珠算協会のHPをご覧下さい。

2016年5月22日(日) そろばんグランプリジャパン2016 合同練習会のご案内

本日、そろばんグランプリジャパン2016大阪府大会が行われました。
大阪府珠算連盟連合会では、小学生部門、中高生部門、大学・一般部門の3部門から各2名ずつの正代表と、高校生以下の2部門から各5名ずつの推薦選手を代表選手として選出しました。また、推薦選手に準ずる得点を記録した選手20名程度を強化選手に指定しました。
大阪府連では、毎年、以上の選手たちに加えて、7月のグランプリ本大会への出場の如何に関わらず、また、大阪だけにとどまらず広く日本全国から参加できる合同練習会を開催してきております。
今年も、他の行事との日程調整が困難でわずか1日限りのものとなりますが、7月17日に予定しております。本HPのトップページにご案内文書へのリンクを設定しておりますので、ご興味のあります皆様はご覧下さい。

2016年5月11日(水) アバカスフェスタ&岸和田珠算協会優良生徒表彰式典

5月1日のアバカスフェスタ。午前は小学5・6年生部門、午後は小学2年生以下の部、小学3・4年生の部、中学生の部を行いました。一日に2つの大会を実施するという無謀なスケジュールでしたが、全員が初出場であるはずなのに選手のみなさんの動きがすばらしく、すべて予定通りに大会を終了することができました。

大会中に選手のスナップ写真を撮影して閉会式で映写したり、表彰式では従来の大会とは異なる方式を採り入れたり、一風変わった同点決勝を行ったりしましたが、さて、ご参集のみなさんはどのように感じられたことでしょうか。

一般社団法人大阪珠算協会の広報委員会から選手のみなさんに原稿用紙を配布しています。大会への取り組み、大会当日の様子、気持ちなどを書いて教室の先生に渡して頂くと、もれなく記念品が贈られ、さらにその中から数人分が協会の会報に掲載されることになっています。
---------------------------------------------------5月8日は、岸和田珠算協会主催の優良生徒表彰式典に出席してきました。式典の最後に数十分お時間を頂きましたので、ユース大会の開会式と閉会式のビデオを見て頂き、一生懸命取り組むことの大切さと素晴らしさについて感じてもらいました。

そして、、、

そろばんの練習は集中力を高める訓練であること。
そろばん教室は自己肯定感を高める場であること。

自己肯定感を持ち、人の役に立っているという実感を持つことは、中学高校生期のみならず、どのような年代の人にとっても有意義なこと。

さらに、読書をして、語彙数を増やすこと。語彙が増えることで、思考の幅、思考の奥行き、思考の深さが増します。

・・・というようなことを話してきましたが、表彰生徒と年を追うごとに歳が離れていく現実をまったく気にする必要がないほど表彰生のみなさんの態度には感心しました。

ご家庭の雰囲気や、先生方の日常のご指導が目に浮かびます。

2016年4月25日(月) 全日本ユース大会 開催の御礼

昨日、無事に今年度のユース大会を終了することができました。

白熱した中にもほのぼのとした空気が漂う独特の空間を選手385名、スタッフ84名、ご観戦の皆様300名程の方々で共有しました。
いろいろと想定外のハプニングがあったりしましたが、皆様のご協力とご理解をいただき、充実した濃密な時間を過ごしました。
心残りは、種目別最優秀の坂田選手に副賞として大会公認フードとなってしまいましたサンドイッチを渡しそびれたことです。時間が経つほどに後悔の念が増幅しています。

大会会場に設置しておりました熊本地震への募金箱には、77758円の皆様のお気持ちが集まりました。近日中に、大会中にアナウンスいたしました先方様へ送らせて頂きます。

終了時刻が予定より40分ほど遅れたことで、閉会式のビデオをご覧頂けなかった皆様がいらっしゃいました。
今からでも観賞をご希望なさいます皆様は、大会の参加申込先までメールを頂きましたらお送りいたしますので、ご遠慮なく、お申し出下さい。
年齢制限のあるユース大会は、毎年、今年で最後、という選手たちが複数名出場します。ビデオの最後は、そんな選手たちにスポットを当てて編集してあります。当日撮影した写真をもとに、担当の委員が大会と同時進行で完成させました「作品」になっています。

ところで今度の日曜日、5月1日には、今年新設の「アバカスフェスタ」が開催されます。一般社団法人大阪珠算協会主催でご自由にご観戦頂けます。会場は大阪府立労働センター(エル・おおさか)、小学5・6年生のスクール部門は午前9時30分開始、小学2年生以下、小学3・4年生、中学生の3部門は午後1時開始です。
見るのも出るのもハラハラドキドキで、珠算大会の新しいカタチをご提案する大会となります。

2016年4月12日(火) 全日本ユース大会のご連絡

個人総合競技で、アンダー10が840点、アンダー12が860点、アンダー15が880点以上の選手によって行う決勝の場所が昨年までの大会とは異なりますのでご連絡いたします。
今年は、個人総合決勝を総合競技の会場で行います。
種目別競技準決勝終了後、3部門同時に決勝を実施します。

決勝後、会場を稲森ホールに移して、種目別競技決勝・フラッシュ暗算・表彰・閉会式と続きます。

決勝の審査、照明、選手の動線、見やすさ、時間配分などを考慮しての変更となります。

2016年3月25日(金) 全日本ユース大会受付票発送

本日、お申込み受付票の発送準備が整いました。明日、メール便にてお送りいたします。3月中にはお届けできるものと思われますので、ご確認下さい。

メールでお申込みいただきました皆様には、お申込み日に受付完了の返信をお送りしておりますが、郵送でお申込みいただきました皆様には明日発送致します受付票が初の返信となりますことをお詫び申し上げます。

2016年3月23日(水) 全日本ユース大会申込締切

3月20日、全日本ユース大会の受付を終了しました。

今年は過去最多の385名の精鋭をお迎えすることとなりました。

内訳は、アンダー10が163名、アンダー12が128名、アンダー15が94名となっています。
明後日以降、順次受付済確認書を発送していきますので、お申込みをいただいた皆様はどうかご確認下さい。確認書が3月末日までに届かない場合は、事務局までご連絡下さい。

22日の午前、会場の担当者と大会実行委員会とで打ち合わせを行いました。会場の京都パルスプラザは今年で3年連続お世話になりますが、打ち合わせの冒頭で「来年度もすでに日程を押さえてあります」との言葉がありました。実行委員会は1か月後の大会を見据えているのに対し、会場側は一年先を見据えて活動なさっているのには感心するとともに、うれしく思いました。

会場内のレストランとの打ち合わせ、会場近隣の反省会会場の予約、決勝会場となるホールの設備会社さんとの折衝なども順調に進み、あとは参加名簿、賞状、賞品、映像、ゼッケン、問題整備など、少しずつ少しずつ、大会の情景を思い浮かべながら準備を進めていきます。
乗客がすべて乗り終えた飛行機が、誘導路上をタキシングするのにも似た1か月がこれから始まります。

2016年2月23日(火) 抗議

ある通信教育の教材に次のようなものがありました。

小学5年生の社会の問題です。
「次の図は工業製品とくらしの変化に関するものです。図中のAにあてはまる電化製品と、Bにあてはまる道具の名前をそれぞれ書きなさい。」

左側には暮らしが変化する前、すなわち昔の道具についての説明があり、右側には変化後、すなわち現在の道具についての説明があります。左右の図の間には大きな矢印が右向きに出ていて、変化の様子を視覚的にとらえられるようになっています。

第1問は、掃除道具に関する設問です。
左側にはほうきとはたきの写真があって、写真の下に「昔は、ほうきやはたきを使って、家のそうじをしていた」という説明があります。右にはAと書かれたスペースがあって写真はなく、その下に「今は電気で動くこの製品を使って楽に家のそうじができる」との説明書きがあります。
スペースに入る答えは、「電気掃除機」です。

第2問は計算器具に関するものです。
左側にBと書かれたスペースがあり、下に「昔は、この道具を使って計算した。『読み』『書き』とならんで、大切な技術だった」との文言があり、右に電卓の写真があって「今は電卓で計算することができる」との文言があります。
スペースに入る答えは「そろばん」です。

この教材の設問の趣旨をあれやこれやと言うつもりでここに書いたのではありません。

ただ、ある生徒がこの教材の文言を、次のように書き換えているのを紹介したくて書いたのです。

その生徒は、「昔は、この道具を使って計算した。『読み』『書き』とならんで大切な技術だった」との文言の「昔は」を消して「今も」、「計算した」を消して「計算している」、「大切な技術だった」を消して「大切な技術です」と、珠算界では伝統的に正しい方法である二重線で消して書き換えていたのです。

周囲に決しておもねらず、自分がよかれと思ってがんばる姿をこれほどまで見事に、そして端的に表していることがなんだか小気味よくて記録に残しておこうと思ったのでした。
個人的には、ちょっとした「スカッとジャパン」でした。

2016年2月10日(水) 2016年度全日本ユース珠算選手権大会

トップページから2016年度全日本ユース大会の要項と申込書をご覧頂けます。

今回で9回目となるユース大会は、4月24日(日)、京都パルスプラザにおいて開催されます。定員はありません。
選手、保護者の皆様、指導者、スタッフ。四者がそれぞれ様々な思いを持ちながら大会に関わりを持ち、それらが結集して大会のかたちができあがります。
さて、今年はどんなかたちを持つ大会になるのでしょうか。

2016年1月31日(日) ちょっとしたビッグデータ

1月24日(日)に行われた近畿珠算競技大会大阪府代表選手選考会。全選手の答案を調べたところ、興味深いデータが得られました。
大会前日の特別練習中、3桁のみとり暗算がどうしても合わないという生徒と会話する中で、生徒が難しいと感じる箇所と誤算が発生する箇所とが必ずしも一致しないことが判明しました。
生徒は、たとえば1234-238のような、運珠量が多く、習い始めの生徒たちが困惑するような箇所を誤算発生場所だというのですが、こんな部分はセンサーが事前に働いて慎重に計算するために誤算は発生しづらいもので、誤算は計算そのものが難しい場所ではなく微妙な動きが連続して発生するところで起きているのです。

そこで、先の大会の答案を調査したところ次の問題で同じ答えで間違えているのを発見しました。

814
208
951
386
920
547
163
695
810
704

正解は6198ですが、6188という答えを書いている答案が10枚近くあったのです。

6口目の547をたすときや、8口目の695から9口目の810をたしているときの十位の変化に誤算原因があるという仮説を立てて10題分の問題を作り、この1週間ずっと同じ問題を指ならしとして生徒たちに課しています。

先日の大会だけでは標本数が少なすぎますが、母集団をもっと大きくすれば、みとり暗算の正答率を上げる確実なヒントが見つかるかもしれません。

2016年1月5日(火) 明けましておめでとうございます

明けましておめでとうございます。今年もよろしくお願いいたします。

年末の一大イベント「クリスマスカップ」から帰ってくるとお正月は目前。一年前からわかっていることなのに毎年のことながら年賀状書きやら正月準備、片付け、掃除などでバタバタと時間が過ぎ去ってしまいました。
正月休みの間に気になっていた本を数冊読むつもりでいたのですが、それも達成できずに早くも課題を持ち越すことになりそうです。

大学時代の友人数名と年賀状のやりとりが続いています。付き合いといえば本当に年賀状だけのやりとりだけで、皆それぞれにいい歳になってきてもいますから仕事が忙しく日頃会うこともありません。それだけに、年賀状がかなり貴重な交流手段となってはいるのには違いないのですが、困ったことがあります。それはこちらが出した写真入りの年賀状を見て抱いた疑問を尋ねる一言を添えた年賀状をくれる知人のことです。
質問の内容から判断するに、しかも一年前の年賀状を見ての疑問ですから何が何でも今すぐに答えが欲しいわけであるはずもありません。ですから一年後の年賀状で答えれば十分に責任を果たしたことになりそうなのですが、来年の年賀状で返事を書いたとして、果たして質問の主は質問したことを覚えているものでしょうか。「お近くにお越しの節は是非お立ち寄り下さい」という文言を真に受けて突然訪ねてしまうような間の悪さと同じ羽目になりはしないでしょうか。
と、そんなことを気にしながら一年過ごさなければならないのですから、年賀状に質問を書くのはタブーだと思うのですが、何かきっかけがあるたびに年賀状の質問を思い出します。年に一回だけのやりとりのはずが結構な頻度で頭に浮かんでくるのです。
なかなかの巧者なのかもしれません。

1月10日(日)、全国計算競技大会が大阪市たかつガーデンにおいて開催されます。ありとあらゆる想像力を働かせて悲観的に準備を進め、当日は逆に楽観的に大胆かつ柔軟に運営をするのが理想ですが、果たしてどうなることでしょう。
今年の大会は選手席、観覧席、大会スタッフの三者の物理的な距離が非常に近く、互いの様子がよくわかります。それぞれの立場に自身を置く想定をしてみると、また違った参加の仕方ができるかもしれません。
大会後は三者の精神的な距離もより近づいていることを目指して、最終準備をしていきます。当日は午前10時開会、夕刻終了予定で、どなたでもご観覧いただけます。事務機や教材、健康器具などの展示も予定しておりますので、お時間がありましたらぜひお越し下さい。

1月11日(月・祝)は、一般社団法人大阪珠算協会主催の「指導力向上プロジェクト」があります。午前午後、6時間の長丁場です。段位かけ算・わり算を1問ずつ解説していきます。このプロジェクトは「見て、聞いて、やってみる」のがモットーです。
11日のお申込みが定員を超えたため、3月21日に同内容の講座が計画されています。詳しくは大阪珠算協会のホームページにおいてご確認いただけますが、こちらの方も定員までもう少しということになっているそうです。3月21日分が定員に達した場合は、また後日、同内容の講座を開講します。

2015年12月4日(金) 何か違う

実は今、授業が忙しくて、てんてこ舞いしています。

マンツーマン形式のような練習を、その時に出席している生徒数分だけ行っている状態が、ここ数週間続いています。ひとりずつ少ない問題数に区切って目標タイムを指示しての練習なのですが、最初に指示しておくだけでそのまま流れていくのは稀で、練習を繰り返す中で微調整が必要となります。また、設定したハードルが高すぎると乗り越える気力がついえたり、低すぎると達成感が少なかったりしますから、そこは生徒との駆け引きを楽しみつつ的確な指示を出すことができれば良いのですが、毎度毎度そんなにうまく事が運ぶものではありません。
高すぎるハードルを前にして、乗り越えたい気持ちが強すぎると、ずるい手を使ってでも何とかしようという生徒が出てくることもあります。ハードルの設定ミスをした私には生徒を追い込んでしまった責任がありますから、生徒に対して取り組む姿勢を指導しながら自分自身も反省し、ハードルの再設定を行います。

指示がホントにうまくいったときには、壁を越えて次の少し高いハードルを要求に来る子どもたちの表情が違います。少し誇らしげで、眼に力がこもっているのです。そんなときはこちらも乗せられて、不思議なことに次の指示もうまくいく場合が多いようです。

ギリギリ捕れるか捕れないかというところにノックをする野球コーチや、ギリギリ返せるか返せないあたりにボールを打ち込むテニスのコーチを頭に浮かべながらの毎日ですが、瞬く間に授業時間が過ぎていく忙しさに「何か違うぞ」と思いつつも、目下のところ他に良い手が思いつかないのも事実なのです。
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全国計算競技大会の申込期日が迫っています。平成27年度の大会は、年明けすぐの1月10日、大阪市「たかつガーデン」において行われます。
古くは国民珠算競技大会や改訂前の日本珠算連盟段位認定試験に即した問題は、日本屈指の難易度です。ハードルの高さは過去の選手たちが実証なさっていますが、このハードルを乗り越えるためにがんばってきた多くの選手たちの長年の努力が、現代日本の珠算暗算能力の礎になっていることには異論が少ないでしょう。
大会の要項と申込書は、http://www.kinkishuzan.gr.jp/soro24/page4.htmlでご覧頂けます。観覧席もありますので、選手たちの計算する様子を目前で観戦できます。
また会場のたかつガーデンには、事務機の販売会社があり、大会当日には、教室で役立つOA機器の展示会や印刷のデモもしていただけることになっています。
多くの皆様のお越しをお待ちしております。

2015年11月17日(火) 指導力向上プロジェクト

一般社団法人大阪珠算協会主催の指導力向上プロジェクト。第一講座「究める段位かけ算」、第二講座「究める段位わり算」、第三講座「暗算練習」は1回目をこの10月から12月にかけて協会員限定で実施中です。
お申込み対象を全国の皆様に広げた同講座の2回目を来年の1月に予定しておりますが、第一講座・第二講座につきましてはご予約がすでに定員に達しており、募集が締め切られました。(第三講座はお申込み可能です)

3回目につきましては、来年3月21日の実施を目指して現在準備中です。詳しい要項が決まりましたら大阪珠算協会ホームページにおいてお知らせすることになります。今月末にはアップされる予定ですので、ご興味のあります皆様は3月21日をご予定下さい。
---------------------------------------------------第二講座の1回目は今週木曜日に開催されます。現在、資料作成の最終段階ですが、段位のわり算だけではなく、簡便算・省略算・左手の使い方など、内容は多岐にわたります。先人たちが築いてこられた知恵と知識がふんだんに盛り込まれた3時間となる予定です。

2015年10月28日(水) i-test勉強会

今年度最後のi-test勉強会は11月15日午後1時~午後4時です。大阪珠算協会のホームページでご案内しておりますが、今年度最後ということで定員を超えてのお申込みも受け付けております。

15日の勉強会にはi-test導入予定の先生方も数名お申込みいただいております。そこで、こういった先生方を対象に、i-testの導入事例や受験申込方法、練習の進め方などをご説明する時間を新たに設定することになりました。

i-test導入に関しての説明会・・・11月15日 正午~午後1時
i-test勉強会・・・11月15日 午後1時~午後4時
i-test成績処理に関する質問等、パソコンに関する勉強・・・11月15日 午後4時~

午後4時以降の件につきましては、パソコンをご持参下さい。

1時~4時までの勉強会にお申込みいただいておりますi-test導入済みの先生方には、i-testを進めていく上での教室独自の取り組みを一つ以上発表していただく予定です。内容はどんなものでも結構です。配付資料等がございましたら当日持参して下さい。
なお、発表が難しい場合は、i-testに関しない内容でもOKです。

2015年10月22日(木) 指導力向上プロジェクト

大阪珠算協会のホームページに、標記プロジェクトの案内が掲載されました。ご関心のある方はどうかご覧下さい。
現在、25日の段位認定試験を受験する生徒たちに、プロジェクトでの勉強内容をそのまま伝えて実践させています。生徒によっては練習内容がずいぶん変わりましたが、その効果にはなかなかのものがあります。

わり算の得点を上げたい希望を持つ高校生がいます。そこでわり算の整数問題をいかに速く計算するかという一点に絞って昨日、練習に取り組みました。いろいろと試行錯誤を繰り返すうちにコツが身につき、練習当初は5題で2分かかっていたものが、練習終了時には5題が何と1分7秒! 瞬間最大風速のようなものだとはいえ、2段から7段に一日にして上がったのですから、本人よりも私が心底驚きました。

何となく練習するだけでも上達はしますが、課題を明確にして練習に取り組むことで効果は大きく上がります。
指導力向上プロジェクトは、そんな課題を見つけ出すきっかけづくりになる具体的行動となります。

※上の高校生がつかんだコツは、「早くやろうとはせずにゆっくりと確実に計算する」という、およそ速度を縮めることとは逆のことでした。早くやろうとする意識が、焦りを生み、さらにその焦りが大きな焦りにつながっていって商の案出に時間がかかりすぎ、引き算を間違えては計算をやり直すという悪循環に気づいたのです。
具体的には次の2点です。
・指の速度を上げるのではなく、指を止めずによどみなく動かす。
・途中のやり直しはせずに、間違えたときは間違える寸前の状態に戻せるような速度で計算する。

同じ問題でこの2つを確実にできるようになるまで繰り返しました。そして、新たな問題に取り組んで出したタイムが1分7秒だったのです。

2015年10月5日(月) i-test成績管理

下にも書きましたが、i-testの練習成績と過去の本試験成績を表記した受験申込書を作成するエクセルシートが完成しました。日常は練習成績を管理し、試験申し込み時には申込書を印刷、試験終了後は成績報告もできるシートです。ご入り用の先生方はi-testのホームページから、実行委員会にお問い合わせ下さい。
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一般社団法人大阪珠算協会では、新事業として「指導力向上プロジェクト」を立ち上げました。
まずは手始めとして年内に3つの講座を会員向けに開催します。3講座とも募集定員は30名ですが、受付とほぼ同時に定員に達した模様です。

10月  第一講座  究める「段位かけ算」
11月  第二講座  究める「段位わり算」
12月  第三講座  究める「暗算練習」

新年1月、計算大会の次の日の1月11日(成人の日)に、第一講座と第二講座の2回目を行うことが決定しました。
2回目は大阪珠算協会の会員でなくともご参加いただけます。

第一講座  究める「段位かけ算」 午前10時~午後1時
第二講座  究める「段位わり算」 午後2時~午後5時

内容、場所、お申込み方法等は近日中に大阪珠算協会HPで公開される予定です。

2015年9月19日(土) i-test勉強会

9月27日のi-test勉強会にお申込みをされました皆様に連絡です。

前回の勉強会でお約束しましたi-testの成績管理に関して少し時間を取る予定です。日常の練習成績、過去の試験結果、申込書の作成など、i-testを進めていく上で「あれば便利」なエクセルでの成績管理ファイルをお渡ししますので、可能ならば、当日、エクセルがインストールされたノートパソコンを持参してください。

その際、エクセルに生徒名、生年月日、練習成績、過去の受験データなどがあらかじめ入力されていると作業がはかどりますので、これまた可能ならば下準備をなさっておいて下さい。
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エクセルをまったく触ったことがないという方も心配はご不要です。成績管理ファイルを使っていく中で、徐々に知識が増えていきます。
できる人がするのではなく、する人ができるようになっていくのはそろばんと同様で、一つハードルを越えるごとに何かが頭の中でつながっていくのを実感できます。

2015年8月30日(日) 怒濤の夏

一週間前の全大阪オープン珠算選手権大会で、5月末のグランプリ大阪府大会から続いた一連の夏の行事が終了しました。すべては時間が解決してくれるものと腹をくくって目の前の課題をこなすだけの日々から少しばかり離れます。

一昨日、大阪府の枚方市役所主催の「高齢者健康づくりプロジェクト」の一環として、「認知症予防 計算ストレッチ」が開かれました。市内在住のご高齢者対象のもので、定員の40名を越えるお申込みがありました。

大阪珠算協会前副会長の先生に講師のご依頼があり、そのお手伝いとして私も参加してきましたが、指ならしの問題を解いている段階から出席者の意欲や技術レベルが高いことに驚きました。
そこで急遽予定を変更し、認知症予防という観点から、左手も使ってみとり算を計算して頂くことに・・・。当初はぎこちなかった左手ですが、ものの5分もすると、なかなかの雰囲気になってきます。

次に、みとり算の問題を例示して、誤算の説明に入りました。数字を飛ばしたり、70を7と誤ったり、65を56とした場合などの誤算原因の説明と、誤算箇所の見つけ方です。
さらに両落としのかけ算と、加乗法を使った消費税計算を説明し、実際に弾いてもいただきました。

わずか90分のことでしたが、「脳にいい汗をかく」時間を共有できたと思います。

講座の冒頭で、ある条件が整えば何歳からでも技術が伸びることをお話ししました。90分の途中で、「こんなことはムリだ」と思ったら、会場のホワイトボードに書き出したこの条件をもう一度読み返すこともお願いしました。
書き出した言葉は、「(伸びていく人への)あこがれ(の気持ちを持つこと)と、(アドバイスをそのまま受け入れる)素直さ(を持つこと)」を縮めた「あこがれと素直さ」です。

もともと旺盛な向上心と健康を維持なさっていらっしゃる皆さんですから、この提案もすっと染み渡るようにご納得頂けたようです。大人相手だからこそ口にできる軽口にもおつきあい頂いて、私たちもとても良い体験ができました。

終了後、押し車や杖を頼りに会場をあとにされる皆さんを見送りながら、受講生の皆さんが高齢者であることを忘れていた90分だったと思い至ったものです。

2015年8月17日(月) 合宿

今年で13回目となる夏期強化合宿が、本日から始まりました。場所は、毎回同じで、京都府丹後半島にある旅館です。33名の生徒たちが、1日目の8時間練習を終えました。

今回のテーマは、「できる人がするのではなくて、する人からできるようになっていく」です。本日の練習中に突然決まりました。自分の中に見えない壁を作ってしまって、左手の導入になかなか踏み切れずにいる合宿参加者複数名に対してかけた言葉です。

別に合宿だけに通用するテーマではなく、そもそも日常の授業でテーマなどついぞ掲げたことは無いのですが、非日常の世界で頑張る生徒たちに、上達するためのきっかけがひとつでも多くなればと思っての、初のテーマ掲示です。
ただ、悲しいことに、合宿参加者の誰一人としてテーマができたことは知りません。何せ「初」のことですから、知るはずもなくて当たり前で、このテーマは、あくまでもマイテーマです。

あと2日間、「生徒が自分で殻を破り、チャレンジすることに寄り添う」時間が続きます。

2015年8月12日(水) 伝票算 Part2

全大阪オープンに限らず、一つの大会や検定で、みとり算に比べて伝票算は字数が少なくなっています。
伝票算では「紙をめくる」という作業が必要なため、字数を少なくして計算量を減らしているのです。
ということは、紙をめくることを苦にしない選手にとっては点数をしっかり取れる種目が伝票算ということになります。事実、昨年の全大阪オープン大会では、みとり算の満点取得選手が12名に対して、伝票算の満点取得選手は24名に上りました。
ところが、全体の平均点となると、みとり算93点に対し、伝票算は95点となって差がほとんど無くなります。このことから伝票算では、得意な選手と不得意な選手との差が大きく開いていることがわかります。

伝票算が苦手な要因は主に2つあります。
一つは、めくる技術そのもの、です。2枚重ねでめくってしまったり、伝票がぐらついて視線が一定にならなかったりして、計算そのものに起因しない誤答が発生します。
もう一つは、めくる動作と計算とのタイミングのずれや、めくることに気を取られすぎて計算に集中できずに誤答が発生する場合です。

しかし、いずれの場合も原因がはっきりしていますから、そこを強く意識して練習を重ねることで大きな伸びが見られるのも伝票算です。

ところで、伝票算は最上段の問題から解くのと最下段の問題から解くのとでは、どちらが有利か考えてみましょう。
最上段と最下段では、問題を見るために必要な紙をめくる指の運動量にかなりの差がありますが、5問題全てを計算するという前提に立てば、どちらから計算しても運動量は同じになりますから有利不利は生じません。

そこで次に考慮するのは、新品の伝票を初めてめくる場合のめくりづらさです。指になじんでいない伝票を速くめくろうとすると余計な力が入って伝票に変な癖がついてしまって、ずっとめくりづらいまま、という目に遭うことがあります。そんなこともあって、もともと速くめくることが難しい最上段の問題を、速度を控えめにしてしっかりとめくり、良い癖を紙につけておいてから速度を上げていき、最少の指の運動でできる最下段の問題につなげていく方法が有利とは考えられないでしょうか。
もちろん、いろいろと例外があるのが常ですし、他の考えも成り立つでしょう。
また練習通りにいかないのが本番の難しさであり楽しさでもあります。

でも、わずか1秒を縮めるために様々な方法を考えて試しては改良し、また試しては改良する。こうして可能性を信じて練習を積むのも大会に出場する意義の一つです。

大会まであと10日。スタッフの準備もいよいよ佳境に入ってきました。

2015年8月11日(火) 伝票算 Part1

8月23日は、夏の全国大会の最終となる全大阪オープン珠算選手権大会が大阪商工会議所で開催されます。
この大会には他の大会と異なるいくつかの特徴がありますが、今となっては、伝票算と伝票暗算が総合競技の種目として含まれていることが一番の違いになっています。

伝票とは、B4版の約8分の1の大きさ(B7版)の用紙に通常5問題分が印刷されているものが複数ページつづられていて、各ページの同じ位置にあるものを足していく種目です。全大阪大会の伝票算は6桁の数字20ページ分を1題とし、全15題(計60ページ)を制限時間4分で行います。全問題を計算し終えるには、1問題あたりにかけられる時間は16秒です。
通常、暗算で計算する多くの選手は、6桁を一度には計算せず、3桁ごとに区切って計算していきます。ですから、1問題を計算するには、まず百・十・一の位の数字の合計をするために20ページめくって3桁分の答えを書き、千の位や時には万の位にまで繰り上がってくる数字と、十万・一万・千の位の数字の答を合計するためにまた20ページをめくります。したがって、1つの問題を完成させるためには40枚めくりながら計算し、7桁~8桁の答を書くという作業が必要で、これを16秒以内で行うには1秒間に3枚程度のページをめくらなければなりません。そして、ペースを落とさずに15題繰り返すと、制限時間内に全問終了ということになるわけです。
こうして文章にすると結構大変な種目のように思えますが・・・・・実は本当に大変な種目なのです。

計算量だけを見ても、たとえば10桁10口を60秒で解答するのが標準的な日商検定1級のみとり算と比較しても4.5倍の速さが必要です。そこに紙をめくる作業が加わりますから、いかに伝票算が大変かがおわかり頂けるものと思います。
(つづく)

2015年8月7日(木) テレビ放送のご案内

北海道の先生から情報が入りました。

8月5日午後6時10分からNHKの北海道版で、ある高校の珠算部の全国大会参加への1週間を密着取材したものが5分程度に編集されて放映されたそうですが、同じVTRが8月8日、そろばんの日にちなんで朝6時のニュースで全国放映されるようです。大きなニュースが入ると予定がかわることも予想されます。

下にご紹介しましたラジオドラマも、高校の珠算部の全国大会への道をテーマにしていました。折しも昨日から夏の甲子園が始まり、高校生の躍動する姿が報道されています。

そろばんは心のスポーツです。精神の躍動は、体の躍動と遜色ありません。

明日は、そろばんの日。京都で開催される全日本珠算選手権大会をはじめとして、日本各地で催し物が企画されています。各地で、心躍らせる人たちの勇姿が見られることでしょう。

2015年8月6日(木) 第1回 i-test勉強会

7月19日に、今年度1回目のi-test勉強会を行いました。今回のメインテーマは、「かけ算2nd stageでの伸ばし方」でした。
かけ算2nd stageは、かけられる数とかける数の桁数合計が4桁、5桁、6桁のものがそれぞれ、10題、20題、10題の計40題を制限時間7分で行います。
かけ算を習い始めてからまだ間もない皆さんが取り組む問題としてはかなり難度が高いものですが、ここを乗り切ると、あとは小数の計算原理を理解するだけで、従来検定の3級以上を楽に合格できる素地ができあがります。

勉強会では様々な伸ばし方、時間の計り方が先生方から披露されました。実際の指導では、基本をおさえた上で、指導者のオリジナリティーが加えられます。さらに生徒も様々ですから、これが最適解といえるものを見つけるというよりも、指導の幅を広げ引き出しの数を増やすことを主眼とする勉強会になりました。
自分の知っていること、すでに行っていることが他の参加者の口から出てくることで指導の確実性が増し、自分が知らないこと、気づかなかったことを知ることで、向上心が刺激されます。

第2回目の勉強会は9月27日に行います。詳しくは大阪珠算協会ホームページにおいてご覧頂けます。

2015年8月5日(水) 復活

7月9日に修理に出したパソコンがようやく本日戻ってきました。ホームページの更新もこのパソコンで行っていたため、何も発信できないことを良いことに、しばらく黙りを決め込んでいましたが、今後は少しずつ塾報などをアップしていく予定です。

ノートパソコンの画面の開閉時にちらつきが出始めたのが7月初旬のことでした。合宿に持っていったり、大会の成績処理に使ったりするために、早めに修理と点検に出したのです。
しばらく何の音沙汰も無いので問い合わせたところ、他にもいくつか交換が必要なところが見つかったらしく、修理はお盆前に完了するとのこと。それでは仕事にならないので、修理をせずにそのまま返送してもらうように伝えると、すでにパソコンはバラバラの状態で、あらためて組み立てて返送するのも、急いで修理・交換するのもあまり時間は変わらないという返事でした。ならば最初から急いでくれれば良いのにと、思ってはいたものの口には出さず、じっと待つこと約1か月。ただただバラバラになったままのパソコンが哀れでしたが、今しがた再会し、業務も再開です。

2015年7月7日(火) ラジオドラマ

7月11日、NHKFMラジオでそろばんドラマが放送されます。

構想は、現在NHKに勤める珠算高段者によるものです。詳しい案内は、以下のアドレスからご覧頂けます。

よどみなくリラックスして弾くそろばんの音や、大会や検定時の緊張感あふれる指さばきの音などを表現したり、声優さんが生まれて初めて読み上げ算を読んだりと、制作裏話などを少し見聞きする機会がありましたので、この欄でもご紹介させていただきます。

http://www.nhk.or.jp/audio/html_fm/fm2015022.html

2015年6月20日(土) 21世紀の珠算を考える会&あじさいの会

15日(月)午前 21世紀の珠算を考える会(大阪)
17日(水)午前 あじさいの会(神戸)

1週間に2回、しかも平日の午前中という、とても効率の良い時間帯で講習会が立て続けにあり、計5時間ほど話してきました。
両方ともテーマは一応ありましたが、毎度のごとく、今、気になっていること、意識していること、考えていることなどを主たるテーマに絡めて話を進めました。
以前も書いたことがありますが、講習会は、講師を務める人間に最も恩恵があります。話すこと、訴えかけたいことをいかにお伝えするかを考えることで、頭の中が整理もされますし、新たな問題点に気づくこともあるからです。目の前に課題があることで、日常の繰り返しに少し変化が生まれるのでしょう。

さて、二つの講習会で、共通して投げかけたテーマがあります。それは、「1173÷69」という問題について質問があった時、つまずきの原因として考えられるものを瞬間的にいくつ思いつくか、というものでした。
質問主の今までの成長過程、理解力、洞察力、間違えてきたパターンなどから可能性のあるものを考え、該当する点の確認だけにとどめておくことで、「教えすぎ」の弊害を防ぐことが発問の狙いです。

できるまで何度でも説明するのは、親切なようでいて実は親切ではないこともあります。一時的には良くても、長期的に見れば依存心を増すだけになってはいないか、という視点が大切だと思うからです。

先の問題に関しては、つまずきの原因をまずは3つ。理想は5つ以上。今は思いつかなくとも、思いつくように努力し続けることが、私たち教育に携わるものが共通して背負う「学び続けることを第一義とする職業人としての義務」です。その義務を果たすべく、一日24時間、あらゆるものを心して見、聞き、感じる。

