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そろばん学習で人間力を高めます。

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アラカルト−思いつくままに、思いついた日に

2012年12月28日(金) 授業納め

明日は年内最終授業。午前中に通常授業を行い、午後からはドリームカードの引き換えです。景品総数3000個、特賞は昨年に引き続きデジカメで、出席者にはおやつもあります。
ガラガラ抽選も一人1回でき、当選者には昨年のお楽しみ会で余った賞品から好きなものを選べるようにしています。

アラカルト欄の更新がなかなかままならないのは、22日から24日にかけてクリスマスカップで埼玉に行っていたとか、塾報の発行があったとか、年明けのあんざん種目別チャンピオン大会の準備をしていたとか、年賀状を作成していたとか、それぞれが理由になっているような気もしますがどれもドンピシャの理由ではありません。

一番の理由は、メイン練習に使う教材を変更したことにあります。

今後、この欄でたびたび触れることになるかと思いますが、毎晩、千枚ほどの答案をチェックしています。生徒同士で交換審査した答案を1枚ずつ点検して、間違いの分析や間違い直しが必要かどうかを判断したり、採点ミスを探したりしているうちに寝入ってしまうのが、アラカルトまで手が回らない要因です。

手間がかかりますが、教材を変えたことによる算法の変更と間違い直しをピンポイントにしたことで、これほどまでに効果があるものかと実感したのが10月の日本珠算連盟段位認定試験でした。中学生になって練習量が確保できなくなり、「伸びきった感」すら漂っていた生徒たち多数が、大幅な段位の上昇を見せたのです。

教材は、『珠算・暗算能力テスト』、イメージ計算の頭文字を取って「i-test」と名付けられた新テストの練習問題です。正月休み中に、ホームページでご紹介していく予定です。

2012年12月15日(土) 年賀状

この時期にしか使わない自宅のインクジェットプリンター。購入して7年ほど経ちます。

いつも使い始めは調子が悪いのですが、今年は格別機嫌が悪いようで、にこやかな写真を印刷しても表情は曇ってしまいます。メンテナンスを一通り済ませても機嫌は直らず、仕方なくプリンターを購入しました。

無線でつなぐこともできるということなので早速セットアップしたところ、一連の儀式はあっけなく完了し、快適そのものです。ケーブルのない快適さは充電式の掃除機にも匹敵するかのようで、今までデスクトップとノート型の2つのパソコンの間を持ち運びしていた作業から解放されます。
価格は7年前に購入したものの半分くらいだったのではないでしょうか。随分と安くなってはいますが、変わらないのはインクの価格。消耗品で稼ぐ仕組みになっているのでしょうか。

はがき100枚程度を印刷すると、インク残量が残り少ないという表示が出ましたので、6色セットのインクを近所の量販店に買いに行くとなんと5480円。年賀状1枚印刷するのに、はがき代とインク代で100円を超えてしまいます。

あまりの値段にビックリして他の商品を物色するとインクを詰め替えて使う商品を見つけました。前からあったに違いなく、すでに使っている人には当たり前のものなのでしょうが、今の時期にしかインク売り場に行かず、行く時には指定された型番のものを探すだけだった私には新商品です。驚きなのはその価格。5回ほど補充ができるタイプのもので2500円ですから、純正品とは比べものになりません。

補充するには、カートリッジごと交換する純正品に比べて一手間も二手間もかかりますが、一度経験すると1分ほどで「取り外し、補充、取り付け」ができます。3色補充しましたが、色合いは純正品は少しも変わるところがありません。

生徒向け年賀状には、埼玉県の「オヤジ先生」から頂いたキャラクターを使用しました。元旦早々、かなり“濃い”はがきが届きます。
小学校低学年生や幼稚園生の中には、自分宛に届く年賀状が星の郷教室からの一枚だけという人もいることでしょう。そんな人には少々気の毒な一枚になるかもしれません。

2012年12月8日(土) 些事

静電気を抑えるゴムを百円均一の店で買った。
手首に巻いていると効果があるらしい。
静電気に悩まされるこの時期。一も二もなく買い求めて、会計を済ませるが早いか直ぐに手首につけた。

でも効果を確かめる前にリタイヤ。手首にはめるにはきつすぎて、静電気を感じる前に手がしびれてしかたがない。
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皆さんは電話をかけた時、電話相手に出るやいなや大きな咳払いをされたことがありますか。

昨日、受取人不在のお知らせがポストに入っており、ドライバーへの直通電話番号があったのでかけた時のことです。呼び出し音が途切れるとすぐに「ガッハー」。思わず電話を落としそうになりました。
実は嫌な予感がしていました。このドライバー、一昨日不在の伝票を入れていたのと同一人物で、何と私はピンポンダッシュをされたのでした。

一昨日、直通電話をかけたところ、「はぁ? ワシ、よーわかりまへんねん」という応答。ここに電話をかけろ、と書いてある不在伝票にしたがってかけたにもかかわらず「よーわからん」と言われたのです。
声から推察すると古稀を越えていそうな感じのドライバーさんで、年末の多忙な時期のアルバイトのようです。

すぐに電話を切ってもう一つ書かれていた電話番号にかけました。すると専門のオペレーターにつながり、「午後4時〜7時の間」に再配達をするということで話がまとまったのですが、まとまらなかったのはくだんのドライバーさん。

3時半頃に教室のインターホンが鳴りました。2階の窓からのぞくと軽トラックが停まっています。すぐに階段を駆け下りたのですが、急発進をして出ていくではありませんか。

不在伝票を入れるには時間があまりにも短すぎます。挙動があまりにもおかしいので、車は出ていくにもUターンをするような感じで教室近くを再度通らなければいけない道路に入りましたから私は先回りをして待ち伏せしました。

「4時以降の時間指定に気付かず、インターホンを押してしまいましたんや。10分でも早かったら(雇い主に)ごっつう叱られまんねん。」

いくら叱られるのが怖くても、客相手にピンポンダッシュをしてどうすんねん、ということがあっての昨日の不在伝票。同じ配達担当者の名前が記載されていたので、今日こそは「よーわからん」と言われないようにするために気合いを入れて電話をかけたところ・・・いきなりかまされた耳元での大きな咳。耳から風邪がうつりそうな勢いです。

ほどなくして荷物を持ってきてくれたのは良いのですが、極めつけは、荷物を道路の地面にそのまま置き、その荷物の上に伝票を置いて受け取りのサインを要求してきたこと。「そこに荷物を置いたらいけませんよ」と言うと、持ち上げて外階段の上の地面に荷物を移動してくれました。

ピンポンダッシュ、電話に出るなりの咳、地面に置く荷物・・・。ちょっとしたことなのですが、どれもしてはいけないことばかりです。
ところが当のご本人には、罪の意識がかけらもありません。「ガッハー」のあとに詫びる言葉などあるはずもなく「なにー?」でしたし、ピンポンダッシュの折も「(雇い主には)早めに着いたことは内緒やで」と口許で人差し指を縦にしていただけですし、荷物も移動したとはいえやはりそこは地面でした。
私よりもずいぶん年上ですから、もとより強く抗議するつもりもありませんでしたが、あまりにも小気味の良い振る舞いに私は一本負けしたような気分になりました。
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助手席には奥さんらしき方が座っていました。配達を手伝うというよりも、そそっかしい旦那さんを一人にしておくわけにはいかないというような感じで、2日間とも私に頭を下げていました。
わずか2日間で私が遭遇した出来事は3件。この奥さんは、今までいくつの修羅場をくぐり抜けてきたのだろうかと思うと驚きを禁じ得ません。
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昨日の授業中、東北宮城県沖で大きな余震が発生しました。パソコンのモニターとして使っている教室のテレビがすぐに津波警報を報じたのですが、不思議なのは、パソコンのモニターとして入力切り替えしているはずのテレビが自動で放送を受信し、画面が切り替わったことです。
テレビに背を向けている私は、驚いてモニターを見上げる生徒たちの表情から表示の切り替えを知ったのですが、いつからこんなことができるようになっているのでしょうか。

2012年12月4日(火) 感度良好!

ある先生からホータブルワイヤレスアンプを頂きました。
教室の新築記念に何か希望するものを、ということで、以前から気になっていたアンプを頼んだところ、昨日送っていただきました。

2日間試してみましたが、なかなかのものですこぶる気に入りました。

本体は小さいのですが、感度良好で、カタログ値では50メートルほどの距離が届くそうです。
教室外から話しても電波を拾っていたそうですから、内緒話も気を遣わなければなりません。

昨日は私の右後ろにスピーカーを置いて一日過ごしたところ、右耳がちょっとおかしくなりそうでしたので、今日は私に正対する壁際に置きました。
するとスピーカーから出てくる私の声を意識することなく自然な感じで自分の声が耳に入ってくるようになってなかなか良い感じになったのですが、複数人の生徒が小さなスピーカーを指さして「先生?」と言いながら真顔で顔を見合わせていたのがおかしくて、明日からしばらくの間、スピーカーをあちらこちらの見えないところに転々と隠してやろうと思っています。

しかしまぁ何でございますが、マイクを通すというだけで、話す内容や話し方が微妙に変化しているのです。

生徒にとっては、「大声の地声」と「マイクを通すふつうの声」との間に大した差はないのでしょうが、私にとっては少々改まった気分になっているのでしょうか。

間違えた原因を生徒の口から言わせる時に、より印象づける小道具として、私はペンや鉛筆を口許に当てて「あーあー」と言ってマイク風に扱うことがあります。そのマイクもどきを生徒の口許に近づけて「はい、どうぞ」と発言を促すと、生徒によっては途端によそ行き風の眼差し・表情・物言いになってドギマギすることがありますが、昨日頂いたこの優れものは、生徒に向けていた圧力を私自身に経験させてくれる貴重なものともなりました。

2012年11月30日(金) ストロー

夜中、無性にアイスコーヒーが飲みたくなって冷蔵庫を開くと、こんな時に限って切らしています。

昔ならあきらめてそのまま朝を待つところでしたが、今はコンビニがあります。
車を走らせること数分。アイスコーヒーと牛乳の、それぞれ1リットル入り紙パックを持ってレジに並びました。
大学生くらいの店員さん。素早くバーコードを読み取りつつ袋に入れ、「ストローをおつけしましょうか?」

夜中の2時に、1リットルと1リットルで計2リットルを持つふつうの人間にストローがいるでしょうか。

誰かに「そう言え」と言われているのか何なのか。たとえ言われていたとしても相手を見てものを言わなければ、会話ではありません。

これでは、しゃべる自動販売機と同じです。「いらっしゃいませ」「ありがとうございました」は言うに及ばず、お金が不足したまま商品のボタンを押すと「お金が足りません」とまで指摘してくれる自動販売機に赤っ恥をかかされたことを思い出しましたが、犬や猫が自動ドアを間違えて踏んづけてもこの店員さんは相手の何たるかを確認して話しませんから「いらっしゃいませ」と言うのだろうかと思います。

教室からの帰り際、外向きにドアに向かって「さようなら」と挨拶をする生徒がいます。ドアが先生なのです。
とにかく「さようなら」と挨拶すれば事足りると思っているのでそういう姿勢になります。

こんなことまで教えなければならないのか、と思いますが、教えられれば子どもたちはできますから、はじめは誰かが教えなければなりません。ただ、「教える」といっても、手取り足取り教えたり理屈を理解させてから行動させたりすることは不要です。親がそういう態度を見せることで子どもたちは自然に学ぶのです。

道でバッタリ出会った時、わざわざ自転車から降りて立ち止まり、きっちりと挨拶をされる保護者の方がいらっしゃるかと思えば、生徒の送迎時、自動車のドア越しに警備員さんや私たちに一瞥すらしない保護者もいらっしゃいます。良い面ばかりを学んでくれるのなら良いのですが、悪い面も子どもたちはしっかりと学びます。悲しいことに、悪い面のほうが子どもたちには浸透しやすいようです。