講習会で言いたかったことはたったこれだけです。自分自身への戒めとしても多くの先生方に証人になって頂きました。

2015年6月8日(月) 導入教材

i-testの導入から2年。ここ数日、導入当初に作成した乗除指導プリントのリニューアルにかかりっきりになっています。
グランプリ大会の練習会で使用する練習問題作成に関してとりあえずの着地点が見えてきたことから、以前から気になっていた指導プリントの見直しに入りましたが、泥沼に入り込んでしまっています。

多くの生徒がつまずく箇所や、説明が多くなってしまう部分、割愛してもいい点、習熟を図るために問題量を増やす分野など、毎日の指導の中で気づいてきたわずかな事柄を解決すべく作問を始めましたが、頭の中は一人で構想を練るというよりも、多人数が会議室に集まって好き勝手に意見を言い合っているような感覚になっています。
過去指導した○○くんのことを思い浮かべながら一問作るとします。すると、確かこのような問題で△△さんは○○くんとはちがった反応を見せたことがあったというまさにその風景と空気と匂いまでもがまざまざと眼前に再現されて、では、どんな問題がこの場ではふさわしいのかと考えだすと収拾がつかなくなり、気がついたら、わざわざ今しなくてもいい領収書の整理や机の片付けを始めてしまっている有り様です。
新しい教材を次の月曜日に迫っている講習会で配布できれば良いのですが、試供品状態のままお配りするのももうひとつのような気がしてきました。
今夏予定されている日本珠算連盟の指導者養成講習会には新問題が間に合いそうですが、それはそれで、その頃になるとまたまたいろいろと気になる点が出てきているのだろうな、とも思います。

さてさて、自分の珠算教室を始める前からあるご縁があって初歩教材を作り始めましたが、今までいったい何回作り替えてきたことでしょうか。
様々な生徒の様々な能力と様々な目的に、その時に準備できる教材とがベストでマッチするなんていうことはなかなか奇跡的なことです。ですから、ベストマッチとはいかなくても、許容範囲内で収まる誤差ならよしとしなければ、現実問題として日常の指導が成り立たないのです。

が、このように妥協が理想に勝ってしまうことを甘んじて受け入れながらも、そのもう一方で、妥協に理想が精一杯の戦いを挑む姿勢を持たないと、これは教えるものとして少々不都合なままで安住する自分がたやすく想像できて不細工なのです。

せめて精神だけでも不細工不格好から抜け出すために妥協に戦いを挑んだ産物が新教材だといえば聞こえが良いかもしれませんが、でも、良いのは言葉の上だけのことで、この戦いはどこまでいっても落としどころも限りも見つかりそうもありません。何せ、相手は「無限の可能性を秘めた子どもたち」なんですから。

2015年5月29日(金) うわさ

「星の郷教室は入室テストがあり、テストに合格しないと入室できないそうです」

ある地域のそろばんの先生方の勉強会で、こんな発言があり、座長の先生が、「あそこは独特だから・・・」とフォローなさったそうです。
勉強会に参加された先生が教えてくれました。これって、フォローでも何でもなく、「強化」ですね。

うわさ・・・何とも無責任で、無責任だからこそおもしろく、おもしろいから広まり、広まるとますます発言に責任がなくなります。

育ちがそろばんを習うまでにはまだ至っていない幼児さんだったりすると、「3か月後か半年後にもう一度体験にいらして下さい」とお願いする場合があります。今慌てて入会し、とても寂しい思いや辛い思いを経験する可能性が高いのならば、もう少し育ちが進んで同じ環境を楽しめたり、環境を自分でコントロールできるようになってから入会したほうが良いと判断した時などに、教室側から保護者の皆様にお伝えするのです。

おそらく、このことを【入室テスト】とおっしゃっているのだと思います。

そもそも、何が1で何が5なのかも知らない新入生がほとんどなのに、テストなんぞしようものなら誰が入会できるというのでしょうか?
つい最近体験にいらした小学低学年生に至っては、目の前に差し出された「そろばん」を生まれて初めて目にし、「そろばん」という音を生まれて初めて耳にし、そしてそれが計算できる道具だと知って感動していました。
一方の私は、何も教えられないまま(=何も尋ねることなしに)保護者に連れられて教室にやってきた子どもさんの勇気に感動しました。
感動のご対面・・・、こんな【入室テスト】もあるのです。

ちょっと想いを巡らせてみればわかりそうなことなのに、先入観や「そういう風に思い込みたい」というフィルターがかかってしまうと本来の思考回路が途切れてしまって間違った方向に意識が進んでしまうのは、実は誰にでも起きる可能性があります。
この渦に巻き込まれると抜け出すのはなかなか困難ですから、危険を察知して、渦に巻き込まれないようにするために物事を多面的に見る意識を持ち続けなければなりません。一次情報を鵜呑みにせず、他の情報を取れ入れながら検討を加えること。その昔、大学生になり立ての頃に教えてもらった言葉を今書いている自分に不思議な感じがしますが、ようやく今頃になって、実感として沸いてきています。

成長の早い子どもたちは、たった1時間の練習であっても、見違える変化を遂げることがあります。私たち指導者が潜在意識の中に持っているかもしれない先入観が追いつけないほどの早さで変化していきます。その瞬間、瞬間で、評価し、行動を賞賛したり叱ったりするには、先入観は全く役に立たないのです。

先入観に支配された限定的な想像力は、他者と自己の可能性の芽を摘んでしまうことに成りかねません。

2015年5月26日(火) そろばんグランプリジャパン合同練習会のお知らせ

大阪代表選手団主催による表記練習会を、今年も7月12日と7月26日の2日間行います。

日時  7月12日・7月26日 午前10時から午後4時(1時間休憩)
場所  守口市立教育文化会館(大阪地下鉄谷町線「守口駅」下車2分 守口警察前)
参加料 1日につき1名1500円

練習内容
そろばんグランプリジャパンの総合競技問題、同点決勝問題、日本一決定戦問題

お申込み 星の郷総合教室(FAX072-895-7180)あてに申込書をお送りいただくか、メールにてお申し込み下さい。定員は60名です。そろばんグランプリジャパン2015に参加しない皆さんも練習会にお越しいただけます。申込書に定型のものはありません。お申込み責任者名とご連絡先、参加選手の学年、お名前、よみがな、本大会への参加の有無をお知らせ下さい。

2015年5月14日(木) news every

先日、大阪よみうりテレビでユース大会の模様が放送されましたが、同じVTRが日本テレビ夕刻の情報番組「news every」で6月3日に放送されるという連絡が入ってきました。関東地方、山形、静岡、広島、山口の各都県で放送されるようです。
VTRは、技術面や暗算力という側面から珠算教育をとらえたものというよりは、頭脳スポーツとしてそろばんを取り上げています。
報道番組ですから、当日までの社会情勢によって放送内容が変更される可能性がありますことをご承知おき下さい。
---------------------------------------------------ユース大会の成績表、記録DVD、参加名簿、記念ファイルを申込団体宛てに送付いたしました。
DVDは「速報」と銘打ってある通り、制作者曰く「とりあえず」のものだそうです。完全版がいつできるのかは未定ですが、大会直後から制作に取りかかって下さっています。
終わった大会の映像を編集しているはずなのに、来年以降を見据えての編集になっているのがおもしろくも頼もしいところで、時折入ってくる相談や打ち合わせのメールの端々に松岡修造氏ばりの空気が充ち満ちています。
---------------------------------------------------グランプリ大会に向けての大阪府合同練習会が今年も開催されます。練習内容が同大会向きのものではあるものの、本大会に出場してもしなくても、大阪に関係がなってもなくても練習会には参加できます。詳しくは、5月24日のグランプリ大阪府大会終了後にこのページにおいてご案内いたします。
---------------------------------------------------一般社団法人大阪珠算協会事業企画委員会とi-test実行委員会の共催によるi-test勉強会の開催が決定しました。この件につきましても近日中にご案内できるものと思います。

2015年4月28日(火) ユース大会、終了しました

26日。午前8時から準備が始まり、会場の片付けが終わったのが午後6時30分。いろいろありましたが、とにもかくにも無事終了しました。すべての関係者の皆様に厚く御礼申し上げます。

大会終了が予定時刻を過ぎてしまったことから、成績表を手になさらずにお帰りになった方もいらっしゃいましたので、近日中にお申し込み団体宛に成績表を郵送いたします。その際、午前・午後の開会式で流した映像と、閉会式で流した映像、そして今大会で撮影した映像の一部をほとんど未加工のままではありますが一枚のディスクにして同送します。
現在、作成の準備に入っており、GW中かGW明けにはお送りできる予定です。

今日はグランプリ大阪大会の準備委員会がありました。そして明日は全大阪オープン大会に向けての委員会があります。が、まだまだ頭の中はユースのことが駆け巡っています。今年の反省をもとにしてすでに来年の大会に向けての構想がスタッフの間で頻繁に語られていることが、その要因です。

ある先生からいただいたメールに、ユース大会の存在意義をそっくりそのまま選手の姿に見ることができました、という内容の文章が記されていました。そしてすべてのメールに、来年に向けての抱負も記されていました。

お世話させていただいた我々に、これ以上の喜びはありません。

来年も同じ会場で4月24日に開催いたします。毎年が一からのスタートのつもりで行っていますから、いつ、誰がどんな形でユース大会に参加されましても、まったく大丈夫です。2016年4月24日、京都でぜひお目にかかりましょう。

2015年4月16日(木) ユース大会、準備佳境

今年で8回目を数えるユース大会。
1回目の開催前、頭の中である程度のシミュレーションはあったものの、準備は手探りで進めました。
2回目。1回目よりも参加者が大幅に増え、1回目の経験はあまりあてにならずに準備を進めました。

3回目から6回目は、会場が移転したことで問題形式を変更するという若干の変化を見ながらの準備でしたが、少々慣れてもきました。

7回目の昨年は、再度の会場移転と大幅な競技内容の変更があり、当日の時間配分をいかにやりくりするかという部分に心理的にも物質的にも大きな準備を要しました。

そして、今年の8回目。昨年と同じ会場、同じ競技方式ですから、昨年の経験が生きた準備期間になるはずだったのに、なかなかそうはいきません。

理由は、準備スタッフの思い入れの大きさです。
ここ数日、夜中早朝昼間夜間、まったく時間の感覚が無い状態でメールが飛び交っています。大会での確認事項に始まり、「こんなん作ってみました」的な映像やアイデアなどが重層的に飛び込んできます。

過去の大会の反省に加えて、この1年で増してきたいろいろな思いが今まさにスパークしています。

大会当日はまずは何をおいても時間との勝負が主たるものとなってしまって、ゆっくりと物事を吟味する余裕がありません。その分、本番までのこの10日間が、実は準備方のもっとも充実した時間になっているのかもしれません

人的・物的・時間的に、多くの皆さんの協力があって大会は成り立ちます。開会式で流す映像ひとつとってみても、「昨年の大会での写真撮影・ビデオ撮影」は奈良と福岡のスタッフが担当、「ビデオの編集・作成」は福岡、「プロジェクター」は大阪、「パソコン」は埼玉と静岡、「スクリーン」は京都、「音声ケーブル」は東京と、実に多彩な地域のスタッフの手によるものとなります。

専門はみんな珠算指導のはずなのに・・・、と、不思議な感覚にも、心強い思いにもなるここ数日の出来事を記してみました。
---------------------------------------------------大会は4月26日午前11時開会で、開場は10時15分の予定です。選手たちの参加名簿は机の上に配布済みで、観覧者用の名簿は会場入り口にあります。選手と対面する配置で観覧席を設けますので、お時間のある方は、15歳以下の選手たちが織りなす頭脳スポーツの祭典を是非ご覧下さい。

2015年4月2日(木) ユース大会、359名での開催です

受け付け締め切り日を過ぎてからも郵便の都合などから数軒のお申し込みがあり、合計359名での開催となります。
昨年から現在の会場に変更したことで、実質無制限に近い状態でお申し込みの受け付けができるようになりました。更に増えれば、パーティションを取り払うことで現在の2倍の大きさを確保できます。

数年前は会場の大きさの関係で、受付開始日にお申し込みを締め切らざるを得ない状況が続いていました。そのため、教室内参加基準を厳しく設定して申込者を絞る先生方もいらっしゃいましたが、今は参加したい選手と、大会を経験させたい先生方の両方の思いを受け止めることができるようになりました。

あとは、スムーズな進行に不可欠な大会スタッフの確保です。

当日、お手伝い頂けます皆さんは、どうかご連絡をお願いいたします。

2015年3月22日(日) ユース大会、受付締め切りとなりました

昨日21日をもって全日本ユース珠算選手権大会のお申し込みが締め切りとなりました。2015年大会は、過去最高の353名の選手たちが熱戦を繰り広げます。
明日以降、受付表を発送致しますので、内容をご確認下さい。3月中に受付表が到着しない場合は、お申し込みの受付ができていないことになりますので、早急にお知らせ下さい。

2015年3月12日(木) ユース大会受付開始

昨日11日より、全日本ユース珠算選手権大会のお申し込み受付が始まりました。メールで受け付けた分に関しましては、本当に手短な業務連絡で申し訳ないのですがも返信のメールを送らせて頂いております。
返信が届いていない場合は、至急ご連絡下さい。

大会ポスターの原案が本日できあがってきました。今後何度かの作り直しを経て、受付票の発送封筒で同送できると思います。楽しみにお待ち下さい。

この大会の特徴というか嬉しいところですが、今年もお申込書の中に手伝いスタッフ名としてこの大会の卒業生の名が複数人記入されていました。「今まで大会でお世話になったので、少しでも恩返しがしたくて・・・」という添え書きを読んだとき、今までこの大会に携わって下さったすべての人々にこの文言を是非伝えたいという思いに駆られました。

見事な結実とはいえないでしょうか。
常識的に考えると新幹線か飛行機を使っての京都への移動を余儀なくされる遠隔地からのお申し出もあるのです。

身の置きどころ、関わりを持つ相手。この二つは互いに伸ばし合う要素にもなりますし、足を引っ張り合う要素にもなり得ますが、ユース大会は、もちろん前者です。どうか安心して大会にご参加下さい。

2015年3月4日(水) 発刊

幼い頃からとてもお世話になっている先生が、新年度早々に本を刊行されます。
所属なさっていらっしゃる団体の会報に毎回お書きになっていた文章をまとめたもので、指導者としての心得や指導法など、かなりの分量となります。

珠算指導歴は半世紀を越えていらっしゃいますが、意欲は全く衰えることがありません。先日も2時間ばかり夕食をともにしながらお話しをする機会に恵まれましたが、昔話を口になさることは一度も無かったように思います。

全国の先生方には販売会社を通じてご案内がほどなく届くと思いますが、そのご案内に私の拙文も載ることになり、「気づき」について短文をしたためました。

ある生徒が書いた答案に、縦棒だけの「l」と、短いひげがついた活字体の「1」とが混ざっているのを発見しました。さて、そこから何に気づき、何を指導するか、というものです。

これはつい先日私が実際に出会った例です。生徒にとっては他愛もない遊び心なのかもしれませんが、たとえそうだとしても、わずかなことにも気をつけてアンテナを張り巡らせておくべきだと私に身をもって教えて下さったのが、この先生でした。
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30年以上も前のことで恐縮です。

夜、地下鉄の駅で電車を待っていた私たち二人の前に、酩酊した見ず知らずの人が足を踏み外して階段から転げ落ちてきました。顔面、鼻、口から、かなりの量の血が流れ出ています。
周囲の誰もが凍り付くような状況の中で、この先生はポケットからご自分のハンカチを出してけが人を抱え起こし、「こんなになるまで飲んだらアカンがな」と言いながら血を拭い始めたのでした。

微塵の躊躇もない行動に、二十歳になるかならずの私は、打ちのめされたような心境になったものです。
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アンテナが折れていても気づくような強烈な昔話ですが、常日頃の心構えが確立されているからこその素早い行動で、常日頃は本当に小さなことの集まりから成り立っていることを再認識するために書きました。

まもなく申し込み日となる全日本ユース大会。この先生が支柱となって下さっているおかげで、今年も安心して皆様をお迎えできます。

2015年2月17日(火) 取り替え時期到来なるも・・・

開塾当初に購入したWindowsXPパソコン3台。マイクロソフトのサポートは終了しているものの、もともとネットにつないでいるわけではないのでウイルス感染の心配は無く、ただひたすら生徒のフラッシュ暗算練習用として動いてくれていました。
が、ここにきて、1台のモニターの立ち上がりが非常に悪くなってきたり、1台の起動が時にうまくできなくなったり、という現象が出始めました。
昨日はタイマー表示用のパソコンのマウスが壊れ、みとり暗算の計算途中の珠像を解説するパソコンのマウスのホイールボタンが固くなって動かず・・・という現象が立て続けに起きました。

生徒を乗せてあちらこちらと走り回ってくれたワンボックスカーも7年目を迎え、走行距離は12万5000キロ。エンジンはまだまだ元気ですが、エンジン始動時の不可解な反応・ヘッドライトが点滅・度重なるタイヤバースト・窓の開閉時の異音などなど、古さとは関係ないトラブルまで含めると、結構いろいろなことが起きています。

スマホ。電池が異常に早く減るようになると同時に、本体がかなり熱を持つようになっていました。今の時期、結構カイロの代わりになっていたのですが、さすがにメールの受信が3日も4日も遅れるようになると使い物になりません。
そこで、かねてからiPhoneのスローモーション撮影の便利さについて関心があったものですから、機種変更をしました。少しずつ扱いに慣れてくるにしたがい、iPadとiPhoneを連携させて使うと何かできそうな気がしてiPadを先週購入。

その頃からです。それまで何の不満もなく働いていた教室内のパソコンやマウスに不協和音が出てきたのは・・。

1月末に今乗っている車のモデルチェンジがありました。今なら下取りも結構な金額になるという情報を入手したこともあって、新車に気が向き始めたのが1月末のこと。エンジン始動時の不思議な動き、タイヤバースト、ヘッドライト切れかけの3つの現象が起こったのはこの2月に入ってからです。

いやいや、パソコンにしても車にしても、たまたまそういう時期にさしかかっただけなのはわかっています。

でも、今の車への乗り換えを考えたとき、その先代の車も不調になりました。不調になったから乗り換えを考えたのではありません。
そういえば、印刷機、クーラー、扇風機、冷風扇、はては炊飯器に至るまで、なぜか同様のことが起きてきたような気がしてなりません。

日本は、一木一草にも魂が宿るという考えを伝統的に持つ国です。たかが機械モノですが、されど機械モノでもあると感じるのにいささかの躊躇もありません。

それまで乗ってきた車がバックミラーの中で少しずつ小さくなっていく様子に視線をせわしなく向けながら、慣れない車のハンドルを持つ気持ちは、うれしさ半分、悲しさ半分です。

今の時期、教育業界のみならず多くの分野で新しい人を迎え入れるほうに気を向けがちなのですが、そんなときこそ重心の置き場所に細心の注意を払うべきだと、我が教室の相棒が教えてくれているような気がする昨今のドタバタです。

2015年2月6日(金) 体幹トレーニング効果か?

昨年10月12日付けアラカルトで触れました「体幹」の件です。

実はあの記事を書いた頃、とても気になっていた生徒がいました。5口のみとり算10題を計算すると、5題ほどは4口までの答えを書いてしまいます。4口の問題に変更すると、今度は3口までの答えを書きます。3口の問題だと2口までの答えを書くのです。2口の問題を出すと果たしてどうなっていたことでしょう・・・。

直立したままじっとしていることも苦手で、採点の列にならんでいる途中でよろめくこともしばしば。座っていても机に常に肘をつけている状態でした。

体を支えるのが精一杯ですから計算に集中できるはずもなく、その結果、数字をとばしたり途中で計算をやめたりということを繰り返しては落ち込みます。教材を変えてみたり、ほめてみたり、つきっきりで見たり、突き放してみたりなどなど、一年ほどの間あの手この手でアプローチをしましたが、効果が長続きはしませんでした。

そんな折、あるテレビ番組で、体幹トレーニングをした結果、食卓で肘をつかなくなったというタレントさんの家族の話を知りました。
先の生徒も多いときには5分間に10回ほど机に肘をついては注意されていたでしょうか。お母様に、テレビ番組のことを伝えてみました。すると、やはりご家庭でも姿勢のことがとても気になっておられたようで、早速体幹トレーニングを開始され、今でも継続中だということを、実は一昨日お電話で伺いました。
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1月下旬のことです。
多いときには3分の2ほども間違えていた30題もののみとり算で、失点が5題以内の日が続きました。今までもまれに失点が少ないときがあったのですが、続くことがなかったのです。2月に入ってからは満点も記録しました。指導スタッフは口をそろえて「○○くんに肘のことを指摘することがほとんどなくなった」と言います。

もしかして体幹トレーニングのおかげ??と思い、お母様に確認したところ、先のお返事があったのです。
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体幹トレーニングによってすべてが解決されたとは思いません。

体格が大きくなってきました。体力がついてきたこともあるでしょう。頭の中でいろいろなものがつながりだしたのかもしれません。
とにかく本人の中で何かが大きく変わって動き出したのです。

いろいろな要素が互いに刺激し合っての好循環ですが、その原動力は体幹トレーニングを継続する保護者の粘り強いバックアップと励ましにあることだけは間違いありません。

2015年1月27日(火) 2015年度全日本ユース珠算選手権大会

トップページに2015年度全日本ユース珠算選手権大会の大会要項と申込書を掲載しました。
今年は4月第4日曜の4月26日です。昨年までは4月第3日曜の開催でした。
会場は、京都パルスプラザで、参加定員はありません。1級程度の練習生から参加できます。
乗除で弾く力をつけ、見取算・見取暗算で、口数の長い問題に対処する力が養成できます。
上級者には乗除を暗算で取り組むきっかけにもなるでしょう。

今回も総合競技と種目別準決勝は大会議室で行い、総合競技決勝と種目別決勝をホールにて行います。
高校一年生以下の選手たちが作り出す見事な空間を是非共有しましょう。
なお、今年も大会前日の夕刻、星の郷教室を練習会場として開放する予定です。

2015年1月13日(火) 全国計算競技大会のご案内

1月18日に開催される全国計算競技大会の準備委員会が昨日行われました。準備会の冒頭、来年度の会場選びと日程調整が行われ、来年度大会は1月10日、大阪上本町のたかつガーデンにおいて開催されることが決定されましたのでお知らせします。
---------------------------------------------------今年度の計算大会は1月18日(日)、大阪府社会福祉会館(大阪地下鉄「谷町6丁目」下車)において午前10時から行われます。観覧席は選手席と対面する形で配置しますので、全国トップクラスの技術を目前に見ることができます。観覧は自由にできますので、ご興味のある皆さんはどうぞ足をお運び下さい。
午前中に総合競技・読上暗算・読上算を行い、午後は種目別競技と特別競技を行います。種目別競技は、総合競技の得点をもとにして種目毎に30名ほどを選出して行う競技で、特別競技は任意に選出した選手たちで行うチーム戦です。優勝チームを予想する企画もあります。
---------------------------------------------------
計算大会が終わると、2015年度全日本ユース珠算選手権大会の準備に入ります。1月下旬には要項が完成します。現在のところ大会運営において昨年度大会からの変更予定はありませんが、日程が4月の第4日曜、26日になります。募集定員はありません。1級練習相当の実力を持つ皆さんから参加できます。参加のお申込は3月中旬になります。

2015年1月5日(月) ・・・・・

近畿小中大会のリニューアルに向けての話し合いが1月4日に開かれました。若手の先生方が中心になっての大会ですから、私はほとんど隣で聞いているだけのはずだったのですが、久しぶりに大酒を飲んでしまい途中からリタイヤしてしまいました。
今日になって家人がいろいろと昨日の様子を話してくれます。が、自分が話したことも途中で眠り込んでしまったことも解散したことも、何も覚えていません。『○○のことについて何度も熱い口調で語っていた』というのですが、そんなこと普段から考えてもおらず、自分のことながら不思議でなりません。
「酔っ払っていて記憶にない」という言葉を吐く人間を今まで何人も見てきましたし、同一人が性懲りも無くこの言葉を繰り返すのも見てきました。でも私は信じていませんでした。都合が悪いことを酒のせいにして、酒に失礼だろうと。昨日までは・・・。

というわけで、昨日集まった先生方。大会のことについて何か決まったことがあれば教えて下さい。
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日頃の感謝だけでなく、疎遠を詫びる意味もあって年賀状を出していますが、頂いて困るのが疑問文が書かれている年賀状。『元気にしてる?』という程度の疑問文ならまだ良いのですが、たとえば子どもさんがそろばん学習の適齢期になってきて「自宅近くでお勧めの珠算塾はありますか?」なんて書いてあると、これは本気で答えを求めているのだろうかと悩んでしまいます。正直に今すぐに答えるべきか、来年の年賀状で書くべきか。どちらにして今ひとつです。
「来年こそそろばんをがんばります」という生徒からの年賀状も届きました。今日届きましたから、年が明けてから書いているはずです。今年はどうなの?と、同じ疑問でも受け手が??となる新手のパターンでした。
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あまり更新していない当欄ではありますが、本年もよろしくお願いいたします。

2014年12月18日(木) 年末調整

「年末調整」といっても、税金のことではありません。毎年のことながら、ずいぶん前からわかっているはずなのにいつもできない年末のバタバタをどうするかというスケジュール調整のことです。

今年は21日に埼玉県の秩父を訪れることにもなっています。
『教育機関としての珠算塾の役割 ~より信頼される珠算塾を目指して~』というテーマで90分の講習を受け持つことになりました。
どんな講習会でもそうですが、講習会で何を話すかという意識は、講師のご依頼をいただいた時からずっと頭の片隅にあります。そういうモードで過ごすと、普段は気にならないことが気になったり、気づかないことに気づいたりして、とても有意義で濃密な時間を過ごすことができます。

話の具体的な組み立ては直前に考えます。今更ジタバタしてどうなるのかというのはわかっていますが、ジタバタしている間にふとアイデアや教材のヒントがとびだしてくることがあります。その結果あらかじめ作っていた資料がボツになったことも過去にありました。

14日に一般社団法人大阪珠算協会主催「あんざん種目別チャンピオン大会」が終了したことから、この一週間はいよいよ講習会のことが頭の大部分を占めるようになってきました。
『より信頼される珠算塾』。
誰に信頼されるのか。
「より信頼される~」とはすでに一定レベルの信頼を得ていると考えて良いのか。
・・・などなどと考えているうちに、今更ながら生徒一人ひとりへの理解の深さが信頼を得る前提条件だとひとり合点し、理解度を具体的に目に見える形で表すことのできるチェックシートのようなものを今日作ってみました。
今度の講習会の資料の一枚になります。

講師のご依頼がなければ、おそらく作らなかったであろうチェックシート。

いつぞや私はこの欄に書きました。講習会は講師が一番得をしている、と。

全国の若手の先生方。講師の依頼や研究授業の誘い、教室見学のお申し出があれば、極力受けることです。多少の背伸びをしてでも、ずいぶんと辛い思いをしても、成長の糧になることは間違いありません。そしてそれが、信頼される珠算塾作りの第一歩になるかもしれません。

2014年12月3日(水) 全国計算競技大会のご案内

http://www.kinkishuzan.gr.jp/soro24/page4.htmから、同大会のご案内をご覧いただけます。お申し込みは12月20日までとなっています。
大会の難易度は非常に高いものですが、目指して練習することで上達が早まりますので、どうか多くの皆様のご参加をお待ちしております。大会は見学可能です。前から選手たちの様子を見ることができますので、ビデオご持参の上、お越し下さい。
---------------------------------------------------名人位決定戦が終了しました。見どころがたくさんあった大会ですが、『本気になった名人』と『本気にさせた選手』との戦いがもっとも目を引きました。i-testのHPに近日中にアップされるitestimesに少し触れましたので、よろしければそちらもご覧下さい。
---------------------------------------------------ある中学校での期末試験のこと。ミスプリントについて担当教員が各教室を回って説明するのはよくあることですが、1組で説明中に新たなミスが見つかり、次のクラスでも新たに見つかり、さらにその次のクラスでも新たに見つかるということがおきました。試験時間が進むにつれ、次々と新たなミスが判明して、最後のクラスに説明に来たときには試験時間がほとんど残っておらず、しかも多くの生徒は怪訝に思いながらもミスのある問題を考えて解答したあとのことです。
現実は、ミスプリントではなく、作問ミスです。生徒は何日も前から準備を重ねて試験に臨んでいるのにと思うと悲しいことです。
クラス内では同条件だという言い訳をしたそうですがそれは無茶というもの。クラスでの順位をつけることだけが試験の目的ではありません。

教科は数学。角度を求める問題で求める角が違うところだったという間違いなどもあったそうです。
---------------------------------------------------だれても間違いを犯します。ですから、間違いを防ぐことはもちろん、間違えたときにどう対処するかを常に考えながら行動することが求められます。仕事では、これは業務上の義務です。
試験の結果で、学習塾に通う・学習塾を辞める、などの条件が変わる生徒もいたことでしょう。
指導者のほんのちょっとした間違いが生徒にとっては大問題につながることがあることは、指導者がいくら意識しても足りないくらいです。常に自戒しつつ臨んではいますが、もちろんゴールはありません

2014年11月16日(日) i-test勉強会終了

今年1月から2か月に1回開催してきましたi-test勉強会は11月16日の第6回目をもって予定終了となりました。

i-testと銘打ってはいるものの内容は珠算教育全般にわたるものでした。
どんな話題が飛び出すかは開けてのお楽しみで、遠路はるばる星の郷教室に足を運んで頂いた先生方には誠に恐縮ですが、皆勤の私が一番勉強させて頂いたのは間違いありません。

現在のところ来年以降の勉強会につきましては全くの未定ですが、以前からこの欄でお知らせしております「聞き取り計算」の準備が進み次第、その指導を中心とした勉強会を不定期に開催したいと思っております。

なお、本日参加の先生からご紹介頂きました本のタイトルですが、正しくは『こころのふしぎ なぜ?どうして?』(高橋書店)というご連絡が入りましたのでお知らせしておきます。
---------------------------------------------------「教育」。いつの時点で何を教えるかという学校教育は『教』、そろばん教室のように生徒ができるようになるまで何度でも繰り返し繰り返し練習を行えるのが『育』だというお話しが今日ご出席の先生からありました。生徒に育ちを促し、生徒の育ちを待つことのできる指導という話題の中でのことです。その瞬間、出席者全員の頭の中には日常の練習風景が浮かんでいたことだと思います。
生徒が定年を迎える頃のことを想像しつつ、それを今現在学齢期まっただ中にいる彼ら彼女らに対して何を指導し何を働きかけ、何を我慢し、何を伝えるか。これをいつでもどこでもいつまでも考え続けて実践し続けることが、教育関係者の職業的使命だという結論をみただけでも、今年の勉強会は大変意義のあるものだったと思っています。---------------------------------------------------指導が行き渡って、教師の指示一つで生徒たちが行動する・・・。
これは、本来、生徒たちが自分で考え、正しく行動に移せるようになるために通過する指導上のステップですが、少し気を抜いてしまうと、この行動を成功させることが指導の目的だと勘違いしてしまう落とし穴に指導者は陥りがちになります。これはほんの一例ですが、教室内に大人は指導者一人きり、相手は子どもたちだけという状況では、そこかしこにある落とし穴に、よほど気をつけていてもはまってしまうことがあります。
少人数での勉強会は、目的は同じでもアプローチの仕方が異なるメンバーが自由発言をします。そこには数々のヒントに混じって、落とし穴のふたが必ずありました。未知の落とし穴の存在を知ることもできました。

ご参加下さいました先生方には感謝の言葉しかありません。

2014年11月5日(水) 近畿小中大会

文化の日に大商学園高等学校主催で5回、近畿小中学生珠算競技大会実行委員会主催で5回の計10回行われてきた表記大会が、来年からは近畿の若手珠算教育関係者が主体となる組織が主催して高校生にも門戸を開放する形で継続実施することになりました。
部門、競技内容、問題程度などについては現在詳細な検討を重ねているところで、来年中旬には発表できることと思いますが、会場と日時は本年までと同様、守口門真商工会館、11月3日開催です。

この10年、技術の伸びにはすばらしいものがあります。それはトップ選手たちに限らず、すべての参加者レベルに見られる現象で、大会があらゆる面で良いきっかけになっていることが証明されています。

来年からは、この流れにさらに拍車をかけるような企画と運営で実施されるものと確信しています。
---------------------------------------------------それまでの果物を食べる立場に加えて、果物を育てる立場を経験できる場をつかみ取ったのは関西フレッシュ会という40歳未満の珠算指導者たちの集まりです。若手グループとはいえ、実績実力ともに申し分ないメンバーが集まっています。今年度まで主催していた実行委員会から次年度の開催に向けて白羽の矢が立ったのが10月初旬でしたが、それが偶然ではなく必然だったと思えたのは、すでに10月中頃には会合を開いて次年度大会の要項のたたき台が作成されていたのを知ったからでした。
要項には、やりたいことがいっぱい詰まっていました。それぞれの項目には目的と方法が具体的に述べられていて、大会に向けての合同練習プランまで入っているものもありました。
要項の完成に向けて、エネルギーと知恵を、できない理由を考えるのではなく、どうすれば実現できるかということを模索することに傾ける時間がこれから続きます。

それは、果物を食べる誰かの一瞬のおいしい表情を見据えながら果物を育てる作業にも似ています。

2014年10月20日(月) テレビ放送のお知らせ

関西地方だけの放送かもしれませんが、一応お知らせしておきます。

よみうりテレビ 『かんさい情報ネットten』 10月22日(水) 午後4時30分頃(予定)

今年8月に行われました全大阪オープン珠算選手権大会に関する内容です。
9月に同番組で放送されたものですが、番組枠拡大にともなって再放送されることになったそうです。本日、番組担当ディレクターから連絡が入りました。

ニュース番組ですから、大きな事件や出来事があると放送内容が変更されることがあります。その際はどうかご容赦下さい。

2014年10月12日(日) 体幹

生徒が採点にやってきます。
ある生徒は、自然に「気をつけ」の姿勢で待つことができ、ある生徒は採点の机に手をついたり肘をついたり・・。

説明を聞いている間、視線を動かさず一点に集中している生徒がいるかと思えば、体をくねらせている生徒がいます。

食堂で、背筋を伸ばしてきちんとお茶碗を持って食事をしている人がいるかと思えば、肘をついている人も・・・。

朝礼で姿勢を正している生徒がいるかと思えばふらふらしている生徒がいます。

同じことを何度も注意されても直せない人がいるかと思えば、一度で直せる人がいます。

つい最近気になっている言葉に「体幹」があります。上に書いたようなことは、すべて体幹の強弱によるものではないかと。

体幹がメンタルな部分にどんな影響を与えるのかは知りませんが、心身というくらいですから、身体と精神は一体で不可分。だとすると、物事を成し遂げるには体幹を意識することもあながち回り道だとは言い切れないと思うのです。

わかっているのに、集中力が続かずに問題を見誤ったり数字をとばしてしまって間違えてしまうのが多い初歩の生徒さんたちを注意深く観察していると、どっしりと構えて事に取り組む姿勢が少々不足しているのではないかと思える場面がよく出てきます。首がすぐに疲れてしまう様子があったり、椅子に何度も座り直したり、足が必要以上に動いていたり、上体が揺れていたり・・・。

精神がいくら集中しようとしても、体が動いてしまってはなかなか集中できるものではありません。

自分自身の体をしっかり支えることを意識する時間を練習の合間に採り入れたくなってきました。

2014年10月2日(木) 書いては消し、書いては消し

アラカルトに文章を書き始めては、消し、また書き始めては、消す。

こんな作業を毎日のように繰り返しているうちに更新が遅れてしまいました。

できるだけ建設的な内容をと思っていても、そこは生身の人間のことですから、様々な感情が入ります。感情にまかせて書くと、読み手によっては誰かの悪口ととられかねない危険性もあって、アップする前に消してしまいます。
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ある行事に対して改革案が出されたとします。改革案なのですから、現行の内容に改善する余地があるのが前提です。しかし、現行の内容が最善だと思っている人たちには、改革案は、提案ではなくて「クレーム」だと受け取られてしまいがちで、いきおい提案の「中身」が吟味される前に門前払いされてしまいます。
こうして改革案を出す側も出される側も、仲間内で互いに相手の非をあげつらって反目し合うか、あきらめ合うか、という非生産的な結末を迎えてしまいます。

9月21日の講習会では、「クレームを『提案』だと受け止めて、業務の見直しや改善につなげる」という考えがあることをご紹介しました。ある申し出を『意見』と『苦情』とに分けて聞き取ることの必要性についてもお話ししました。
改革案が前向きで建設的、かつ普遍的な提案だと受け取っていただけるように祈るばかりです。
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9月23日午後1時より5時過ぎまで、i-testの勉強会が行われました。i-testと従来の検定との併用に悩みをお持ちになる先生方もいらっしゃいましたので、ここにあらためて星の郷教室での取り組みを簡単に書いてみます。
星の郷教室では、日商検定・日本珠算連盟段位認定試験・大阪珠算協会暗算検定・i-testの4つの検定を、時期と時機を見て生徒に勧めています。資格としての検定を意識する保護者の皆様や生徒には、それに応じた検定受験を薦めることもありますし、技術を伸ばすアイテムの一つとして検定を考えた場合、i-testは非常に有効で魅力的なものとなっていますので、i-test受験を勧めることになります。得意種目をグングン伸ばし、不得意種目を手厚く補うのがi-testです。
当然、種目間の段・級に差が出てきますが、そもそも、従来の検定や大会で各種目の難易度のバランスは取れていません。種目ごとの平均点を見れば一目瞭然ですし、得点を上げるために計算方法を変更することもあります。
ですから、種目ごとの難易度の差をあまりかえりみずに一つにまとめてしまって「○級」や「△段」と表現する長年の方法は非常に大胆であるとも言えますし、簡便性という意味では知恵であるとも言えます。
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「全電源喪失」
わけあって親族の車を預かってそろそろ半年がたちます。はじめのうちはちょくちょくエンジンをかけていたのですが、この夏、しばらく放っておいたところ、バッテリーがあがってしまいました。
乗らないのですが、このままにしておくとバッテリー以外のところも弱りますから、ブースターをつないでエンジンオン。エンジンはあっけなく簡単にかかりましたので、しばらくアイドリングをしてからタイヤを暖めるために走り出すこと1分。計器類から次々と明かりが消えてエンジンが止まりました。ブレーキを踏んでもほとんど効かず、というかほとんどブレーキペダルを踏み込めず、車は緩やかな下りを走り続けます。ただ、幸いなことに下っているのにもかかわらず速度が徐々に落ちてきましたから、道路に面して建つレストランの駐車場に車を入れようとハンドルを左に切りました。
ハンドルの重いこと重いこと。パワーステアリングに慣れた腕には驚きです。

約30年前に運転免許を取得しました私。免許を受け取ったその日、初めて運転したのが家業で使っていた2トントラック。しかもドラムシフトで、もちろんパワーステアリングではありません。停まっている状態ではハンドルはあそび程度にしか動かないものでした。

今日、ハンドルを左に切っている間に思い出したのが、この30年前のハンドルの重さでした。パワーステアリングがついていなかった当時のハンドルであっても、動いていれば少々の力を入れることでハンドルを回せましたが、パワーステアリング機能がついている車が、その機能を発揮できなくなったときの反動はその比ではありませんでした。

機能すべきものが機能しなくなると、もとから機能がついてなかったときよりも苦しいということを実感しました。

組織でも何でも、その機能を果たしてこそ存在意義があります。そして組織にかけられる期待は、常に拡大再生産されるということも私たちは知っていなければなりません。

2014年9月19日(金) i-test勉強会のご案内

今年1月に始めましたi-test勉強会の最終回の日程がようやく決定いたしました。

最終回は11月16日、午後1時~午後4時で、場所は星の郷総合教室です。定員はいつも通りの18名です。
内容もいつも通りで、特に決まったテーマはなく、指導法や教材作りなどについて参加者で話し合います。

9月23日の勉強会は、伝票算のめくり方について少し時間を取る予定です。
日商検定から伝票算が消えてから、「伝票を知らない子どもたち」が増えました。そのうち、「伝票を知らない指導者」も出現することでしょう。

その昔、伝票ホルダーがなかった時代には、90ページにもなる日本珠算連盟段位認定試験の伝票算を、受験生たちは文鎮の置き方を工夫しながらめくったものです。最終ページなどは、左手でめくりながら右手で文鎮を押さえないと伝票がひっくり返るものですから大変でした。

勉強会では、指の角度やめくる場所など、一つずつ確認しながら進めていく予定です。

9月21日には、大阪珠算協会の講習会で、「信頼される珠算塾を目指して」というテーマについて90分間話します。信頼感という感情が入り込む分野がテーマですからなかなか難しいのですが、さて、どうなりますか。

2014年9月2日(火) 右脳活性プログラム

かけ暗算・わり暗算に比べると、みとり暗算は難しい種目です。

理由はいろいろあります。みとり暗算はほかの種目に比べて計算量が多かったり、答えを書くまでに時間がかかったり、数字を見る速さに計算の速さが追いつかなかったり・・・。さらに桁数や制限時間の違いという要素が合わさると、原因がころころ入れ替わったり複数の要因が複合したりして、ますます難易度が上がることもあります。
かけ暗算やわり暗算は、少しばかりコツをつかむと急場をしのげることもありますが、みとり暗算は残酷です。分割計算ができないフラッシュ暗算に至っては残酷の極みかもしれません。

3級から2級へ、2級から1級へと進むにつれて問題の難易度が上がります。しかし難易度は一律で上がってはいても、暗算が得意な生徒と不得意な生徒とでは、上がり方を受け止める感覚が全く違います。不得意な人には3級の次は2.9級、次に2.8級、さらに2.7級・・・というように細分化することも時には必要かもしれません。

今年の3月から半年間にわたって、星の郷教室では「右脳活性プログラム」という名のみとり暗算教材を使って練習を進めてきました。難易度を細かく分けて少しずつ上がっていく教材です。得点によってはレベルダウンがあったり、間違い直しすら不必要な得点ゾーンを作ったりして練習していますが、みとり暗算の実力が全員についてきていることを実感しています。

教材にご興味のある先生方はご連絡下さい。

2014年8月28日(木) 第68回全大阪オープン大会

38年前の第30回大会で総合競技の問題が改正された全大阪。以来、ずっと同じ問題程度と運営方法で実施されている希有な大会です。40年にわたって問題程度を大幅に変える必要の無い大会は本当に珍しく、当時の関係者の先見性と斬新な発想に今更ながら敬服の念を禁じ得ません。

トップクラスのほとんどの選手たちが乗算・除算を暗算で計算するようになったのはここ20年。きっかけは、昭和55年の珠算名人位決定戦でした。当時小学6年生だった京都府の少女が並み居る強豪たちを次々になぎ倒して、あと一歩で名人位に、というところまで到達したことがありました。
それまでは、乗除算を暗算で計算するという発想がなかったのです。

6桁×5桁の問題30題を4分で行う全大阪大会は、珠算10段の選手でもそろばんで計算すると全問解答することは困難です。そめため、そろばんを弾きながらも部分的に暗算を採り入れるか、全部を暗算で計算することで30題をこなそうとします。
34年前の名人戦ショックからの10年間。トップクラスの選手たちは、果敢に暗算に取り組みました。当時、全大阪の乗除の満点は数名出れば良い方だったでしょうか。
その後の10年は、乗算の得点を上げるために分割計算を採り入れる選手が増えてきました。しかし、分割計算では点数の伸びに暗算力の伸びを比例させることが難しく、主流は一括計算の頭乗法による両落とし計算に移ってきました。
今年。乗算満点が12名、除算満点が14名。総合満点が3名。
全大阪委員会では、総合満点が最大12名出たときのことを想定して準備をしています。

大阪珠算協会のホームページに大会結果と写真が出ています。種目別決勝の10名に入る過酷な準決勝を通過した選手たちの緊張感の中にも達成感をにじませた表情は、全大阪ならでは、と思えるものがたくさんあります。どうぞご覧下さい。

2014年8月19日(火) しおり

今回の合宿しおりの前文を以下に掲載します。合宿をする目的の一端を書いています。

ご家庭の皆様へ
第12回星の郷総合教室珠算研修合宿にあたって

 早いもので、合宿を始めて干支が一周しました。
 初めての合宿は開塾丸3年が経過した2002年8月。以来、2006年をのぞいて、毎回時期も場所も練習内容も往復のバス会社も参加者の情熱も何も変わらず、何も変える必要もなく続けてきました。
 少しずつ変わるものは参加者の顔ぶれです。毎年多くのリピーターと少数の初参加者とで2泊3日を過ごします。
 1年ぶりに訪れるはずなのに、毎日そこで生活しているかのように慣れた様子でテキパキと動くことのできるリピーターたちと、あまり事情が飲み込めないままの初参加者たち。しかし、心配はいりません。正座での練習のつらさが峠を越える頃になると、リピーターたちの行動を目で見て耳で聞いて肌で感じた初参加者たちは見事に同化していきます。
 間近で、参加者たちが孵化する瞬間に毎年立ち会える幸運を実感しています。

 過去に孵化したリピーターたちの成長を見るのもまた毎年の楽しみです。毎日のように教室で顔を合わせていると成長をなかなか実感できないのですが、1年ぶりに訪れる旅館で姿を見ると、成長の度合いをハッキリ感じ取ることができます。廊下を歩く姿、練習問題を運ぶ様子、集中して練習している表情、立て膝で仲間の茶碗にご飯をよそう場面等々、無意識のうちに昨年までの姿と今年の姿がオーバーラップしますが、記憶の姿よりも一回り大きくなった現実の姿と、その動きの淀みのなさに成長を見ることができます。

 ところで、変わらないものと少しずつ変わるものを書きましたが、最後に大きく変わるものを書いて、今年の巻頭言にします。
 大きく変わるもの、それは合宿中に蓄えられる潜在能力です。
 たかだか2泊3日ですが、侮ることはできません。家族から離れて過ごすことができたという事実と、前向きに取り組んで乗り切ることができた長時間練習で蓄えられるのは、確たる自信です。「あんなにつらい練習も仲間と一緒だったら乗り越えられた」という経験が潜在能力となっていざというときに底力を発揮してくれる原動力を生み出していくのです。残念ながらこの自信はすぐに目に見える形で結果として現れることはないのが常なのですが、帰宅後に子どもたちが語る「ものがたり」の中に少しは垣間見えるのではないでしょうか。
 合宿中、短時間ではありますがお楽しみ会を入れる予定です。楽しい機器や遊園地、テーマパークが花盛りの現代社会ですが、合宿で行うゲームや遊びはおそろしく単純で前時代的なものばかりです。それでも毎年とても盛り上がります。
 炎天下、水も飲めずに我慢して我慢して我慢して歩き通して、ようやく飲むことができた一杯の水が何にも増してのごちそうになるのと同じことかもしれません。
 今年の合宿が、長い人生の中で、合宿で行うゲームのような存在になれればと念願しています。

2014年8月18日(月) 合宿スタート

豪雨の影響で通行止めになっているため、予定していた高速道路が使えずに別ルートで宿舎に到着しました。
でも、交通量がとても少なくて,予定時間の30分前には到着でき、余裕を持って、練習スタートです。

1日目はわり算の省略計算のマスターが全員のテーマです。すでに知っている生徒も、初めて習う生徒も、より少ない計算量で正答を得る工夫をします。

正座での練習。足のしびれが切れてどうしようもなくなる頃には,省略もきっとマスターできていることでしょう。

2014年8月14日(木) そろばん夏休み

今日から1週間、星の郷教室は夏休みに入ります。合宿参加者にとりましては夏休みはほとんど無いようなものですが、それでもちょっと一息つける数日間になりそうです。

夏休み前半の行事を振り返りますと・・・。

7月20日  そろばんグランプリジャパン(兵庫県)
7月21日  指導勉強会(星の郷教室)
7月27日  A1グランプリ大会(大阪府枚方市)
8月2・3日 珠算指導者養成講習会(東京)
8月 8日  全日本珠算選手権大会(京都)
8月9・10日 指導者講習会(石川県金沢市)
8月11日  TBSテレビ取材(星の郷教室)・よみうりテレビの取材打ち合わせ(全大阪オープン大会取材)
8月12・13日 関西テレビ取材(星の郷教室)
8月14~16日 合宿準備(星の郷教室)
8月17日  全大阪大会委員会(星の郷教室)

たまたまテレビの取材や打ち合わせが重なりました。内容の詳細はいずれお知らせできると思いますが、今回も、いわゆる「テレビ的」な演出を要求する製作サイドに対して、やんわりと否定するのに多大な時間とエネルギーを必要とする場面がありました。

石川県の講習会は、資料や教材を運ぶ都合で車での移動となりましたが、往復とも台風の影響をまともに受けて、それはそれはスリル満点の道中でした。おかげで,運転中は睡魔に襲われることがなかったものです。
3日の指導者養成講習会と10日の講習会。参加者の層も目的も異なる講習会ですが,先生方にはふんだんにそろばんを弾いていただきました。意識し続けることで「うまくなる瞬間」を感じていただくことが目的でした。

今月末は岡山県での講習があります。開法を含むすべての種目の指導法と練習法、初歩指導の点検と問題点の洗い直しをして臨みたいと思います。

年末には関東での講習会もあります。短時間なのでテーマを絞って話す予定で、中心になるのは「授業の雰囲気作り」になります。昨日、担当の先生との打ち合わせで決定しました。授業中に発する指導者の言葉がいかに教室の雰囲気を左右するかについて,今からとくに意識して過ごそうと思います。

夏休み後半は,合宿と全大阪オープン大会・全大阪チャレンジャーズステージがメイン行事となります。
楽しみなイベントがまだまだ続きます。

2014年7月28日(月) ものがたりのある一日

昨日はA1グランプリ大会でした。(一社)大阪珠算協会北大阪支部主催で今年が9回目。小学1年生から高校1年生まで、参加者数94名で熱戦が繰り広げられました。

かけ算・わり算・みとり算・かけ暗算・わり暗算・みとり暗算の6種目を種目ごとに1回戦から5回戦まで行う勝ち残り方式の大会です。
たとえば、かけ算1回戦は、2桁×2桁、3桁×2桁が2題ずつ出題され、制限時間は1分30秒。4級程度の実力があれば満点が取れます。満点を取った選手のみが2回戦に進み、少し桁が増えた問題で満点をめざします。最終の5回戦は、7桁×6桁が出題されます。

小学2年生以下、小学3・4年、小学5・6年、中学生以上の4つの部門で種目1位~10位を決定します。さらに6種目の満点を取り続けた回戦数を足して総合ポイントを算出し、学年ごとに総合表彰を行います。
選手向けのフラッシュ暗算、観戦者向けのフラッシュ暗算を加えて、午後0時開会、午後4時30分終了。
ドンドン進行していかないと時間が足りませんが、そうもいかないのがA1大会。競技の性質上、同点決勝が頻出するのです。

一種目につき同点決勝を平均8回ほど行わなければならないのですが、一斉には行いません。会場の耳目を一点に集中させるために1カ所ずつ行っていきます。レベルに差はあっても、場所と時間を共有する皆で作った舞台でその時にできる最高の経験をしてもらうためです。
戦う選手の実力、年齢、人数などを考慮してその都度決勝方法を指示しますから、選手はとにかく全身を耳にして説明を聞きます。極度の緊張感が全身を包んでいる中でありながらもどこかでは冷静に作戦を練りつつ説明を聞くのです。大会初参加の選手が種目10位をかけて決勝を行う場合もあり、何もかもが新しい中での試練です。

すべてがうまくいって、到底取れそうもない回戦で満点を取ってしまうこともあります。すると、あとが大変で、問答無用に未体験ゾーンへ引きずり込まれてしまうのです。「やったことがないのでできない」「教えてもらっていないのでできません」などと訴える時間も手段も与えられていない選手たちは、とにかく必死になって高桁の問題に挑まざるを得ません。
・・・すると、これまた何かがまかり間違ってしまい、一つでも二つでも正答を得ることがあります。

かくして私たちは選手の皆さんがカラを地力で破る瞬間に立ち会うことになるのです。

参加選手94名に対して観戦者数は約80名。会場外で「早く見においで」と大会観戦を誘う電話をかける方がいらっしゃったという話も聞きました。選手のひたむきながんばりは、こうした連鎖を生むのです。

それぞれの選手が、うれしさ、くやしさ、満足感、焦燥感などの思いを胸にして帰路につきました。帰りの道中や帰宅後には、さぞかし多くのものがたりが語られたことだと思います。

何かを感じ、何かを語ることができた一日は、普段の一日とはちょっぴり違うスペシャルな日になったことでしょう。

2014年7月13日(日) 見るのも勉強、見られるのも勉強

2週間にわたって日曜日に行っていたグランプリ大会に向けての合同練習会が、本日終了しました。
参加者の皆さん、どうもお疲れ様でした。またお手伝いいただきました先生方には、厚く御礼申し上げます。
関係者全員に心地よい疲れとささやかな満足感が得られたのではないかと思っております。

今日の午後の練習では、少しの時間を割いて総合競技の練習1回分を、見学するも可、練習するも可、という形式で行いました。小学生以下と中学生以上の両部門それぞれにおいて午前中の練習点の成績上位トップ6名が計算する様子を他の参加者が見学できるようにしたのです。
すると大多数が見学を希望し、12名の周囲を取り囲んでの練習となりました。

すでに午前10時から始まる練習で4時間ほどこなしてきた見学者たちは、それぞれが課題を認識し、克服に向けていろいろと取り組んでいる最中という前提がありますから、観察する目は真剣そのものです。
ですから、私たち運営サイドが何も解説する必要はないのですが、あえて各種目とも計時前や計時中に観察するポイントを伝えました。

かけ算やわり算では左手の使い方や、計算している問題番号とそろばんとの位置関係。答えの記入終了後、次の問題に取りかかるまでの時間。指先の運動量。
みとり算・みとり暗算では答えの記入時に視線はどこを向いているか。コンマのうち方はどうか。
かけ暗算やわり暗算では解答欄のどのあたりに答えを書いているか。

思いつくままに話していきますが、実はこれらはすべて見られているトップ12名に対する言葉なのです。

こんなことを言われれば、誰でも意識してしまいます。今までほとんど無意識に行ってきた作業ばかりですが、無意識のことを急に意識しなければならないのですから大変で、しかも周囲には50名以上の視線があるのです。

本番とは少々種類が異なるものの、その量においては本番同様の緊張感を持つことができたのではないかと思います。

見学後、全員で最後の総合練習を行いました。見た技術がすぐに自分のものになるほど現実は甘くはありませんが、やがては自分のものにしてみせるという意識を持ち続けると決意することは瞬時にできます。

練習会がそんなきっかけ作りになれたとすれば、主催者側の一員としてこの上ない喜びです。

2014年7月10日(木) 意識し続けること

かけ算の答えのけた数は、かけられる数とかける数のけた数の和になります。逆に、わり算はわられる数とわる数のけた数の差が答えのけた数になります。乗除ともに例外がありますが、原則は、けた数の和・差で決まります。
小数も同様で、整数部分のけた数の和と差が、積や商の整数部分のけた数になります。

6128 × 37.5 = 229800

かけられる数の整数桁は4桁、かける数の整数桁は2桁なので、積の整数桁は6桁になります。
ところが、そろばんでは0は表示しないことになっているため、計算したあとの見た目は2298です。
このままでは、正しい答えは2298なのか22980なのか229800なのか、あるいは229.8なのかわかりません。
そこで、一の位を見えるようにするため、左手の指をそろばんの下枠に付けたり、一の位がそろばんに表記されている点(定位点)に一致するように工夫して計算する方法があって、多くの珠算教室で教えられています。

星の郷教室でも長年この方法で指導してきましたが、2年前から思うところがあって指導方法を変えました。それが、けた数の和や差を利用して答えのけた数を把握する方法でした。

すると、上のような問題で0を付けすぎたり付け忘れたりする間違いが頻出するようになり、一度や二度の間違い直しでは是正できない生徒もチラホラと現れてきました。
そんな生徒には、たとえば 625 × 256 =160000のような問題を与えて反応を見ます。さすがに16と書くには勇気がいるようで、きちんとけた数を考えて6桁の答えを書きます。間違えてしまう生徒は、理屈ではわかっていながら、いざ制限時間を決めて計算すると、どうしても焦ってしまってけた数の把握にまで気持ちが回らないようです。

生徒は、間違いの原因を「0の付け忘れ」や「0の付けすぎ」と言いますが、原因はそうではありません。
真の原因は「けた数を意識して計算することを忘れた」ことにあります。

英語で複数形のsを書き忘れたり、数学でマイナスの符号を忘れると、人はともすれば「書き忘れただけ」と言いがちですが、わかっている人はよほどのことがない限り書き忘れません。
「わかっている人」は「意識ができる人」なのです。そして、「意識をし続けることができる人」が結局は早く成功を勝ち取っていくのでしょう。

珠算学習で培われると従来からいわれてきた集中力や根気力。それに加えて、「意識し続ける力」も鍛えることができればと、毎日の授業に向かっています。

2014年6月27日(金) 指導のシステム化

「システム化」なんて書くと、なにやら仰々しく思われるかもしれませんが、ことはもっと単純で、教室内での「約束事」とでも言えば良いでしょうか。

初歩のテキストが1ページ終われば、生徒はそろばんと鉛筆とテキストを持って採点してもらうために指導者の前に来ます。これを毎日毎日、1ページごとに「答えを書いたらそろばんと筆記具と本を持って先生の前に並びなさい」と生徒に指示するのではなく、最初に1回だけ指示をして約束事として生徒に認識させます。端的に言えばこれが指導のシステム化です。システム化することで指示の回数が減り、教室にほどよい緊張感が生まれてきます。

新しい教材や練習法の導入にあたって指導者側がもっとも頭をひねらなければならないのは、新規導入の事項をいかに生産的で論理的、かつ教育的にシステム化するのかという一点に尽きます。ここをおろそかにすると、生徒への説明が冗長になってしまう危険があります。説明中に指示内容を補足説明したり、一つの説明で複数のことを指示したり・・・。説明中に新しい案が浮かんできて、前言と矛盾するような文言を並べてしまうと最悪です。
聞いている生徒はワケがわからなくなって気もそぞろになりますが、どんな場合でも生徒は黙って指導者の話を聞くものであるという理念を持つ指導者は、生徒の気の緩みを糾弾して指導した気になります。これが指導者が陥りやすい陥穽です。生徒の気持ちは、指導の言葉が長くなればなるほど、指導者から離れていきます。

システム化には、「目的説明」「内容説明」「行動説明」「評価基準」の4つが必要です。
たとえば、新しいみとり暗算の練習や教材を取り入れる場合、
なぜこの練習を始めるかという、目的説明。
制限時間や計算方法を指示する、内容説明。
いつどのタイミングで練習して採点はどうするかという、行動説明。
成績はどのように評価されてステップアップしていくのかという、評価基準。

以上の4つを全体に指示しておいて練習を始めます。生徒にとって未知のことで、驚きとあこがれの気持ちをもつような内容だと申し分ありません。
無論、1回の指示で全員に指導が行き渡れば良いのですが、うまくはいかないのがふつうです。そんな場合は、個別に手短な指示をしたり、周囲に合わせて身を処すように促したりしながら生徒たちが能率的に動き始めるように仕向けていきます。

いったい何度言ったらわかるのだ、と私たちはすぐに口走ってしまいがちなのですが、その怒鳴るエネルギーをすべてシステム化の構築に向けることができれば、指導の場は常に生産的で意欲に満ちた場になります。

2014年6月18日(水) 集中力

星の郷教室には、現在50名ほどの中高生が在籍してそろばんや暗算の練習に取り組んでいます。
そのうち約9割の生徒が学校のクラブ活動か校外のクラブチームに所属し、6割ほどの生徒が学習塾にも通っています。忙しくて、クラブ活動そのままの服装で教室にやってくる生徒かほとんどです。
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誰にも平等に与えられた一日24時間ですが、密度を高めることによって24時間以上の時間を確保できているような錯覚に陥る瞬間が、火曜日の通常授業終了後にあります。
5月末頃に実施された中学校の中間テストで、成績が芳しくない生徒が複数名いました。数学でもミスを重ねているようです。目の前で再度テストを解かせてみたところ、珠算式暗算能力を十分に活かせないまま間違えていたり無駄な時間を使っていたりという欠点が見えてきましたので、早速、欠点補強をすることになりました。
といっても、何時間も指導する必要はありません。間違えてしまうポイントや理解不足の箇所は、分類するとそういくつもあるわけではなくて、しかもそれぞれの解決に必要な説明時間は10秒程度のものばかりです。

ということもあって、6月から火曜日のそろばん授業終了後、中学生以上の生徒だけが出席できる時間を設けました。そろばんの練習か勉強かのどちらかを自分で選択します。
生徒には「私語厳禁」というルールを設け、私自身には、一つの説明は10秒以内というルールを課しています。1分程度時間がかかるような場合には10秒ずつ6回に分けて説明をします。

10秒という縛りにはいくつかの意味がありますが、最も大きな目的は「説明をしすぎない」ことにあります。
10秒で伝えきれないのは、説明が冗長すぎるか、説明のポイントを絞り切れていないのです。10秒の説明で区切ることで、結果的に自力解決のヒントにとどめておくことにもつながる可能性があります。

「問題の意味が全くわかりません」という質問を投げかけてくる生徒に対して10秒という説明時間は短すぎるように感じるかもしれませんが、10秒で伝えられる範囲だけ伝えて理解を促し、さらにあらためて10秒の説明を加えて理解を促すという作業を地道に繰り返すことで解決の糸口を見いだしていきます。「意味がわからない」という質問を発す生徒に延々と説明を続けてみたところで、得られるものはあまりありません。
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というような火曜日の通常授業終了後の一コマなのですが、この時間の教室の空気はいつもにも増してピンと張り詰めていて、なかなか大したものだと感心しています。珠算学習で培われる集中力の発露と言えばあまりにも手前味噌なのは承知していますが、実際の何倍にも思えるほどの濃密な時間が経過しています。
時間には一日の24時間は、密度を高めることで心がけ次第で少し延ばせるような気さえしてきます。

2014年6月5日(木) 我慢

この春に入会した小学低学年の男子生徒。初歩教材PERFECT1冊目の最終ページの練習に入って2週間ほど経過しています。
このページには、1冊目で習う繰り上がりのないたし算と繰り下がりのない引き算、10に繰り上がる、+9、+8、+7、+6の内容だけで構成した1桁10口の問題から4桁15口の問題までの計10問題が収録されています。
復習ということに的を絞れば4桁15口にもなる問題は必要ありませんが、珠算式暗算能力の育成と並んで珠算学習で培われる能力のもう一つの柱である「集中力」の訓練のために入っています。

計算途中で、たとえば9に1をたさなければならない場面に出くわすと、生徒は繰り上がりのある「+1」をまだ習っていませんから、質問にやってきます。
ところが、そもそもまだ習っていない場面に出会わないように問題を作ってありますから、質問の解決のために必要なことは、足せない1を指導することではなくて、そこに至るまでにどういった間違いを犯しているかを探ることになります。

最終ページの1番は1桁10口。すでにこの問題で何回か間違ってしまいやや意気消沈気味の彼。間違いの原因は、はっきりしています。1つの数字をたしたり引いたりする間に、よそ見をしたりかゆいところをかいてみたりと、とにかく間違うように、間違うようにと、自分自身を誘導しているのです。

しばらくして「わかりません」。

質問にやってきます。が、本人はわからないと言って質問にやってきてはいるものの、実際はわからないのではなくて「最後まで集中してできません」というのが正しい訴えですから、「我慢してがんばってきなさい」というのがこの場面での指導の始まりとなります。
追い返す言葉をかけてから、次に自席に返る生徒の背中を見ます。質問のために私のところまで歩いてきたことで気持ちがリセットされて元気いっぱいに戻っていくのなら大丈夫で、指導の追加はありません。トボトボと寂しげに帰って行くなら、席に戻って計算を始めようとする直前によそ見をしないように一声かけておきます。さらに計算途中にも「その調子で最後までやり続けよう」と指導の追加を行います。

やがて生徒は採点の依頼に来ます。ここでめでたく正解になれば、「ほら、自分の力でできたよ」と短く褒めておいて指導の終了となるのですが、冒頭の生徒は、以上のようなやりとりを8題分行いました。実際には、1問題を1~2回の採点で正解になったことはありませんから、「わかりません」「我慢してがんばってきなさい」のやりとりが何十回と繰り返されたでしょうか。

これが2週間ほど続いたあとの9番。
  
401
  928
  165
  876
  619
 -964
  385
  537
 -726
 -210
  192
  809
  578
  283
  907

という問題を、彼は一発で正解しました。計算時間はかかりましたが、頭の中はフル回転で、脳にも心にもきっといっぱい汗をかいていたことでしょう。

指導の現場で、教えなければならないことと教えてはいけないこと、教えた方が良いことと教えない方が良いことの判断は瞬間的で直感的なことが多いものです。そのため選択が正しかったか正しくなかったかの評価はあとになってわかることで、反省も多々あり、というのが正直なところですが、この生徒に関しては、実際に間違える箇所を見つける指導は一切せずに励まし続けるという対応が良かったと実感できたのは、9番にマルがついた時にしみじみとした静かな喜びの表情を彼が見せてくれた瞬間でした。

2014年5月25日(日) グランプリ大会練習会のご案内

そろばんグランプリ2014に向けての合同練習会のご案内を当ホームページのトップページからご覧いただけます。ご興味のある方はお早めにお申し込み下さい。
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今日のグランプリ大阪府大会が終わってからの委員反省会で、その昔、私の教育実習での指導教官で、かつ高校の大先輩でもあり、指導者としても大先輩の先生から、アラカルトをもっと頻繁に更新するようにとのご指摘をいただきました。

お気持ちはとてもよくわかります。せっかくのぞきにきて下さっているのに、更新されていないとがっかりするのは、私もよく経験することです。

今日こそはきっと更新されているだろうと思ってのぞいてみても、未更新。
次の日も未更新。さらにその次も未更新。さらにさらにさらに、となっていくと、やがては腹立たしくさえなってくるかもしれません。

ん?

これって、もしかすると恋?