先日、ある大会で、女の先生が出された指示に対して「うるさい。クソばばあ」とささやく小学高学年の選手が数名いたという話を、近くに座っていた選手複数から大会後に聞きました。ささやいた選手たちは、大会前に練習している他の上手な選手たちを見て「キショー」とも言っていたようです。
よもやその選手たちが所属する教室の先生が授業を通じて子どもたちに悪いことを感化しているとは思いたくもありませんが、しかしそううそぶく雰囲気が教室のどこかに巣くっている可能性は否定できません。

大会は晴れの舞台であり、夢を追いかけたり実現したりする場であり、あこがれを持つ場であり、悔しさを覚える場であり、反省する場であり、新たな課題を見つける場であって、自分の弱さをくだらない態度でごまかす場ではありません。それは、選手、指導者双方に言えることです。

子どもたちが悪態をつく素地が日常の指導者の立ち居振る舞いにあるかもしれないということを私たちは肝に銘じて日々振る舞わなければなりません。親にとっての子ども、指導者にとっての生徒は、「分身」です。

2012年11月27日(火) 推測

星の郷教室では、一日体験入会や入会一日目の授業は、通常授業とは別の時間帯にマンツーマンで行います。友人同士、あるいは兄弟での体験であっても、わずかとはいえ時間差を設けて、マンツーマン体制をとっています。
それは最も大切で後々の技術の伸びを左右することにもなりかねない手首の動きをゆっくりと指導するためです。

マンツーマン指導では、体験生徒の年齢や能力に合わせることができるため、指導内容、使用教材、言葉遣い等に変化がつけられます。

たとえば幼稚園児や保育園児の体験では、「おとうさん指」「おかあさん指」という言葉を使って、「おとうさんがお友だちを一人連れて来ました」「おかあさんが一人連れて帰りました」と言いながら、一珠の上げ下げの指使いを説明することがあります。

複雑な家庭環境が多い今の時代ですから「おとうさん」「おかあさん」という言葉を使うには注意が必要だと助言していただいたこともあって、言葉の使用に差し障りがあるかないかを体験開始までのわずかな時間に交わす何気ない会話から推察します。
「おかあさんはそろばんの経験はありますか?」と問いかけて、「私にはありませんが、主人はやったことがあるそうです」とか「両親ともにありません」という言葉が返ってくればハッキリしますが、「いやあ・・・」と言いながら頭をかくだけのお父さんや、「すみません。ありません」と、私から未経験を非難されたと勘違いをなさって謝ろうとするおかあさんが相手の場合には推測しようがありません。

若いおばあさんなのか、それとも高齢出産されたおかあさんなのか、判断に迷うことがあります。どのように尋ねれば角が立たずに済むのでしょうか。

以前、お孫さんをだっこして体験の申し込みに来られた方に、「(お孫さんかおばあさんか)どちらが体験なさいますか?」と尋ねて大笑いされたこともあります。

男女どちらでも使える名前の生徒をてっきり男の子だと思い込み、男の子用の新入生グッズを渡し、卒業するまでずっと「○○くん」と呼び続けた生徒が、数年経って見事に長い髪の毛の女の子になって学習部に申し込みに来た時には腰を抜かしそうになりました。習っていた当時、合宿に申し込みでもしようものなら私は何の躊躇もなく男子グループに入れていたと思います。

何度名前を呼んでも振り向かない生徒。態度が悪くて叱りつけようとしたら、「それ、おかあさんの名前です」と指摘されたことも・・・。

書き出せば次々と失敗ばかり思い出していますが、皆さんはこんな経験ありませんか?

2012年11月17日(土) 年齢制限

23日に開催される一般社団法人大阪珠算協会主催「そろばん大阪一決定戦」では、小学生2部(4年生以下)、小学生1部(5・6年生)、学生の部(中高生)の各部門で、教室対抗のリレー競技が行われます。
通常の授業中にリレー競技の練習をすることは難しいので、今日特別練習を行いました。

リレー競技とは3人一組でリレー式に計算をしていく競技のことで、速度と正確性、チームワークなどが要求されます。
特別練習に参加したのは14名。5チーム編成するには1名不足します。そこで私が、本大会ではリレー競技に参加しない生徒で編成した小学生2部チームの残り一名として加わりました。

先行するチームの選手の邪魔をしたり威嚇したりしながら、猛スピードで追い上げるそぶりを見せて他のチームにプレッシャーを与えている私に、味方の4年生の女の子が質問してきました。

「先生も大会に出るのですか?」

解禁間もないボジョレーヌーボーを買う私に年齢確認をしようとするレジのお姉ちゃん。マニュアル信仰もここまで来たかと「15歳だ」とこたえてやった私に困った視線を投げかけてきたのが昨日のことでした。
そして今日。昨日の二十歳からさらに時代をさかのぼること十年、小学4年生以下の部までやってくることができました。

今日の午前中には「なかよし保育園」という保育園に通う年中さんが入会の申し込みをしました。いじめ・ねたみ・そねみなどの感情とは対極にあるような園名で、いっそのことすべての学校を「○○市立なかよし第一小学校」とか、「○○県立なかよし第三高等学校」なんていう名前にすると良いと思いませんか?と保護者に問いかけて困惑させてしまったのですが・・・。
そんなわけで今日は朝から気分は「なかよし」モード。それでもさすがに今の姿のままで4年生以下の部に出場している自身を思い浮かべるのは苦痛でした。

2012年11月15日(木) 気になっていたものが・・・

気になっていたこと3点

・今年度のユース大会のDVDが完成しました。ご注文いただきました皆様には一昨日発送しましたから順次到着すると思います。
・星の郷教室の夏合宿記録DVDが完成しました。現在、参加者に配布しています。
・当ホームページの大会記録にサボっていた結果をまとめてアップしました。

以上3つがこの2日間でバタバタと解消されていったものです。
3つ目は完全に後回しになっていた作業だったのですが、上の2つは後回しというわけではなかったものの結果的に非常に遅れてしまったものでした。楽しみにしていらっしゃった皆様、どうもすみませんでした。

25日、広島市で開催される珠算名人位決定戦。のんきに構えていたところ、前日の宿泊先がどこもかしこも満員でとれず、あきらめていました。サッカーの試合や大きなコンサートがあって、ということだそうです。
早朝に車か新幹線で広島に向けて出発するものと覚悟を決めていましたところ、広島在住の選手があちらこちらを当たって下さって、ありがたいことに会場近くのホテルを見つけてくれました。

その連絡をもらって宿泊を決定したのが昨日のお昼過ぎのこと。

ところが2時間後。今度は兵庫県の先生から、多めに押さえておいたホテルがあるのでいかが、という連絡が入りました。あれほど探した宿泊先が、あるところにはあるものです。
一昨日には「築百年の実家で良ければ泊まって」というお申し出を下さった先生もいらっしゃり、個人的には「築百年」に興味があったのですが、大会とは別の機会に機会がありましたら頼んでみようと思います。

合宿のDVDには苦労しました。写真やビデオの編集を済ませ、音楽を合わせて必要なところに字幕をいれ、さあ、あとはDVDに焼くだけ、という段階になって突然エラーが出て、すべてパー、ということを5回は繰り返したでしょうか。

そのたびにソフトを替えてやり直したのですが、結局私の持っているパソコンでは、パソコンでは見ることができるもののテレビでは見ることができないDVDしか作成することができず、ユース大会のDVDを作成していただいている九州の先生に依頼して完全版を焼いてもらいました。

気になっていたものが解決していったとはいえ、誰かのお世話にならなければどうにもならないということを強く実感しています。

2012年11月11日(日) ミニ合宿

今年8月にこのコーナーに書きましたミニ合宿が無事終了いたしました。

昨日の午後2時から今日の夕方4時過ぎまで、総練習時間は11時間強でした。
途中、自主練を入れたり選手同士で指導しあう場面があったりして、非常に密度の濃い、良い練習ができたのではないかと思っています。

一日目に参加者たちが計算している様子を至近距離でビデオ撮影し、DVDにしました。参加教室単位に渡しましたので、左手の使い方や伝票のめくり方、そろばんと問題の位置、目の動きなど、何かを感じ取ることのできる貴重な資料集として活用して欲しいと思います。

通常、十段クラスともなると具体的な指導を受けることは稀なのですが、今回の合宿ではプロジェクターを見ながら長所や改善すべき点などを指摘しあいました。非常に珍しいことです。

わり暗算が遅いことを克服したいという一般の選手の要望がありました。遅いといっても十分に速いのですが、他の種目や選手に比べると遅く感じるということです。

伝票の答を書きながら次の計算を始めることができないという課題を打ち明けてくれた一般の選手もいました。

みとり算の得点を安定させたいという希望を持つ一般の選手もいました。

上に挙げた三人はみんな十段を取得していますが、飽くなき向上心と課題の克服にかける情熱は、十段という地位の上にあぐらをかいて座る気などこれっぽっちもおこさせない謙虚さに裏打ちされた「本物」でした。

課題ごとに仮説を立てては試行し、その結果をさらなる仮説につなげていく作業は、結果的にいくら回り道であったとしても、無駄な作業ではありません。これこそが、まさに練習の意義そのものなのです。

十段から一級までの総参加者29名。「伸びしろ」を一杯持った人たちと過ごした二日間の心地よい疲れと充実感を感じつつ、この項を終わります。

2012年11月10日(土) お付きの人付き間違い直し

下の項に書きました三番勝負。
練習開始から約2週間が経過しましたが、早くも定番練習になっています。

正解しなければ次の課題に進めないというのがルールですが、3度間違えると質問に答えることにしています。

質問にやってきたCさん。みとり算が合わなくて「三度目の正直」にも裏切られた様子です。

みとり算は集中力トレーニング。運珠の間違いも集中力が一瞬途切れたときによく発生します。
そこで集中力と緊張感を保つために、質問に来たCさんの後ろに採点待ちの生徒を数名立たせて、Cさんが間違える瞬間を見つけるように指示しました。

他人の失敗は蜜の味とばかり興味津々でのぞき込む生徒たち。するとどうでしょう。Cさんは堂々と弾ききり、ノーミスでクリアしていくではないですか。

質問に来てもまったく問題なく正解を得る生徒はたくさんいます。質問に来るという動作で気分がリフレッシュされたり、誰かに見られているという意識が良い緊張感を生み出して集中力を高めたりするからです。
この場合の「誰か」とは指導者だけかあてはまるのではなくて、時にはビデオカメラであったり、時には友達であってもよく、Cさんにとっては「お付きの人」がちょうど良かったのかもしれません。

さてさて・・・。

数年前にかなりビックリする病気をしてから体重を急激に落としたのですが、最近は気の緩みがあちらこちらの緩みに直結しているようで、病気をする前ほどではありませんが、一番体重を落としていた頃からするとちょっとオーバーすぎる体重になっています。
そんな折、教室を手伝ってもらっている方から「ロングブレスダイエット」を教えてもらいました。本屋さんに行くたびにずいぶん前から気にはなっていたのですが、立ち読みするにも気が退けてしまい、表紙の写真だけが頭の片隅にこびりついていました。

それが、「腰痛にも効く」という評判を耳にしてからは、ダイエットのためではなくて腰痛のためにするのだからという気持ちの落としどころを得て、ようやく一冊を手に入れる踏ん切りがついたのが1か月ほど前になるでしょうか。

鼻で3秒間一気に息を吸い、へその下に力を入れて15秒間口から吐くというのが基本だそうです。

・・・・・・

それならばと、始めてみました。名付けて「ロングブレスダイエット読上算」。

「願いましては」と言ってから鼻から3秒間息を吸い、息が続く限り読み続け、息が切れそうになってもうダメだと思ってもさらに1口分読み続けるのです。
7桁〜16桁なら5口程度が限界で、5口読んでは鼻から一気に息を吸い込んで続きを読むのですが、一つ難点があるのは、生徒も私と同じ息遣いになってしまって、6口目の手前でみんなのけぞりながら一気に息を吸う様子がおかしくて続きが読めなくなることです。