恋。相手は何も変わっていないのに、こちらの気持ちがどんどん変わっていくのは、そもそもすべては勘違いから始まっているからだと著したのは、今は引退した漫才師の紳助氏だったでしょうか。

何も変わっていない(=未更新)のに、おもしろがったり怒ってみたり・・・。紳助氏が言う恋だとすれば、これは心してかからねばなるまいと堅く心に誓ったのでした。

大先輩・・・
古希を数年前にめでたくお迎えになった男性先生とは、今日も珠算界や指導内容について議論を交わしました。
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前に一度書いたのではないか。
書かない方が良いのではないか。
書くことでどういったことが起こる可能性があるか。

アラカルトを書くときにいつも頭をよぎります。今日の大会の問題のことでも書きたいことがあるのですが、書いた方が良いのか、書かない方が良いのかと迷っています。
一応、迷ったときには書かないことに決めていますが、はたしてそれが良いのかどうかの判断も難しいところで、とりあえず書いてみて皆さんの判断にゆだねるとなると、逡巡する意味がなくなります。

夜中に書いた文章は、朝読むとひどいものが多いのは私だけに限ったことではないでしょう。
このアラカルトもそれと五十歩百歩で、読み返すときっと恥ずかしくなること必定です。
虎児がいない虎穴に入る勇気を持ち合わせていない私は、結局上の3つの条件を一つもクリアしないまま、いたずらに時が過ぎるのを眺めていることが多くなってしまうのです。

以上、言い訳でした。

2014年5月20日(火) say yes

入会初日の小学1年生との会話。

「ここまでできたらプリントを持ってきて下さいね」
「うん」
「返事は、『うん』ではなくて『ハイ』と言います。わかりましたか?」
「ハイ」
「上手に言えたね。では、やってきてください」
「うん」
「『うん』ではなくて『ハイ』ですよ」
「うん」
「エッ!」
「ハイ」
「そうそう。できるかな?」
「うん」
「いや、『うん』ではなくて。。。」

これは2分ほど続いた「ハイ」「うん」問答の一部です。
他の生徒は腹を抱えて笑っていますが、新入生と私は大まじめです。

生まれてこの方、名前を呼ばれて「ハイ」と応えたことはあっても、何かを指示されたときに「ハイ」というのは馴染みがなかったのでしょう。
誰かが教えなければならないことで、たまたまその順番が私に回ってきたのでした。

二日目以降、完璧に返事ができているこの新入生。うちの教室以外でもきちんと返事ができるようになっていればうれしいことです。

返事にしても、「ありがとう」や「すみません」という言葉にしても、言うべき時に言わなかったことでわずか文字数にして五つ以内のことで信頼を失うことがあります。実際に言葉に発すると1秒程度です。たかが1秒ですが、されど1秒なのです。
---------------------------------------------------どんな事情があったのかは本人しか知りません。どんな気分かも本人にしかわかりません。
人気者ゆえに、ファンの期待に応えようとするプレッシャーにさいなまれて薬物に手を出したのでしょうか。
期待に応えようとして期待を裏切る行為に手を染めてしまったASKA。デビューしたての頃に初出演した『夜のヒットパレード』を私は銭湯のテレビで見ていました。“ひとり咲き“という曲をハモる二人の姿が強烈に印象に残りました。

報道では、今のところ、否認しているとか。取調室で係官から「say yes」と問い詰められているのでしょう。

うちの教室での「say yes」問答の何と可愛いことかと思いますが、でもこんなところから大切なことが始まるのもまた事実なのでしょう。

2014年5月15日(木) 時間を見つけて暗算練習を

中学生から高校生にかけて、およそすべての能力がいよいよ花を開き始めます。

生まれてから小学生期にわたって培ってきた基本能力や基礎体力が、明確な目的意識を持つことと自分の頭で考えて行動することで飛躍的に伸びていきます。

加えて、時間をコントロールする能力を磨くのもこの時期です。
学業・クラブ活動・習い事・塾・家の手伝い・睡眠・休息・食事etc...体がいくつあっても足りないように思う人も多いことでしょう。しなければならないことを数え上げるだけで気持ちが滅入る人もいるかもしれません。

小学校卒業と中学校入学という行事は、かなり断定的な表現を許して頂くならば、あてがわれた課題を時間の経過とともにこなしていけば良かった時代に決別し、その時その時、その場その場に応じて軸足を替えたり比重のかけ方を調整しながら意識や時間をコントロールする年代に入るための儀式です。

現在、中高生は定期テストまっただ中かテスト直前でしょうか。

忙しいほど、伸びていきます。忙しいほど、集中力も高まります。

テスト勉強の合間のちょっとした時間を見つけて、暗算の練習を数分行ってみて下さい。きっと頭が活性化して勉強に向かう気持ちもリフレッシュされるはずです。相乗効果、大です。

2014年5月2日(金) 全大阪オープンの変更点

いったい何人に関係があるのか、というお知らせです。

全大阪オープンの種目別決勝に関して2つ変更があります。
・答案用紙に答を記入するのは、伝票算、伝票暗算、読上算、読上暗算の4種目となります。乗算、除算、見取算、乗暗算、除暗算、見取暗算は問題用紙に直接書き込む方式となります。
・計算順序は自由となります。見取算、見取暗算を5番から計算するのが可能となります。

種目別決勝において、答の訂正が全種目とも不可なのは従来通りです。
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全日本ユース珠算選手権大会の問題点検が終わりました。

2,376,481,560÷61,384=38,715

個人総合競技優勝決定戦のわり算1番の問題と答です。

アンダー10で答を書いた12名中11名が正解。
アンダー15で答を書いた18名中12名が正解。

アンダー12で答を書いた11名中、何と正解は2名。

アンダー10の誤答1名とアンダー15の誤答6名のうち1名、アンダー12の誤答9名のうち4名の計6名が同じ答38,740を書いていました。

計算を省略する度合いと、引き算の間違い、加えて豊富な練習量による誤った「商の見通し」などがこの誤答の遠因で、1分間で30題という超難関の条件が誤答発生の直接の原因です。

アンダー12に1番の誤答が集中しているのも、メンタル面から読み解くとなかなか興味深いものがあります。

2014年4月23日(水) 問題点検

大会が終わって3日。今、全員の答案を再チェックしています。

どんな問題で間違いが多発しているのか。
決勝ではどんな数字を書いているのか。

答案からうかがえるのは、必死さと真剣さ。焦りととまどい。

100分の1秒の差で勝負がつく決勝の答案には、これらの心理状態が凝縮されています。

種目別決勝では少ない問題数で決着を付けます。計算時間に差はあまり出ません。ですから出場者10人のうち、半数ほどの選手は、最終問題の答を記入し始めたときはまだ誰も手を挙げていない状態です。

一番で手を挙げられるかもしれない。
今この瞬間に誰かが手を挙げるかもしれない。

一つの問題の答記入にかかる時間は1秒前後。このわずかな間に、頭の中に計算結果の珠の像を浮かべながら心の中では見えない相手を追いかけ、あるいは見えない相手に追いかけられる。

無味乾燥な数字の羅列であるはずの答案から、選手たちの生き生きとした躍動感が伝わってきて、いやいや、大会の余韻はまだしばらく続きます。
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当ホームページのトップページから、大会成績ページにリンクが張られております。22日現在、成績のみ掲示されておりますが、近日中に大会問題もご覧いただけるようになる予定です。

2014年4月22日(火) 大会御礼

20日のユース大会。

無事終了することができました。

選手の皆様、先生方、前日や早朝から選手を送り出して頂きましたご家族の皆様、ご観戦の皆様、スタッフ各位。すべての関係者の皆様に厚く御礼申し上げます。

毎回、少しずつ新しいことを取り入れて試すことができるのがユース大会の特徴です。
今回も優勝決定戦に新しい方式を組み入れました。総合競技の得点を2倍した点数に、優勝決定戦の得点を加算していく方式です。決定戦に出場する選手の多くは、どの大会でも制限時間内にすべての問題を解くスピードを持っていますが、ユースの優勝決定戦は時間内に全問解くのは不可能な問題数ですから、さぞかし楽しい練習になったのではないかと思います。

でも、実は今年、もう一つの新しい仕掛けを準備していました。

それは、開会式、ユース大会のOB選手による激励の言葉でした。

今年1月にこの企画を思いついて、このOB選手を指導なさっている先生に依頼すると、すぐに快諾のお返事を頂きました。
大会の2週間前になって、改めて、本人に依頼のメールを出したところ、即座に返信が来ました。
文面の始まりは、「わざわざ、メールを頂きましてどうもありがとうございます」という言葉でした。
企画を思いついて良かったと思った瞬間です。
また、ここ数年、彼と交わす何気ない会話から人となりを感じていた私は、彼に話してもらうためにこの企画を思いついたのだと気づいた瞬間でもありました。

彼の口から出てきた言葉は、誠実かつ力強く、周囲への配慮が行き届いた内容で、ユース大会の目的も十分に伝えてあまりあるものでした。

今大会で生み出されたすばらしい記録の数々は、先輩の言葉による後押しもずいぶんあったことだと、あの会場で同じ空気を吸っていた人ならきっと納得していただけると確信しています。

2014年4月18日(金) ユース大会当日に関して 

いよいよ明後日に迫りましたユース大会。天気はあいにくの予報になっていますが、気温が上がらず選手にとりましては過ごしやすくなるかと思います。

タイムベルトを示します。あくまでも予定ですので、当日の進行状況によりましては変更の可能性があります。

8時00分 委員集合(集まることのできるスタッフのみ)
     会場設営 スタッフ打ち合わせ
10時15分 開場(2階・展示室)
11時00分 開会
      総合競技
      交換審査(選手同士で種目ごとに一審を行います)
12時00分 昼食休憩
12時30分 種目別競技準々決勝・準決勝
       準決勝での残り人数によりますが、決勝進出者を決めるための再準決勝は1~2回行う予定です。
       制限時間はその都度発表します。
13時40分 個人総合競技決勝戦進出者発表
      会場移動(4階・稲森ホールへ)
14時00分 個人総合競技決勝
15時00分 種目別競技決勝
15時45分 フラッシュ暗算
16時00分 表彰式
16時40分 終了
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午前10時50分頃に会場入り口のテーブルにご観戦の皆様用の参加名簿を置きますのでご自由にお取り下さい。
選手の皆さんには選手席にあらかじめ配布しておきますので、入り口の名簿は取らずに席について下さい。

2014年4月13日(日) ユース前日 

ユース大会前日の19日(土)午後5時~午後7時まで、出場選手の皆さんは星の郷教室で自由に練習できます。会場からは離れていますが、よろしければどうぞお気軽にご利用下さい。
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現在、大会準備の最終の詰めが行われています。

大阪・奈良・京都・静岡・埼玉・福岡の各地でそれぞれの分担領域の作業を行っていますが、実際の距離はネットの利用によってまったく問題にならないようなことになっています。

一方で、グーグル日本法人による機密情報の管理ミスがここ数日マスコミを賑わわせています。

使い方によって同じものが利器になったり凶器になったりすることはよくあることで、その分かれ目は扱う人間によるのでしょう。

こんな時代だからこそ、より一層人間力が問われます。

来週のユース大会は発展途上の子どもたちによる人間力の発露を会場のそこかしこで垣間見ることができます。

多くの皆様のご観戦をお待ちしております。

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会場入り口のテーブルにご観戦の皆様用の参加名簿が置いてあります。選手の皆さんには選手席にあらかじめ配布しておきますので、入り口の名簿は取らずに席について下さい。

2014年4月10日(木) ご案内いろいろ 

ユース大会もまだ終わっていないのに気の早いことですが、今年度のグランプリジャパンに向けた合同練習会の日程が決定いたしましたのでお知らせいたします。
1回目…7月6日(日)
2回目…7月13日(日)

両日とも、大阪府守口市にあります守口教育文化会館で午前10時から午後4時までです。主催は、大阪代表選手団ですが、大阪府の選手でなくとも、また、同大会には出場しなくとも練習会には参加できます。
なお、お申込の受け付けはまだ先になります。
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ユース大会は午前11時開始です。開会式・総合競技・昼食休憩・種目別競技準々決勝・種目別競技準決勝・個人総合競技決勝・種目別競技決勝・フラッシュ暗算競技・表彰式・閉会式と続きます。
前半は、大展示室で競技を行い、後半は劇場型のホールにて競技を行います。見学は自由にできます。全国から集まった精鋭たちによる真剣な戦いを是非間近でご覧下さい。
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ユース大会終了後、午後5時頃より午後7時頃まで、会場近くのレストランで懇親会を行います。引率の先生方・ご見学の皆様・選手の方々のどなたでも参加できます。参加をご希望の方は、大会要項記載の申込先までお早めにお知らせ下さい。

2014年4月4日(金) ユース大会の成績判定について 

同点の場合の判定につきまして、以下のように要項を変更させていただきます。

各部門別に1位からランキング付けを行う。順位決定戦に出場した選手はその結果で決し、順位決定戦に出場しなかった選手は総合競技の得点で決する。同点同位とするが、順位決定戦に出場しない場合の20位以内の同点に関しては、別途決勝を行う。順位決定戦の結果、同点になった場合は、総合競技の得点の上位選手を上位とする。

従来、同点の場合は、高点種目のある選手を上位とする「高点上位」制度を採用しておりました。今年度も要項では同様のご案内をしておりましたが、上記のように変更となります。

種目別決勝、フラッシュ暗算、表彰式、閉会式は、同会場内の別ホールに会場を移して実施いたします。個人総合競技の決勝につきましても、別ホールにて開催する可能性があります。
とても見やすい会場になります。

来年の大会は今年と同じ京都パルスプラザを会場に、4月第4日曜の26日に行うことが決定いたしました。

2014年3月24日(月) ユース大会 

2014年のユース大会は、過去最高の285名のお申し込みを頂きました。満10歳以下のアンダー10が102名、11歳・12歳のアンダー12が105名、15歳以下のアンダー15が78名です。
25日に、受け付け表をメール便にてお送りいたしますので、ご確認下さい。

10日間の受付期間のうち、折り返し時点でのお申し込み内訳は、アンダー10が48名、アンダー12が51名、アンダー15が47名でした。
アンダー15が先行し、アンダー12が僅差で追いかけ、アンダー10がずいぶん離されているという申し込み状況がしばらく続いていました。問題の難しさから10歳以下のそろばん学習者にとって敷居が高いことは予想できたことですが、アンダー12をおさえてアンダー15が先行していたことには、少々の驚きとうれしさと頼もしさを感じました。

あらゆる分野・技能・能力において、小学生期までにピークを迎えるのはおそらく皆無なのではないかと思います。幼年期から小学生時代にため込んできた能力・エネルギーは、中学生期以降に自分の頭で考えて能動的に立ち向かうことで、より可憐な花を咲かせ、豊かな実りへつながっていくと、多くの選手・生徒を見ていて感じます。
ここ数日感じているうれしさと頼もしさは、こんな思いを共有する人たちが日々増えていく様子を申込者の数を通して勝手に想像する私のまったくの独りよがりに起因します。

アンダー15の78名の中にはユース大会がそろばん学習を通じて初めての大会出場となる中学生がいます。取得級は1級。900点満点のうち、よく取れたとしても400点前後ですが、楽しくて仕方がないのです。誰が何点取るなんてことは関係ありません。1年前の自分と比べてどうか、1か月前の自分と比べてどうか、大会という非日常の場ではどうなるのか。大げさに言えば、「自分自身を実験材料とする研究者の姿」があるのです。

主観的な立場に客観的な視点を加えて課題に臨む・・・。なかなか興味深いものだと思いますが、こんな中学生の存在も私の独りよがりに拍車をかけてくれています。

2014年3月18日(火) ユース大会 

3月11日から2014年度ユース大会のお申し込みを受け付けております。
メールでお申し込みいただいた皆様には受け付け完了の返信をお出ししておりますが、郵送でお申し込みいただきました皆様には連絡を取れずにいます。

いずれのお申し込みにつきましても、3月22~24日に、受け付け完了のご案内と名簿の原稿を郵送でお送りいたします。今月中にお手元に書類が届かない場合は、事務局に参加のお申し込みが未着か、あるいは事務局からの返送に手違いが生じている可能性がありますので、速やかにご連絡下さい。

申し込み締め切り日は3月20日です。

2014年3月10日(月) 9月勉強会&ユース大会 

7月勉強会のお申し込みは締め切りとなりました。現在、9月のお申し込みを受付中です。詳しくは、大阪珠算協会のホームページか、http://www.morimoto-print.jp/index.htmlをご覧下さい。
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2014年度全日本ユース珠算選手権大会のお申し込み受け付けは明日3月11日から20日までです。
会場は、京都パルスプラザ(京都府見本市会館)で、午前11時開会、午後5時終了予定となっています。
問題の難易度は高く、毎年ほとんどの選手が満点の8割にも到達しませんが、大会出場をめざして練習を重ねていくことで、大会後に大きな伸びを実感できます。

出場者にとっての今からの1か月は、とても大切で、貴重な時間となります。種目ごとにテーマを持ち、目先の目標を設定して一つずつ自分の力で乗り越える経験を積んでいって下さい。

大会実施の意義は、学習者や指導者が技術的にも人間的にもより伸びていくための具体的な仕掛けになること・・・これに尽きます。

2014年2月28日(金) プリ具「自学そろばん」 

3年ほど前になるでしょうか。

そろばんとそろばんの基礎を学ぶ問題集が一緒になったものを出版したいので問題集を作成して欲しい、という依頼が小学館からきました。
小学館発行の人気シリーズ「プリ具」(プリント+道具)シリーズのラインナップにそろばん関連のものを入れるというお話しです。

書店にそろばんの本が並ぶのは良いことですし、珠算教室に入る前の体験教材としては比較的安価で取り組めることから、私で良ければということで問題集を作成しました。

『自学そろばん』が本屋さんに並んだのがその年の1月中旬。それから1年の間に12万部も刷られました。
今では、まったく同じ形式の本が複数種類本屋さんに並んでいますから、先駆けとしての役目は果たせたかと思います。

さて、なぜこんなことを書いたかというと・・・。

先週土曜日に入会の小学3年生。猛烈な速度で初歩教材のパーフェクトを進んでいます。
その生徒が、今日『自学そろばん』を教室に持ってきたのです。昨日の夜、2年前に買ったテキストを何気なく見ていると、執筆者のところに1週間ほど前から見ている私の顔写真があったのでビックリした、とのことでした。

2万部の初版が書店に並んで1週間も経たないうちに3万部の重版が決まったという連絡を頂いたとき全く他人事のように聞いていたものでした。というのも実際に本を手にとって支払いを済ませている人をこの目で見たことがなかったからです。
唯一、小学生ぐらいの女の子が小脇に挟んで書店の中を歩いているのを見かけたことがありましたが、なぜだか私はその女の子に見つかってはなるまいとあっちの方向を向いたままその場を立ち去りました。そのときの心理状況は今でもうまく説明できません。

------そして今日。私は初めて使い古したテキストを見ることができました。12万分の1に遭遇したのです。

うれしさと戸惑いと少々の気恥ずかしさが同時に沸き起こる不思議な感覚というか、遠い旅先で旧知の人に会ったときの感覚というか、嫁に出した娘が戻ってきてくれたときの感覚というか???

3回ほどの練習で、すでにパーフェクトの3冊目に入っているその生徒の意欲を見るにつけ、願わくばそろばん学習のスタートラインで『自学そろばん』が少しでも生徒の背中を押す存在であってくれていたならと・・・。

書き換えることのできない過去にさえもお節介をやきたくなるひとときでありました。

2014年2月13日(木) 7月勉強会のお知らせ 

7月の「i-test&初歩指導勉強会」は7月21日に決定いたしました。
詳しくは、大阪珠算協会のホームページか、http://www.morimoto-print.jp/index.htmlをご覧下さい。

定員は18名です。少人数ですが、少人数ならではメリットを活かした勉強会になります。

昨年は大阪珠算協会主催の指導者講習会で、多数の先生方を対象にしてi-testの成り立ちと目的、指導の実際をご紹介しました。
今年は、もっと具体的で、更に詳細に、かつ個別的なものをめざして、2か月に1回の割合で小規模な勉強会を開くことにしています。
内容は、i-testに限らず、珠算指導に関わるすべての事象となります。珠算指導者であれば、その他の参加資格は特にありません。

なお3月・5月の勉強会は定員に達したため、募集は締め切りとなっています。

2014年2月11日(火) ヤメッ! 

大阪は7日(金)の夜遅くから雪模様となり、みるみる間に積もっていきました。
自宅から教室までに山越えがあります。通行止めになったり、渋滞になったりすると翌土曜日の朝の授業に間に合わなくなることを心配して、初めて教室に泊まりました。
土曜日の昼頃までは雪が激しく降っていましたが、幸いにして交通機関に大きな影響はなく、9日の能力検定も予定通り行われました。
しかし、雪の降り始めが土曜日の午後になった地域では、能力検定の実施が困難になった会場もあったようです。
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地元の会議所で行われる能力検定で、私はここ数年試験監督を務めています。試験監督は試験に関する注意事項の伝達、計算の開始と終了の合図、不正の監視、不測の事態への対応などが主な業務です。

「ヤメ」の声が大きくてビックリした・・・。そろばんの検定試験を受験したことのある人なら誰しも思い出す事柄の一つに入るでしょう。シーンと静まる会場に響くのはそろばんの珠の音と鉛筆を走らせる音だけです。それが、開始から30分後にマイクを通した「ヤメ」の声で破られるのですから、驚くのも無理はないでしょう。

音響設備が変わったのかして、試験に関する注意を伝えている声がいつもより大きいのではないかという感覚がありました。ボリュームが大きくなったのではなく、マイクの通りが良くなったというイメージです。

気合いを入れて「ヨーイ、ハジメ」のかけ声。制限時間は30分。決して短くはない30分は、マイクの通りの良さを忘れさせるのに十分な時間でした。

気合いを入れて「ヤメッ」。そろそろ時間だぞ、もうすぐ「ヤメッ」と発声するぞ、という雰囲気を出すわけにはいかないので、受験生には、「ヤメッ」の音はまさに寝耳に水。いや、今回に限っては、寝耳に氷水だったかもしれません。発生に驚く背中が結構な数に上っていました。

驚かせるつもりはないものの、驚いてしまった皆さんには謝るしかありません。

さて、なぜこんなことを書いたかというと・・・。
試験後の答案審査で一枚の答案のコンマに目が釘付けになりました。
最後に書いたと思われるかけ算の答えで、コンマの一つが、所定の位置から下に1センチほど離れたところに打ってあり、しかもその長さが2センチはあろうかというもので、「尾を引く流れ星」という表現がまさにピッタリ。ほかのコンマが丁寧に打ってあるだけに、なおさらこのコンマが異形で不可解だったのですが、そのとき気づいたのです。コンマの記入と「ヤメッ」が同時だったのではないかと。
幸いにして、合否には影響がありませんでしたが、あのコンマは、心に刺さるコンマになったのではないかと思います。同時に昔話として笑顔で語ってくれるようになるまでに相当な時間を必要とするのは間違いないとも思うと、なかなかこの出来事にピリオドを打てなくて、今でも目をつぶるとまぶたの裏には流れ星が飛んでいます。

2014年1月31日(木) ユース大会問題 

昨年度のユース大会の全問題をご覧いただけるようになりました。トップページからお入り下さい。
B4判の種目別競技問題は、固定席だった昨年の会場向けの仕様です。2014年度はすべてB5判になります。
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日本珠算連盟の段位試験が近づいてきました。一人ずつ、一種目ずつに目標段位を設定して練習しています。
計算題数と間違え方、試験までの伸びを勘案して、たとえばわり算の既得段位が3段だとすれば、とりあえず5段くらいを当面の目標にするものの、最終的にそこに生徒と私の欲を加えて6段と決めます。
3段の生徒の目標を6段にするのは無謀とも思えるかもしれませんが、でもちゃんと根拠があってのことで、生徒にもその根拠を説明します。納得するかどうかは、あまり関係ありません。理論上は、できる、と決めてかかるのです。

本心を明かすと、実はかなり無理だと私もうすうすは感じています。ところが、その気になった生徒はすごいもので、練習で5段をとっても、初めて記録した5段ならともかく、それが2度目3度目になってくると明らかに不満げな顔になっています。

可能性に勝手に線を引くのは神様でも難しいものだと、生徒たちが教えてくれます。

2014年1月24日(金) 2014年ユース大会 

2014年度全日本ユース珠算選手権大会の大会ポスターができあがりました。
昨年度の大会スナップから、デザイナー氏の作成コンセプトに合う写真が選択されて仕上がります。

今年の3名は、昨年度大会の部門優勝者とフラッシュ暗算の優勝者です。

2014年1月22日(水) いろいろ 

3月の勉強会が定員となりましたので、5月の勉強会のご案内をさせていただきます。
詳しくは、
http://www.morimoto-print.jp/index.html
をご覧下さい。
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全国計算競技大会が終了いたしました。
予想通り、ハイレベルの白熱した戦いあり、笑いありの一日でしたが、参加された選手の皆さんや、ご観戦の皆様にはいかがだったでしょうか。

計算大会は、昔からそうですが、運営していてもとても楽しい大会です。予定通り行っても良し、ハプニングがあっても良し、なのです。

机の配置や同点決勝、種目別競技の採点方法など、大会当日の朝に提案した内容も種々ありましたが、そこは目的を同じくする高校のクラブ同窓会。瞬く間に意思の統一が図られて、即実行、となります。

大会中に起きるハプニング。たとえば呼び出した選手が着席していなかったり、呼ばれてもいない選手が着席していたりしても、確認することもなく競技は進行していきます。
確認することによるメリットとデメリット、確認しないことによるメリットとデメリットを、一日の流れをもとにして天秤にかけて、行動が決まるのです。

競技上の諸注意も、計算大会ではアナウンスしません。常識の範囲内で、全力でパフォーマンスを繰り広げてもらうことがすべてであって、言った・言わない、聞いた・聞いていない、などの細かなことは、どこか別の世界でやっていてくれ、という独特の雰囲気があります。

みてくれよりも中身で勝負、という大阪ならではの薫りを色濃く醸し出す計算大会の実際を少しでも多くの皆さんに知って頂き、そして来年の大会に足を運んで頂ければと思いながらいろいろ書いていますが、それでも全くお伝えし切れていない現実にモヤモヤ感だけが残ってしまうのが嫌なのですが・・・。
---------------------------------------------------2014年の全日本ユース珠算選手権大会の要項が、
http://www.osakasyuzankenkyusyo.com/
でご覧いただけます。
今年は、総合競技の方法に大きな変化があります。よりスリリングな戦いが展開されることになるでしょう。
今までの大会にご参加頂きました皆様には、ポスターができあがり次第、大会要項とともに直接ご案内させていただきます。
大会は4月20日(日)、京都パルスプラザで行われます。1級練習以上、i-testの3rd stage練習以上、アバカスサーキット180点以上の皆さんなら、大会出場を前提に練習を重ねることで、飛躍的な技術の伸びが望めます。

練習問題のご案内も大会要項に掲載しておりますので、どうかご活用下さい。
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18日の特別練習は、星の郷教室の生徒30名に加えて、他の教室の皆さんも30名ほど参加し、大賑わいとなりました。愛知や三重からの参加者が10名を超えていたのは驚きです。
でも、もっと驚いたこと。それは、初めて教室に来たはずの皆さんの誰もがすぐに雰囲気に慣れて、練習の流れにきちんと乗っていたことです。
あまりに自然だったため、私は図々しくもまるで自分の生徒にするかのような接し方で過ごしていました。

三重県から来た高校生。隣に座る小学生がめくる伝票算を目の当たりにして、年の差など全くお構いなしに、アドバイスを求めていました。立派です。
小学生は、たどたどしくも熱心に、伝えられるだけのものを伝えました。これも立派です。

高校生は小学生から技術を学び、小学生は高校生から謙虚な姿勢を学びました。

双方にとって、得るものの多い2時間になったことと思います。
---------------------------------------------------1級練習生以上の皆さんならだれでも誰でも参加できる星の郷教室の土曜日の特別練習は、塾報に案内を掲載しております。時間によっては星の郷教室生限定の場合もありますが、ご興味のあります皆さんは塾報コーナーもたまにのぞいてみて下さい。

2014年1月16日(木) 全国計算競技大会 

表記大会が近づいてきました。

日時 1月19日(日) 午前10時開会 午後4時終了予定
場所 大阪府社会福祉会館(地下鉄谷町線「谷町6丁目駅」下車 200m)
見学 選手席と対面する形で見学できます。

大阪市立天王寺商業高等学校主催で60年もの間続いてきた大会が、学校の合併により幕を下ろしたのが約2年前。同校の珠算部OBで組織される大阪天商珠算倶楽部が大会の継続をめざして準備を進めてきた結果、このたびの開催となりました。
復活する今大会の参加者は88名。参加者は精鋭揃いで、日本のトップクラスの選手が多く出場します。

独特の雰囲気と圧倒的な実力を目前で見ることができます。見学自由ですので、どうぞお気軽にお越し下さい。

以下、事務連絡です。
※今大会は参加受け付け票を事前にお送りしておりません。
※参加人数による調整で、一般の部の個人入賞は20位までとなります。
※種目別競技の採点方法は通常採点とします。ストップ点方式は採用しません。
※昼食をご準備下さい。

賞品に産地直送品があったり、当日発表の特別競技があったりと、計算大会ならではの趣向を凝らして、皆様のお越しをお待ちしております。

2014年1月14日(火) 勉強会 

下の項で書きましたテレビの件。
11日に放送局サイドの皆さん4名が教室に来られました。
気になってはいるものの下には書かなかった内容も含めて、事実確認と今後の取り組みについての話し合いを行いました。良い方向に進んで行くことを願っています。
---------------------------------------------------12日は、i-testを中心とした勉強会が星の郷教室で開かれました。私には予定時間の3時間があっという間だったように感じられましたが、参加された先生方はいかがだったでしょうか。
i-testでの指導内容、教材の進め方から、日々のちょっとした悩みの相談まで、人数を限定しての勉強会ということもあって講習会とは違う雰囲気で進みました。
“講習会とは違う雰囲気”と書くと、和気あいあいとしたほのぼのとした空間を想像なさるかもしれませんが、それとは全く違います。かといって厳しい雰囲気かというとそうでもありません。
なにやら煮え切らない物言いで申し訳ないのですが、端的に表すと「直球勝負の3時間」とでも言えるでしょうか。
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勉強会では、ある先生から「採点や質問に並ぶ生徒たちにどのように接するか」というテーマが出されました。
実はこれは、とても深い内容を含んでいます。

一時的な解決には採点係や指導係を増やせば良いのでしょうが、ことはそう単純ではないのです。問われているのは「指導者の能力」なのです。

生徒が、本当にわからない(「やり方を思い出せない」あるいは「間違った方法を正しいことと思い込んでいる」)のか、自分で考えるのが面倒くさくなって手助けを求めているのか、考える姿勢を放棄しているのかなど、質問に並ぶ生徒の動機を判断する能力。
それぞれの場合に、生徒の年齢・能力・意欲・実績などに応じて、どのような指導を行うか、あるいは行わないかを瞬時に選択する能力。
上記の「判断する能力」と「選択する能力」が、正しかったか否かを「客観的に評価する能力」。

これらの能力、すなわち指導者としての総合力を磨いていく方法は、私は本を読むこと以外に無いと思っています。大きな書店に行けば、教育に関する本がまさに売るほど並んでいます。1か月に1冊ずつでも、身銭を切って本を読みあさり続けることが、先のテーマのヒントを得ることにつながると思うのです。

手に取った本に自分が追い求めるそのものズバリの答えが書いてあることは滅多にない幸運です。が、幸運が二度三度と続けば悪いことが起きる前兆だと身構えるのがちょうど良いくらい珍しいことで、十中八九、答えには巡り会えません。しかし、巡り会えないことがかえって視野を広げることにつながることもあります。解決には直接つながらなくても、かなり時間が経ってから、またはかなり回り道をしてからヒントに出くわす可能性の種が本に書いてあったり、その本を読むことで少しばかり背伸びできた脳が、解決の糸口を見つけ出したりするのです。
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そろばんを使う計算方法の指導に要する時間は、トータルで見ればある生徒がそろばん教室で過ごす時間の1%にも満たないものです。ですから指導者は、生徒と過ごすほぼ100%の時間を、計算方法の指導以外の指導に費やしています。
先のテーマに対して私は私の考えとして読書を勧めつつ、「生徒が出席している時間のほとんど100%と言ってもいい時間をそろばんの先生は計算方法の指導以外の指導に費やしている」ことに気づいてとても驚くと同時に新鮮な気持ちになりました。

指導というものは、おそろしく幅が広くて、奥も、底も、深いものですね。

2014年1月7日(火) テレビの功罪 

この項のみ、従来のアラカルトとは文体を変える。
長文になることをお許し願いたい。

実は元旦に書きたいことがあった。昨年の大晦日に放送されたテレビ番組についてのことである。
制作プロデューサーの思いのままに、視聴者に明らかに誤解を与えるような編集がなされていた。
---------------------------------------------------昨年12月15日頃、番組制作会社のプロデューサー氏から来電。いろいろな分野で日本一を獲得した子どもたちとその家庭を取材したいという旨の申し出であった。
子どもや家庭の取材となると、様々なリスクが発生する。思いもよらない評価が下されることもある。
しかしそれでも承諾するのは、珠算教育のPRにつながるものであるならば、という願いがあることがすべてである。
私の教室の生徒たちや私の家族、あるいは私自身にテレビ出演の依頼があったとき、事前の打ち合わせの段階で、私は必ず次のような話をディレクター氏やプロデューサー氏に伝える。
「個人を取り上げるのは仕方がないことかもしれない。しかし、珠算教育が有する歴史と伝統、練り上げられた上達システムがこういった人間を生み出す土壌になっている。そのことを番組の中で触れていただくか、あるいは、『特別な人間である』という取り上げ方はしないで頂きたい」と。
今まで出会った多くのテレビ関係者は、私の願いを、番組内で直接触れることは難しくとも、もとよりそういった方向性で番組を作る旨の返答をする。

しかし、今回は違った。そもそも事前の打ち合わせが無かったのだ。

テレビ出演は「取材の依頼、顔を合わせての事前打ち合わせ、撮影内容の提示、収録」という流れが一般的である。今回の番組の制作会社のホームページを見ても、この流れが書いてあって、「番組の趣旨と取材内容についての十分な打ち合わせの上で良い番組作りをする」と。

取材依頼の電話、そして電話での聞き取り取材が終わったのが12月18日頃。テレビ局にいる番組の統括プロデューサー氏や他のスタッフとの打ち合わせを経て、実際に取材が決まった旨の連絡が来たのが21日のこと。24日に自宅、教室の両方で撮影をすることの了解を求めてこられた。
事前に21日から23日の夜までは、埼玉県で行われる大会のため留守にしていることを伝えていたが、31日の放送に間に合わせるには仕方が無いことと承諾をして、いよいよ撮影当日。

打ち合わせも何も無いままカメラが回ること1時間。途中、「食事シーンを取りたいのでお昼ご飯を出して下さい」という突然の注文が入ったことに怪訝な思いを持ったあたりで、もう一度詳細な打ち合わせと撮影の趣旨を確認すれば良かったと今となっては後悔するが、後の祭りである。

①さまさまな可能性を持つ子どもたちの旺盛な好奇心を大人の都合でできるだけ遮らない。
②何事にも家族で取り組む。運動会シーズンが近づけば、かけっこの練習を家族ですることもあるし、ソフトボール大会が近づけば公園で朝練もする。
③食卓のテーブルには母親が切り取った新聞記事を挟み込んでいる。社会の出来事への関心を持つように仕向けている。

以上のような話を事前に電話で済ませていたこともあってか、撮影に来たプロデューサー氏は、私の家族は、何事にもゲーム感覚でみんなで取り組む、というテーマで撮影を進めようとしていたように思う。

子どもたちは家では練習をしない。生まれた頃から家にはほとんど居ないからである。
子どもたちが小さい頃は、教室と自宅が一緒だった。今は異なるが、教室にいる方が自宅にいるよりも時間が長い。
学校が終われば母親と一緒にすぐに教室にやってきて、教室でそろばんの練習や学校の宿題をする。たとえ高熱が出ていようとも、母親が教室で指導をしている関係で、とにもかくにも教室にやってきて、別室で休んでいる。というか、そのための別室を設けている。

家で練習をしない別の理由もある。それは、教室で十分な練習時間を確保できていることと、他の塾生と同様、教室で人に揉まれて様々なことを学ぶ機会を増やしたいからである。

それを、番組では『家で全く練習しない』という言葉で表現した。前後の説明は、無い。
取材で、家での練習の少なさを質問されなかったため、私も特段の解説はしなかった。しかし、その後続くであろう教室での収録で、教室での練習が必要なすべてをまかなうであろう事は容易に推測されるという私の見通しが甘かったことを吐露する。

リポーター役のアナウンサー氏(この方は非常に常識的で紳士的であった)が長女に質問をする。
「毎日の練習時間は?」
長女はありのままを素直に答えた。「だいたい1時間から3時間程度です」
リポーター氏「1時間って短くないですか?」
長女「宿題とかしないといけないので・・・」

放送ではこうなっていた。「練習は1時間。宿題もしないといけないので・・・」

番組のこのコーナーでは、三家族が出演している。それぞれに番組で考えたキーワードがあって、ある家族は「褒めて育てる」、ある家族は「自分のことは自分でさせる」、そして私の家族には「onとoffの切り替え」という文言が与えられていた。
番組の構成上、そうなったのであろう。

「少ない時間にいかに集中するか」という方向性に合わせるために、「家での練習はしない、練習時間は1時間」という内容で編集し、番組として放送された。
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1時間という練習時間は、日によっては1時間もあれば3時間を超えることもある、と事前の電話取材で私もプロデューサー氏に答えていた。ただし、それも「1時間で良いということではなく、クラブ活動も宿題も予習復習もこなしていくなかで、そろばんの練習に取れる時間が0になってしまうよりも、わずか1時間しかできない日があっても仕方がない」というように伝えていたが、担当者はそうはとらなかったようだ、というのを今日知った。

長女は番組を見ながら絶句していた。私も「マズイ」と思った。母親も「これは・・・」と不安を持った。

元旦にアラカルトで事のてんまつを触れようと思ったが、正月早々、良い話でもないことを、しかも身内の話を長々と書くのは気が退けて触れずにいた。そして、時が過ぎ去るのを待つことにした。

実は、この番組ではそのほかにもひどいことがあった。その点についてもお蔵入りにしようと思っていた。

が、そうもいかない事情が出てきた。
今日の午後、非常に懇意にして頂いている先生から来電。いくつかの話題のあとに、テレビ番組についての話になった。
「『長女のコメント。内容をもっと考えてから話すように金本に伝えておくこと』と、ある先生が正月の集まりで言っていた」

恐れていたことが現実のこととなっているのだ。

よもや、プロの指導者が、部門日本一を獲得するのに毎日1時間の練習で可能であるなんて思うはずも無い。したがって、うちの長女が、練習時間について嘘を言っているとしてたしなめて頂いているのだろう。
あるいは万が一にも放送を真に受けて才能だけでのし上がってきているとお思いになり、そんなことをテレビで発言するものではないとお叱りになっていらっしゃるのかもしれない。

テレビでのコメントの内容が事実なら、私の親としての指導不足で、ひれ伏して親子ともども謝るしかない。まじめに練習に取り組む全国の皆さんや保護者の方々、指導者の皆様に申し訳が立たない。

しかし、事実とは違うのである。

私の子どもたちの練習時間や練習内容、今までの取り組みのことをこの欄には今まで書いてこなかった。ただ、全く触れずにいるとお読みになる皆さんに逆に怪訝に思われることがあるかもしれないと愚考するときだけ、大会の結果などを極力気をつけて書いてきたつもりである。
このアラカルト欄の多くは、そろばん教育の数多くある要素のごく一片を、そろばん教育界以外の方々の目に触れることもあるかと多少は意識して書いている。いわば珠算のPRで、一人勝手に珠算教育の応援団のつもりでいる。

だけに、なおさら、今回の件は残念で仕方がないのである。

長女は3歳の頃からそろばんを始めた。といっても、最初の1年は、私自身「幼児ができるわけがない」という思いで指導に当たっていたため、遊んでいたも同然であった。しかし、ある大会で幼稚園児がすらすらと暗算で計算していることを目の当たりにした私は認識を変え、それからは他の塾生と同様の扱いを始めた。もともと、競争するのが好きだった長女は、そろばんの技術を伸ばすというよりは、お兄ちゃんやお姉ちゃんたちの隣に座って競争することに興味を覚え、何時間でも練習するようになっていった。
しばらくして、長男がそろばんの練習を始めるようになった。生まれつき、片方の目が遠視で弱視であった長男は、目の治療のためにそろばんを始めた。1日に数時間、良い方の目を隠して悪い方の目だけで細かな集中作業をすることが治療法だと医師に勧められて、それならばと始めたのがそろばんだった。

数年後、暗算力では種目によっては弟が姉を凌駕するようになった。親としては複雑な心境であったが、仕方がない。経過を見守っていたところ、姉は弟の暗算力に対峙するべく、そろばんでの計算方法を独自に考え始めた。
暗算力と戦うためにそろばんの弾きにも工夫を凝らす。正直にいうと、親の私でも今どんな計算方法で行っているのかは正確には知らない。というよりもむしろ、今でも数ヶ月単位、あるいは大会単位で計算方法が変化していっているので、知ろうとも思わない。ただ、いろいろと考えながら練習している様子は見て取れる。何かを思いついては、それが自然にできるようになるまで何十回でも練習を繰り返している。練習時間に応じた授業料体系にしておいて、我が子からも将来授業料分を受け取るシステムにしておけば、年金の手助けにはなるだろうと、本気で思う。
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今日お電話を頂いた先生からは、テレビ局に抗議をしておくべきだとのアドバイスを頂いた。私も、全く同感で恣意的な番組作りの真意を聞きたくて、担当プロデューサーと今日、電話で話した。

「1時間だけの練習という点に集中力の魅力を感じて、ああいった放送になりました。誤解を生んだなら申し訳ありません」

テレビに関しては今まで黙ってきたが、項を改めてまた書いてみたい。
---------------------------------------------------私の配慮不足のために、不快になられた番組をご覧の珠算学習者の皆様、並びに珠算界の皆様にお詫び申し上げます。また、番組をご覧になった生徒の皆様からいろいろと尋ねられた先生方にもあわせてお詫び申し上げます。さらには、正月からおもしろくもない長文をお読み頂き、気分を害された皆様にもお詫び申し上げます。

ただ、このまま事実とは違うことが一人歩きしていくことだけはどうしても防ぎたくて、記しました。

今回の件でありがたかったこと。それは、どんな形であれ、問題点をご指摘頂ける先輩の先生がいらっしゃったことです。この場をお借りして、厚く御礼申し上げます

2014年1月1日(水) 元旦 

明けましておめでとうございます。今年もよろしくお願いいたします。

頂いた年賀状に「アラカルト欄」のことを触れていらっしゃる内容がいくつかありました。
そこで慌てて更新をしようとパソコンに向かっています。

情けないやらいじらしいやら・・・。

講習会に向かう道すがら。車を運転していたり、電車に揺られていたり、飛行機の窓から広大な景色を眺めていたりと、少々シチュエーションが違っていても、頭の中はいつも講習会で何を話そうかともがいています。一応はできあがっているのですが、それでも直前までジタバタしています。

「今更ジタバタしても仕方がない」とは、決して思いません。試験問題が配られる直前に参考書で見た箇所が出題される可能性もあるわけです。
事の「直前」ではなく、日常の中にアクセントとして、―-アクセントというには精神的にも肉体的にも時間的にもかなり大きな比重を占めてはいますが―大会や検定や講習会があるという位置づけで臨んでいると考えればジタバタも日常ですが、達観にはほど遠いものです。

さて、このジタバタです。話す直前になって「これは!!!」と思いつく算法、指導法、言葉がけが結構あります。それをさも何年にもわたって活用してきたもののようにして講習会で話しながら、(といっても結局は直前に思いついたことをバラしてしまいますが)思いついた内容がはたして妥当なのか否かを試す次の日の授業のことに気持ちは向かっています。「必要は発明の母」なのか「火事場の馬鹿力」なのか、とにもかくにも、講習会というアクセントがジタバタを生み出していることは確かです。

ということで、今日の更新は「年賀状」が大きなアクセントとなりました。

増えた年賀状に新しい出会いを喜び、来なくなった年賀状の主の在りし日を思い起こしながら、今年も皆様に良いアクセントを頂きつつ、時には皆様に良いアクセントを提供できれば、との思いを新たにする元旦です。

2013年12月30日(月) 仕事納 

12月22日のクリスマスカップ、28日のドリームカードの引き替えで、教室内外の行事がすべて終了いたしました。大過なく年末を迎えられたことを感謝しております。

年末年始の休みを利用して、来る1月19日に開催される全国計算競技大会の準備を進めています。
大阪市立天王寺商業高等学校主催の全国計算競技大会は、毎年晩秋の時期に行われてきたことから「大坂冬の陣」と称され、冬の全国大会として知られていました。また、独特の競技内容、運営方法から、「大人の大会」としての評価も頂いてきておりました。

そんな大会も2011年11月の第60回大会で幕を下ろしました。主催校を含む3つの商業学校が統合されて新校になったことによるものです。

終了直後から、天王寺商業珠算部OB会である「大阪天商珠算倶楽部」には大会存続を希望されるお声が寄せられ、また、倶楽部内でも継続実施の機運が高まっていたものの、日程の確保等の環境整備がままならず、残念ながら昨年度の実施は見送らざるを得ませんでした。
一倶楽部員である私でさえ、頂く年賀状に「祈! 計算大会復活」という文言を複数元日から目にすることが増えてきていました。
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復活とはいえ、まったく一からの大会作りです。手探りで時間ばかりが経っていきますが、産みの苦しみと生む楽しさを準備委員全員が共有しながら過ごす年末年始は初めての経験です。
大会各部の細かな規定は正月明けの委員会で決定しますが、従来の伝統を踏まえつつ、しかしながら細部には革新を加えて、計算大会は生まれ変わります。

※見学可能です。会場は大阪府社会福祉会館(大阪市中央区谷町7-4-15)で、午前10時開始。午前中に総合競技と読上種目、午後からは種目別チャンピオン決定戦と特別競技(当日発表)の予定です。

2013年12月16日(月) i-test勉強会受け付け終了&第2回勉強会のご案内 

1月12日開催のi-test勉強会は定員を超えましたのでご参加の受け付けを終了させていただきます。
次回は3月16日(日)午後1時~午後4時、定員18名で、会場は星の郷教室です。

勉強会は何回でも参加できます。ご都合のつく先生方は是非足をお運び下さい。
さまざまな事例のご報告や指導法の検討をしたいと思います。

1回目と同様、定員になり次第受け付けを終了させていただきます。1回目もまだ開催していないこの時期にご案内するのもおかしなものですが・・・。

お申し込みは下記宛てにお願いいたします。

2013年12月13日(金) i-test勉強会のご案内

i-testの運用、初歩指導などを主なテーマとした勉強会を開催いたします。
さまざまな授業事例のご紹介や効果的な練習法など、参加される先生方ご自身が情報の発信者となり受け手となる双方向の勉強会を通じて、指導力を互いに高め合う場にしたいと思います。小さな疑問・質問をどんどん出し合って、有意義な時間を過ごしましょう。

現在、i-test未採用の先生方も参加できます。

日時  平成26年1月12日(日) 午後1時開始
場所  星の郷総合教室 〒576-0022 大阪府交野市藤が尾4-6-10
    072-895-6230
申込  今回は少人数での勉強会にしたいと思いますので事前にお申し込み下さい。最大18名です。
    お申し込みはなるべくメールにてお願いいたします。 アドレスはkanemoto88○yahoo.co.jpです。
    (○の部分を@にして下さい)
     お電話でのお申し込みは072-895-6230までお願いいたします。
その他 ◎駐車場、あります。
    ◎i-testの教材や初歩教材などを、当日お買い求めいただけます。
    ◎終了予定時刻は午後4時頃です。
    ◎参加に関する資格はありません。
    ◎この勉強会は、一般社団法人大阪珠算協会事業企画委員会とi-test実行委員会の共催です。

2013年12月9日(月) i-test通信

i-testのホームページができました。http://www.morimoto-print.jp/で見ることができます。
今後、勉強会の予定などもご案内していく予定です。

2013年9月号テストからは、i-test受験者全員の成績を掲載する「i-testimes」が発行されるようになり、私の駄文も掲載することになりました。i-test参加教室に配布されますが、ホームページでも公開されています。今後、指導上で気づいたことやポイントなどを、思いつくままに書いていきます。

となると、このアラカルトとも重なるところが出てくるかもしれませんが、そこはどうかご容赦頂くしかありません。アラカルト用、塾報用、i-tetimes用にそれぞれ文書を準備できればいうことはありませんが、到底無理です。

さて、昨日の大阪珠算協会主催の講習会でご紹介させて頂きした特製そろばんですが、早速問い合わせのお電話が業者さんにいくつも入っているようです。今日の午前中にご連絡を頂きました。職人さんのルーチンワークの合間に作って頂く特製そろばんなのですぐには手に入らないかもしれませんが、どうか気長にお待ち下さい。

同じく昨日の講習会で話しました「がまんの『が』」。これも早速お試しになった先生がいらっしゃり、ご連絡を頂きました。
たとえば「2×2が4」。「が」のつく九九のたし場所は一つずれるのですが、このことを忘れてしまうミスが散見されます。理解不足というよりも注意力不足が原因で、わかっちゃいるけれど・・・というものです。

一昨日の土曜日の授業中。「が」のジレンマに陥っていた生徒に対して私の口から思わず出てきたのが、「『が』はがまんの『が』。ぐっとがまんして一つ隣の桁におきなさい」でした。
講習会の一日前に思いついたことを先生方の前で話すのもどうかと思いましたが、個人的には久々にヒットしたような気分でしたので思わずしゃべってしまった小ネタでした。

2013年11月25日(月) かけるの? わるの? たすの? ひくの?

一昨日のあんざん種目別チャンピオン大会。
実力や年齢を基準にして1部から6部に分かれて競技が行われました。

始まりは平成9年。大会要項や作問規定などを一から作り上げての手探りの大会としてスタートしたものです。

第1回大会から平成24年度大会まで、大会当日はずっと記録係として携わってきましたが、今年の大会は記録係に新メンバーを迎えることができたこともあって、1~3部の担当として初めて会場に入りました。
今までは机上の想像で準備していた運営要領や大会運営上欠かせないものであるはずの数種の書類を自分で使うのはなかなか新鮮で不思議な感覚を持ちながらの運営ではありました。

大会も終盤にさしかかった頃、4~6部の会場からフラッシュ暗算で使用するパソコンに不具合が出ているという連絡が入り、すでに終了していた部門で使ったパソコンを持って会場に駆けつけたところ、何もしない時間がかなり経過していたこともあったのかして会場の雰囲気は雑然としていました。もともと、低学年か多い部門で、しかもその多くが大会初出場です。会場でのマナーなどを説明するには時機を逸していることが会場に向かう廊下でも感じ取れるほどでした。

パソコンを立ち上げてプロジェクターに映し出すまで3分ほど時間がかかります。

そのままにしておくにも時間がもったいなくて、思いついたのがこのアラカルトの前項に書いた「聞き取り計算」の実施でした。

説明も何もありません。配布済みのフラッシュ暗算答案用紙の裏に、答えを書くように指示をして、いきなり「第一問。太郎君の前には5人、後ろには6人並んでいます。さて、みんなで何人並んでいますか。答えを書きましょう。ルールは一つ、答えを口に出してはいけません」「11人と書いた人? 残念でした。太郎君のことも考えてあげて下さい」
「第2問。太郎君は前から5番目、後ろからも5番目に並んでいます。全部で何人並んでいますか」「答えは10人ではありません」
「第3問。花子さんは、トイレにいるばかりではありません。昨日本を13ページ読み、今日は21ページ読みました。本は全部で123ページあります。あと何ページ残っていますか」「34にいくつたせば123になるか考えましょう」
子どもたちは騒然モードなのですが、思ったことを口々に出してはいけないというルールだけを守るように言ってありますから、説明が行き渡ります。

「では第4問。花子さんは牛乳を一人で1リットル8デシリットル飲みました。明らかに飲み過ぎで、7デシリットルを吐いてしまいました。花子さんは牛乳を何リットル何デシリットル飲みましたか」
「第5問。100円玉を5枚持って買い物に行きました。30円のチョコレートを3個と、100円のキャンディーを1つ買いました。おつりはいくらですか」

第4問の答えは1リットル8デシリットルで、第5問の答えは10円です。飲んだ量を尋ねていますから吐いた分は関係ありません。おつりは100円を2枚使ってのことなので10円ということになります。

1リットル1デシリットル、310円と答えた子どもたちは、説明を聞いて、納得はするもののどこか不満顔です。

それはそうだと思います。算数や数学では、解答にたどり着くために不必要な数字や文字は問題文に出てこないのが普通です。算数では吐いた7デシリットルや最初に持っていた500円は当然必要な数なのです。

でも、実生活では、とくに高度情報重層化社会では、多くの言葉や数字から自分にとって意味のあるものをつなぎ合わせる作業が不可欠で、そこでは、かけるか足すか割るのか引くのかという操作の前に、必要か必要でないかをかぎ分ける能力がものをいいます。

算数の問題に、第4問や第5問のような問いかけをいくつか混ぜることで、子どもたちがよく口にする質問の「かけるの?わるの?たすの?ひくの?」が少しは減るのではないかと期待しつつ、「大人のいうことを全面的に信用すると失敗することもあるよ」と締めくくって、あとの雰囲気がどうなるかも考えずに私は自分の持ち場に戻りました。

さてさて、最近は毎日毎日、時間があれば聞き取り計算の教材を作り続けています。アラカルトの更新が滞っているのは決してそればかりが理由ではないのですが、滞っている理由から外すのは少々気がひける程度の時間がかかっているのも事実です。いつになったら終わりがあるのか、まだまだ見通しが立つのもほど遠いほどの進捗状況ですが、今日は無事に塾報を発行できました。塾報のページ、更新済みです。

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全国計算競技大会の大会申し込みが始まっています。詳しくは天商珠算倶楽部会長の西先生のホームページをご覧下さい。アドレスは、http://www.kinkishuzan.gr.jp/soro24/page4.html です。

2013年11月8日(金) i-test

来週土曜日は、星の郷教室の11月i-test本試験です。

受験申込者は、昨日から受験する種目に絞った練習を開始しました。i-testは1種目だけでも受験できることから、こういった練習ができます。
その結果、受験する問題レベルを申込時よりも1ランク上げる生徒も出てきます。試験当日でも問題レベルの変更が可能なのがi-testです。

メイン練習をi-testに変えてから約1年。上級者から初心者まで、様々な効果が出てきています。

☆10月の日本珠算連盟段位認定試験で暗算十段が2人誕生しました。中学3年生男子と小学3年生女子です。中学3年生は珠算種目も9段に昇段しました。この生徒、ここ半年ほどは受験勉強のため教室に来るのは月に2回ほどで、大会にも出場していません。私の今までの常識からいえば、大会に出なかったり、練習量が不足したままの十段合格はあり得ないのですが・・・。今回の検定の得点は、かけ算260点、みとり暗算290点、わり算・みとり算・かけ暗算・わり暗算の4種目は満点の300点。教室での練習はi-testで誤答0を目指すという至極単純なもの。1時間練習の始めから終わりまで集中力を切らさずに取り組んでいます。

☆6月日商能力検定で1級に合格し、10月の段を初めて受けた小5男子。わり暗算が245点で8段を取得しました。これも、あまり例を見ません。

☆日珠連十段合格済みの生徒2名。1時間目にi-testの練習をして、さあ、2時間目もi-test、と指示をすると、それだけは勘弁してください、という返答をします。i-test以外の練習なら、何回戦同じ練習を繰り返してもこなすのですが。i-testには楽に取り組める種目はありません。一度十段を取得すれば、問題量を2倍3倍にして11段以上を認定するからです。しかも、1枚目の問題で10点を超える失点をすると2枚目以降の得点は加算されないシステムですから、最高速で、かつ失点を防ぎつつ計算をする必要があります。問題は小数を含み、桁は不揃い。さらに複雑な計算過程になる問題を意識的に入れてありますから、全神経を集中して1秒たりとも無駄にすることができないのです。一通り練習するとグッタリ・・・。当然のことかもしれません。

☆2か月ほど前にはわり算がなかなか理解できずに進めなかった小学2年生女子。そういえば九九を覚えるのも苦労しました。
i-testは種目ごとに進んでいく教材ですから、わり算とわり暗算以外をどんどん伸ばしていき、わり算は確実にできるようになるまでゆっくりと何度も導入問題を繰り返しました。一通りの導入が終わって、全種目計時をした後でもわり算だけは毎日毎日全問できるまで時間を割きました。2か月経った今では、わり算がi-test基準で3級です。種目ごとに進級できるシステムでなかったら、他の種目もわり算も上達するのにもっと時間がかかっていたかもしれません。

☆種目最高点獲得、20点ごとの昇級昇段、180点を獲得して上のレベルへ。このように種目ごとにちょっとした成就感を経験したり、点数が下がってしまってちょっとした挫折感を経験してはそれを乗り越える努力を繰り返したりしながら生徒たちは珠算暗算技術も人間力も磨いていきます。

☆i-testの新種目「聞き取り計算」。
小学1・2年生配当問題の一例です。「残りのページ数を求めましょう。昨日18ページ、今日15ページ本を読みました。本は全部で224ページあります。残りは何ページですか」
このような問題を口頭で出題し、メモ書き禁止で答えるというものです。せっかく珠算式暗算の練習をしているのですから、この計算力を算数・数学や生活に直結させたいという狙いで現在教材を作成中です。先の問題では、18と15を加えて33。33に191を加えれば224になることから、残りは191ページと算出する、というように考えることもできますよ、といった教材になります。33を珠算式暗算で想像することで、「33の224に対する補数」がわかりやすくなることを利用します。

☆明日の9日午後3時から、星の郷教室でi-testを利用した授業展開について少人数の勉強会があります。飛び入り参加もできます。その後5時からの特別練習には1級程度以上を練習している皆さんなら誰でも参加でます。

i-testの詳細は、(有)森本印刷内i-test運営委員会 072-823-2472にお問い合わせください。

2013年10月31日(木) 「バリアアリー」の介護施設

昨日のお昼のワイドショーで、ある介護施設が紹介されていました。

段差を解消し、手すりをあちらこちらにつけて、要介護状態のご高齢者や足腰の弱いお年寄りでも安全に利用できるようにする『バリアフリー』の介護施設が一般的な中、その施設は、階段に手すりはなく、廊下も緩やかな傾斜がつけてあったり、脳に受けた障害の後遺症のために片腕が不自由になった方でも料理できるようなまな板があったりと、あよそバリアフリーとは正反対の『バリアアリー』施設だという内容でした。

昨日この欄に書きましたこととつながるのですが、安全安心を求めすぎるあまり、人間が本来持つ力を発揮しないでいると益々弱っていくという考えのもと、このような設備を作ったそうです。

番組は、バリアフリーの施設とこの施設とでは入所後一年経過した時点での機能の回復ぶりに顕著な違いが見られるという結論で終わりました。テレビのことですから、情報が一面的に伝えられているかもしれないことを承知の上でこの項を書いていますが、それでもうなずける点が多々ある内容だと感じています。

ちょっとがんばればできることやちょっと我慢をすれば解決すること、ちょっと考えればうまくいくこと、ちょっと気をつければ誰にも迷惑がかからずに済むことなど、世の中にはちょっとしたことがたくさんあります。
ちょっとしたことの集まりが日々の暮らしで、ちよっとしたことは、まさにちょっとしたことなので手を貸すと瞬く間に解決してしまいます。

ところが、ちょっとしたことができない様子を手を貸さずに見ていると、見ているほうはちょっとしたことに対してたいそうイライラし始めたり、手を貸さないことに罪悪感を感じたり、助けてあげたいという親切心がムクムクと頭をもたげてきてしまいます。

結局は手を貸したほうが双方とも楽だということになってしまって、とりあえず、その場は円満に終わるのです。

でも、これって、実はかなり大きな問題をはらんでいます。

検定試験や競技大会で、指導者や親が生徒や子どものカバンと座席番号が書かれた紙をもって席を探す光景が見られます。
子どもは席をなかなか探し出せない大人に対して明らかに良くない視線を送っています。

自分の試験、自分が出る大会、しかもこれから取り組む問題はおそらく座席番号よりもはるかに大きな数のはずで、子どもが探し出せないわけがありません。
大人が探す必要は断じてないのです。子どもが自分で会場の空気を吸いながら、すでに机上に置かれている他の座席の番号札の「流れ」を見て、見当をつければ良いのです。多少迷ったところで、その場はジャングルでも富士の樹海でもなく、非常に限られた安全な場所ですから心配は無用です。大人は、迷っている子どもの様子を観察し、今までの接し方とこれからの接し方のヒントをつかむ努力をするほうが意義があります。

鉛筆を忘れましたと訴えれば、無条件で鉛筆を貸してもらえた経験が、先の冷ややかな視線の根底にあります。

鉛筆を忘れた、というのは事実の報告であって、訴えに対する返答は「わかりました」「そうですか」「それは大変だ」というものになります。訴えに続いて、現状を打開するための提案、たとえば『貸していただけますか』や『友達に借りても良いですか』、あるいは『家に取りに戻っても良いですか』などの言葉があると、こちらは「貸しましょう」「良いですよ」となるわけです。

ちょっとしたことなのですが、現状打開への工夫が抜け落ちた訴えだけの報告に手を差し延べすぎていやしないか、と、テレビを見ながら日頃の授業を振り返ったのでした。

休憩時間に生徒たちが息せき切ってやってきます。
「先生、おしっこ!」
「先生はオシッコではありません」

「えーっと、えーっと、あっ、トイレに行っても良いですか」
「・・・2時間ほど考えさせてネ」

あまり引き延ばしすぎるとボーコー罪になりますから適当なところで打ち切りますが、こんなちょっとしたこともそろばん教室で生徒たちが経験を積んでくれればという思いで毎日取り組んでいます。

2013年10月30日(水) 脳に気持ちの良い汗を!

今日は大阪府枚方市の市役所主催で、高齢者の健康増進を目的とする催しが市の体育館で行われました。

会場1階のアリーナでは、血管年齢や脳年齢測定、骨密度計測などの各コーナーがあり、開場と同時に高齢者の皆さんが我先にと駆け足で各コーナーめがけて走る様子を私は2階から眺めていました。
皆さん、たいそうお元気で、何も今更測定する必要などないと思うほどの勢いです。

私がいた2階の会議室やレッスン室では、ボイストレーニングやそろばんなど、脳のトレーニングに関わる講座を事前に申し込みした方を対象にして行いました。

大阪珠算協会に市役所から依頼があったのが半年ほど前のこと。枚方市、寝屋川市、星の郷教室がある交野市の会員で組織する大阪珠算協会Jブロックが今回のそろばん講座を受け持つことになり、私も含めて3名で出かけました。

受講生は12名。年齢層は60歳から75歳ぐらいの皆様です。

まずは皆さんの実力チェックとして、1~10までをたす課題を出したところ、驚くことに皆さん見事な指裁きです。小学生時代以来だという方もいらっしゃいましたが、今日の講座に向けてかなり自主練をなさってきたと思われます。

そこで、i-testレベル1のみとり算を7分で計測したところ、これまた全員が時間内に計算終了です。「毎日家計簿をつけるためにそろばんに触れています」という受講生に、思わず尋ねてしまいました。「家計簿でいったい何桁の計算をなさっているのですか」。それほど、指先の動きは速く、正確なのです。

ここで、当初の予定を一気に変更して、『孫に自慢しましょう』講座へ。教材の半分以上は初心者向けのものでした。準備物が意味をなさなくなってしまったのですから仕方がありません。

おそらく珠算学習中の小中学生の大半がまだ知らないであろう加乗法の説明を行いました。消費税率が来年4月から変更されることを見越して、1.08を掛ける簡便算です。マスターして孫に見せびらかすのが目的です。
人生の大先輩に、「見せびらかせる」ことを薦めるのもどうかと思いましたが、何せ皆さんお元気なのですから良いのです、たぶん。

次に、かけ算の両落とし計算の練習に入りました。これも、受講生の皆様にとっては新しい方法でしたが、2桁×2桁の両落とし計算をマスターするのに要した時間は5分程度でしたでしょうか。

加乗法にしろ両落とし計算にしろ、珠算指導者向けの勉強会で今現在でも毎回講習内容になるほどのものが、高齢者向けの脳トレ講座で、しかもわずかな時間で展開されていったことは新鮮な驚きでした。

終了後、ある受講生は「頭が熱い」とおっしゃり、また、ある受講生は、自宅近くの珠算塾に通い始めると話しておられました。

男性の受講生お一人がカバンと教材一式を忘れて帰ろうとなさいましたが、一日で脳トレが完了するはずもありませんから心配無用ですとお送りし、講座は無事に終了しました。

2013年10月の『文藝春秋』で、『思考の整理学』の著者で英文学者の外山滋比古さんが「年を取ってからの苦労は買ってでもせよ」とおっしゃっています。苦労も心配もない生活を求めるほうが体に悪く、もっと自然な状態で生きて、しんどい思いをした方が長生きできる気がする、とも。

今日、この言葉の正しさをはっきりと味わうことができました。

2013年10月20日(日) 打てば響く

星の郷教室は大阪府にあり、日本珠算連盟傘下の一般社団法人大阪珠算協会に所属していますが、私の自宅は奈良県にある関係で、ウチの子どもたちは奈良県の公立学校に通っています。

今日は、大阪府・奈良県ともに公益社団法人全国珠算教育連盟主催全日本通信珠算競技大会が開催され、長女は、同じ中学に通っている奈良県の珠算塾の生徒とともに団体編成をして奈良県大会に出場しました。

中学進学後、通信大会を目指す同級生3人が集まり、この日を目指して土曜日の星の郷教室特別練習で練習を重ねてきました。

2時間の練習では、タイムを計りながら少しずつ技術指導をしていきましたが、そこは中学生です。完全に教え込むのではなく、あえて「示唆」にとどめたり、本人に直接教えるのではなく、全体に「そこはかとなく」知らせることで何かのヒントを自分でつかみ取るような手法で関わりを持つようにしました。

たとえば、割り切れるわり算の省略計算。どの桁までを布数しなければならないか、どの桁までをしっかり計算しなければならないかなどというのは、すでにきっちりとした理論があります。教えてしまえばわずか数秒のことです。が、省略という計算方法があり、たとえばこのパターンの問題ではこういうようにする、というヒントをひとつ知った後に他のパターンを自分で研究するのは、まったく回り道ではありません。時間はかかっても、自分で方法を探し回るという経験は、単に正解に行き着くという結果にとどまらず、その先のより大きな発展につながる可能性があります。

具体的には、生徒が計算している途中で指を止めさせ、「そこまでで十分答えがわかるので後の計算は必要なし。どんなときにどうすれはいいかは研究すればいいよ」という声がけをして、その後の様子を注視します。研究という言葉にすぐに反応できていればOKですし、戸惑っているようであれば次のヒントを示し、様子を見ます。自分で考える余地を残しておきたいのです。

先週の土曜日。わり算の間違いが多いことが気になり、ある中学生を注視しました。すると、省略計算が指先の動きにまで影響を及ぼして計算そのものが雑になりかけていることが判明したのですが、それよりも驚いたのは、問題を布数する段階で省略とは違う新たな工夫が見受けられたことです。ただひたすら指先を動かす練習から、頭を使う練習に切り替わっていたのです。

団体チームを組んで大会に出場することが動機付けにもなり、毎朝晩に自宅での練習を行っていたことも今日知りました。

指導と示唆。一時期、講習会で指導論について話すときによく話題にしたものです。
生徒の能力に応じ、何をどこまで教えるか、何をどこまで指し示すか、何をどこまで感じさせるかを考えるのは指導者が味わう喜びの一つに違いありません。

2013年10月13日(日) ありがたいご指摘

来週の日曜日に行われる全国珠算教育連盟主催の全日本通信大阪府大会。
ここ数年、ずっと守口門真商工会館が会場でしたが、今年は守口市民会館で行われます。。

ところが、要項をよく確認もせずに今年も昨年までと同じだと思い込んで塾報を作成し、生徒たちに配布してしまいました。

昨日の午後、うちの子どもたちの運動会を見学したあとに夕方からの特別練習に備えて教室に入るとFAX着信のランプが点いています。

このホームページで公開している塾報をご覧いただいた大阪府支部の先生が、通信大会の会場案内が間違いだとお気づきになり、支部の競技部長の先生に連絡を入れてくださいました。競技部長の先生もご確認の上、私にご連絡のFAXを入れてくださったものです。

FAXはすみずみまでお気遣いに充ち満ちた文面でした。ご連絡をいただくに至ったいきさつとこちらの全面的な間違いをご教示くださる内容でありながら、読後に抱いた感覚は見事にノックアウトされたような爽快感でした。お二人の先生のご配慮に感謝です。

他者への指摘はこうありたいものだと、つくづく感じ入ったものです。

季節は「朝晩の涼しい夏」から、ようやく一日中、秋へと移ってきました。

2013年10月4日(金) 2014年度全日本ユース珠算選手権大会

今年の大会がついこの間行われたばかりだという感覚なのですが・・・。

来年度に向けて、少しずつ準備を始めました。
2014年大会は、2014年4月20日、京都府総合見本市会館「京都パルスプラザ」において、午前11時開始(予定)、午後5時終了(予定)です。今年も参加定員は設けません。

選手、ご見学、ボランティア委員等々、さまざまな立ち位置でユース大会に関わりを持っていただける皆様は、来年の4月20日前後のご予定を是非ご確認ください。
大会要項は2014年1月頃完成予定です。
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近くのホームセンターで教室の押し入れ収納棚を購入。同時にいくつか小物を買って合計4270円。レジで千円札4まいを出し、小銭入れの部分をのぞき見ると釣り銭なく払えるほどの小銭が見えたので、270円ぴったりを数える私に、「大きなほうから、一枚、二枚、三枚、四枚」とレジ係の女性の声が飛び込んできました。
不覚にもその声に小銭をいくら数えたか忘れてしまった私。

再度数え始める私に、「もう一度。一枚、二枚、三枚、四枚」のチャキチャキした声が届きましたが、そこはそれ、そろばんで鍛えた集中力をもって乗り切りました。
全く無意識でしたが、一瞬本気で頭の中に「そろばんで鍛えた集中力」という文言が浮かんできたのがおかしくておかしくて・・・。

なんとショボいことよ、と笑われるのを承知で書いていますが、昔知り合いの先生から聞いた話もたいそうショボいものでした。

夫婦げんかのとき。奥様がその先生の耳元であれやこれやと難じても、「ほら。われわれはそろばんで集中力鍛えてるやんか。嫁ハンからガミガミ言われてもテレビ画面に集中してたらなんにも聞こえヘンやんな」と自己流対策法を教えてくださったのです。

あ~、そろばん学習で得られる集中力様に叱られそうなショボい対策です。
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最近わずか10秒でも時間ができれば読上算を読むようにしています。
初歩の生徒たちには少々難しいスピードで大きめの桁も読みます。
練習しはじめの生徒にとって読上算の難しさは、807や4063などの中間の0の見極めで、今日は、意識的に0の手前で少々間を開けて読むようにしました。807ならば「八百」と言ってから「れいじゅう」とくちぱくで言う程度の時間を空けてつづきの「七」を読むという具合です。
電卓の技術を競う大会では、「0」も声に出して読み上げることがあります。電卓では0を入力する必要があるからですが、そろばんの利点は0を無視できるところでありながらその利点が、慣れるまでは難点になっています。

ほんの思いつきから始めた読み方で、大したこともなくショボいといえばショボいかもしれませんが、思えば、取るに足らないことの集まりが日常です。

先の先生ご夫妻。ご長女がもうすぐ嫁がれます。

2013年9月30日(月) 役に立つあんざん

昨日は青森県で研修会がありました。

一昨日の夕刻の最終便で大阪を発ち昨日の最終便で戻ってくるという、必要最短の行程でしたが、青森県の先生方のご配慮で、充実した時間を過ごすことができました。

講習のテーマは「役に立つあんざん」。

実際のところ、なにをもって役に立つか立たないかを決めるかは、個人の価値観によって様々で一概には言えません。さらに価値観も欲や向上心の多寡、年齢によって変化するのが普通でしょうから、ますますややこしいテーマではあります。

そこで、「こんなことを暗算でできれば便利」という観点から論旨を組み立ててみました。
現在の授業内容や検定制度が、暗算でできれば便利だと思えるような能力を伸ばすのにふさわしいものになっているかなっていないか。なっていないとすれば、どうすればいいか。

2時間という限られた時間ではありましたが、問題意識の共有はできたのではないかと感じています。

2013年9月26日(木) 1周年

新教室に引っ越して早1年が経ちました。
先日の秋分の日、久しぶりの休みを利用して教室2階に棚を2つ設置し、旧教室においていた練習問題をすべて運び入れました。
1年がかりの引っ越しがようやく完了しつつあります。