笑いをこらえて続けるには生徒と私の双方に相当な精神力と腹筋を必要としますが、これが一番ダイエットにつながりそうな気もしています。

2012年11月4日(日) 算盤(三番)勝負

10月28日の検定試験。

答案を審査している最中に作成を思い立った問題がありました。
思いついてしまうと、今までもそうでしたが、もうダメです。一刻も早く作って授業で試用し、大成功を収めて生徒が劇的に伸びているという、希望というか妄想というか願望というか、とにかくそんな思いがとめどもなく広がっていって、審査どころではなくなるのです。

生まれてこのかた、ずっとこの性格でやってきましたから落としどころはわかっているつもりで、審査どころではなくならないように努めて冷静に仕事をこなしたつもりです。
が、しかしその一方で、審査が進むにつれてますます新問題を作成する必要性がつのってくるような気がするのも確かでした。

それは防げる間違いを防げずにあと1問というところで涙をのむ答案の存在です。

また、あと1問でなくとも、同じパターンでいくつも間違いを犯して合格基準を遙かに下回ってしまった答案の存在です。

これらを見つけるにつけ、原因を受験生だけに負わせるのも指導者だけが背負うのも、はたまた両者が相応に背負うのも、いずれかが正解のようでいていずれも正解でないような、いらだちと悔しさと悲しさが一緒くたになった複雑な感情を抱きました。

生徒たちが自身で考えて試行する割合を落とさず、かつ指導者が生徒との間に適切な距離感を保ちながら確実に生徒の問題点を把握できる練習方法・問題。あまりにも漠とした内容ではありましたが、これをキーワードに思いついたのが「算盤(三番)勝負」というタイトルの問題です。

当初はみとり算だけでしたが、すぐに乗除も作成してメニューに加えました。そのうち、みとり暗算も練習に加える予定ですが、1種目ずつは短時間で終了していきますので、すぐに正解できる生徒にとっては「前菜セット」、なかなか合わない生徒にとってはこの練習がメインになる「バイキング」のような感じになっています。
毎時間の最初に行う「算盤(三番)勝負」は2時間連続で練習する生徒の2時間目も対象となりますから、メイン料理を早く食べはじめるために前菜セットをいち早く片付けようとして、授業の入れ替え時に黙々と前菜に取り組む姿が散見されるようになりました。するとその周囲も感化され、我先にと前菜セットにかじりついています。

今年の夏から生徒全員かけ算のやり方を少しばかり変更し、その後、メイン練習と教材をガラリと変え、移転にともなうさまざまな規則の変更を経て、今また新たなメニューの増加。この2か月ほど毎週のように何かが変化してきていますが、そんな中、生徒たちにも変化することに対する順応力が徐々に高まってきているのが感じられます。

必要最小限の指示と説明で自主的に判断して正しく行動する・・・。身につけておくべき大切な能力の一つです。職業柄というか何というか、いつも合格ラインを現状の少し先に置こうとする癖がある者にとっては、いつまでたっても合格という判を押せないのが自分でも嫌なのですが、でもこの2か月間に関しては、生徒たちの適応能力に薄めのインキではありますが合格印を押しても良いかなと感じています。

2012年10月25日(木) 忘れ物・落とし物について

何がそれほど忙しいのかわかりませんが、一日授業が終わると、結構な量の忘れ物・落とし物がたまります。
鉛筆・赤ペン・キャップが御三家で、使い終わったプリントがそれに続きます。

星の郷教室は、どれだけ教材を使っても教材費はかかりません。初歩教材が終わると直接書き込むプリント練習がほぼ100%となりますが、何時間練習しようと教材費は無料です。

ただし、例外として教材費を徴収する場合があります。それは、教材の無駄遣い(間違い直しをしていない場合も含みます)や教材への落書きが見つかった場合です。翌月の授業料に教材費として1か月だけ525円加算して納入していただき、証拠物件は保護者に返却しています。

どんなときに落書きが発覚するかというと、それはプリントを教室に置き忘れたまま帰った場合がほとんどです。
忘れ物のプリントを見つけた時、落書きや無駄遣いをしていないかとヒヤヒヤしながら持ち主の名前を探します。ヒヤヒヤするのは、「エーッ、この生徒がこんな落書きをしていたのか!」と、知らないままだったほうが良かったと思いたくないからなのですが、幸いにしてまだそんなプリントにお目にかかったことはありません。

さて、今日発行の塾報では、忘れ物・落とし物の扱いについて書きました。

地元の警察とも相談の上、本日より無記名の物に関しては1週間保管した後、誰でも自由に持ち帰って良いことにしました。自称所有者が現れても、無記名の物ならば、はっきり持ち主だと証明できない限り返却せず、1週間後の争奪戦に参加してもらうことになるかもしれません。

記名してある限り、必ず本人に返却しますから、すべての持ち物に名前を記入するだけで良いのです。

珠算塾を始めて13年、その前の学習塾時代を含めると教育業界で四半世紀過ごしてきましたが、この間、自分で傘を買ったことはありません。生徒の忘れ物の傘で十分間に合っています。それどころか、急な雨に降られ、急ぎ足で教室の前を走り去る見ず知らずの方に忘れ物の傘を貸したことも数十回あります。長期間置き去りにされた傘は、傘とは思えない異様な音を立てて力任せに開かれ、そのままゴミ箱行きの憂き目に遭うこともありました。

長期間置き去りにされたままと言えば、私の自転車。1週間ほどですから決して長期間ではないのですが、カバーをつけてガレージに置いていました。先日、教室に乗っていこうとしてカバーに手をかけると、カバーの中にモーターでもあるかのような感じの、いびつな動きが手に伝わってきました。
身の危険を感じた私が咄嗟に自転車を倒したところ、中から飛び出して来たのは見ず知らずの黒い猫。
猫は私以上に驚いた様子で、一目散に走り去る途中で私の車の後輪に頭から激突していました。たぶん寝起きだったのでしょう。

生まれてこの方、猫は俊敏な動きしかしないものと思ってきた私は、いくら寝ぼけていたとは激突してよろめいた猫を、落書き入りのプリントを見つけてしまったような申し訳ない気持ちで見送ったものですが、朝晩急激に冷え込んできたこの時期は、野良猫にも結構厳しい季節なのでしょう。

2012年10月21日(日) 溝掃除

1週間ほど前、旧教室の近隣のご主人から教室の溝掃除についてお申し入れがありました。

旧教室に移転してきた当時、いろいろないきさつがあって町内会には入会せず、現在に至っています。
町内では毎月決まった日に清掃をされていますが、大抵休日になされる清掃日とそろばんの行事が重なるため、同一日に清掃に参加することが困難なこともあって、詳しい清掃日程を私は知りませんでした。

6軒続きの端にある旧教室のガレージ側の溝は、6軒分の雨水が集まる最終部分にあたります。長年の間に積もった土砂のせいで水があふれるのではないかと心配なさった近隣のご主人から「第三日曜日に町内清掃があります。その日に溝掃除をしてくれませんか」とご提案を受けたのでした。
今度の日曜日、すなわち今日はまたまた大会で朝から出かけなければなりません。その旨を説明し、「日曜日までには清掃をしておきます」と返答、土砂を入れる袋をご主人から1つ分けていただきました。

ということがあって、昨日の午後、溝板を全部外して清掃にかかりました。
軍手をはめてスコップ片手に底をすくうこと数十回。見たこともないような虫が出てきて驚いたり、隣家との間のブロックのすき間から出ている雑草が引っ張っても引っ張ってもなかなか抜けず、さらに力を入れると隣家の木がたわみだしてそんなところに本体があったのかと慌てて引っ張るのをやめたりしながら悪戦苦闘を繰り返すことしばし。

ようやくきれいになった頃、くだんのご主人が現れました。

「ゴメンゴメン。日にちを伝え違えていました。第三日曜日には違いないんやけど、12月やねん」

・・・・・

山中教授は言っています。「失敗するほど幸運は来る」

2012年10月19日(金) 洗濯機

今の家に転居するときに購入した乾燥機付き洗濯機。5年の長期保証が切れた直後に故障がちょくちょく出てきて困っています。
先月は給水部分が故障。出張修理に来てもらいました。代金は出張費+部品代+作業料で12180円。
続いて1か月も経たないうちに今度は排水部分の故障が発生。出張費と作業料はサービスしてくれるというものの、部品代だけで3万円ほどかかるという見積もりが来ました。
症状が出てもプラグからコードを抜いてしばらく時間をおくと正常に動き出す状態がしばらく続くので様子を見ていましたら、いよいよ症状が出てくる間隔が狭まってきました。そろそろ限界、という雰囲気です。

最初の修理の時、乾燥機をよく使う場合に起こる故障という説明を受けましたが、乾燥機能を使うので乾燥機付きを購入したわけですから、これはおかしな説明です。ですから、おそらく故障というよりも、部品の消耗、というほうが正しいのでしょうが、サービスマンはそうは言いませんでした。
「今回の故障はこの箇所でしたが、使用頻度と年数からいって、今後あちこちに故障が出てくる可能性があります」とのサービスマンの言葉通りの不具合発生です。

洗濯機のプラグを抜きさしする家人を見ながらいつも頭をよぎるのは、山中教授は洗濯機を買い換えたのだろうかということ。
素人でも比較的理解しやすいノーベル賞受賞理由だからでしょうか、あるいは山中教授のお人柄からでしょうか、勝手に親近感を感じているのは私一人ではないでしょう。

何事を成し遂げるにも、必ず平坦で単調な道が続く時があります。そこを乗り越えるか、あるいは飽きてしまうかで得られる果実は全く違うものとなります。今回の山中教授の受賞で明らかになった研究過程でも、それは明白でした。
iPS細胞の恩恵を多くの人が受けられるようになるまでにはまだまだ時間がかかるでしょうが、受賞によって影響力が一段と大きくなった山中教授の発する言葉から受ける恩恵は只今受け取ることができます。

ありがたいことです。

2012年10月13日(土) 今日の指導は「靴の脱ぎ方」

おかしな強盗事件が大阪で起こっています。

夜道、一人歩きの女性を背後から羽交い締めにし、ひざまずかせた状態で靴を奪うというものです。

1990年代半ば頃、ナイキ社のエアマックスというスニーカーが大人気になり、履いている人を襲ってスニーカーを奪い去るという事件が頻発したことがありました。靴の追いはぎです。
目的は、転売や自分が利用するためというものでしたが、今回の事件はそうでもなさそうで、不気味ですね。

さて、一昨日から、星の郷教室では靴の脱ぎ方指導を行っています。

靴の脱ぎ方?といぶかる向きもおありかと思うのですが、正確には、「靴を脱いだ後の足の置き場指導」ということになります。
脱いだ足を靴の横か後ろの地面、すなわち外とつながる場所におき、履きものを靴箱に入れながらようやく両足をすのこに乗せる生徒を一掃する取り締まり作戦です。

そんなことまで指導する必要があるのかという気がしないでもありませんが、なーに、大げさに「指導」というほどのことでもありません。たった一言、「(足をおいている)そこは外と同じだよ」といえば済みます。
言われれば直す能力は全員持っています。今まで指摘されたことがないだけなのでしょう。

「公と私」の垣根がことごとく低くなったり取っ払われたりすることが多くなっている昨今、外と中の区別が無くなっているのも不思議ではありません。電車の中での化粧など、日常茶飯になっています。椅子に座ってしばしウトウトするだけで、前の席に座っている人が別人かと見まがうほど変身しています。