秋分の日は9月号の塾報作成と、合宿の様子を記録したブルーレイディスク作成の下準備も始めましたから会社勤務であればさながら「休日出勤」ということになるのでしょうか。

合宿の記録ビデオ作成は、私たち指導陣が撮影したものと参加生徒が撮影した合計1200枚ほどの写真を取捨選択するところから始まります。そこにビデオカメラ2台で撮影した映像を切り貼りして時系列につなぎ合わせ、音楽をつけて仕上げます。

音楽の力は絶大です。素人が撮影した写真・映像でも、ふさわしい音楽にのせることでそれなりのものに仕上がる気がするのです。もちろん、プロとアマとの間にセンスやアイデアに雲泥の差があるのは承知していますが、ずぶの素人の作品でも音楽の力を借りれば、どうにかなるように思えます。

ところで1時間30分ほどの長さに仕上がったビデオですが、悲しいのは練習風景の光景が不足しがちなことです。
練習中、指導スタッフは問題準備と指導に時間を費やします。3級には3級への、1級には1級への、五段には五段への、十段には十段への技術指導があります。さらには長時間の練習を経たことで起きてくる精神面への指導もあります。
ですから、撮影の中心はもっぱら食事風景やレクリエーションになりがちで、記録ビデオも必然的に、「笑顔」「笑顔」「笑顔」がふんだんに出てきます。

保護者の皆様に合宿の様子をお伝えするためにビデオを作成していますが、家族と一緒に見るであろう生徒たちに合宿の本質を伝えてもらうしかありません。

※合宿の記録ビデオ、ご興味のある方はご連絡ください。

2013年9月19日(木) セイコー

全国珠算教育連盟大阪府支部主催で、昭和40年代から50年代にかけて、大阪府下の小中学生を対象とする大会が実施されていました。
個人優勝者と準優勝者に贈られる賞品はゼンマイ式のアナログストップウオッチ。大会名は忘れても「ストップウオッチの大会」として強く印象に残っています。
賞品が欲しいと思って大会に臨むことはほとんどありませんでしたが、この大会だけは例外。朝会場に着くと賞品が変更になっていやしないかと多くの参加者が確認にいっては、賞品棚に鎮座している時計を見つけて胸をなで下ろしたものです。

デジタル全盛時代の現代では、針式をほとんど見かけなくなりました。
が、針には針のあきらめきれない良さがあります。
視野の隅っこに時計が入るだけで感覚的に時間をつかめるのは何といっても針ならではでしょう。デジタルなら、意識して数字を読まなければなりません。
1題を10秒、あるいは5題を1分15秒などと、ペース配分をして計算するのを常にしていた私は、答えを書くたびに視野に入る針の向きを確認していました。

今思うと、小学5年生の時に時計を貰った私は、それ以来、時計に合わせて計算するのがならいになったのかもしれません。それほど、アナログ式のストップウオッチはインパクトの強い、あこがれの品でした。

以来40年近く経ちましたが、今でも現役で正確な時間を刻んでいます。

さて、なぜ、こんな昔話を書いたかというと・・・。
夕刊にGRANDSEIKOの広告が出ていて、そのコピーが頭から離れないのです。

伝統と革新をその手に

伝統を守ることは、そこにとどまることではない。
細部を革新させながら、本質を守り抜くことにある。


たったこれだけの文言です。

昨年から新検定のi-testが始まりました。教材・授業システム・計算方法など、少しずつ少しずつ変化を加えていきながら珠算教育の本質、すなわち珠算式暗算能力と実践的な暗算力のさらなる向上を模索して一年が経過しました。
今この時点でも、生徒が提出した答案の点検方法や評価システム、導入方法で小さな変革が行われています。

構想を練り、実践し、評価して改革する。

SEIKOのコピーとアナログ式のストップウオッチ、そしてi-test導入にともなう様々な変革がどこか根っこのところで符合しているような気がしています。

2013年9月12日(木) 28日の特別練習について

塾報でお知らせしております特別練習の予定に変更があります。

9月28日の特別練習を9月21日に変更します。

9月21日 特別練習 午後5時~7時
9月28日 特別練習はありません

21日の参加対象者は、1~3級・段位受験予定者、通信大会出場者、A-teamの皆さんです。
塾報の特別練習欄にA-teamという記載がある日は、各種検定2級以上程度の実力を持つ方なら星の郷教室の生徒以外の方も自由に参加できますので、希望する場合はご連絡ください。

9月29日に、青森県で日本珠算連盟主催の指導者講習会があります。前日午後の便で青森に発つ予定を考慮せずに塾報を作成してしまったのが間違いの元でした。

すでに予定を入れていらっしゃいます方々にはお詫び申し上げます。

2013年9月7日(土) わり算

i-testでは12÷2のような問題から1098÷18のような6級程度の問題まで一気に導入をして1st stageの問題を計時します。

昨日初めてわり算を習った小学3年生の女の子。÷1桁=3桁の問題まで導入をして授業終了となりました。あとA4判用紙2枚分の導入をすればわり算6級までの計算方法を覚えたことになりますが、帰り際に、私に言った一言がとても印象に残っています。
「あと2時間終われば、わり算の1st stageを計れますか」

1枚を1時間の計算です。2桁のわり算は慣れるまで商の案出に少々苦しむのが通例ですが、これだけ前向きでやる気満々ならば、たぶん大丈夫だろうという気持ちに私もなってきました。

彼女が2桁×2桁のかけ算を習い終えたのがわずか2日前。この2日間で、i-test基準では4級程度のかけ算レベルに達しています。

ところで、先日の岡山県での講習会に向かう道すがら、車を運転していてふとわり算の指導法を思いつきました。「指導法」なんて大げさに言うほどのことでもないのですが、早速講習会で説明もし、今週月曜日から複数人のわり算導入で採り入れています。

効果のほどはもう少し先にならないと現れてきませんが、明らかに今までと違いが出てきましたらこの欄でご紹介させていただきます。

もちろん先の生徒にもこの方法で指導します。198÷27のような問題にスパッと7と立商するか否か、実は内心非常に楽しみなのです。

ところで、新しいノートパソコンですが、本体色にシルバーを選びました。店頭ではピンク、ブラック、シルバーの3色が展示されていて、一番オシャレに見えたのがシルバーだったのですが、老眼が入ってきている目には、シルバーのキーに白くバックライトで照らされた文字は恐ろしく見えづらいものだと気がつくのに時間はかかりませんでした。

明日、ブラックのキーボードカバーを購入するつもりです。

2013年9月6日(金) パソコン不調

昨日、突然自宅のパソコンが不調になりました。
テンキーの2と+、ファンクションキーのいくつか、文字キーの数個、スペースキーが全くいうことを聞きません。
このホームページを作っているパソコンなので、急きょ買い替える羽目になりました。

今日は新しいパソコンでテスト送信兼テスト更新です。

この文章が皆さんのお目に届くといいのですが・・・。

ホームページだけでなく、フォントやソフトの入れ直しに加えて、パソコンそのものの使い方も覚えなければなりません。ただでさえしなければならないことが山積しているのに困ったものです。

でも、こんなことでもなければ新しいwindowsに触れることも無かったでしょうから、「せっかくのチャンスだ」と無理やりにでも思い込むことで諦めます。

2013年9月2日(月) 夏を振り返って

6月30日    A1グランプリ
7月14日    七夕そろばんワールド
7月15日    グランプリ大会練習会
7月21日    グランプリ大会練習会
7月28日    そろばんグランプリジャパン
8月4~5日  日本珠算連盟珠算指導者養成講習会
8月8日    全日本大会
8月10~11日  ミニ合宿
8月15~16日  アバカス・フェスタ
8月18日    全大阪オープン準備委員会
8月19~21日  合宿
8月25日    全大阪オープン大会
8月28日    HONDA研究所でフラッシュ暗算講演
9月1日    指導者講習会(岡山)

それぞれの行事に向けての練習問題・資料の準備や、行事そのものの運営準備などが間に入ります。
書き出してみるとなにやら忙しそうなのですが、やっていることはすべてそろばんに関連することばかりですから、同じだといえば同じような気もしてきます。
来週が暗算検定、その次が塾生大会・9月i-test本試験と続いていきますのでまだまだひと区切りとはいかないものの、2学期が本格的に始まって気分も空気も少し変わった9月の始まりです。

昨日の岡山県での講習会は、午後1時から午後8時までの7時間という長時間にわたるものでした。1時間ごとに少しずつ休憩を入れて先生方にもリフレッシュしていただきながら、新入生への初日の指導、かけ算の両落とし、i-test関連を中心に説明しました。

i-test関係では、昨年9月にi-testをメイン練習に入れてから2か月後の日本珠算連盟段位認定試験の成績を抜粋した資料を配付しました。i-test導入に向けて乗除の計算法を変更したことも影響したのか、成績に顕著な伸びが認められた受験生が多く現れました。
教材、指導法、練習法などなど、そろばんは歴史のある習い事であるものの、まだまだ改革改新の余地が大いにあると実感した1年でした。
下に配布致しました資料の一部を掲載します。右端がi-test導入2か月後の段位本試験成績です。
学年 種目 23年10月 24年2月 24年6月 24年10月
小4 暗算総合 6段 7段 10段
小5 みとり算 140 150 240
小4 みとり暗算 210 220 200 290
中1 わり暗算 185 230 220 290
中1 みとり算 120 150 210
小6 かけ暗算 95 150
小6 わり暗算 105 160
中1 わり算 135 180 175 230
中2 わり暗算 225 235 230 285
小5 かけ算 95 105 140
中1 みとり算 190 190 170 220
小4 わり暗算 205 210 210 240
小5 わり算 140 155 185
小6 かけ算 65 95
小6 かけ暗算 115 120 115 150
小6 わり暗算 125 130 150 180
小6 みとり暗算 100 110 90 140
中1 かけ暗算 175 160 165 205
中2 わり算 155 165 170 200
中1 みとり算 130 160 150 190
中2 かけ算 220 230 220 255
小5 かけ暗算 120 170 170 195
小6 わり算 105 130
中1 わり算 185 205 195 230
中1 かけ暗算 180 175 180 205
中2 かけ暗算 145 130 145 170
中1 わり暗算 160 215 190 240
小2 かけ算 140 165 175 200
中1 みとり暗算 170 190 190 210
小5 わり暗算 205 240 275 295
中1 かけ算 110 120 135 155
中1 かけ暗算 170 165 190
中1 わり算 120 145 150 170
小2 わり算 205 220 200 240
小2 かけ暗算 240 235 240 260
小2 みとり暗算 190 190 180 210
高2 みとり算 220 210 240
高2 みとり暗算 210 170 230
中2 みとり暗算 240 230 260
小6 わり算 150 150 145 165
小2 かけ算 125 160 135 175
小2 わり算 200 185 215 230
中1 みとり暗算 120 110 140 150
小6 みとり算 260 290 260 300

2013年8月27日(火) ソラシド

昨日から、ドレミファソラシドの「ソラシド」が出なくて困っています。
「ドレミファ」も出し続けているとやがてはかすれてしまいます。

数日前から風邪気味だった上に、一昨日の全大阪オープン大会の熱戦に声を張り上げたのがたたったのか、昨日の朝から全く声が出ない状態が続いています。
全大阪大会の前の晩から少し変調を感じてはいました。午後の読上種目まではセーブしながら喉の状態をもたせようと意識して臨んだつもりでしたが、白熱した種目別準決勝でそんな意識は消え失せ、団体決勝や個人の満点決勝では完全に変調が始まっていました。
読上算の最後の問題。二人の選手を2等と3等に振り分けることを目的とする問題は私が読む順番になっていましたが、二人のうち一方が星の郷教室の生徒だったため、別の読み手に代わっていただきました。読んでいる途中で声が出なくなって「ご破算」にしてしまうというような時間の浪費をせずに済んだのは幸いでした。

授業中に出す声の高さは「ソ」か「ラ」くらいだと気づいたのは、皮肉にも声が出なくなったことがきっかけでした。今はしわがれた小さな声で「ドレミ」の高さで話すのが精一杯で、生徒たちにはさぞかし不気味なことでしょう。

目の前にいる相手だと視覚の情報があるので、こんな声でも話す内容は伝わりますが、音しか材料がない場合、すなわち電話だとこうはいきません。
次の日曜日に岡山県で講習会があります。その開催要項が見つからず、FAX送信を依頼するために今日、担当の県商工会議所に電話を入れました。「オオサカのカネモトと申します。○○さんをお願いできますでしょうか」という私に電話に出た方は明らかに怪訝な声で、「どちらの捜査課でしょうか」と尋ねてきました。

どうやらオオサカが「捜査課」だと伝わったようです。

明日は、埼玉県朝霞市にありますHONDAの研究施設で、社員さん向けに「フラッシュ暗算」を題材にした講演会があります。時間は90分。話をしたりフラッシュの実演を行ったり、社員さんにフラッシュの体験をしたいただいたりする予定ですが、こんな声で非常に申し訳なく思っています。

珠算の先生向けの講習会や、生徒さん・保護者様向けの講演会は幾度か経験があります。ある市のPTA総会でも話したことがありますが、いずれも教育関係のところでの話でしたから共有する部分が多くて、その面は精神的にずいぶん助けられています。

ところが明日は企業の社員向け講話会という、完全アウエー状態。気合いで乗り切ろうと思っていますが、こんな声では気合いも伝わりません。

「シド」まで高望みはしていません。せめて「ソラ」ぐらいまでは声が戻ることを願って、クーラーの温度を高めに設定して休むことにします。

2013年8月23日(金) 合宿終了

合宿では、ビデオやカメラをフル活用します。
様子をDVDにまとめてご家庭の皆様にお知らせすることで、保護者がいないときの子どもさんの様子を知る材料にしていただくことが目的ですが、もう一つ大切な目的があります。それは、技術の記録です。

合宿参加者には3級程度から十段クラスまで、いろいろなレベルの生徒がいます。それぞれのレベルの生徒が、その年の合宿時でどのような技術レベルにあるのかを記録するのにビデオは欠かせません。

点数を記録しておくことで技術の伸びはわかりますが、実は点数で計れる伸びは、私たち指導者が欲しているいくつかの情報の一つにしか過ぎません。

たとえば、指の動き。

点数には表れにくい動作の「流れ」があります。昨年の「流れ」と今年の「流れ」をビデオに収めておくことで、進歩が読み取れます。また、課題が明確化されます。生徒本人は毎日の僅かな変化を実感できませんが、僅かな日々の変化も一年積もればはっきりと変わっていることがわかります。

「良い点を取ろう」という動機付けもムダではありませんが、どの部分をどのように改善することでどんな結果が望めるかを明確化する方が、具体的で効率的です。
短期間、あるいはごく少人数に対してなら記憶もできるでしょうが、十人を超えると、詳細なピンポイントの課題を私は記憶できません。そのために、合宿では、時間的な余裕があることもあって、日常の授業以上にビデオを活用することにしています。

指の動きが大きくてなかなか矯正できない中学生に、そろばんの一珠と五珠の間にある「梁」と、それぞれの珠との間隔を通常の半分に縮めた特注そろばんを使わせて約2か月。今年も合宿に参加したその生徒の弾きをビデオに収めて、今、昨年のものと見比べています。
この秋からの講習会では時間があれば比較したビデオをお目にかけられる予定ですが、驚くべきほどの変化がありました。

ところで、合宿のビデオ撮影は、教室出発時に一人ずつ目標を言わせる場面から始まり、終了時、宿舎を後にするときに感想を言わせる場面で終わります。
注目すべきは、初日に自信がなくて声が出なかった生徒が、たった3日間で大きな声で自信を持って話せるようになるという変化です。やりとげたという経験が、人間をこうまで成長させるのかと、瞠目させられます。

と、ここまで書いてきて心配のタネを一つ思い出しました。2台持っていったビデオのうち、メインの一台が合宿中に故障してしまったのです。何もしていないのにズームボタンが作動しっぱなしのような状態になっています。ズームボタンは、メニューによっては、ファイルを選ぶ操作にも使用するため、果たして撮影した映像を取り出すことができるのかが気がかりです。
問い合わせると、「最悪、撮影したものが初期化されますがよろしいでしょうか」と言われました。

よろしいわけがなく、現在思案中です。

2013年8月20日(火) 合宿2日目 -その2-

1日目に7時間、2日目も7時間の練習をこなして、お楽しみの花火直前のスナップです。

教室周辺では打ち上げ花火を楽しめるところはありません。そのため、参加生徒の家に眠っている花火もまとめて年に一回、海岸で「供養」をします。

旅館のご主人と息子さんにも助けていただいて、今年も無事花火大会は終了しました。

宿舎は毎年同じ、京都府丹後半島にある「夕日ヶ浦温泉」です。文字通り、夕日が非常にきれいな海岸です。

2013年8月20日(火) 合宿2日目 -その1-

読上算を撮影してみました。
左手、先珠、暗算をミックスさせた工夫が見えます。

読み上げられる桁数や速度に応じて、左手、先珠、暗算の使用割合が増減します。

「必要は発明の母」とはよくぞ言ったもので、誰かの何かを見てあこがれたり、あるいはハードルを越えたいと思う気持ちが、技術の開発や習得の原動力です。

動画は近日中にご覧いただけるようにする予定です。
(現在は「資料」のページに入れてありますが、うまく表示できないかもしれません)

2013年8月19日(月) 合宿1日目

今日は星の郷教室の恒例行事、夏の合宿1日目です。

昨年は1日目の夕刻から体の具合が悪くなった生徒が一人いましたが、今年は今のところ、全員元気に予定をこなしています。

日頃から長時間練習に慣れている生徒がいれば、今回初参加で長時間の練習に不慣れな生徒もいます。明らかに疲れた顔をしている生徒も、場の持つ空気の力で乗り越えていきます。

合宿のしおりの巻頭に毎回ご家庭の皆様向けの文章を書いています。今年はしおりの完成が出発直前にずれ込んだため、どなたも目にしていらっしゃいません。

というわけで、下に貼り付けることにします。

ご家庭の皆様へ
第11回星の郷総合教室珠算研修合宿にあたって
金本 和祐

 2013年6月発行の塾報に「やりとげることの大切さ」を書きました。

 スポーツや勉強、そしてそろばんのような習い事で、小中学生時代にピークを迎えるものはありません。
 本当に伸びるのは高校生以降です。練習方法を工夫し、練習の意味と目的とを理解し、自発的に、そして主体的に取り組めるようになる高校生以降に充実期を迎えます。
 小中学生期は、高校生期以降に花開き、果実を作るための準備期間です。

 この準備期間中に必死になって限界を乗り越えること、すなわち「やりとげライン」を越える経験をすることはとても意義があります。
 ラインを越えると自信がつきます。自信を持つことで新たな課題に挑戦する勇気が沸きます。乗り越えた経験は次の課題克服に必要な道のりを想像する力を育み、見通す能力が身につきます。

 2泊3日の合宿。短い期間ですが、「やりとげライン」を参加者全員が越えていきます。

 合宿での経験が、今後の大きな成長につながることを願って、星の郷教室11回目の合宿がスタートです。

2013年8月18日(日) アバカス・フェスタ、無事終了

お盆の渋滞を避けるために、自宅を出たのが14日の午前5時。前日までに、必要書類一式とパソコン、プリンター、プロジェクター、スピーカーなど、不具合発生の可能性を考えて2セットずつ車に積み込んで、いざ鎌倉ならぬ、いざ横浜へ・・・。

早朝の高速道路は快適そのもので正午過ぎに横浜着。移動日とはいえ子どもたちにとっては久しぶりの休日となり、横浜市内の遊園地に行って、夕刻からの会場設営までの時間を過ごしました。

当日は131名の選手と多くの観覧者とが、ハードとソフトの両面においてほどよくバランスが取れた状態で5時間超を共有できたのではないかと思います。

ハプニングには想定内のものと想定外のものがありましたが、想定外の最たるものはフラッシュ暗算で非公式とはいえギネス記録が更新されたことでしょうか。会場に割れんばかりの拍手が沸き起こっていました。
実は、想定外というのは少々失礼で、記録更新者の髙倉選手は練習ではさらに短いタイムで正解できるそうですから、ギネス記録更新を近い将来多くの人が大会で見ることができるでしょう。

総合競技では、どの部門でも白熱した戦いが随所で繰り広げられましたが、特筆すべきは中学生以上の部門です。実力伯仲の複数人が、精一杯、目一杯で限界に挑む姿には、勝ち負けを越えた感動がありました。次々に繰り出されるさまざまな決勝方法に対して即座に対応するのはあの精神状況からすると困難なはずなのですが、選手の皆さんは実に見事に私たちが投げたボールを打ち返してくれました。
あれは、選手・観覧席・運営サイドが一体となって醸し出す空気ならではの「作品」だったと思います。
大会の2週間前になって会場を変更しなければならなくなったり、主催団体が二転三転したりと、ふつうならばあり得ないことが次々と起こったことがかえってすべての関係者の結束力を高めることにつながったのかもしれません。

2013年8月14日(水) アバカス・フェスタ

開催までいろいろゴタゴタしたアバカス・フェスタが、いよいよ目前に迫ってきました。

問題・参加名簿・成績処理・成績カード・賞状などなど、大会に向けての準備も佳境に入っています。

オーソドックスな大会とまったく違うアバカス・フェスタは、珠算競技の醍醐味が一杯つまっています。
楽しさと緊張感が常に同居しっぱなしの5時間は、あっという間でしょう。

会場では観覧席と選手席が正対します。途中で間違えて失格になった選手たちも観覧席に入り、勝ち残っている選手を「かぶりつき」状態で見ることが出来ます。本当に「手を伸ばせば届く」距離で観戦できます。

観覧に回った選手は、残っている選手の指先だけでなく、目の動きも注視して下さい。

視線運びの無駄の無さは、技術の上達度と一致しています。

2013年8月5日(月) 珠算指導者養成講習会

東京浜松町のホテルにおいて8月3日から2泊3日の予定で行われている日本珠算連盟の指導者養成講習会。
乗除指導法を中心に3時間分の時間を頂き、話してきました。
3年前に初めて機会を頂いてから、今回で4回目です。
講師陣が話す一言一句を血肉にしようという意気込みがヒシヒシと伝わる講習会は、講師と受講生の真剣勝負の場。あっという間の3時間でした。

指導法をわかりやすく伝えるために使う言葉や内容を厳選する作業は、実は日常の指導法や教材を再点検する作業そのものですから、講師をする役目の人間が一番得をしているといつも感じています。
受講生の皆様には申し訳ない気もしますが、今回の講習会でも非常に「おいしい」思いをさせて頂きました。

終了後に伺ったいくつかの質問は、私の説明が拙かったか説明が抜けていた部分。
受講生の皆さんの相談は、今後の講習会で触れるのに意義がある項目。
大きくうなずいて聞いて下さった話題は、珠算界の共通認識としても良い話題。

ともすれば日常の忙しさと喧噪から、授業内容や指導方法が現状維持ならばまだしも、現状より後退していることに気付かないこともあるかもしれません。よほど気をつけてかかっていても落とし穴に入り込んでしまうこともあるでしょう。

そんな意味から、私にとっての講習会は、「指導法の定期点検」。話している最中に新しいことを思いつくこともしばしばで、精神と頭のリフレッシュにもなっています。
---------------------------------------------------3日、講習会の前に、8月16日開催のアバカスフェスタ会場の下見に行ってきました。かなり良い会場で、大会のおもしろさを十分味わえると思います。観覧席と選手席を向かい合わせに配し、目前で競技する様子を観覧いただけます。
実際は、「観覧」ではなく「観察」と言ったほうがピッタリするほどの距離感になると思います。

2013年8月2日(金) こんなことがあるのか・・・

2週間後に迫ったアバカスフェスタ。
日本頭脳スポーツ協会が主催する頭脳オリンピック大会の一部門としてそろばんが採用され、大会を企画・運営する依頼が私の元に来たのが今年の4月でした。

時間はありませんでしたが、それでも楽しく意義のある大会を目指して関東の先生と打ち合わせをしながら要項の作成やら練習問題の準備をして目鼻を付け、さあ、あとは本番を迎えるだけになった一昨日、主催者側から開催中止の連絡が舞い込んできました。

会場使用が困難、という理由です。

困難になった原因が会場側にあるはずもなく、すべては主催者側の都合によるものでしょう。

「会場を変更してでもオリンピックを開催したいのでしばらく待ってほしい」ということですが、それは無理な相談です。

ということで、急遽、別の会場を予約しました。主催者は変わりますが、アバカスフェスタを予定通り開催致しますので、お申し込み頂きました皆様はどうぞご安心なさって準備を進めて下さい。

新会場は「かながわ労働プラザ」(JR石川町駅下車)です。午前10時頃には会場に入れるようになります。早めの昼食を済ませてからお越し下さい。
会場が広くなりましたので、現時点でも頭脳オリンピック協会のHPでご覧いただけます大会要項の参加資格レベルと一教室あたりの参加定員を撤廃することになりました。参加のお申し込みを8月4日まで延長しますのでどうぞご一考下さい。
観覧席も設けます。お時間がございましたら、足をお運び下さい。今年のグランプリジャパン各部門の優勝者も出場します。

災い転じて・・・となるように、全力を尽くしていきます。

---------------------------------------------------話題を変えて、グランプリジャパンの問題についてです。
日本珠算連盟のHPで動画がアップされています。決勝問題の一部が映っているのでゆっくりと見てみました。

かけ算のスクール部門決勝問題。どうやらグランプリ大会独自の作問規定があるようです。能力検定の1級では出題されず、段位認定試験で出題されるパターン(小数×帯小数で端数処理を必要とするもの)が含まれているものの、かけられる数とかける数の末位数が段でも1級でも、さらに言えば2級や3級でも採用されていない配列となっています。(日本珠算連盟および日本商工会議所のHPで公開されている模擬問題からの考察)
選手の計算に影響があるほどのことではありませんが、模擬問題を作る立場としては非常に気になるところです。

2013年7月29日(月) そろばんグランプリジャパン

さて、何から書きましょう・・・。

まずは、昨日、会場でお声がけ頂きました皆様すべてに、改めまして御礼申し上げます。
とにかく急な出来事だったものですから、まともにお返事すらできなかったことをお詫び致します。
気持ちに余裕があればもう少しマシなお返しができたと思うのですが・・・。

2部門での日本一獲得は「できすぎ」も良いところでした。もう少し時間をかけて頭の整理をしたいと思います。

この欄でもご案内致しましたグランプリ大会に向けてのオープン練習会。大阪選手団主催で、昨年、今年と2回実施しました。
本大会の問題が非公開のため、一昨年、昨年、今年の地方予選問題を手がかりにして練習会用の模擬問題を作成しました。字数、問題パターン、端数処理の難易度などなど、一目見てわかる要素と、実際に計算してみての感触を加味しての作問は、非常に長時間を要する地道な作業です。時にはくじけそうになることもありますが、特定の選手を頭に浮かべてその選手が間違いやすいような計算パターンを想像してみたり、ある実力レベルに入る選手層を意識して問題を作ったりしながら、気持ちに変化を持たせて危機を乗り越えます。

しかし、いつも頭から離れないのは、模擬問題に慣れすぎることによって、本番で少し異なったパターンが出題された場合に選手たちが戸惑うのでないか、という心配です。そのため、できるだけ模擬問題の作成には多様なパターンを組み入れようとするのですが、これも度を過ぎると選手が疑心暗鬼になって恐る恐るの計算になってしまう可能性もあります。適度というのはなかなか難しいものです。

さて本大会当日。

この日は選手にとっての晴れ舞台。そして予想屋に裁定が下される日でもあります。

総合競技。観客席から、我が家の末娘が答を記入するリズムを注視しました。末娘は、まだ小学3年生ということもあってか、計算リズムの様子がそのまま表情や体勢の変化となって表れるので、調子の良し悪しが見ていてよくわかります。
模擬問題と著しく異なるパターンが出題されていれば、答の記入に一瞬の躊躇が表れたり、鉛筆をにぎり直したり、体勢を変えたり、意味もなく文鎮を下げたりする動作が表れるはずです。
---------------------------------------------------
大会2日前に、本番での計算方法を確定しました。かけ算は暗算で1分30秒で計算し、見直しは別の方法で行います。見直しにかける時間は1分。答の訂正が2題あるとしても、残り30秒でそれらをこなすことにしました。
みとり算、わり暗算、みとり暗算は、少し速めに計算して、全問見直す。かけ暗算は、答を記入しながらわり算で検算します。
3日前まではやり方を固定せず、自由に計算していました。実力のまま、とも言えますし、荒削り、無定見ともいえる状態で、いわば野放しです。
満点が取れれば喜び、間違えれば落胆し、という、関西の人にはCMでおなじみの「551の蓬莱」そのままの光景です。

末娘には、まだまだ幼いので得点の善し悪しだけしか自分の計算の成否を判断する基準がありません。たとえ満点であっても、答の訂正があった上での満点なのか、あるいは途中何度かやり直した上で答を記入した問題があったかどうかなどの指導者にとって貴重な判断材料は、娘には満点という結果の前では全く取るに足らないちっぽけなもののようです。
失点を犯しても、満点を取れなかった悔しさはあるものの、意識の底には「あーあ、またやってしまった」という程度の軽い後悔があるだけで、誤算原因を発見し次に活かすという意識まではつながりません。

末っ子特有の暢気さなのか、幼さによるものなのか。私も男3人兄弟の末っ子ですが、末っ子にもいろいろとタイプがあるようです。

いよいよ、大会2日前。

何となく回数をこなす日々から決別し、意識を持って1回の練習にかける分岐の日です。
一番しっくりとくる計算速度と計算方法を本人が選択しました。「あーあ、またやってしまった」という軽い意識も幾度となく繰り返して持つようになるとボディーブローのように効き始めて、自分なりに腹を決めたようです。
それが上に書きました方法です。
指導者にとっては日常茶飯の他愛もない方法かもしれませんが、生徒にとっては、あっちにゴツン、こっちにゴツンと頭をぶつけながらもがきぬいて得た方法は、貴重なものです。

話を元に戻します。

ストップウォッチと末娘の手元を交互に見ながら過ごしたかけ算の1分30秒は、父親と指導者と予想屋の3つの立場がせわしなく頭をもたげては引っ込み、引っ込んでは再び頭をもたげてくる奇妙な時間でした。

見る限りにおいては大過なくこなしているようで、予想屋としてはホッと胸をなで下ろしたいところですが、指導者としては、末娘にとって最も落とし穴の多いかけ算を無事に乗り切ることができた安心感が慢心につながるのではないかという新たな心配が出てきたり、父親としては上二人の子どもの結果とバランスが取れれば帰りの車中も平和に過ごせるという望みがでてきたりして、結局は続く種目を正視できずに席を立つというていたらくでした。

2013年7月20日(土) i-test7月本試験

今日はi-test7月の本試験を行いました。

昨年11月の先行実施から数えて5回目。星の郷教室の受験者数は82名で過去最高人数となりました。1種目だけでも受験できるこのテスト。今回の受験種目延べ数は237種目で、一人平均3種目弱となりました。

練習のメイン教材をi-testに切り替え、進級度合いもすべてi-testで測定するようになって1年弱。観察定位の導入、乗算両落とし算法の乗加位置変更、みとり暗算4桁一括計算、乗除暗算での概数的な計算、わり暗算でのあまりの算出、乗除暗算での小数問題等々、技術の新規導入や算法の大幅な変更や細やかな変更を経て、i-testが完璧に生徒たちに染みついてきました。

受験申込書を提出してから試験日まで、星の郷教室では、生徒たちは受験する種目に絞って練習を重ねます。すると、申込書に記入した受験レベルを超える生徒が複数人出てきます。

試験までの日々を上のレベルで練習するか、あるいは元のレベルの練習を重ねて確実性を高めるか。

どちらのレベルを練習しても、練習する意義も効果もあります。
私はそれぞれの意義と効果を生徒に伝えます。生徒が迷って戸惑ってどちらとも決めかねるように、誘導していきます。意地悪なのは百も承知ですが、人生は判断の連続ですから、生徒を迷わせるのは良いことなのだと勝手に決めつけています。
生徒たちは、自分の練習量、今後の成長の見込み、欲、希望などの要素を組み合わせては考え、悩み、やがて結論を出します。孫子の兵法ではありませんが、自分の実力と問題の困難さとを吟味して戦いを挑む姿は、年齢に関係なく、頼もしいものです。
1st stageでは60点、2nd stage以降では100点が評価の最低基準得点で、それを下回ると「基準未達」という文言が成績証明書に記載されます。この冷たい言葉を避けたければ安全策をとれば良いですし、砕け散っても・・・というならばチャレンジすればよろしい。

受験直前まで問題選択で悩むのも、i-testの隠れた魅力です。

2013年7月9日(火) 教えるのがもったいない??