と、こんなことを書くようになるなんて私もオジンくさい・・・
「オジンくさい」、、、もう死語ですね。

何はともあれ、入れ替え時に生徒の足下ばかり見ているのも疲れるものですが、幼い間に足下を見られる経験をするのも貴重なことだと子どもたちに話しています。

2012年10月8日(月) 看板

新教室に看板がつきました。

正面の袖看板。横にスポット風のライトがついていて、玄関付近を照らしています。


道路に面した側の2階部分。畳1つ半程度の大きさです。


もう一方の道路に面した側の看板。

周囲が暗いため、よく集まります・・・虫が・・・。

すべて工務店が紹介して下さった看板屋さんのデザインによるものです。
正面玄関横の壁と、正面玄関上部の屋根付近(すぐ上の写真の壁と反対側になります)は、オヤジ先生作成の看板用地として空けてあります。
地元の看板屋さんがオヤジ先生に敬意を表して、あえて手をつけませんでした。

写真はありませんが、玄関のネームプレートには、オヤジ先生作成の「がんこ寿司バージョン」イラストが入っています。遊び心一杯の看板屋さんがオヤジ先生から入手して作ってくれたものです。
(そういえば教室のロゴマークも原型は十数年前の開塾時にオヤジ先生に作っていただきました)

看板がつくまでは、間仕切りのない建物の内部をのぞき込んだ人たちの間で新興宗教の施設?という噂もあったとか。

そろばん教育を通じて劇的に変化を遂げていく子どもたちがいることを考えると、噂があながち全くの的外れではないような気も、少しばかりしています。

2012年10月7日(日) 言い訳

「最近、アラカルトの更新ペースがゆっくりですね」と保護者から軽いお尋ねをいただきました。

とても落ち着いた表現をなさっていただいて恐縮してしまいましたが、まさにその通り。
いろいろと理由はあるのですが、何を書いても言い訳にしか過ぎません。

子どもの宿題に週1回、作文があります。なかなか筆が進まない我が子には、「そんなもの、思った通りに書けば良いのだ」と言い放つのですが、思った通りに書いたり、見た通りに描くことの何と難しいことか。

思った通りに書くと、とても読めるものにはなりません。人間の思考はそれほど複雑かつ重層、多岐にわたっているものです。今しなければならないことと今やりたいことが一致しているのならまだしも、鉛筆を持つ手やキーボードを叩く手のすぐ横におやつなんかがあったりするだけで、思ったことと書かなければならないことが不揃いになります。
読み手のことを意識して「読みやすい文章」を書こうとすると、私なんぞは「書く」という意識がすでに自由な意志の展開を妨げてしまうのですが、自分のできないことを棚に上げて他人にとやかく言えるようになると立派な大人の仲間入りだと自負している私は、週末、子どもの作文を前にしていつも同じ言葉を繰り返しています。

・・・と、すでに言い訳モードに入っています。

まずは教室の移転がありました。

新教室は、旧教室の目と鼻の先にあります。引っ越し業者に依頼する距離ではありません。玄関から玄関まで徒歩15秒程度です。

ハッキリ言って、この距離を私はなめていました。

新教室の授業はすでに先月の25日から始まっていますが、毎日の授業開始時間までに少しずつ運べば引っ越しなんてチョロいもの、と思っていたのがとんでもない思い違いだと悟るのに時間はかかりませんでした。

知り合いの方々から引っ越しの手伝いをするよ、というお申し出をいただいていたのですが、何を運ぶのか、そして運んだものをどこに配するのかなど、何も決まっていない状態でお手伝いなどお願いできません。実際、やっとこさの思いで運んだものを元の位置に戻すことも頻発しましたから、お手伝いを頼むとひんしゅくを買うことになっていたでしょう。

というわけで今でも毎日少しずつ運んでは置き場所を考えています。気は張っているものの体は正直で、授業を終えて帰宅し、生徒の答案をチェックし終えると、実時間に関係なく頭は熟睡モードを通り過ぎて「爆睡モード」に入ってしまうのがここ最近のパターンなのでした。

2012年10月1日(月) 医者

9月29日(土)の夕刻、星の郷教室を会場に40歳以下の先生方による「関西フレッシュ会」が開催されました。

前回会議から縁あって関わりを持つようになった私は、年齢制限のため「相談役」という役割を与えられています。

参加者それぞれがテーマを持ち寄りあい、意見交換しながら解決策を練ったり経験談を披露しながら過ごす時間はとても濃厚なひとときです。フレッシュ会当日が開塾に向けての説明会だったという参加者や、来春の開塾のために現在教室兼自宅を建築中という参加者もいました。
共通の目的を持つ者にとって、どの話題も、今までに来た道か、これから行く道に違いなく、無駄にする時間などこれっぽっちもないままあっという間に予定時刻を過ぎてしまいました。

さて、その中で出た話題。

医者を4つのパターンに分けます。
・苦しみも痛みもなく、病気や怪我を治す医者。
・苦しみや痛みがあるものの、治す医者。
・苦しみや痛みがなく、治せない医者。
・苦しみや痛みばかりで、治せもしない医者。

どの医者にかかりたいですか、というものでした。

上から下になるほど避けたいものですが、医者である限り「治せる病気」を「治す」ことを忘れてはいけません。「治せるもの」を知識や経験の不足から「治せない」ようにしてはいけないのです。

医者を「教師」、「病気や怪我」を「学力」や「計算力」「暗算力」、「治す」を「つけるように仕向ける」に置き換えた時、はたして自分はどこに属しているのかを客観的に判断してみることは大切です。

子どもの歓心を買おうというあまり上から三番目に堕していないか。
伸びることが楽しみになる経験を生徒たちに積ませているか。
伸びないのを隠すために他の楽しみに目先を転じていないか。

こんなことをズバズバと話せる気持ちの良い無遠慮の発揮場所・・・これが、フレッシュ会の最大の存在意義なのだと感じました。

2012年9月23日(日) 引っ越し作業

25日から新教室で授業を開始するべく、昨日・今日と旧教室から備品を引っ越ししました。
25日以降は、そろばんは新教室、書道は今まで通り旧教室の2階、旧教室の1階は教材置き場として活用します。

新教室では19日から机・椅子・ロッカーなどを入れはじめると同時に、施工会社が建物の細部の点検と手直しを行っています。できあがってから思いつくこともあって、追加工事が毎日のように行われています。

教室移転を契機に、教室から100メートルほど離れた市の所有地を送迎車の乗降場所として借りることになり、移転よりも一足先、8月から利用しています。

市有地に隣接する幼稚園・保育園も長年にわたって同地を送迎車の一時駐車場として利用されていることから、夕方の短時間とはいえ、出入口が混雑しますので、そろばん授業の入れ替え時には出入口に私が立って交通誘導をしています。最初は多少恥ずかしかったのですが、現在は少々慣れてきたこともあって、当教室の保護者も、幼稚園児・保育園児の保護者も区別無く、私はガードマンが持つ棒を振っています。笛も吹きたいところですが、ご近所の迷惑を考えて遠慮しています。

当教室の生徒が全員車に乗ったことを見届けてから私は教室まで急いで走って戻りますが、不思議なことに棒を握っていると速く走れるような気がしてくるのです。電球をちりばめたたすきをつけるともっとすごいかも、と、誰に言うこともなく一人目論んでいますが、まだ実行していません。

とにもかくにも、明日もう一日準備のための休みを経て、25日から星の郷教室として三代目の教室で授業開始です。

と・・・その前に、25日発行の塾報を完成させなければなりません。引っ越しを言い訳にしたくはないのですが、今度ばかりはかなりピンチです。ガードマンの棒ならぬ、コメットさんのバトンはないものでしょうか。

「コメットさん」・・・ムチャクチャ古い話ですみません。

2012年9月18日(火) 防火管理者講習

今日、星の郷教室は遅い夏休みをいただきました。新教室に防火管理者をおかなくてはならないため、私が消防署の一日講習を受ける必要があったからです。
午前10時から午後4時まで、大阪市生野区の防災管理センターで行われた5項目にわたる講習は、「防火管理の意義」「防火対策」などなど、災害を防ぎ、災害が起きた時には被害を最小限にするための方策を学ぶものでした。講義に首尾一貫するキーワードは、「火の用心」と「油断大敵」。用心に用心を重ねつつも、決して気を抜くことがないように、ということです。

50分の講義のあとに10分休憩という時間割で昼食を挟んでの5時間。ずっと椅子に座ったままの講習は結構きついものがありましたが、初めて聞く内容がほとんどでしたから当初心配していた睡魔に襲われることもなく、無事、終了しました。新教室には消火器や非常誘導灯、避難ばしごなどが設置されていますが、それらすべてが消防法に則ったものであると講義を聴いて再確認できました。

さて、おもしろかったこと。

最終時間、予定より20分ほど早く講義を終えた講師が、控え室に下がられたあとのことでした。

修了証を待つ私たち受講生のいる教室のスピーカーから講師とスタッフの雑談が聞こえてくるのです。講師がピンマイクのスイッチを切り忘れたまま、予定より早く終わったことをスタッフに話している内容でした。早く帰ってきた講師に驚くスタッフの狼狽ぶりが手に取るようにわかるものでした。

身をもって「油断大敵」を示していただいたとすれば、さすが、と言わざるを得ないのですが、果たして・・・。

2012年9月14日(金) もうちょっと、ガマンします

今度の日曜日は、地元の大会です。取り組みやすい問題で、制限時間も長めのため、生徒たちには登竜門的な大会になっています。四十年ほど前、私もこの大会で初めて独特の空気を吸わせていただきました。
こういった大会では「とにかく満点を目指す」ということが最大で唯一の目標となります。見直しの方法に頭を使い、「同じ間違いをしない」ことを心がけます。

総合競技は5種目。一通りの模擬練習後、生徒たちは私のところに点数報告にやってきます。
誰もが満点を目指しているもののそれでもなかなか満点は取りづらく、いつも複数名に数題の失点がありますが、それでもやはり満点を目指す大会ですから種目ごとの点数は覚えやすいものになっているはずです。

ところが、覚えやすいはずの点数が口からスラスラと出てくる生徒は半数程度で、残り半数は点数を記入した答案を見ながら得点を報告します。報告に間違いがあってはいけないので念のために確認をしながら、というよりも、覚えていない、というほうが正しいようです。

昨日の練習中、生徒たちに点数を覚えてから報告に来るように指示をしました。

それは、覚えることが目的ではなく、もっと自分の点数(結果)に意識や責任を持つことを徹底させたかったからです。

世の中、自分のことでありながら、どこかで他人事のような醒めた雰囲気が漂っていませんか?