できなくて「わかりません」と持ってくる質問は、実はわからないのではなくて「やり方を忘れてしまいました」という表現がふさわしいのが大半です。

こんな場合は、忘れてしまったものを思いだすように仕向けることが指導となります。
再度、教えると進度は早くなるかもしれませんが、場合によっては何度も何度も同じことを繰り返すことになってしまって依存心が増すばかり、ということにもなりかねません。

導入中にわかるまで繰り返し説明をすることと、導入終了後の質問に同じ説明を繰り返すことは違います。

忘れてしまった生徒が、「違った方法で計算するからできない・間違えてしまう」ことを自覚した上で試行錯誤を繰り返し、指導者の示すヒントや助言もよりどころにしながらやがて正しいやり方を思い出すことができれば、それはその生徒にとっては「発明」です。

「発明」は忘れ難いものです。

最初の説明で完璧に理解させたり理解できればこんな苦労は必要ないわけですが、世の中、なかなかうまくはいきません。でも、そんな苦労の先には「発明」というごほうびがぶら下がっているから苦労に耐えられるわけで、質問にすべて答えてしまっては「発明」というごほうびにありつけないかもしれません。タイトルの「教えるのがもったいない」のはこういう意味です。

週に1回のレッスンには1回の、2回のレッスンには2回の工夫があります。
星の郷教室は毎日でもレッスンに来ることができるシステムであることから、「また明日」という悠長な指導法が採用できるのかもしれません。
「工夫がない」といわれればそれまでですが、ヒントの出し方やタイミングにはこれでも結構気を遣っているつもりです。

2013年7月2日(火) A1大会、無事終了

一昨日はA1グランプリin2013でした。

大会概要を以下にざっと記します。

小学2年生以下・・・バンビ部門
小学3・4年生・・・ジュニア部門
小学5・6年生・・・スクール部門
中学生・高校生・・・ハイスクール部門

以上4つの部門ごとに、かけ算・わり算・みとり算・かけ暗算・わり暗算・みとり暗算の6種目を、種目別で競い合います。(問題はコチラでご覧いただけます)

種目順は抽選で決定します。ちなみに今年は、かけ暗算、わり算、みとり算、わり暗算、かけ算、みとり暗算の順になりました。

満点を取った選手だけが次の回戦に進めるしくみで、部門別・種目別に1位~10位を決めます。また6種目全体で満点を記録した回数をもとに学年ごとの総合順位を決めます。満点記録回数が昨年までの自己記録を上回ると、ジャンプアップ賞を獲得できます。
大阪珠算協会Jブロック(寝屋川市・枚方市・交野市)という小さなグループ主催の小さな地方大会ですが、迫力と雰囲気にはなかなかのものがあります。

同じ大会であっても、参加者の実力によって大会参加の意義はさまざまです。自己記録を狙う選手がいれば、上位入賞を狙う選手がいたり、大会初参加で慣れることを目標にする人もいれば、緊張感を味わいたくて参加する人もいるでしょう。
企画運営側の狙いにも種々ありますが、参加者の中で多くを占める3~4回戦を目標とする選手たちには、「1~2回戦で絶対に満点を取らなければならないというプレッシャーと、それに反して心の中にムクムクと起こりがちな慢心をコントロールしながら取り組む慎重さ」「3~4回戦で、実力が発揮できれば満点を取れるという意識の中で計算する緊張感」「5回戦での実力を超えた問題にチャレンジする高揚感」の3つの感覚を味わってほしいと思っています。
一つの大会で3つの感覚を種目ごとに味わえるというのはかなり稀なことで、実際には種目間の得意不得意や、一瞬の気の緩みがあったり、暗算種目ではそもそも上の回戦は現時点での実力では手に負えなかったりして、満願成就とはいかないことがふつうです。
ですが、1種目でも「高揚感」を感じながら競技できるだけで、参加する価値は十二分にあると思います。自らの手で殻を破る瞬間を自覚しながら過ごす制限時間の40秒や1分30秒はなかなか得がたい時間です。

バンビ部門に大会初参加の小学1年生女児が二名いました。一人は2級、もう一人は6月の日商能力検定で3級初挑戦をした選手です。かけ算種目でともに2回戦で失点。同点決勝をしなければならないのですが、他の部門は3回戦、4回戦・・・と続いていくことから、二人には無理を承知で3回戦以降の問題を他の部門とともに計算してもらいました。どちらか一方が1題でも正解すれば3位が決定されるだろうという見込みでした。

3回戦はともに2点を獲得し、勝負は4回戦へと持ち越しに・・・。4回戦の問題は5桁×5桁から始まるため、二人とも検定では未知の桁数です。ところが双方とも1点を獲得し、5回戦の問題をしなければならない羽目になりました。
5回戦は6桁×6桁から始まりますですから、3級初受験の選手にとってはとんでもない壁です。

4桁×3桁ができれば6桁×6桁も計算原理は同じだから、できる、と考えるのは早計です。
12個のかけ算九九を唱えれば答えられる問題に比べて、3倍の36個の九九を唱えなければならない問題は、計算量のみならず集中力、我慢する力、注意力などなど、あらゆる能力がすべて3倍以上必要とされるといっても良いでしょう。ゆっくり計算すれば良いと口では簡単に言うものの、不思議なことにゆっくり時間をかければかけるほど間違いを誘発する時間も増えてくるのですから、大変です。

で、この二名の選手です。

5回戦の問題を二人とも1問ずつ正解しました。2問目もあと少し、というところまで迫っていました。
36個の九九を同じペースで心の中で唱え続けた集中力には脱帽です。

7月号の当教室の塾報に書きました「やりとげライン」が確実に数歩先に進んだ瞬間に立ち会えたような気がして、私は一日の疲れが吹き飛んだものです。

8月16日、横浜で開催される「アバカスフェスタ」(「国際頭脳スポーツフェスティバル2013」で検索できます)はA1大会と全く同様に行われます。お時間のある方は是非ご参加またはご観戦ください。
「一粒で二度美味しい」のはアーモンドグリコのキャッチコピーでしたが、一粒で三度美味しい珠算大会を堪能することができると思います。

2013年6月24日(月) 作問

毎年、教室で使用する問題以外の作問(大会や検定試験)に費やす時間が結構ありますが、今現在、寝る時間と授業時間を除くほとんどを作問に費やしています。

理由は昨年再開されたそろばんグランプリジャパンです。

既述の通り、大会に向けての合同練習会を昨年に続いて今年も開催することになりました。しかも今年は昨年の大会を踏まえてジュニア部門の決勝問題が変更されていることから、必要な練習問題の種類が増えます。

練習会までには間に合わせなければなりませんが、1回目の練習会の7月15日までに大会が2つ、さらに8月の2つの大会の作問と校正があり、その準備も同時進行です。

と書いてくるとやたら忙しそうなのですが、そうでもありません。すべては根っこのところでつながっていて、あちらの準備がこちらで活かされ、こちらの経験があちらで役に立つというようになっていると考えると、幾分、気は楽になってきます。そして何よりも、今の作業の結果がいろいろな人の間を伝わっていく間にさまざまな形になってあらわれたり、練習の成果が作問者の予測を超えてくると、これはもう本当に嬉しいものなのです。

今週末のA1大会。選手たちは、大会に向けての練習で日頃経験しない桁数の問題に取り組むことで一皮むけ、本番で大会開始から終了まで緊張しっぱなしの時間を過ごしてさらに一皮むけ、大会翌日からの練習で実力が上がったことを実感することで精神的にも一皮むけます。

大会の構想を練っていた当初、A1大会に漠然とした目的を持ってはいましたが、回を重ねるにつれて目的を超えるような効果が顕著に表れてきました。
しかもそれは選手にだけ表れたのではなく、教室での指導や練習内容そのものに変化をもたらせることにもつながっていきました。

そろばんの動かし方、プリントを表返す動作、文鎮を上げ下げするタイミングと動作、答案用紙を交換するときの態度、名前を呼ばれたときの返事などなど、日常の指導に活かせる良い例と好ましくない例が大会にはいっぱいあります。このような、他教室の生徒たちの振る舞いを間近で見ることができるのが大会の利点です。

大会創設に関わり、現在も主催者側にいながらA1大会から多くのことを学ばせてもらっているのが誰あろう私自身です。

大会開始時刻の直前まで選手たちの練習風景や指導者・保護者と接する態度などを観察して、全体に何をどのような言葉で伝えれば最も短時間で効率が良いかをぼんやりと考えます。
毎回、選手の半数近くが初出場であることと、かなり特殊な大会形式を取っていることから、意識しなければどうしても説明が長くなりがちで、長くなると雰囲気がよどみます。かといって省略しすぎると、同じ説明を繰り返さなければならなくなり、無駄な時間が流れていきます。その落としどころを、大会前の様子から少しずつ探るのです。

無論、予想が当たることもあれば外れることもあります。途中で修正を加えながら進行していきますが、大切なのは、以上のことを意識しておく「心の構え」だと思うのです。失点して失格になっているはずの選手が何食わぬ顔で引き続き競技をしていたり、配布した問題が違っていたりしても、心の構えの有無で対処に差が出てきます。

そんなこんなを教わったのがA1大会でした。

2013年6月13日(木) 言葉が命

当教室で使用している初歩教材PERFECTの21ページには10の合成につなげる例示があります。

本HPの「練習内容」にありますPERFECTの表紙をクリックすると実物をご覧いただけます。例示は「一の部屋には7人の先客がいる。そこに9人グループがやってきたが、一の部屋には9人までしか入れない。隣の十の部屋に入るには、10人ピッタリでないと入れない。さあ、あなたならどうしますか」というものです。
正答例としては「一の部屋から友だちを1人呼んできて10人になり、十の部屋に入る」ことになりますが、何はともあれ、どんな答えでも良いので書くように指示すると、今までさまざまな楽しい答が返ってきています。

特に印象に残っているものとしては、
「そろばん、がんばる」
「あきらめる」
などがありましたが、昨日小学1年生が書いた答には背筋が伸びました。

「じゅんばん」

非常にしっかりとした字でキッパリと宣言する答案には潔さが漂っていました。
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小学2年生の女子生徒。きれいなおかっぱ頭になってやってきました。
「誰に髪を切ってもらったの?」という私の問いかけに返ってきた言葉は、
「バーバー」

「Barber」なのか「婆婆」なのか。

昭和時代ならば少しの疑いもなく「婆婆」だと思えたのですが、今の時代だと「Barber」という可能性も捨てきれません。
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授業の様子をビデオに撮ってチェックしてみると、無駄な言葉や意味不明な言葉掛け、間の悪さ、早口などなど、欠点がいくつも出てきて嫌になることがあります。
言葉を道具として仕事をする身としては恥ずかしい限りですが、生徒の言葉にハッとして言葉の大切さを再認識することがあります。

大昔。少年野球チームに入っていた私は、ベンチからの「かえれ、かえれ」という大声に反応して、楽々ホームを狙えるのをわざわざやめてまで三塁ベースに戻りました。私はベンチの「かえれ」という指示を三塁ベースに戻るというように理解したのに対して、ベンチはホームベースに戻ってこいという意味で言ったらしく、後で大目玉を食らいました。

「伝えているつもり」「伝わっているはず」などの「・・・つもり」「・・・はず」が独りよがりになっていないか、時には点検しなければなりません。

2013年6月6日(木) グランプリジャパン練習会のご案内

トップページに、7月28日開催のグランプリジャパンに向けての合同練習会の案内を掲載致しました。お申し込みの締め切り日は設けておりませんが、会場の都合で定員がありますのでご注意ください。
練習会の対象はグランプリ大会出場者だけではありません。向上心のある1級取得者以上の方ならどなたでも結構です。
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月刊珠算情報誌サンライズの最新号で8月16日に横浜で開催される「アバカス・フェスタ」の案内が掲載されています。日本頭脳スポーツ協会のホームページにも、近日中に要項や申込書、練習問題が掲載されることになっています。
参加定員が少ない大会ですので、ご興味のある方はホームページをちょくちょくチェックなさいますようおすすめします。
大会内容は、大阪珠算協会Jブロック(大阪府寝屋川市・枚方市・交野市)で平成18年から行っています「A1グランプリ」と同様で、制限時間を少しアレンジしています。
緊張感とスピード感あふれる楽しい大会です。

今年のA1グランプリは6月30日正午から枚方市立地域活性化支援センター(「輝きプラザきらら」内)で行われます。アバカスフェスタへの参加をご検討中の皆様でお時間とご都合のつく方はA1大会をご見学なさるとイメージが沸くかと思います。

2013年5月31日(金) ドクロマークが骨折

現在のメイン練習のi-test。1日終わると、提出されたプリントの枚数は結構な分量になります。

プリントチェックを授業中にしたいところですが、まとまるとそうもいかず、授業終了後にチェックすることになります。
指導が必要な間違い直しと指導不要な間違い直し、間違い直しそのものが不必要なものとに分けて、パソコンに記録していき、次の授業に備えます。
間違い直しが必要な問題には、100円ショップで見つけたドクロマークのスタンプを問題番号におして、生徒の目印にしていますが、酷使してきた影響からか、最近は印影が非常に不鮮明になってきました。よくよく観察してみると、ところどころにひび割れや欠けが生じています。
本物のドクロに似てきたといえばなかなかすごみがあるのですが、そろそろ隠居させてやらねばなりません。次のドクロスタンプを求めて100円ショップを探し回るのもなかなか骨が折れる仕事ではあります。

さて、2桁で割るわり算の指導のことについてです。
加減の基本が終わり、かけ算の基本を順調に習得した生徒であっても、多くが遭遇する壁が2桁で割るわり算です。138÷23のような、容易に商が見つけられる問題ならまだしも、174÷29や、206÷28など、商を見当づけて探し出す必要のある問題は、生徒によってはとてつもなく巨大な壁になる場合があります。

小学低学年のある生徒。加減の習得時に復習を幾度となく繰り返し、かけ算へ。かけ算では、たし場所を間違えること頻繁で、かけ算九九もなかなか完璧とはいかずにこれまた復習を繰り返しました。
2か月前に足し引きとかけ算の所定の課題をクリアしてわり算に入ったものの、説明開始1分ほどで指導を打ち切り、かけ算の復習に再度戻りました。かけ算だと言える九九が、わり算の商を案出するためだとひと言も出てこなかったのです。

復習というと、後ろ向きなイメージがつきまといますが、決してそうだと言い切れるものではありません。復習を繰り返す間に、空いていた穴はドンドン補修され、指の動きはいよいよ滑らかにリズミカルに、そして速度が上がっていきます。やり方さえ理解できれば、あとはトントン拍子に進むような基礎体力を醸成するために、ある生徒にとっては復習が最適な練習となる場合があるのです。

この小学低学年生はまさにこのようなタイプで、私が準備している時間と教材量が私の想定不足なだけであって、2倍、3倍の物量をかければできるようになります。そして、うれしいことにこういったタイプの生徒とご家庭の皆様は、2倍、3倍の物量に見合うだけの忍耐力をお持ちであって、私たち指導スタッフの指導力と想像力の至らない点をも補ってくれているのです。
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およそ1か月の時間を経てわり算導入に再アタック。立商位置を覚えるための1桁で割るわり算を行きつ戻りつしながらマスターし、いよいよ138÷23に入りました。
138÷23や、124÷31、84÷21、続いて261÷29や110÷12などの問題を何とかこなし、144÷24にたどり着きました。
星の郷教室では、大きめの答を立てて途中まで引き、引けなくなったら答を修正するという方法(還元法)を指導せず、答を見当づけて予測し、引く九九を順に言いながら引けるかどうかを考える指導を行っています。最初は時間がかかっても、慣れてくると商を修正する方法よりも速くできるためにそうしていますが、答を予測するという作業が入ることで、先の生徒は、2桁でわるわり算ならば商とわる数の2桁との間で発生する2回分のかけ算九九を順に引いていくという作業が頭の中からすっぽりと抜け落ちてしまいました。
144÷24で、商を7とし、7×2を引いた後に、1×4を引いて割り切ってしまうのです。1×4は、4が残っているので出てきた九九かというとそうではなく、144の首位の1と、24の末位の4とのかけ算九九なのでした。
こんな場合、同じ問題で説明するよりも自信を持って自力でできていた138÷23の問題で、再度確認をします。しかも問題を別紙に大きく書き出して、商とわる数との間の九九を線で結びながら視覚に訴え、同時に九九を唱えることで聴覚も刺激しながら再確認をします。
その後144÷24に再アタックを試みました。今度は、7を立商して7×2を引くことはできても次の7×4が引けないことに気づかせ、商を6にして6×2、6×4が引けることを確認して自席に戻し、自力で解くように指示をしました。

5分後。「まだわかりません」と言って持ってきた生徒。144÷24をさせてみると、6×2を引いた後に6×3を引きます。「どうして6×3が出てきたの?」と尋ねる私に生徒曰く、「あっ、次の問題を見ていました」。
144÷24の下には161÷23の問題があったのでした。

これが一昨日のこと・・・。

そして昨日。またまた144÷24で行き詰まっています。
十位九九を引いたり単位九九を引いたり、商の案出を見当づけたりという一連の準備していた指導の流れそのものが問題なのではなく、この生徒にとっては本当はもっと根本的なところで手厚い指導が必要なのでした。もともと、2桁のわり算の指導直後から、1つの商でかけ算九九を2回唱えて引くという作業でつまづいていたこの生徒には、たとえば1367058÷683529のような問題を例示して、「わる数の桁数分だけかけ算九九を引く」という指導をしていたのですが、導入を進めていくうちに、私の中でこの指導経歴がすっぽりと抜け落ちていたのでした。それに気がつくまでにどれだけの時間と心理的な負担を強いてきたかと思うと、悔しさと申し訳なさばかりがこみ上げてきます。
144÷24で、この生徒は正しい商の6を案出できるのです。ただ、商を案出するところまでは大丈夫なのですが、いざ、実際に6を置いて6×2を引いた時点で、その先、何をすれば良いのかを忘れてしまうのです。事前に6×2、6×4を引くと唱えても、いざ、実際に指を動かすと忘れてしまうのでした。
正しい商を案出するには、無意識に暗算をしているわけですから実際にそろばんに布数するのは暗算の復習になるはずなのですが、暗算とそろばんとの間には大きな壁が立ちはだかっているようです。

暗算による計算と実際のそろばんを動かして行う計算との大きな違いは視線の動きです。そろばんを使う方が視線は大きく動きます。視線の動きの制御如何で、正答率も上下します。

この生徒の場合は、正答率云々を論じる前の段階で、やり方を覚えるのが先です。そこで前述の「視線の動き」につなげるための「視線の誘導」を行いました。
まず144÷24で商の6を案出した直後に24の4を指で隠しました。次に6×2の12を引くと同時に指をずらして4を見えるようにしました。そうすることで生徒は指で隠していた4に視線が移動します。するとどうでしょう。スルリと、まさにスルリと、宿便が・・・のように、苦もなく戸惑いもなくタイムラグもなく6×4と唱えながら24を引いたのでした。

その後、203÷29、102÷17、98÷17のような問題をいともたやすく解いていく様を見て、指で隠すことで目に入る情報量を調節するという指導上の基本を頭の倉庫にしまい込んでしまっていた私には大反省の一日でした。

ドクロスタンプ、指導の引き出しのそこかしこに押しておかなければならないのは私自身です。
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日常の指導の一コマを書いてみました。文章にすると長文ですが、実際の指導では1つの説明にかける時間は10秒程度です。必要に応じて10秒以内の説明を繰り返すことになります。
10秒というのは子どもたちが緊張感と集中力を持って聞ける最適時間です。誰が決めたわけではありませんが、経験的にそう感じています。
10秒で説明できないものは、冗長な説明になっているか、あるいはもともと一度で説明するには不適な課題です。

たった10秒ですが、出入りのない状態で扉が開いたままのエレベーターで感じる10秒は、結構長時間ではありませんか?

2013年5月20日(月) 講習会

一昨日の講習会。

ご出席の皆様に、自己紹介・教室運営について・指導上の問題点・i-testへの期待と不安などをそれぞれ少しずつお話し頂き、その都度皆さんで意見交換をしながらi-testについての大まかなガイドラインのご説明と、両落とし算法についてご紹介するつもりでした。

ところがふたを開けてみると、当初の予定をこなすには不可能なほど多数の先生方にお越し頂きました。80名前後はいらっしゃったでしょうか。スリッパも不足し、ご迷惑をおかけ致しましたこと、ここで遅ればせながらお詫びさせて頂きます。

一昨日は、i-testの趣旨と受験までの流れというi-testの一般的なご案内と、数ある両落とし算法の中で両手算法、かけ暗算、実用的な聞き取り計算に直結する方法をご説明させて頂きました。
60名ほどの先生方は講習会後の特別練習もご見学頂き、生徒たちに新鮮な刺激と緊張感を与えて下さいました。勉強会の後に、講習内容をそのまま具体化した練習会をご見学頂くことで、知識と実践が結びつきます。

講習会後に第二弾をご要望するお声も頂いております。
第二弾ではi-testに入るまでの初歩指導とi-testを使っての技術指導、上達に向けての取り組みについて掘り下げたいと思っております。日程等につきましては、関係機関と調整の上、改めましてご案内申し上げます。

いろいろと失敗もありました講習会でしたが、最大の手落ちは、ご出席者のお名前すら記録する時間も準備もしていなかったことで、今後直接勉強会をご案内できないことが心残りです。ご出席人数の予測が甘かったことがすべてでした。

今後、i-testを導入なさっていらっしゃいます先生方や教室の具体的な取り組みを発表して頂く場を作り、情報や問題点、さらには成果の共有を図って全体のさらなるレベルアップを目指して取り組んでいきますので、どうかよろしくお願い致します。

ということで、しばらくは25日発行の塾報作りに傾注します。

2013年5月8日(水) 全大阪委員会

年度初頭を飾るユース大会が終わって2週間。
まだ2週間しか経っていないのに遥か遠い過去のことのような感じがします。

ゴールデンウイークの最終日に、今年度の全大阪オープン珠算選手権大会と全大阪珠算選手権大会チャレンジャーズステージ(ともに8月25日開催・大阪商工会議所)に向けての準備委員会がありました。作問の割り当てや全大阪委員会の今年度の活動予定を決めていると、過去のことを考える余裕が無くなったためかもしれません。

全大阪本番までに、当教室が参加する予定の大会や検定が10回あり、合宿もあります。

生徒たちは忙しくなりますが、どの大会・検定も、それぞれが互いに好影響を与えます。ある大会の練習が次の検定に活きてきたり、練習が次の検定には直接結びつかなかったものの、土の中で発芽を待つ種を育んだりするきっかけになります。

私たち指導者は、その場その場の状況や生徒の実力、意欲などを考慮しながら適切なチャンスを提示していきます。いくら栄養に富んでいるからといってチャンスを雨あられのように与えても、用法と用量を守らなければ毒になる可能性もあって、誰にいつどのような方法でチャンスを提示するかは指導者にとっておもしろみがあるところです。

幸いにして珠算の世界には生徒の皆さんが伸びていくための仕掛けがたくさんあります。勝ち負けや合否のみを気にかけて行事への対応を考える気持ちはわからなくもありませんが、勝ち負けや合否は仕掛けに含まれるさまざまな要素の一つだという意識を持つことも大切です。

「挑戦者」という立場を行使できる時間は、実に貴重です。

2013年4月29日(月) 講習会のお知らせ

珠算教育に新風を吹き込むi-testの進め方やかけ算の両落とし算法の講習会を開くことになりました。当ホームページのトップページにご案内のリンクを設定しておきます。

大阪珠算協会では25年度からi-testを団体採用することが決定し、具体的な手続きや採用方法について地域毎に説明会を順次開催しておりますが、4月14日、2つの地域でi-testの説明会を開催しましたところ、より深く指導法にも踏み込んだ勉強会の開催要請が相次いだため、急遽、講習会が設定されました。
講習会の主催はi-test実行委員会で、大阪珠算協会が共催します。

参加資格は大阪珠算協会会員に限らず、どなたでも可能です。参加申込は不要で、直接星の郷教室までお越し下さい。駐車場も確保しております。

講習会はi-testの受験を前提としてはおりませんので、どうぞお気軽にお越し下さい。

2013年4月26日(金) 人が財産

今年のユース大会は、去年まで使用していた立命館小学校の体育館が使えず、立命館大学びわこくさつキャンパスを借用しました。

4月以降の授業予定との兼ね合いで施設利用の可否が決定されたのが2月も後半になってのことでした。そのため大会要項の発表ならびに発送が通常より1か月ほど遅れてしまいました。

3月6日に会場下見を行いました。出席者は大学事務局から1名、大学珠算部から2名、大会運営スタッフ側から6名です。競技会場、審査室兼控え室を見学し、決勝席やプロジェクターの確認をした後、打ち合わせのために訪れた場所が、当日使用した表彰式会場でした。
お茶を飲みながら、「この場所を借りることができれば、楽しい表彰式ができるだろうな」という何気ない一言からすべてが始まってしまったのです。

会場が2つに分かれることから、映像・音響・設営・撤去などの作業量が2倍になります。気の遣い方も2倍です。
それでもスタッフの多くは当日だけのことで済みます。が、立命館大学珠算部員はそうではありません。

大学側との折衝・弁当・飲み物・備品・賞品の保管・駐車場の手配などなど、さまざまな仕事が怒濤のようにやってきたはずです。
打ち合わせ日、珠算部員に矢継ぎ早に質問と指示を出す私に、大会会長の全国幼児珠算教育連盟事務局長・大西先生は「そんなに学生たちに負担をかけて大丈夫か」と仰っていましたが、学生たちから、「押しつけられた仕事をしている」という空気が会場使用の打診をした昨年11月から微塵も感じられなかったことに期待をしたのです。

大会10日前。珠算部部長の河野くんから「駅に珠算部員を配置しましょうか」との連絡が入りました。「バスの時刻表を準備しましたので目を通して頂けますか」とのメールも来ました。
大会当日。選手控え室には大きなモニターに珠算部自作のお知らせが映し出されています。決勝席の設営では、隣の選手がボタンを押す衝撃に影響されないように一人1台の机を準備するため、急遽学内から机をかき集めてくれました。

立命館大学珠算部員。期待にこたえてくれただけでなく、我が事として提案もし、それを実現してくれた心意気に、私たちみんなが珠算界という長い歴史と伝統を持つ大きな同じ世界で育ってきた一体感を感じられたものです。
そして、この学生たちを育て上げられたご家族や指導者の先生方に敬意とあこがれを持つものでもあります。

ところで、準備のすべてが順調というわけではありませんでした。

前日の夕方。「表彰式場の音響が出ません!」という連絡が入りました。

表彰式では会場にいる全員がジュースを飲みながら、和やかな雰囲気で映像と音響を駆使した成績発表と表彰を楽しむことを目的に準備をしておりましたから、音響がないとすべてが水の泡となります。
すぐにあちらこちらに連絡をして手持ちのスピーカーを集めようとしましたが、500人ほど入ると予想される会場に見合うだけのものはありませんので、悩んだ挙げ句、購入を決意し、近くの楽器店を訪ねました。

店員さんといろいろ相談の結果、YAMAHAのPAセットが良いということになったのですが・・・・・。

「おっしゃりたいことはよーくわかります」と店員さん。

「うーん」という私。

会場に備え付けの音響装置を使うことができれば、このPAセットは不要で開梱をすることもない。
大会後、PAを使う用事もない。
大会で使ったとしても30分程度である。

こんな会話をしていたことから、空気を店員さんは敏感に感じ取ったのでしょう。核心を言わない私に対して店員さんから「おっしゃりたいことはよーくわかります」との先の言葉が出てきたのでした。
「決済できる者がおりますので、事情を説明してきます」との言葉を残して5分後。「未開梱ならばご返品ください」との勇断が下ったのです。

お店側は「売上」、私には「預かり物」という2つの意味を持ったPAセットは、大関一誠委員(青葉計算アカデミー主宰)をはじめとした面々の活躍で車から降ろされずに済んだのでした。

次の日、預かり物を返しに行った際、先の店員さんは、「良かったというか、何と言うか難しいですがとにもかくにもイベントが無事に終わったことは良かったですね」と笑顔で応対してくれました。さらに、「また、何かお手伝いできることがありましたらお気軽にお声がけください」との一言も・・・。
返品に来た客に、そうそう言える文言ではありません。

イオン大日、島村楽器店の中井さん。脱帽です。

2013年4月25日(木) 御礼

先日のユース大会。無事終了することができました。すべての関係者に御礼申し上げます。

毎年、いろいろなハプニングがあり、楽しめたりハラハラしたりのユース大会ですが、今年は極めつきでした。
まだ実施していない競技の解答を選手全員に配布してしまうという行動は前代未聞でしょう。
配布物の準備も配布の指示も私が行いましたから、すべての責任は私一人にあります。

今年は、総合競技終了後に総合競技の問題セットを解答付きで全選手に配布しました。その解答が、総合競技と同点決勝2回分を印刷したものだったのです。
半数ほど配布を終えた頃でしょうか。突然、会場委員から「決勝の答が入っています!」との指摘が・・・

咄嗟に口から出てきそうになった言葉は「忘れてください」でしたが、さすがに思いとどまり、そのまま配布を続けてもらいました。

決勝問題はまだ配布しておらず、解答だけを先に見てもどうしようもありませんし、仮に解答を覚えたところで、覚えるよりも計算して答を書いた方が速い選手たちが行う決勝ですからあまり影響はありません。でも、一度配布したものを再度集める時間の無駄や、一瞬だけでも解答を見てしまった選手たちの気持ちを考えると、その場で新しい問題を作成した方が良いと判断しました。
休憩時間を利用して作成している私に、ある委員は「(その場で問題を作るというのは)斬新ですね」とニヤニヤしながら話しかけてきました。

他人の失敗は蜜の味・・・・・。

2013年4月18日(木) ユース大会(業務連絡その2)

缶酎ハイを持ってスーパーのレジに並んでいると、「年齢確認のために液晶モニターにタッチをして下さい」とのこと。人を見て物を言ったらどうか・・・いろいろと書きたいこと、言いたいことがありますが、グッとこらえて「タッチするのも大変なくらいのお年寄りが来てもタッチをするのか」と店員に尋ねながらも、そんなお年寄りが缶酎ハイを買うはずもないとすぐに自身の言葉を反省しつつ、一方でコンビニでは客を見て年齢を判断してレジ係が押すボタンがレジにあったりすることを思い出したりもしたりして、なんか世の中がどんどん便利になっていきながら同時に窮屈で不便になっていると感じる今日この頃なのですが、ユース大会は着実に近づいてきています。

要項では、「11位以下は同点同位」とありますが、変更となります。
昨年の大会から20位までは同点決勝を行うようになっていますが、要項でその点を修正しておりませんでした。
大会では、1位の同点を除いてすべて高点上位で順位取りをします。それでも同点の場合は2位から20位までは別途決勝を行います。

お詫びして訂正させて頂きます。

昨日、上履きについてのお問い合わせがありました。今年は上履きは不要です。

2013年4月15日(月) ユース大会(業務連絡)

要項に記載致しました通り、14日でボランティア委員のお申し出を締め切らせて頂きました。業務分掌は、当日受付でお渡し致しますので、ボランティア委員の先生方はお取り下さい。
基本的には、選手を派遣なさいました先生方は会場、主催者の京都珠算振興会会員・立命館大学珠算部員は審査や会場までの誘導、表彰などが受け持ちとなります。

8時50分に会場前に集合するスタッフには、すでに何らかの方法で連絡がいっていることと思います。連絡が届いていないスタッフの皆様は、選手を引率される時間を優先してお越し下さい。

なおボランティアスタッフの皆様には上記の集合時間に関係なく昼食を準備しておりますので、受付で弁当をお受け取り下さい。(午前10時頃には昼食の準備ができている予定です)

当日午後5時30分頃から、南草津駅前で懇親会を行います。参加を希望される皆様は、要項記載の連絡先に17日までにご連絡下さい。

会場の机は前部に高さと幅がそれぞれ1㎝程度の出っ張りがあります。前席への物の落下を防ぐためのものだと思われます。プリントを上に送る時、明らかに邪魔になりますが、少し持ち上げて前席側にプリントを垂らすか、上部を軽く丸めて文鎮で押さえる方法を採ることで計算には支障がなくなります。選手の皆様にその旨お伝え下さい。

当日午前9時30分頃から南草津駅に案内係として立命館大学珠算部員が待機します。また、大学正門では、車での来校の皆様に案内カードを配布しますので、必ずカードを受け取って駐車場に入って下さい。

種目別競技では各種目とも約20名ほどを選んだ時点で次の種目の準々決勝を行っていく予定です。みとり暗算で約20名を選出した後、決勝進出者を選ぶ最終準決勝をかけ算から行っていきます。

会場の座席配置の関係で、今年は準々決勝・準決勝で途中敗退した場合でも、自席で競技を続けることとなります。

表彰式は会場を移動して行います。

観覧席を設けております。凜とした緊張感、すがすがしい選手たちの態度、素晴らしい技術を目の当たりにできるユース大会を是非ご覧下さい。

2013年4月10日(水) 個人から全体へ

そろばんの検定試験でしか使えない計算方法、または、そろばんがないとできない計算方法。・・・すなわち珠算式暗算による計算方法に直結しない計算方法から決別して約半年が経過しました。生徒の皆さんは多少の戸惑いを見せながらも順応して、ほぼ全員が計算方法を変更できています。
種目ごとに伸びていくことを目指したi-testでは、かけ算の方法を習い始めて間もない頃から、500×20000や、2桁×2桁を暗算で計算できるようになります。早い時期から小数のかけ暗算に慣れさせるため、制限時間の見直しも3月に実施しました。

最高点を目指すこと、取得級や段が上がること、問題レベルが上がることの3つの仕掛けが6種目分あり、そこに現在企画中の「実用暗算聞き取り能力テスト」も加わると、i-testで珠算技能の習得目的がひとつの完成形を見ることになります。
そこに、伝票算、読上算、読上暗算、フラッシュ暗算などを組み込むことができれば、なお完成度は上がっていきます。

従来からマスコミや世間の評価は、珠算式暗算を、すぐれた能力を持つ「個人」のものとして扱う傾向がありました。珠算学習経験者においては、実社会や学校で暗算能力を利用していますから、暗算能力を、レベルに差はあるものの等しく得られる珠算練習の果実だと認識していますが、マスコミはやはり個人を取り上げます。

しかし、日々、珠算教育に携わるものとしては、歴史ある珠算学習そのものや技術向上を目指すシステムがこういった個人を生み出す可能性を内包しているという実感があります。そこに個人や家族、指導者の熱意と技術が高いレベルで結実すると、すぐれた能力を持つ個人が生まれるのです。

珠算学習を始めた子どもたちが学校や塾で「半径6㎝の円の面積は?」と問われ、数秒後にはメモも書かずに「113.04平方㎝」と珠算式暗算で答えることができるようになれば、珠算式暗算が「個人」の特殊能力ではなく「珠算学習」自体の特質だと認識されるようになります。

こういった流れは自然にはできません。意識的に、能動的に、積極的に動いていくことでできていくものです。

「誰のための珠算教育か」を考えることで指導者の立ち位置が決まります。

2013年4月2日(火) i-test元年

アラカルト2013年1月1日付けでご紹介致しましたi-testが本格的にスタートしました。3月テストでは、関東の有力教室が参加され、全員が十段を取得しました。全日本大会の優勝者も含まれています。
十段を一回取得すると、その後の試験では問題用紙を複数枚計算して11段以上も認定していきますが、ただし条件があります。1枚目の問題で失点が15点以上だと2枚目以降の得点は加算されません。正しく速く、しかも「速く」は全速力を意味しますので、集中力を切る瞬間がありません。5月のテストで一体何段を取得するのか、非常に楽しみです。

i-testは1種目から受験できます。加減の基本が終了すればみとり算の最初のレベルを受験できます。その後、種目を増やしたりレベルを上げたりして技術を伸ばしていきます。

星の郷教室で昨年の11月、今年の1月、3月の3回、試験的に実施しましたが、平均受験科目数は3~4種目でした。3回の試験で合計6種目になるように受けた生徒もいます。

一般社団法人大阪珠算協会では、3月の会員総会でi-testを団体として採用することが正式に決定致しました。5月テストからは受験者が一気に広まり、i-testの真価が発揮されていきます。

i-testの練習では、早く上達しつつ、ピンポイントで練習するべき課題が浮き上がってきます。そして一日でも早く先に書きました「実用暗算能力」の結びつけられる能力を獲得していきます。

i-testは大阪珠算協会だけが主催する試験ではありません。珠算塾が所属する団体がi-testを採用することで、すべての団体が同列で参画できますし、個人での受験も可能です。詳しくは森本印刷有限会社(電話072-823-2472)までお問い合わせ下さい。

2013年3月22日(金) 全日本ユース

2013年度の全日本ユースの受付期間を終了しました。
今回は、アンダー10が76名、12が128名、15が57名の計261名のお申し込みを頂きました。どうもありがとうございました。