ところで・・・
ここ3週間ほど、全く新しいコンセプトで編集した問題を使って練習し、そのために、問題置き場に四苦八苦していることをこの欄に書きました。
実は四苦八苦しているのは問題置き場だけではなく、生徒たちも同様です。

問題内容に不慣れなことだけでなく、自分が選択すべき問題レベルや種目が頭の中に入っていないこともあって、必要な練習問題を確保するだけで時間がかかっています。
生徒に手帳でも持たせて最高点や問題レベルを記録させていると混乱は多少減るかもしれませんが、自分のレベルを常に意識していれば手帳に頼る必要はないだろうということで今のところ生徒の頭の中の混乱を減らす対策は取っていません。
意識を高く持つことで解決したいのです。それでも難しい生徒には何らかの対策を講じることになるかもしれませんが、今はまだガマンをしようと思っています。

星の郷教室は週1回・週2回・週3回以上(無制限)の3つの出席コースがあります。無制限クラスはいつ出席しても、何時間練習してもいいクラスですが、週1回・週2回の場合は、いつ来てもいいわけではなく、曜日と時間を決めなければなりません。
「時間があるときにそろばんに行こう」という漫然とした気持ちではなく、「○曜日はそろばんの日」と決めておくことで練習効果が違うと思うからです。

暑かったら上着を脱げば良いし、寒かったら着れば良い。雨にぬれたら拭けば良いし、乾くまで待つのもおもしろい。
ただそれでけのことを、周囲が手を差し伸べてしまって「子どもが自分でする権利」「子ども自身で伸びていく権利」を奪ってしまうことの何と多いことでしょう。

心配りの行き届いたような耳障りのいい言葉には、目先の困難を取り除く効用はあっても、将来に向けての根本的な効用が無いように思うのです。

2012年9月9日(日) 人体実験

今夏の全国大会の会場で、あるそろばん職人さんに、以前から構想していたそろばんの別注品を作っていただく快諾を得ました。

お願いした日から1か月と少し。先日、待ちに待った試作品が完成し、早速弾いてみました。

運指量を少なくするためにJIS規格を無視して作っていただいたそろばんは、思った通り恐ろしく弾きづらく、5秒も経たないうちに少々後悔。我慢して1分ほど弾きましたが、後悔はどんどん大きくなっていき、ついには敗北感すら感じるほどになりました。

要するに、使い物にならないのです。

職人さんの名誉のために書いておきますが、職人さんは私の出した注文に忠実に作業をされただけで、何の責任もありません。すべては依頼者である私の責任です。

さて、我慢の1分を経て通常のそろばんを弾いてみました。すると、今度は通常のそろばんが弾きづらくて仕方がないのです。四十年以上さわり続けてきたそろばんが、わずか1分しかつきあいのないインベーダーに乗っ取られたような感覚です。

新規格も旧規格もともに使いづらくしてしまう新そろばんですが、しかし、このまま引き下がってタンスの肥やしにするには悔しすぎます。

そこで思い出したのが、かけ算だけ何年にもわたって十段が取れずに苦しんでいる若手のそろばんの先生の存在です。私は彼が小学生の頃から知っていて、つい先頃もかけ算の悩みを聞いたところでした。

「計算通りにいけば十段が取れるかもしれないそろばんを入手した。しかしそのそろばんは劇薬で、一度でも使うと、もう元のそろばんに戻ることができなくなるかもしれない。とはいえ、元のそろばんで段位試験にいくら投資してきたことか。また、どれほど時間をかけてきたことか。ゆえに、ここは一発、一か八か、のるかそるかでやってみないか」

自信がない時の話とはこんなもので、やたら接続詞やたとえ話を出しては相手の気をそらそうとしているのがありありなのですが、いつもこちらの気持ちを慮ってくれる彼は、わずかな躊躇のあと、(たぶん)快く使用するという返事をしてくれたのでした。

10月末の段位検定で、結果が出ます。吉か凶か、無責任にも結果が待ち遠しい今日この頃です。

2012年9月5日(水) 追い込み

新教室の完成がいよいよ秒読み段階となってきました。

7月下旬に基礎工事が開始され、グランプリ大会翌日の7月30日に上棟式、そのあとはお盆休みもない突貫工事です。
9月中の完成を目指していたため、今年に限ってお盆は『旧盆』にしようということで現場と私の意見が一致。世間がお盆の頃には、他の現場に出ていた職人さんも加わって、なんと大工さんだけで12名が同時に作業をしているということもありました。

現在、内部ではクロス貼りと大工仕事、外部では外構工事が同時進行しています。

建て始めると、あれよあれよという間にできあがっていきましたが、基礎には時間がかかっていました。
教室内部には柱を一本も立てない構造のため、今となっては隠れてしまっていますが、かなり太い重量鉄骨が使われています。そんなこともあってか、基礎の生コンを流し入れていたミキサー車のドライバーから「何階建てになるのですか」という質問をうけるくらい、2階建ての教室には不似合いなゴツイ基礎でした。

言葉では「何事も基礎が大切だ」と言っていますが、それを目の当たりにするこの1か月間でした。

さて、更地の時には小さく見える土地が、上ものが建つと大きく見えるという錯覚に陥った経験は多くの方がお持ちだと思います。比較する対象が更地状態と建物がある状態とでは異なることによるものでしょう。
土地そのものには何の変化もないと重々承知の上で、それでも脳はだまされるのです。

複雑なようでいて実は結構単純な脳。

やりたいことを紙に書き、口にも出すことで脳を良いほうにだまして「その気」にさせるのは、決して絵空事ではない、有効な生徒指導の方法かもしれません。

2012年9月1日(土) ドクロスタンプ

昨日書きましたカタログケース。もう一台欲しくて注文すると、何と、売り切れ、と言われました。9月末頃に入荷できるそうです。

カタログケースに入れてあるのは珠算種目7分、暗算種目3分の問題。
4時20分からの1時間目にかけ算から開始します。1種目終了するごとに、自己記録を更新した生徒は点数報告のために私のところにやってきます。報告し終わると、即座に間違い直しとできていない問題を埋めていきます。報告に来ない生徒は一足早く間違い直しをスタートしています。

自己記録更新者の報告が終了すると、全員かけ算の答案を提出し、わり算を開始。計時中、私は提出されたかけ算の答案をチェックして、間違い直しの重要度を判断していきます。すべて直すのが理想ですが、時間に限りがあるためそうもいきません。きっちり直しておかないと、あとで困るような間違いのみピックアップしていきます。

そんな問題に印として押しているのがドクロのスタンプ。
たまたま教室にあったというにはひどすぎるマークですが、問題欄にピッタリと合うサイズだったので使っています。

本格的な練習を開始して1週間ほど経ちますが、最初はドクロだらけだったある生徒の答案からドクロがどんどん少なくなっています。ピンポイントの間違い直しが功を奏しているのか、ドクロを見たくないための必死さが生み出した効用なのかは定かではありませんが、ドクロスタンプには不思議な霊力が宿っているのかもしれません。

現在、目前に迫ってきた暗算検定を練習している生徒とドクログループとが入り交じっているため、なかなかスムーズな練習ができておらず、1時間で4種目ほどこなすのが精一杯です。それでも2時間連続で練習している生徒が多くいるため、2時間目には1時間目の続きの種目から入っていけるのが幸いして、2時間かけて1.4クールほど消化できています。
暗算検定が終了して、教室を移転する頃には、練習のペースも上がっていることだろうと思います。

連続して使用するとだんだんと薄くなっていくドクロのインクがそれまで持つかどうか。「ドクロの寿命」を気にするのもおかしなものです。

2012年8月31日(金) カタログケース

8月中頃からルーチンの練習内容を変更し、教材をすべて入れ替えています。
かけ算・わり算・みとり算・かけ暗算・わり暗算・みとり暗算の6種目をそれぞれ5つのレベルに分けた問題で、全30種類。導入練習問題が9枚あり、計39枚になります。
生徒が実力に応じて好きなだけ自由に練習できるように問題置き場を確保しようとして、机の配置をいろいろと工夫しましたが、15パズルをしているようなものでどちらに動かしても置き場の狭さはいかんともしがたく断念。
1種類ずつクリアファイルに入れてファイルボックスにまとめて入れておき、生徒の請求に応じて渡すのが省スペースに最も適しているのですが、短時間で配布するには逆に最も不適な方法のため、これも数回実施しただけで断念。

結局、紆余曲折の末、ネットでカタログ展示ケースを見つけ、購入しました。「省スペース」が売りの、A4判40段のものです。

省スペースとはいえ、40段も収容するにはそれなりの場所が必要で、結局小規模な模様替えを余儀なくされましたが、教室移転までの約1か月、これで急場はしのげそうです。

2012年8月22日(水) 合宿の日程

昨日お知らせ致しました1泊2日のミニ合宿。日程と場所が決定致しました。

日程   11月10日(土)午後2時開始  11日(日)午後5時頃終了
場所   奈良県生駒市 生駒山麓公園内施設
費用   一人5000円(宿泊費・三食・練習問題費等) 宿泊しない場合は4500円
参加資格 今回の合宿は有段者のみとさせていただきます。
練習内容 名人戦・全日本(全珠連段位)
募集定員 50名(先着順)
※初日は午後2時から始まりますが、遅れて参加することもできます。
※お手伝いいただける先生のみで参加することもできます。

お問い合わせ・お申し込み
田中秀樹先生(奈良県・あんざんファクトリーNEO)http://www.anzanfactory.jp/
または、星の郷教室・金本まで
現在、5〜6教室の先生方で計画を進めています。

さて、新教室の机・椅子などの備品準備のため、少しずつせわしない気持ちになってきている今日この頃なのですが、昨日の夜、「明日は、椅子見に行くぞ」と家人に言ったところ、「明日は、盗みに行くぞ」と聞こえたらしく、ギョッとされました。
状況から考えると『盗みに行く』はずがないと私は思うのですが、
総合的に考えると『盗みに行っ』てもおかしくないと家人は思ったらしいのです。

読上算で、マイクを通すと「百」と「二百」、「千」と「二千」が聞き取りづらくなることがあります。
また高速で読み上げると「一億」と「一兆」、「八億」と「八兆」の区別がわかりづらい場合もあります。

数字が均等に使われている作問で「百」か「二百」か迷った時は、その問題に「百」と「二百」がいくつ出てきたかを覚えておいて、読み終わったあとに迷った数を判断することもありましたが、秒速5字近い速さの読み上げで「いちおく」が「いちょおく」と聞こえて「いっちょう」だと勘違いして計算してしまった時は、後の祭りです。

ただ、聞き違いは、経験を重ね、技術を磨けば防げることもあります。指が読み手の速さについて行ける間は、きちんと聞こえているものです。

それは「盗むはずがない」と思って聞くと『盗む』と聞こえないのと同様です。

2012年8月21日(火) 合宿

合宿の次の日、26日に迫ってきた全大阪オープン珠算選手権大会の練習会を数件の教室が集まって開催しました。直前に決まったこともあってあまりお誘いの声かけができなかったのですが、練習の合間に合宿の話になり、「近場で1泊2日の合宿をやろう」ということで盛り上がりました。

というわけで早速具体的なプラン作りに着手。宿泊先の選定と日程調整係、問題係、運営係を決め、近日中に予定をお知らせできるようにします。
プランとしては土曜日の午後2時頃から練習開始。集合時間に間に合わない場合は到着時刻から練習に合流。夕食後練習して一泊。翌日は1日練習して夕方に解散、ということを考えています。
宿泊地によってはリクレーション的な内容も少しは入るかも知れません。

ふつう、こういったことはすべて決まってから発表するものなのでしょうが、あえて早めに書いてしまったことで、何が何でも「有言実行」せざるを得ない状況に追い込んでいます。
そうしないと計画倒れになるような気がするものですから。

2012年8月18日(土) 合宿3日目−とどめ

食べ物シリーズの最終写真です。

昨日書きました「暗記術」の魚屋さん。頼んでおいたお土産のお造り盛り合わせが、これです。
朝あがった魚を中心に、大人2〜3人前が1000円。今年は38皿注文しました。
保冷剤入りの大きな発泡スチロール6箱分になりました。

昨年は1箱分お店に残したままバスが出発し、魚屋さんがしばらくたって気付いて、あとを大急ぎで追いかけてくるというハプニングがありました。
2日前に注文した際、店主さんが「昨年は結構命がけで追いかけました」と仰っていましたから、よほど大変だったのでしょう。どこの誰かもわからない注文主を探して店の近所の旅館をしらみつぶしにあたり、注文主が大阪の人間だとようやく判明。丹後半島から大阪に帰るルートに目星をつけて、ひたすら追いつくことを信じて後を追いかけたのですから、心細さを跳ね返す強靱な精神力が必要だったと思います。

昨年の二の舞を避けるべく、今年の発泡スチロール箱のふたには、1〜6までの通し番号が赤太のマジックで大書してありました。

さて、2つ下の項で書きました「まだ3時間も」と「あと3時間しか」ですが、33名の参加者のうち前者が2名、後者が25名、質問の意味がよく解らなかったのが6名でした。
2名が不真面目なのかというと決してそうではなく、「全力で取り組んできてもうメロメロ」だと吐露してくれました。25名は「今までこなしてきた練習時間に比べるとずいぶん短いような気がする」というもので、質問を聞いた際の第一印象の違いが答えの違いになって表れたようです。本心は、2名も25名も同じではなかったでしょうか。

私は、今年の合宿は今までで一番短く感じました。自宅に帰ってきてこの文章を書いていますが、「まだまだ練習させたかった」というのが今の偽らざる心境です。「もっとできたのではないか。もっと伸ばせたのではないか」という欲求が消え去りません。