本日、受付完了のお知らせと各家庭配布用のポスター(A4判)を一斉に送付致しました。間違いがある場合や、進学先が確定した選手を擁する指導者の皆様は、3月末日までにご案内のアドレスまでお知らせ下さい。

黄砂、花粉、pm2.5・・・。微少な物質や目に見えないものに侵されている現代。
目に見えないといえば、自分の意志と力でどうにかできるはずの携帯電話やメールに支配されている人の姿をよく見ます。依存症、とも言えるかもしれません。メールが来なければ疎外感を味わい、来たら来たで焦燥感を持つ・・・。メールアドレスを交換することが友人関係を築く第一歩で、生身の言葉、息遣い、表情が二の次なのは、やはり異常です。

目に見えないものに対する畏怖や畏敬、安心感は、昔から、信仰という名がつくほどのものでなくともありました。無神論者でも、自分の祖先への思いは別でしょう。家族間に存在するさまざまな思いもそうです。師の、生徒に対する思いや、生徒の師に対する思い、仲間への思いやりなどは、目に見えないからこそ、大切に大切にみんなで守り育てられてきました。

見えないものへの感覚は、時と場所によって、こんなにも違うものなのです。

ユース大会は、第1回大会から、選手・観客・委員・会場など、試合を構成するすべての目に見える者・物が、会場にいる全員の心の中に、目に見えない独特の空気を送り込んでいるかのような、凜とする不思議な空間を作り出してきた大会です。
大会を目指して訓練する中で技術を伸ばし、本番は得体の知れない雰囲気に飲み込まれている間に終わり、大会後の日常の練習で技術の伸びを誰もが実感します。大会前後を通じて選手全員が僅かな成就感と少しばかりの劣等感を等しく経験し、人間力が磨かれていくのです。

こんな時代だからこそ、一見しただけではわからない大切なことの諸々を、ユース大会を通じて多くの皆様に経験してほしいと思います。またそんな空気をつくるかけがえのない一人として、ユース大会に臨んでほしいと思っています。

そして一人でも多くのご家庭の皆様に会場に足をお運び頂き、選手たちが華々しいスタートラインを切る瞬間を見届けて頂きたくも思います。厳冬が過ぎて早くも桜の開花宣言が各所で報告されていますが、ユース大会ではあちらこちらで選手たちが開花する瞬間に立ち会うことができます。

2013年3月11日(月) 全国計算競技大会

一昨年の11月を最後に途絶えていた全国計算競技大会を、来年復活することになりました。

主催していた大阪市立天王寺商業高等学校が、東商業高校、市岡商業高校との合併により消滅したことで同大会も中断しておりましたが、天商珠算クラブの主催で来年1月19日、谷町6丁目の大阪府社会福祉会館(予定)において開催することがほぼ決定いたしました。

総合問題は従来と同様の国民大会問題で、応用計算競技と団体特別競技を廃止し、別に新たな競技を取り入れる予定となっています。

詳細は今年の夏頃に決定し、関係諸団体にお知らせすることになっていますが、取り急ぎ、ご案内させて頂きます。

2013年3月3日(日) もう3月

1月は行く
2月は逃げる
3月は去る

4月は・・・
4月は・・・

4月は、知らん・・・

例年なら2月の半ばには出ていた花粉症の症状が、今年は寒さが長引いているせいか、はたまた中国から飛来するPM2.5に押されてのことかまったく気配がなくて喜んでいたのに、3月に入った途端きっちりとやってきました。クシャミ鼻水鼻づまり、目のかゆみに頭重、眠気・・・・・。同時にさまざまな症状が出てきて困ったものです。一つひとつの症状はたいしたことがないのに、まとまってこられるとなかなかやっかいで、これが今から2か月ほど続くかと思うと心も頭も体も重いままです。

塾報やら急ぎのまとまった仕事をこなしている間にあっという間に3月になってしまいました。アラカルト欄の更新もままならず、申し訳ございません。

さて、ユース大会の件です。

会場の確定に時間がかかった関係で要項の発表と発送が例年よりも1か月ほど遅れてしまいましたが、早くもお申し込みが届き始めています。
昨年までは平面で可動席の体育館でしたが、今年は大学の大講義室が会場になります。そのため、種目別準々決勝・準決勝の方法が若干変更になる可能性があります。近日中に会場下見を行い、構想を決めていきますが、大会当日にならないと発表できない項目も出てくるかもしれません。

当日の行動も含めて、先生方や選手の皆様をあらかじめ準備や練習ができないままにしておくことは心苦しく申し訳ないことだと思う反面、選手たちがわずかな説明だけを頼りに考えて行動するまたとない機会になるのではないかという淡い楽しみを感じているのもまた正直な気持ちではあります。

珠算競技や検定は、限られた時間内、いかに練習通り・普段通りに取り組むか、あるいは、普段通りにできなくなった時にどう対処して折り合いを付けるかをすべて「独力」で行うものです。ユース大会では第一回大会からこのことを強く意識して、選手たちが「大会で育つ」ことを最大の目標に運営してきました。そのため、時にはおそろしく不親切だとお感じになった方もいらっしゃることでしょう。

子どもたちが暗くなるまで外で遊び回っていた時代。幼い仲間はルールの説明を詳しく受けることもなく、大きな仲間の立ち居振る舞いを見て、見よう見まねで集団に入り込む術を体得していきました。大きな仲間は、そんな幼い仲間の失敗を自分も通ってきた道だとして容認することが当たり前でした。

それがいつの頃からでしょうか、明らかに変化が表れてきました。変化を象徴する言葉は、「説明を聞いていないからわかりません」です。
これは、子どもはあらゆる事象の説明を聞くことが当然の権利であり、大人は子どもが納得いくまで説明をすることが義務であるという考えが根底にあります。
ややもすると、「自分が周囲に合わせるのではなく、周囲が自分に合わせる」のが当然だと思い込む人が現れ、教育も仕事も何もかもが自分にとってジャストサイズでないと受け入れられなくなってきたのが今の時代だといえるかもしれません。
加えて、失敗が許されない、いわば「精神の潔癖症」とでもいうべき閉鎖性と偏った知識に支配された行動は恐ろしくてつまらないものだという認識が不十分なことも相まって、昨今の教育に関するさまざまな問題につながっているように思えます。

仕事にしろ勉強にしろ、自分の望み通りにできることはむしろ稀なことで、だから好きなことをして飯を食っていけるのは「ありがたく」て「幸せ」なことだと人々は口にしてきた時代とは一線を画しています。

でも、思うのです。
今の子どもたちも、電池や電気を必要としない路地裏の遊びもまた楽しいことがきっとわかるはずだと。

ユース大会は、路地裏の遊びが一杯つまった大会をまじめに真剣に追求していきます。

2013年2月21日(木) 2013年度全日本ユース珠算選手権大会のご案内

長らくお待たせしておりました2013年度全日本ユース大会の要項ができあがりました。トップページにリンクを張っておりますのでご覧下さい。

今年は会場を京都から滋賀に移動し、立命館大学びわこくさつキャンパス内、コラーニングハウス101号室で開催いたします。会場は固定席ですが、かなりの席数の会場を2か所確保できましたので、参加定員は設けておりません。そのため参加の受付は、メールか郵便でお願いすることにしました。

主催の全国幼児珠算教育連盟関係と、共催の京都珠算振興会の先生方ならびに振興会学生部、立命館大学珠算部現役学生以外で、大会の運営スタッフとしてお手伝いいただける方は事前にお申し出下さいますようお願いいたします。要項の最後に記載しておりますのでご一読下さい。

受付は本日より開始し、3月19日到着分までとさせていただきます。今回は参加資格も特に設けておりませんので、多くの皆様のご参加とご観戦をお待ちしております。

2013年2月17日(日) 実用暗算技能検定構想

今年の初めからこの欄で紹介しておりますi-test。大阪珠算協会における5月からの本採用に向けて、昨年11月と今年の1月に数件の教室でテスト実施を行っています。
テスト実施とはいうものの、試験そのものは本試験と全く同様で、証書も実物を使い、成績は本採用後も有効です。「先行実施」というほうが正しいかもしれません。
現在、申込から試験実施、成績処理、証書発行などの手続き上の問題点の洗い出しと改善作業、実施に向けてのマニュアル作りを行っており、5月には万全の状態で臨めると思います。

i-testのかけ暗算やわり暗算は、80000×500や、200000÷50のような問題から始まります。最初から答の桁数を把握しなければならないことから、星の郷教室では位取りの指導を根本的に変えました。かけ暗算・わり暗算では比較的早期の段階から小数を含む問題が出題されることを見越してのことでもありました。

小学6年生の保護者から、「算数の単位換算で桁を全く間違わなくなりました」という報告を頂いたのがi-testの練習を始めて数ヶ月経った頃でした。「i-testのおかげだと思います」というお言葉もあり、ここまでピンポイントで珠算式暗算の効果を伺ったのは初めてでした。もっと大きな意味合いで「算数に役立った」という言葉は古くから珠算経験者の中ではなかば常識化していましたが、単元というくくりではあまり聞いたことがありません。

概数的な問題や桁の把握が直接的に算数の特定の単元に活かされたのであるならば、算数のあらゆる単元や中学生の数学・理科の計算分野、さらには日常生活における計算すべてに珠算式暗算をストレートに結びつけることが可能だということになります。
今までも、珠算式暗算ができる人は、ほとんど無意識に暗算力を部分的・間接的であったとしても活用してきていますが、珠算式暗算を珠算塾内で練習する検定練習のみで活用するのではなく、もっとストレートにあらゆる場面で活用できるように系統立てて練習できるシステムの構築に向けて準備を始めました。

「太郎君の前には3人、後ろには5人並んでいます。みんなで何人並んでいますか」
「太郎君は前から3番目、後ろから5番目に並んでいます。みんなで何人並んでいますか」
「甲子園球場で並んでいます。私の前には15328人、後ろには20415人並んでいます。みんなで何人ですか」
「長方形の土地があります。一周は328メートルあります。縦の長さが62メートルだとすると横の長さは何メートルですか」
「半径5センチの円周はいくらですか。また面積はいくらですか」
「12と16の最小公倍数は?」
「一周が512メートルの池の周りに16メートル間隔で杭を打つとすると、杭は何本必要ですか」
「一冊125円のノート5冊と一本80円の鉛筆3本を買って1000円札を出すと、おつりはいくらですか」
「電熱線に20ボルトの電圧をかけて5アンペアの電流を5分間流すと、発熱量はいくらですか」
「ルート68は○ルート△である」
「2時45分に6時間目が始まりました。6時間目は50分授業です。授業終了後に15分間終わりの会がありました。その後、バス停まで5分歩いて10分バスを待ち、7分バスに乗って8分歩いて家につき、3分間で着替えてこたつに入って時計を見ました。さて、何時」
「ママ友6人がランチに行きました。7830円でした。割り勘すると一人分はいくらですか」
「国語80点、数学85点、英語90点、社会87点、理科を何点以上取れば平均点が85点以上になりますか」

たとえば以上のような問題を、すべて口頭で出題し、メモ書きは一切禁止にします。

珠算式暗算能力や想像力・記憶力・判断力などを総動員して行う「聞き取り暗算テスト」。i-testの新科目として、25年度中に開始できればと思っています。

2013年2月12日(火) システムの方程式

『文藝春秋』2月特大号に衆議院事務次長・向大野氏の話を、藤吉雅春氏(ノンフィクションライター)がまとめられた論考が掲載されていて、非常に興味深く読みました。

・歴史には誰が統治してもうまくいく時代と、誰が統治してもうまくいかない時代があって、それらが交互に訪れる。
・システムには一種の方程式がある。時代の要請にうまく適合して予想以上にその目的を達するが、一定の段階に至ると急速にその効果を失い、反対効果を生む。

以上の2点について、徳川時代から現代までの約400年間を3つの国家経営システムに分けて分析しています。3つのシステムとは、江戸時代の「石高制度」、明治維新から第2次世界大戦までの「軍事国家制度」、そして敗戦から現在に至る「規制経済と福祉国家制度」で、時代を牽引するこれらのシステムは当初は急激に発展していくもののピークを迎えるとそれまでのメリットそのものが急激にデメリットに転じて逆にシステム自体をつぶしてしまうと考えていらっしゃいます。
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一昨日は日本商工会議所主催の珠算能力検定試験でした。昭和初期に始まった検定試験は80年を超える歴史を持っています。

試験開始から50年ほどの間、そろばんは計算器具としての役割を社会から期待されていました。検定は50年もの間、そろばんそのものを使って計算できる「能力」を計測する物差しの役目を担ってきたのです。検定合格を目指して正確に四則計算できる能力を身につけることで、単利や複利、貨幣換算、減価償却などの商業計算までもそろばんがカバーしていました。

しかし、安価で手軽、かつ簡単な四則計算ならば訓練を必要としない電卓の出現により、計算器具としてのそろばんは現実社会から姿を消し、検定は、珠算学習の到達度を表す目安として、または珠算学習の目標としての意義を持つようになりました。珠算学習そのものの目的も、「そろばんを使っての計算方法の習得」から、暗算力に代表されるスーパー計算力の養成、算数に生かせる計算力の獲得、珠算学習を通じて磨かれるさまざまな能力の伸長、右脳の活性化などなど、多方面にわたるようになり、現在に至っています。

検定の意義が変化していく中、試験科目、程度、計算方法、評価システム、施行方法などなど、微に入り細にわたる検討と変革が急務となっています。検定は珠算学習者の大多数が経験する、数値化しやすい制度としてのメリットがありますが、しかし、その役割の変化に対応できないまま制度を維持しようとするとデメリットになるかもしれないおそれがあると、『文藝春秋』を見て思うのでした。

2013年2月4日(月) 「油断も隙もない」・「根も葉もない」

昨日は、日本珠算連盟主催の珠算指導セミナーがありました。

会場に向かう電車の中での出来事です。
空いていたので座ることができたのですが、次の駅で結構な人数が乗ってきて、私の左前方に、大きな黒いサングラスをかけた服装もおしゃれな女性が立ちました。パッと見ただけではお歳の想像がつかなかったのですが、頬のあたりを見てみると70歳を越えていそうな感じです。

オシャレな出で立ちから想像すると、席を譲られることに抵抗をお感じになるかもしれない、という思いもあってしばらく躊躇していたのですが、発車して1分ほど経ってから、私はとりあえず席を立ちました。直接譲るわけではないものの、意図は伝わるであろうというのを狙ってのことです。

女性はすぐに私の意図を感じ取って下さり、軽く会釈をして席のほうに数歩進んだところで急停止。なんと、私が譲ったつもりの席に、高校生か大学生くらいの男の子が何食わぬ顔をして座っているのです。

「君が座るのと違うねん」と私は漫才コンビのツッコミ役のように、裏拳で反射的に男性の肩をノックしていました。男性はすぐに「あっ、すみません」と言って席を立ちましたが、なぜに走り始めたばかりの電車の中で自分よりも遥かに年上の人間から席を譲られるのか、彼には想像する気がなかったのか想像する力がなかったのか。

講習会の"まくら"に絶好の話題を提供してくれたのでした。
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講習終了後、懇親会への道すがらお二人から質問を受けました。
「新教室は3億円かかったそうですね」
「通りからすべて見えるようにガラス張りにしていらっしゃるそうですね」

どこから出てきた話なのでしょうか。うわさ話とはいえ、恐ろしいことです。

3億円もかかる教室・・、これは「事件」です。

2013年2月1日(金) 2013年度ユース大会

例年ならこの時期にはユース大会の要項の発送が済んでいるのですが、今年は遅れております。

皆様にはご心配とご迷惑をおかけしており、まずはお詫び申し上げます。

昨年まで使用しておりました立命館小学校が今年は利用できなくなり、現在、立命館大学草津キャンパスで開催するべく準備を進めておりますが、大学側から会場使用の確約をいただくのが2月初旬から中旬になるという見通しになっています。確約を頂き次第、過去ご出場頂きました教室に要項を発送するとともに当ホームページに要項とお申し込み書を掲載致します。

大会日時は例年同様4月第三日曜日の21日、午前11時30分開会予定です。広い会場を借りることができるように折衝しておりますので、実現できれば受付定員は従来の倍ほどになりますから、ゆっくりとお申し込みいただけます。昨年までのように、お電話のみでの先着順という受付は回避できると思います。

2013年1月31日(木) つくづく、思う

昨年の夏から、いろいろと思うところがあって、かけ算、わり算の指導を導入段階からすべて観察定位に切り替えました。

そろばんを使った計算や検定試験でしか使わない方法は指導せず、実社会での計算や算数、暗算に直結する方法で指導することにしたのです。

しかしながら、長年、乗除の定位法で指付けをしていた生徒は観察定位になかなかすぐには切り替えられません。
無理もないことですが、しばらく我慢して観察定位をし続けるとやがては必ずできるようになります。

ところが、2月の能力検定まで2週間を切ったこの時期、上に書いた「しばらく我慢する」時間が無くなってきました。かといって今更従来から指導していた方法に戻すのは抵抗があります。

そこで計時前に少し時間を取って、乗除の問題番号の欄に答の整数桁が何桁になるかを書かせるようにしました。半ば強制的に観察定位を押しつけたような形になっていますが、昨日で3日目、初日に比べて格段に記入の速度が上がってきています。

桁数の答え合わせの時間を省略するために、パソコンにあらかじめ答の整数桁数を打ち込んでおいてモニターに映し出しています。その答を打ち込む時にいつも思うのは、観察定位で一番難しいのは、1級ではなく3級のわり算だということです。

商の桁数の関係で、1級の商に小数はありませんが、3級には10問題中、3題もの商に小数が出てきます。割る数と商のそれぞれの最初の数字によっては、もう一つ別の判断を必要とする場合もあって、特に低年齢の受験生にとっては厄介なことになっています。

商に小数がない1級では「割られる数」が「割る数」よりも必ず大きいため、商の桁数把握が比較的容易ですが、3級では「割られる数」よりも「割る数」の方が大きいパターンが3題あります。一般的なわり算のイメージからはかなり難解に思えるのも無理はありません。

指付け定位法だと、今書いた3級のわり算で感じる困難さは特に問題になりませんが、指付け定位法の利点は実際にそろばんを使っての計算時に限定されてしまうという恨みがあります。

「検定合格」だけを目指すのならば良いのですが、合格後も見越して観察定位を採用するとなると、1級よりも3級のほうが難しく感じる要素があるというのは、なかなかに不思議なものではあります。

2013年1月27日(日) しつけ

一昨日の夜のこと。

授業が終わって近くの店に食事に出かけました。
金曜日の夜ということで座席は満席。10分ほど待っている間の出来事です。

レジ前で待つ私の前に、偶然同じ店に居合わせたウチの教室に通う低学年男子、生徒の友人らしき女の子2人の子ども3人とその保護者が支払いのためにやってきました。

男子生徒が私に気付き「あっ、先生だ」。すると友人の女の子が私を指さして男の子に「コレ?」と尋ねたのです。

いきなりの「コレ」発言に男子生徒は一瞬顔をこわばらせて、「うん、そろばんの先生」とこたえると、女の子は再度私を指さして「コレ?」と尋ね、「一万円たす一万円たす一万円は」とか「九九知ってるの? 『8・8』は何枚? 『4・8』は何本、『2・9』は?」とたたみかけてきます。その間、親は、謝ることも子どもを制止することもなく、横で子どもの様子を眺めているだけです。まさか人見知りをしない我が子を誇っているわけではないと思いますが、今この子をしつけずにいつしつけるのだと親を見ても親は知らんぷりでした。

「親に『4・3』運用してもらいなさい」と、私もバカみたいにムキになって言い返してしまったのですが、食事中はずいぶんと店内を走り回っては他の客に迷惑をかけていたようです。私にいち早く気付いた生徒の保護者は、「先生と入れ違いの時間になって良かったです。騒がしくて先生と一緒だったら恥ずかしかったです」と言っていました。

普段ならおいしくいただけるはずの食事中、私の頭には女の子が指さして言った「コレ」という言葉と表情、それを制止もせずに傍観していた親の態度とが何度もリフレインして少しも味わう気持ちになれませんでした。

親も子も、哀れで「痛い」のです。

スーパーの買い物カートの中に靴を履いたままの子どもを立たせる保護者。椅子に土足のまま上がっている子どもに注意をしない保護者。授業参観日に教室に入らず廊下で世間話に興じる保護者。

どこまでも善人でどこまでも律儀でどこまでも道徳的な人間でなければならないなんて思っているわけではありません。悪いこともやり、道徳に反することも人間はやってしまいます。それらを諭され叱られながらことの善悪を覚えていき、自己の行動を客観視できるようになっていくことが「成長」で、子どもの成長を促す大人の行為が「養育」であり「教育」だと思うのです。

その日の夜中、正月に録画していたテレビ東京系列の大型時代劇を少し見始めました。番組名は「白虎隊」。ならぬものはならぬのです、という会津藩の教えがそこかしこに出てきます。

食堂での光景と会津の教えにはわずか150年ほどの時間の開きしかありませんが、振り子の振れは甚大です。

でも、あきらめません。

2013年1月21日(月) 枠

先日行われた十日戎の福男レース。今年は高校生が一番福になりました。
一日中マスコミが追いかけては報道していましたからご存じの方も多いことでしょう。

全大阪オープン大会や全日本ユース大会を取材したことがある大阪よみうりテレビの名物カメラマンさん。全大阪オープン大会では10席ある決勝席すべてに小型カメラを取り付け、それ以外にもカメラを数台持ち込んで少しも取りこぼしのないように撮影なさっていたのですが、この手法は実は西宮戎神社の福男レースの中継で採り入れているものだというお話しを伺ったことがあります。境内の各処にカメラとクルーを配置して、委細漏らさずに記録するそうです。

カメラの多さがよくわかるのは野球中継です。最近ではベースにもカメラが仕込まれたりしていて、私たちを楽しませてくれています。

撮影のプロでさえ、これなのに、私たちのような素人が、たとえば子どもの運動会を撮影するのに1台のカメラで上手に記録するのは無理な相談というものです。

徒競走。我が子をアップして撮影すれば、全体のことはわかりません。左目で全体を、右目でカメラを、という風に都合良く目は働いてくれませんから、カメラを覗いて撮影するか、あるいは撮影は運を天に任せて、カメラを覗かずに全体を見るか。はたまた我が子をアップにしないで全体をカメラに収めるかのいずれかになります。

枠に収まらないような人物になってくれ、と願って産み育てた子どもを一生懸命カメラの枠に収めようとするのは不思議な感じがしますが、子どもが成長していくにつれて、どんどん枠にはめていくことに安心感を感じざるを得なくなり、大局を誤ってしまって目先の結果ばかりに右往左往しがちなのが、受験シーズンが始まるちょうど今の時期です。

さまざまな情報が飛び交いますが、情報を送り出す側の視点に立って内容を吟味する姿勢を失わないことで、情報の波に惑わされることを少しは防げます。

2013年1月12日(土) 体罰

大阪市立桜宮高校のバスケットボール部で起きた体罰事件と生徒の痛ましい自殺。マスコミから断片的に伝えられる情報しか知るよしもありませんが、違和感がぬぐえません。

何発殴ったら体罰で何発なら指導なのか。
体罰に善し悪しがあるのか。
昔なら許せて今はダメなのか。
彼は一発だけ殴られたのなら自死を選ばなかったのか。
監督は保護者の前でも同じような「指導」を行っていたのか。

殴打の数が、生徒が親に告げたものと目撃者のものと殴った本人のものとが一致しないことをマスコミは追い求め、警察も調べているという。暴行の程度を明らかにすることが犯罪の軽重を決定するために必要なのだろうが、自死を選んだ生徒の心情を考える時、殴った数は関係あるのだろうか。

立場上、自分だけが自ら申し出て罰を受けたとしても、それが他の仲間を救うことにつながるのならば、まだ精神のよりどころはあるかもしれない。
罰を受けることが、次の飛躍につながるのならば、まだ耐えられるかもしれない。

しかし、そのいずれでもなく、指導者の力の無さのはけ口が自らに向けられているとしたら、そしてそれを告発することで、はけ口になっていない大勢の人たちの可能性や栄光を奪ってしまうとしたら、はたして人はどこまで強くなれるのだろうか。高校生にそこまでの強さを求めるのが適当なのか。大人でさえもそこまでの強さを持ちえているのだろうか。

私も、小中学生時代、何度か教師に殴られた記憶がある。

小学6年生の時、担任の女性教師に頬を打たれた。数名の友人とともに、校長室で殴られた。
担任の目は怒りと悲しさで一杯であった。私は親に殴られたことを言わなかった。言うと、親にも殴られる気がしたし、親に悲しい思いをさせると思ったからである。今は非常にうっすらとした記憶になっている。

中学2年生の時、生活指導の校内一恐れられていた教師に殴られた。学級代表をしていた私が、自習時間に教室を静かにさせていないという理由でだと思う。理由がハッキリしないのは、理由を聞かされていないからである。
廊下を巡回していた教師がいきなり教室の扉を開け、「学級代表!出てこいっ」と叫び、出ていった私の頬を何も言わずに殴った。
私は親に殴られたことを言わなかった。言うと、親が教師に同じことをすると思ったからである。
今でも、強烈に腹立たしい思いとして記憶に残っている。

中学3年の時、私はこの教師のクラスになった。ここでも一度決定的に「絶対、この教師は間違えている」と思ったことがあるが、この経験は今、子どもたちにそろばんを教える立場になって反面教師の例として活用させてもらっている。

私の中学生時代は校内暴力が吹き荒れていた。教師がクラスを制御できず、自習時間以上にうるさい授業時間が常であったが、この生活指導の教師が教壇に立つ他の教師を、静かに授業を受けさせていないという理由で殴るのを見たことはない。が、生徒であった私は理由すら教えられずにいきなり殴られた。

不条理なのである。だから今でも思い出すだに怒りが沸々とわき上がってくる。

良い体罰と悪い体罰。決めるのは体罰をする方ではない。

2013年1月8日(火) 答案は語る

元東京都監察医務院長の上野雅彦氏による『死体は語る』(文春文庫)は法医学入門の大ベストセラーです。物言わぬ死体から読み取れるさまざまな事柄を明らかにしていく文章は、私のような門外漢にも非常にわかりやすく書かれていて、科学エッセーとしても第一級品でしょう。
数年前、たまたま書店で手にしてからというもの、次々に上野先生のご著書を買い求めてむさぼり読みました。
一時期、ワイドショーでの事件推理では、必ずと言っていいほど出演されていましたから、「あぁ、あの先生か」と覚えていらっしゃる方も多いのではないでしょうか。

さて、冒頭から新年にふさわしくない引用になっているかもしれませんが、『死体は語る』というタイトルが、ルーチンワークをしているといつも頭に浮かんでくるものですからどうかお許し下さい。

といっても上野先生とは少しの接点もあるはずなどなく、私の場合、声なき声を聞き取る対象は、生徒の答案です。
アラカルト欄でこの正月休みにご紹介してきましたi-testは、昨年9月頃から星の郷教室のメイン練習問題としての位置づけで取り組んでおり、生徒たちは種目ごとにそれぞれのレベルの問題を計時し交換採点をして提出します。1日の授業が終わると結構な枚数になりますが、一枚ずつ、私はすべてに目を通します。

答案には、生徒番号、生徒氏名、過去の最高点、今日の得点、採点者氏名の5つを生徒が記入します。間違い方、数字の乱れ、訂正の仕方、訂正前後の記入した答の変化、計算題数、点数の伸び、以前との違い、採点間違いなどなど、生徒によって、答案によって、採点者によって、注視すべきところは微妙に異なりますが、そこには私の指導のすべてがぎっしりとつまっています。

答案から浮かび上がってくる指導ポイントは、とりもなおさず「指導しきれていない部分」、すなわち指導が拙い部分にほかなりません。
また、今までに何度か繰り返した間違いが皆無になった答案を見ると、指導が伝わった安心感とわずかばかりの満足感を得ることもあります。

「できないこと」を生徒の責任にしてしまうのは一時的には楽なのでしょうが、これでは何の解決も得られません。同じ間違いを繰り返す答案を見ては、真夜中であっても生徒宅に思わず電話をかけたくなる衝動に駆られることもありますが、これなど伝えきれない指導力の責任を生徒に転嫁しているだけです。電話をしてもスッキリするのは一瞬で、後悔のほうがずっと続くのです。

できるようにしたほうがその後ずっと楽ですし、楽しくもあるのは自明です。

提出された答案は、「わかって欲しい、わかってくれ、わかってくれるはずだ」という願いで説明している私に対峙する目の前の生徒とは違って、十分に冷静です。理解度と意欲を包み隠さずに正確に伝えてくれるものです。淡々としていながらも切々と訴えかけてくるものです。したがってこれらは、指導力を磨くための第一級の資料なのです。

昨日から星の郷教室は2013年の練習が始まりました。昨日分の第一級の資料を今すべて見終えてこの文章を書いていますが、懸念していた通り、数名の生徒が過去をすべて精算したような資料を提出してくれています。短期記憶の領域から、長期記憶の領域というか体で覚え込むというか、とにかくいったん頭に入れたものは何が何でもとどめ置いておくことができるような言葉掛けや指導法がないものかと、かけることのない電話を見つめながらあれこれと考えています。

2013年1月4日(金) 福袋

2日、年賀の品を買いに大阪梅田の百貨店に行きました。
混み合う前に買い物を済まそうと思い、早めに店に着くと、開店を待つ人の行列に並ぶことに。

前も後ろも右も左も、周囲にいる人という人が手に手にチラシを持って、どこの売り場に向かって走ろうかと作戦を練っています。

昨年、生まれて初めて福袋を買い、何に使うかすらわからない品物が入っているのを知って二度と買うものかと決めました。

それなのに、それなのに・・・周囲にこれだけ同じ目的を持っている人がいると私の決意なんぞ、あっという間に消え去り、また今年も買ってしまいました。しかも4袋・・・。

期待せずに開けると心に決めて恐る恐る開封すると、やはり今年もやられました。どうやって着れば良いのかわからないような服や、大相撲の新弟子検査ではくようなグレーの「リラックスやわチマパン」。はいてみるとまるで象。チマパンには信じられないことに10290円の値札がついています。「10290ウォン」ではありません。

福袋は宝くじと同じで、袋を開けるまで、数字合わせをするまでを楽しむものだと認識を新たにした三が日でした。

2013年1月3日(木) i-testかけ暗算

資料ページに珠算・暗算能力テストi-testのかけ暗算を掲載しました。

1st stageの最初の10題が特徴的な問題となっています。
積の桁数の意味や観察定位への理解をここで行っておくことで、後々の展開が容易になってきます。

桁の把握、円周や円の面積の算出、中学以降の理科における計算などに珠算式暗算を有効に活用できるようにとの思いも含めて問題内容を策定しました。

星の郷教室ではかけ算2nd stageの導入が終わると、かけ暗算1st stageの導入を行っています。
かけ算を両落としで導入しているため、かけ暗算は「かけ算と同じように計算します」という言葉掛けのみの導入となります。ただし、1番~10番に関しては、かけられる数とかける数の桁と積の桁数の関係、単位九九の場合の指導を別途行っています。

※大阪珠算協会ホームページの『更新履歴』欄からi-testに関する協会会長の紹介文をご覧いただけます。

2013年1月2日(水) i-testかけ算導入問題

資料ページに珠算・暗算能力テストi-testのかけ算導入問題を掲載しました。

この導入問題はあくまでも導入の一例として作成したもので、何が何でもこれでなければいけないというものではありません。

星の郷教室ではみとり算の基本が終了し、所定の課題(この欄で既述のJ1問題)をクリアした生徒がかけ算導入プリントの1枚目と2枚目を練習します。一通りの練習で理解が進めばi-testのかけ算1st stageを計時します。導入時に間違いが多いと導入問題を再度繰り返し、理解が完全に終わった時点でi-testの練習に入ることになります。

1stで180点以上取ると導入問題の3枚目に取り組みます。理解が完全にできるまで同じ導入問題を繰り返し練習するのは1st stageと同様です。

かけ算の2nd stageでは、計算力はもちろんのこと、集中力や瞬発力、判断力、俊敏性など、およそそろばん学習で磨かれる多くの能力を伸ばしていきます。
2ndで全問計算するためには平均10秒で1題を解かなければなりません。かけ算を始めてそれほど時間が経っていない生徒たちには少々重い課題ですし、一瞬の気の緩みが誤算につながることもここでイヤというほど経験しますが、毎回の練習でたった5点でも上積みを目指す姿勢が、上に挙げた能力の伸長を可能にするのです。

2ndで180点以上を記録すると、導入問題の最終プリントで小数の学習をしますが、かけ算の導入は、以上の4枚ということになります。

※大阪珠算協会では、i-test導入後も従来の検定は継続実施することとなっています。
i-testは従来の検定の合格への近道として練習に採り入れることも可能ですし、塾内実力テストとして位置づけることもできます。

2013年1月1日(火) i-testかけ算

明けましておめでとうございます。本年もよろしくお願いいたします。

資料ページに珠算・暗算能力テストi-testのかけ算問題を掲載しました。2012年11月に実施いたしました本番問題です。

i-testは全種目全stageとも200点満点ですが、例外があります。
最終のprofessional stageで180点取得すると10段位が認定されますが、いったん10段位を獲得すると2枚目の問題を計算することができ、11段以上が認定されることになっています。ただし、条件があり、1枚目で190点以上記録しなければ2枚目の得点を合計点に算入しません。少々の失点を覚悟の上で計算題数を増やすということができないようにしてあります。
今回ご紹介した本番の試験問題のprofessional stage問題が3枚あるのは以上のような事情によるものです。

全種目全stageとも180点以上獲得すると上級のstageにチャレンジします。
・1st stageでは60点で10級、20点刻みで9級、8級・・・と認定していき、180点で4級。
・2nd stageでは100点で準3級、20点刻みで3級、準2級、2級と認定していき、180点で準1級。
・3rd stageでは100点で1級、20点刻みで準初段、初段、準2段と認定していき、180点で2段。

以上のようにして取った得点に応じて段・級を認定していきます。受験日の実力を測定するテストとなります。

i-testは、現代珠算界が抱えるさまざまな問題点と課題を克服すべく、従来の珠算教育制度の利点を最大限に採り入れながら、持続可能かつ短期間での上達を目指して考案されたテストで、大阪珠算協会スタッフによって企画されました。
ただし、多くの皆様が受験可能になるように、大阪珠算協会主催ではありません。幾たびかこの欄でもご紹介してきました珠算指導者向け指導書「珠算指導事例tips」のデザインと印刷を手がけました印刷会社が、このテストの運営主体となります。大阪珠算協会は、このテストを採用する団体の一つとして参画することとなります。

星の郷教室は、テストの実施に当たり、運営上の問題点や利点などさまざまなデータを得るための実験校として昨年9月から練習に取り組んできましたが、昨年10月の日本珠算連盟主催段位認定試験で顕著な効果が現れたのは先日書きました通りです。

明日は、かけ算の導入問題を掲載する予定です。

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