幸い、というべきか何というべきか、教室移転の関係で今年は夏休みがほとんどありません。明後日の月曜日から通常授業が始まります。

合宿で得た手応えを忘れないうちに・・・
やり残したことを埋める・・・

この二つをすぐに行動できるのは幸運です。

2012年8月18日(土) 合宿3日目−その2

午前の練習が予定より30分ほどオーバーしました。
感想文を書く間、「こんな作文を書くとお母さんに叱られる」という声があちらこちらから挙がっていました。
「読む人のことを意識して書くように」とは指示しましたが、そんな反応が返ってくるとは想定外でした。

というわけで、完食。



あとは掃除と記念撮影を残すのみです。

2012年8月18日(土) 合宿3日目

朝食です。



昨日の夜、花火のあとに班対抗でちょっとしたゲームを30分ほどしました。
仲間意識を高めるためです。

日頃は、練習内容が違うと近い席に座ることがありません。同じ時間に同じ場所にいても、誰が練習しているか、意識しないとわかりません。
いつでも何時間でも出席できる「無制限クラス」を多数の生徒が選択しているため、能力別の授業編成にする意味もなく、座る席でようやく「レベル別もどき」の雰囲気になっています。

「レベル別もどき」と書くと、あまり良い意味として受け取っていただけないかもしれませんが、それはそれで結構利点があります。
その最たるものは、「これから進む道」と「今まで来た道」が混在することでしょう。隣に座る先輩が後輩に将来の道を指し示し、少しばかり壁に当たっている先輩はヨチヨチ歩きの後輩を見て今までの経験を思い出すのです。

さて、班対抗ゲームです。「背の順」「生年月日順」「教室から家の近い順」などと次々に課題を出して班の中で並べ替わる速度を競うゲームでは、毎年のことながら日常の授業では全く見せなかった一面を見せてくれる生徒が出てきて大盛り上がりでした。
「足のくさい順」という課題では、正解を確かめる方法に苦労したものです。

今年の合宿もあと3時間の練習を残すのみとなりました。「あと3時間しか」なのか「まだ3時間も」なのか。練習前に尋ねてみようと思います。

2012年8月17日(金) 合宿2日目−その3

合宿シリーズも第5弾となりました。

ということは5食目です。

食事後、恒例の花火をしに、海岸へ。


夕日をバックに記念撮影です。

合宿の様子を伝える、なんて言いながら、食事と海岸の写真しかアップしていないのが気がかりなのですが、今更引き返すこともできなくてこうなっています。

今日の午後は、秋から行われる予定の新テストの練習を行いました。私は従来の試験との整合性を確かめることが目的でしたが、生徒は初めて目にする問題に四苦八苦。それでも数回こなすうちに形になってきました。
得点によって5段階の問題レベルの間を上がったり下がったりしながら、ちょっとした悔しさやわずかばかりの成就感を味わいつつ、実力を養成するものです。

新テストに関しましては、近いうちに詳しくお知らせできるものと思います。

2012年8月17日(金) 合宿2日目−その2

昼食の記事を書こうとして、朝食の写真をアップし忘れていたことに気付きました。超ショック!!

昼食の炊き込みご飯とたくわんです。丹後半島のたくわん、おいしいですよ。

朝食後の時間を利用して、昨日撮影したビデオの鑑賞会をしました。一人ずつ欠点や長所を指摘したあと、いざ練習開始。
意識が変わったのかして新記録や高得点を取る生徒が続出しました。

では、「いつもそんな意識で練習すればいいじゃないか」と思われるかもしれませんが、そこが難しいところです。
大躍進の前提として、平坦な道を進む間の地道な下積みやガマンがマグマだまりにエネルギーを蓄える必要があります。そこに合宿やビデオ鑑賞というきっかけが与えられてエネルギーが初めて爆発しますから、いつもいつも起爆剤ばかり与えられていても元がなければどうしようもありません。

珠算学習に限らず、すべてにおいて平坦な道を進んでいる時にあきらめてしまうのはもったいないことです。

2012年8月17日(金) 合宿2日目

昨日の夕方から発熱し、夜8時には39度を超えてしまった女子参加者。夜10時30分頃、お迎えにいらしたご両親に連れられて帰途につきました。熱が上がっていく中、何度尋ねても「しんどくありません」と強行に主張しますが、やはりいつもの元気がありません。
悔しさ一杯の帰りの車中だったことでしょう。
合宿に備え、合宿前日には万全の状態になるように気を遣って体調を整えていたことをお迎えにいらしたお母様から伺いました。

さて、朝ご飯です。


合宿のお土産として定番になっているお造り盛り合わせ。旅館近くの魚屋さんに、1日目に注文し、3日目にバスに積み込んで持ち帰ります。年に1回だけ行く、薄ーいつきあいの常連客?です。

昨日立ち寄ると、「テレビで見ましたよ!」という店員さんの第一声が。
どの番組か尋ねようとすると、「いやー、すごいですね。あの『暗記術』は・・・」
珠算式暗算が「暗記術」に見えたのでしょうか。それとも別人と勘違いをなさっているのでしょうか。

珠算式暗算と暗記は違うのですが、頭の中のことというくくりで考えれば同じようにとらえられても仕方がありません。

魚屋さんにとっての「暗算と暗記」は、私にとっての「ヒラメとカレイ」みたいなものなのでしょうか。

それにしても昨日のアクセス数が多数にのぼっているのは、合宿参加者の保護者の皆様のおかげなのか、それとも写真のお陰なのでしょうか。

2012年8月16日(木) 合宿1日目−その2

夜ご飯です。


食べ物の写真ばかりを載せていると、どこかの楽しいブログの真似をしているような気分になってきました。

練習の様子をビデオで撮影していると、見えなかったものが見えてくるから不思議です。
撮影したものをすぐにスクリーンに映して皆で鑑賞し、欠点を矯正することを目的にしているため、普段よりもよりつぶさに見ようとしているからかもしれません。
普段が手抜き、ということはないのですが、時間がふんだんにある合宿ならではの指導です。

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2012年8月16日(木) 合宿1日目

本日から合宿です。スマホのデザリングという機能を使ってホームページの更新を行っていますが、便利なものです。
基本的にはしばらく参加生徒の保護者の皆様向けのアラカルトになりますがご容赦ください。

予定より30分ほど早く到着しました。全員、すこぶる元気です。

というわけで1日目の昼食をアップします。牛丼です。


午後1時から練習開始。今、1回目の総合競技が終わり、採点中です。午後5時まで続きます。

2012年8月14日(火) フラッシュイベント

京セラドームで現在開催されているトリックアート展で、星の郷教室が所属している一般社団法人大阪珠算協会は8月5・12・19日の3日間、フラッシュ暗算の体験コーナーを設けています。
協会の先生方複数名でそれぞれの当番日を決めて運営のお手伝いをしており、12日は私もその一員としてブースに詰めておりました。
12日の体験参加者は300名超。1桁か2桁の問題を選択してもらい、正解すれば難易度に応じて賞品を贈ります。2桁正解者は、別途時間を設けて行うチャンピオン決定戦にも参加できる仕組みです。

「0歳から120歳まで参加できる」「(チャレンジを)迷うくらいならとりあえず椅子に座ってみよう」と呼びかけましたところ、実に多彩な皆様のご参加がありました。
椅子に座るどころか首の据わっていない赤ん坊に、完全にできあがってしまって目が据わっているお父さん。フラッシュ暗算の何たるかをご存じない方ももちろんいらっしゃり、パソコンのテンキーを電卓と勘違いしていきなり入力を始める人。子どもの後ろから小声でアドバイスした答えが違っていて険悪なムードになる親子に至っては、フラッシュならぬ「クラッシュ暗算」とでも称した方がしっくりとくるような・・・。

でも大多数は正解の賞品をゲットして、軽く胸を張ってブースをあとにしていらっしゃいました。

さて、そんなさなか、そろばん学習の適齢期を質問なさる方も複数いらっしゃいました。あるいは現在珠算塾に通っていらっしゃるお子様の進級の速度の如何を尋ねる方もいらっしゃいました。
適齢期も進度も、お子様の様子がまったくわからない私にはお応えしようがないのですが、ただ一ついえることは、伸びる時期が皆一様ではないということです。他者との比較もあまり意味はありません。
困難を乗り越えることに楽しみを見いだす能力に長けている人がいれば、困難をできるだけ回避しようとする能力に長けた人もいますし、何よりも生まれてからそろばん教室の門を叩くまでの来し方がみんなバラバラなのですから、スタートラインが違うのです。それをすべて一緒にして論じることを戒めるものとして、昔の人は「サクラ切るバカ ウメ切らぬバカ」という言葉を残してくれています。
サクラにはサクラの、ウメにはウメの育て方があって、ウメをサクラのように育てたりその逆をしても意味はない、ということなのでしょう。
春に咲く花があれば夏に咲く花もありますし、食べ物に旬があるように、人にも旬があるのです。

ほんの数分しか余裕がない中での立ち話でしたからどこまでお伝えできたか自信はありませんが、少しでも考える材料にしていただけたらと思います。

立ち話と言えば、ブースの片隅で御年69歳になる先生からエクセルのシート操作に関するご質問も受けました。解決法としては、「セルの結合」や「図形として貼り付け」などが思い当たるご質問内容でしたが、69歳にしてなお課題の克服を目指されることに少なからず感銘を受けました。
珠算界の高齢化が叫ばれて早十数年経ちますが、しかしその一方で、単純に数字では計れないものが年齢であるとも思います。先頃閉幕しましたオリンピック馬術競技の法華津選手がそうであるように・・・。

明後日からは10回目を数える合宿。今年も2泊3日で京都府丹後半島を訪れます。総練習時間は20時間に及ぶハードなものですが、サクラ用ウメ用・・・・用の問題をそれぞれ準備しました。合宿ならではの練習内容と雰囲気で全員一皮も二皮もむけて帰ってきたいと思います。

2012年8月10日(金) 誰か、ブレーキを・・・

全日本大会の帰途、埼玉県川口市の「オヤジ先生」が来塾。新教室の看板についての打ち合わせです。
壁面スペースを活用しての看板や、電飾看板をどうするか、について、すでにオヤジ先生の頭の中にはいろいろと展開されているようです。

工務店紹介の地元の看板屋さん、工務店社長、オヤジ先生、私の4人で打ち合わせを始めようと名刺交換をしている間にその後の展開のおおよそが予測できました。

地元の看板屋さんからいただいた名刺には、オヤジ先生と同じ匂いが漂っているのです。

オヤジ先生はご自身のブログでも紹介なさっていた私の顔イラスト入り自作Tシャツを着てのご登場。「関西人を笑わせる」ということに命をかけているオヤジ先生は、ケンタッキーフライドチキン(kfc)を別名に読み替えてロゴを作成され、ご自身は「けーえふしー」を「経営不振」と読んで関西人に静かな戦いを挑みたかったそうです。

さて、打ち合わせです。

同じ匂いを持つ看板屋さんがTシャツに興味を示さないわけがありません。その絵柄を使って壁全面に立体的にデコレーションしようと喜色満面でご提案。

オヤジ先生は最近お知り合いになった似顔絵日本一の方を巻き込んで新たな図案の作成も提案され、看板でそろばん教室を打ち出すのではなく、建物自体が看板なのだ、という発想をご披露。「とにかく顔のイラストがあるだけであとはどうにでもなるから大丈夫」と太鼓判を押します。

側で聞いていた工務店の社長。エスカレートしていく雰囲気に、「僕は言われた通りにするだけですから・・・」と及び腰風を装いながらニタニタ笑い。
私は教室に出入りする人が二の足を踏むような建物だけにはしないで欲しいと強く提案しましたが、看板屋さんは「施主さんも背中を押してもらう人を探しているようなので僕が押しましょうか」と全く空気が読めずじまい。

なにせ国道一号線に面する自社ビルの壁一面にご自身が草野球でバッターボックスに立っている写真をそのまま掲示しているような御仁なのです。看板というよりも、テレビ番組の大道具を製作しようという雰囲気が言葉の端々に感じられるのです。

「持つべきものは友」と言いますが、「友」の前に「ブレーキのついた」という形容詞が往々にして必要だというのは真理です。

2012年8月9日(木) ギネス記録

昨日の全日本大会。数年ぶりに同じ空気を吸いに京都に行ってきました。

プログラム1番のフラッシュ暗算。昨年ギネス記録になった「3桁15口1.77秒」では優勝者が決定しないというハイレベルな戦いとなりました。1.75秒、1.73秒と続くマッチレースは1.71秒で決着しましたが、複数の正解者が出るたびに会場の期待感と興奮がどんどん高まっていくのが肌で感じられたものです。
結局、ギネス記録更新をかけて行った1.7秒を見事正解して自身の記録を塗り替えたディフェンディングチャンピオンが熱戦にピリオドを打ちましたが、この緒戦での大記録達成が大会全体の成功をリードすることになったのは間違いないでしょう。

フラッシュ暗算や読み上げ競技をビデオに収録し、早速昨日の授業で生徒たちに見せました。

とても同じ人間がやっているとは思えない光景を見て唖然とする生徒たちではありましたが、ひとつひとつ積み上げていくことのすばらしさを感じ取るだけで良いのです。

どんな大河も最初は一滴です。

2012年8月7日(火) アラカルト

・日曜日の珠算指導者養成講習会。講習会を担当なさっている委員長先生のパソコンで星の郷教室のホームページにつないだところ、どういうわけだかトップページの両手を使った写真が表示されず、ホームページ作成ソフトにもともと入っていたサンプル写真の可愛らしい女の子の写真が出ます。ずいぶん前のこの欄で左手を使う方法について書いたことがありますが、その際にトップページの写真の説明をしました。女の子の写真が表示されるパソコンでご覧になった方は意味がお分かりにならなかっただろうと思います。同じ場所で委員長先生のスマホでつないでいただいたところ、きちんと正しい写真が表示されました。女の子の写真が表示されている方、お手数ですがメールをいただけますでしょうか。アドレスは「kanemoto88@yahoo.co.jp」です。

・今日の夕方、授業入れ替え時に教室至近の交差点で自動車と自転車との接触事故がありました。「ガチャーン」という音の方に目を向けると、路上に自転車が倒れ、一人が地面にひざまずいています。「生徒か!」と思うと同時に動悸の高まりを感じつつ急いで駆け寄ると、はねられた人がやおら立ち上がり、自転車をおこしてまたがるではありませんか。生徒ではなかったことと一見すると怪我がなさそうだったことにひとまずは安堵したものの、交通事故は数時間後にダメージが出てくる場合もあります。そこで安全なところで休憩させようとしましたら、急いでその場から逃げ出したのです。猛烈な勢いで逃げる当てられた側と、車を停めて慌てて追いかける当てたドライバー。そして「当て逃げ」ならぬ「当てられ逃げ」を見つめる星の郷教室の生徒たち。不思議な空間でした。

・星の郷教室ではかけ算の導入時から、かけられる数もかける数もそろばんに布数しない「両落とし」という方法で教えていますが、先週中頃から少しだけ変更した方法で生徒たちに計算するよう指導しています。生徒全員を一斉に変更するのは大変ですが、思い立ったらいてもたってもいられないタチなものですから困難を承知の上で取りかかりました。現在、95%の生徒に指導を済ませています。あとは変更後まだ練習に来ていない5%の生徒たちに指導することと、全員が馴れるのを待つだけです。すぐに馴れる生徒がいるかと思えば、困惑のまま数日を過ごす生徒もいます。一人ひとり顔が違うように馴れるまでにかかる時間がみんな違っていて当然で、「できるまであきらめないことが大切」ということだけが全員に共通しています。

・珠算指導者養成講習会。私は3回目のお手伝いでしたが、今回初めて受講生の皆さんによる自己紹介を聞くことができました。皆さんの思いやご希望、決意を伺ううちに、改めて役割を全うしなければならないという思いが強くなっていったものです。なかには退院間もない子どもが気がかりで仕方がないもののご家族のご協力とご理解を得て後ろ髪を引かれる思いで参加された方などもいらっしゃいました。受講された皆様の多くが珠算界に飛び込んできてくださることを祈っていますが、その際、いつも初心に戻る「母港」がこの講習会であれば素敵なことだと思います。

2012年8月2日(木) 珠算指導者養成講習会

数年前から日本珠算連盟主催で行われている珠算指導者養成講習会。今年は8月5〜7日までの3日間、名古屋市で行われます。
2年前から関わりを持つようになった私は、今年もお手伝いさせて頂くことになりました。
テーマは、かけ算・わり算の指導方法と「珠算の魅力」について、です。

2年前に作った指導書を配布し、それにしたがって説明していこうと当初は考えていました。
ところが、かけ・わりの計算方法で以前から少々気になっていた点があり、なかなか改善の時期ときっかけがつかめないまま今に至っていたのを、昨日から思い切って変えることにしたため、講習会で配布する予定だった指導書が自分の中で急激に色褪せていってしまったのです。

今から作り直すには時間がなさ過ぎます。

どうしましょう??

指導はその時が最善の方法であっても、一瞬後には次善になっている場合があります。
生徒数・指導体制・設備などによって、練習方法にも変化があって当然で、むしろ変化がない方が問題です。

でも、その変化が講習会目前に迫っている今の時点で頭の中にもたげてくることもなかろうにと、タイミングの悪さを今更ながら悔やんでいます。

2012年7月30日(月) 見るのも疲れる

昨日はそろばんグランプリジャパン2012。
大会の運営を直接お手伝いする役目でなかった私は、おそらく生まれて初めて大会の一部始終を観覧席からつぶさに見学させていただきました。

会場設営・運営方法・競技内容などなどを、いつもとは違った視点から見ることができたのは大きな収穫でした。

さてさて・・・。

運営側に回ると、大会に出場している自分の生徒や我が子の動向にまで気が回ることは、皆無とはいえないもののあまりありません。円滑な進行と無事故を願って一歩先の手願を想像しながら動いていると、個々の成績が『気がかりリスト』の第一番目になりえないのです。
しかし、昨日のように観覧席に座ることができると、意識は完全に個々に向いていきます。

この欄でも呼びかけておりましたが、今回の大会に向けて直前合同練習会を開催しました。本大会に出場する・しないにかかわらず、誰でも参加できる形式にした3日間の練習会の延べ参加者数は160名に及び、そのうち8割が本大会に出場しました。
たった3日間、なかには1日だけの参加者もいましたが、とはいえ、こちらから一方的に関係者的な意識を持ってしまっていますから、そのほかの気になる選手も含めて気を揉む場面がやたらに多く、本当に精神的に疲れてしまいました。

心地よい疲れでもなく、かといって嫌な疲れでもない、初めて経験する不思議な疲れ・・・。

競技大会での新たな発見でした。

2012年7月26日(木) 点検が大切

星の郷教室では初歩教材PERFECTの4冊目を終了すると、J1練習に入ります。
J1練習では加減の速度と正確性を高めつつ暗算力の基本を作っていきます。自己記録の更新を目指して生徒たちは必死になって取り組みますが、この練習過程でまるで生まれ変わったかのように変化する生徒たちがたくさん出てきます。

それまではテキストを自分のペースで仕上げれば良かったものが、J1では、いくら過去の自分との競争とはいえども同じくらいの力を持った生徒たちで一斉に計時していますから、やはり大なり小なり競争意識も働きます。
そこで、「勝った・負けた」を繰り返すうちにわずかばかりの成就感やちょっとした挫折感を味わって精神的にも技術的にも伸びていくわけです。

J1練習の開始と同時期に、フラッシュ暗算の練習も始まります。

ここで大切なのが、点検作業です。生徒が高得点を出して「合格しました」と申告してくると、最初の級の間は、スタッフが珠算式暗算で淀みなく指が動いているかをつぶさに観察して改めて合否の判定をすることにしています。

フラッシュ暗算の練習を始めた当初はこの点検作業をしていなかったため、とにかく合格したいという思いの生徒たちが筆算式の暗記による方法で正解を得ていたことに気づかないこともありました。
生徒が2桁のフラッシュで行き詰まることでようやく原因がわかったものの、もっと早く気付いていれば回り道をしなくても済んだのに・・・と後悔したものです。

今では、筆算式で高得点をとっても、その合格がより高レベルの暗算力養成にはつながらないことを生徒にも保護者にも説明して、「正しい方法での合格」を目指させています。

2012年7月24日(火) カルシウム不足?

「左腕を骨折してギプスをはめていますが、そろばんはできますか」
「足の指を骨折しています。今日は正座ではなく、椅子席でお願いします」
「右手の親指を骨折していますが、そろばん、どうしましょう?」

たまたま同時刻に集まった骨折3人組。出席簿の代わりに診察券入れを作らなければと街中のちょっとした整骨院より盛況かも?なんて喜んでいる場合ではないのですが、ここ数年、骨折や骨にヒビが入ったという生徒が増えているように思います。

「骨折しているので休みます」とキッパリ言われると、こちらもあえて「大丈夫ですよ。練習できますよ」とは言いませんが、冒頭のようなご相談やご要望だと、すべて肯定の内容でお答えします。

左腕を骨折している場合はそろばんを押さえることができません。そんな場合は、これを逆手にとって、「右手で優しく弾く訓練」をするわけです。右手一本でそろばんにできるだけ衝撃を与えずに弾くのです。
いつもは左手で支えていますから少々力が入っても盤面が崩れることはありませんが、右手だけだとそうはいきません。指が珠にひっかかったようになってそろばんが上下に数センチ動くようなことも起こります。

しかしそれでも、数分もすると力が抜けた「良い感じ」で弾けるようになります。順応力は大したものです。

練習をしていない中指が練習を積んだ人差し指と同様の動きができることは、私自身子どもの頃に体験しています。少年野球チームで練習中に人差し指を突き指してしまい、次の日のそろばんの大会では中指で計算しました。先生にばれるとマズイ、という子供心もあって突き指した人差し指には湿布も巻いていませんから、先生はご存じないはずなのですが、実は何回もありました。
しかし、親指の骨折というのは自分の経験がないこともあって名案が浮かばず、とりあえずは読上暗算やフラッシュ暗算の練習をさせるつもりでいたところ、人差し指と中指の2本を使って、人差し指が親指の代わりを、中指が人差し指の代わりをして器用に弾いているのです。しかも、この「大変化」が通常の練習とは違った集中力を生み出したようで、みとり算の正確性が高まっているのです。
本当のところは速度が出ないことによって間違いが減っているに違いないと思うのですが、生徒には集中力と慎重さが増したことによる効果だと誉めています。

ウチの息子が数年前の段位検定前々日に学校の鉄棒から落ちて右手親指を骨折しました。

連絡を受けて駆けつけた病院で、学校の先生は数日後にある音楽会での楽器演奏を気になさって「音楽会には間に合うと思います」と仰り、
母親は、「明後日の試験、受けられるだろうか」と心の中で心配し、
私は、「これで乗除を暗算で計算するきっかけになる」とほくそ笑んでいました。

息子の親指の骨折から人間の本性が露見した一件でした

ともあれ「骨折り損のくたびれもうけ」だけにはさせないよう工夫しなければならないのは、何とも骨の折れることではあります。

2012年7月21日(土) 危険察知能力

たしざん・ひきざんの運珠方法を理解して覚え、かけ算・わり算のやり方も理解して覚え、ほとんど無意識に珠を操作できるようになると、次に必要なのは「危険察知」に対する意識です。

「危険察知」とは今まさに間違えようとするわずか一歩手前で、間違いを回避することです。
限りなく無意識に近い状態が続く中で一瞬素に戻るわけです。意識下と無意識との境界線を右に行ったり左に行ったりしながら作業を進めるような感覚かもしれません。

珠を操作している自分のすぐ横にもう一人の自分がいて、もう一人の自分が、間違えようとする一瞬手前で本物の自分を思いとどまらせることで誤算を未然に防ぐことができます。

でも実際にはもう一人の自分はいませんから、これは想像上の世界か机上の話。

実際の練習における具体的な指示は、「一つひとつの操作の前に一瞬の判断を怠らないこと」ということになります。立商位置にしてもかけざんのたし場所にしても、間違えてしまうのは「全くの無判断」で操作してしまった時です。一瞬でも良いのでそこに「判断する」という行為が加わることで意識が働くようになります。

これをさらに具体的な指示にすると「間違わない速度で計算する」ということになります。

ですから練習の目的は「間違わない速度」を探すことで、目的達成のために練習を重ねることが「間違わない速度」を上げていくことにつながっていって技術の伸びを生んでいきます。

この流れを現実のものとして結実するのに必要な能力が「集中力」です。

そろばんの練習は集中力を高めるといいますが、それは具体的な目的意識を持って練習することで初めて言えることです。ですから生徒たちが目的意識を持って練習できる環境の整備整備が指導者にとって不可欠な課題となります。

先日のA1グランプリ大会。数題間違えても合格基準点を超えていれば合格する検定試験とは違って、1題でも間違えると即座に失格となるシステムは、「ちょっとくらいなら・・・いいか」という妥協が一切許されません。
練習中から高度の集中力、判断力をフルに発揮しなければならないのです。
この大会に「その気」になって真剣に臨んだ生徒たちに、大会後、劇的な変化が表れてきました。通常のルーチン練習に戻った今週、明らかに、技術レベルが上がっているのです。

そろばんグランプリジャパンの合同練習会を2回終えましたが、その参加者にも同じことが言えます。

練習会と大会。切り口や取り組み方、意識の持ち方に若干の違いはありますが、それぞれが共鳴し合って「人間力」を高めていく模様が展開されています。

これらの行事に積極的に参加すること、これらの機会を生徒に伝えて参加を促すことも生徒の目的意識の強化や環境整備の一つとなります。

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2012年7月17日(火) 怒濤の二日間 −Part2−

先週に続いて二日連続で珠算の行事があった連休でした。

B4判コピー用紙が2500枚入る段ボール箱や賞品・トロフィーの箱を一体どれほど車に載せたり降ろしたりしたのか見当もつきません。
二日間の行事に必要なものは、弁当を除いて、すべて私の自宅の玄関からリビングにかけて無造作に積み上げてありましたから、我が家は引っ越し直後のような状態が1週間近く続いていました。
今のところ、立場は異なるものの家族全員が同じ行事に関わりを持っている上に、3人の子どもたちも小学生で、荷物の合間をひょいひょいとすり抜けることに楽しみを感じているような雰囲気がありますから誰からも文句は出てきません。

15日、大阪珠算協会北大阪支部主催による地元の競技大会。今年で7回目を終えました。
珠算競技の醍醐味を一杯詰め込んだ大会ですが、ハイスピードで展開されるハラハラドキドキの中に、時には笑いもある4時間です。
今年の特徴は、全体のレベルアップが著しかったことに尽きます。競技の内容は6月25日付けの本欄で簡単にご説明いたしましたが、すべての種目において最終5回戦を終了しても20名ほどが満点を取り続けていたことなど過去にはありませんでした。
問題内容は検定よりもはるかに難易度を高く設定していますから、このA1大会がなければまずはお目にかかることも練習することも無い桁数です。A1大会があるからこそ、高桁問題を解くための集中力を持続させる訓練ができるわけです。そういった意味において今年のレベルアップは「大会が人を育てる」ことの証左だと言えるでしょう。
生まれて初めてトロフィーを手にする参加者が多いのも地域密着大会ならではの光景です。満面に笑みをたたえて小走りで賞品を受け取りに来る初参加者は、来年の大会に向けて2回目以降の参加者のみに可能性がある「ジャンプアップ賞」獲得を目指してがんばることでしょう。

どんな大河も最初の流れは一滴です。

16日は、7月29日に名古屋市で開催される「そろばんグランプリジャパン」に向けての合同練習会でした。参加者数55名、団役員2名、ボランティアの運営スタッフ複数名による午前10時から午後4時までの練習会は先週に続き壮観となりました。

グランプリ大会は2000年を最後に開催されていませんでしたからほとんどの選手達にとって初参加となります。そのためもあってか、1週間前の合同練習会では選手もスタッフも手探り状態の感がありましたが、2回目となった今回は明らかに平均点が上がっています。それに加えて密度も上がってきて、選手達は疲れの中にも心地よい満足感・成就感を持ったのではないかと思います。

初めての長時間練習経験者も中にはいました。疲労困憊だったと思いますが、回数をこなしていく中でこそつかめる何かがあるのは確かです。
いつも通っている教室では口に出して「えーっ!!」と言えることでも、合同練習会、しかも選手の中にはお父さんやお母さんの年齢と相違ない人たちも混じっているとなると、なかなか言えるものではありません。そんな環境で緊張しつつ隣の選手のことも意識しながら練習するのはとてもよい経験となります。

技術面では気になった点をどんどん指摘していきます。全員、合同練習会という教室に通ってきている生徒であるという認識で、スタッフに遠慮などありません。
練習会終了後、左手の使い方について指導して欲しいという申し出が高校生の参加者から出てきました。スタッフの思いが伝わっていることがうれしく、早速来週の練習会の開始前か昼休みにミニ講習会を持ちます。

今週は、3回目の練習会の問題準備です。本日締め切りの大阪珠算協会主催全大阪大会の準備作業も始まります。
そうこうしているうちに新教室の棟上げもあります。塾報発行に向けて構想も練ります。

そういえば、40歳以下の先生方による「関西フレッシュ会」が新教室完成直後に星の郷教室で開催されることが決定しました。9月末です。正式には夕方開始ですが、午後の早いうちから教室を開放する予定です。早く来られた先生方と教材の研究、指導法の研究などに時間を充てたいと思います。
詳しくは、奈良県の田中秀樹先生にお尋ね下さい。(http://www.anzanfactory.jp/)

40歳以上の先生方も負けてはいられません。「フレッシュ会」に対抗して「リフレッシュ会」でもやってみませんか。

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2012年7月12日(木) ブラジルDAY

今日の最終授業は、ブラジルのサンパウロにある「平成学院」から、冬休みを利用して来日している15名の先生と生徒が練習に参加しました。星の郷教室の塾生には事前に何も言っていませんでしたから、たまたま出席した生徒たちはビックリ。

最初は見学というお申し出だったのですが、せまい教室には15名もの多人数が見学する場所はありません。そのかわり、練習する場所ならありますので、できる・できないにかかわらず、15日に開催されるA1グランプリという大会の練習をしてもらいました。

A1大会についてはこの欄で既述しましたが、通常の形式とはやや異なるため日本語が堪能であっても慣れるのに時間がかかります。それでもあえて練習したのは、星の郷の生徒に挟まれる形でブラジルの子どもたちに座ってもらうことで、互いに教え合わなければどうしようもないという状況を作りたかったからです。

わずか1時間という枠の中で、自己紹介に時間を費やす余裕はありません。また、練習システムを教える余裕もありません。
そこで期待したのが、子どもたちの順応力です。言葉が通じなくとも、とにかく相手が理解するように伝えよう、伝えてもらおうという姿勢があれば、あとは数字とそろばんが解決してくれるはずだと・・・。

「そ・ろ・ば・ん・で・け・い・さ・ん・す・る・の・で・す」

ふつうに話せば良いものを、日本の子どもたちがブラジルの子どもたちに説明する日本語の方が、ブラジルの子どもたちが片言で質問する日本語よりもおかしかったり、質問を投げかけられて固まってしまう生徒がいたりと、普段とは違った雰囲気の練習になりましたが、子どもたちには貴重な経験となったでしょう。

2014年のW杯か16年のオリンピックに合わせて是非ブラジルにとお誘い頂きましたが、片道24時間の飛行時間、さて、どうしたものでしょうか。

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2012年7月8日(日) 怒濤の二日間

7月初旬の怒濤の二日間が無事終了しました。

7日の土曜日は、朝の通常授業を終えてからすぐに福井へ。日本珠算連盟の講習会で2時間ほど話をさせて頂きました。テーマは「珠算指導の基本」。

「珠算の基本指導」ではなく「珠算指導の基本」としたのは、珠算指導の根源的な目的や珠算指導に対する社会の要請を今一度再認識して指導に当たっていきたいという思いをベースにしつつ、実際の指導を点検していくという流れにしたかったからです。

夕食後、教材の展示即売会を終えて教室に帰り着いたのは午前0時過ぎ。教材やパソコンを車から下ろして帰宅したのは夜1時過ぎでしたが、心地よい疲れがほどよく感じられました。

明けて8日。今日は今月末のそろばんグランプリジャパンに向けての合同練習会1回目が開催されました。大阪のみならず、また本大会への参加・不参加も関係なく誰でも参加できる形式で開催する練習会の1回目は参加者52名が午前10時から午後4時まで、みっちりと取り組みました。
午前中は全員で大会形式の練習を行い、午後からは実力に応じて練習形式を変えましたが、本大会に参加をせず、かつ実力が1級相当までの参加者には、手首や指先の位置の再点検、プリントのめくり方、左手の導入、答を書く間の目の動きなどを確認・練習してもらいました。
なにしろ、隣の部屋では両手を駆使し、0.1秒たりとも無駄な時間を費やさずに集中している十段クラスの選手たちが練習しているわけです。「生きた見本」を手に取るような位置で観察できるのです。

初めて左手を使った参加者は、数分の練習の後、縦横無尽に左手を駆使する先輩方の弾きを観察。そして再度自分自身の練習に戻ったのですが、その時にはわずか数分前のぎこちなさとこわごわとした動きは消え去り、見事に左手を使う人が続出しました。

さらに驚いたのは観察するときの態度でした。明確な目的意識を持つことによって、見学者に劇的に姿勢の変化が見られたのです。近未来の自分自身を確認していたのかもしれません。

見学される選手達には見学重点ポイントをいくつか話しました。答えの書き方、スムーズな問題移動、左手、目の動きetc.ですが、事前に聞かされることによって選手達には猛烈な緊張感が生じてきます。
実はこれも練習会の狙いの一つなのです。

「場」の持つ独特な空気を吸い、何かを感じて成長する。これが合同練習会の意義です。

ところで・・・。
グランプリ大会は、1996年まで50年間にわたって続いてきた「国民珠算競技大会」の後継大会として4年間行われ、その後の休止を経て今年復活します。
「国民」の名で親しまれた大会が長かったため、当初は「グランプリ」という名称に抵抗感を持つ人も多かったものですが、名前が消えて20年近く経つと違和感もかなり薄れてきた感があります。
でもあえて、今年だけは「グランプリ」をやめて「国民」という名前で開催すれば良いのではないかなと個人的には思っています。
今マスコミは民主党元代表の小沢氏の動きを注視しています。小沢氏の行くところ、どこでもテレビカメラや新聞記者が張り付いていることでしょう。
7月末の珠算大会に小沢氏を来賓として招待すれば、珠算競技大会の認知度は飛躍的に上がるのではないかと思うのです。
小沢氏はきっと来てくれるはずです。なにせ「国民(の生活)が第一」なのですから・・・。

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2012年7月5日(木) 練習会

グランプリ大会の合同練習会1回目が今度の日曜日に開催されます。
現時点での参加者は41名。ブラジルから10名ほど参加する皆さんを含めると50名を超える大所帯での大練習会となります。

総合競技・同点決勝・日本一決定戦の練習問題をそれぞれ8回分準備しました。春から準備してきました問題のお披露目です。
読上練習、フラッシュ練習など、午前10時から午後4時までみっちり行いますが、今回の練習会は大会に合わせた練習だけではなく、伸び盛りの選手達の力を最大限引き出すようなものにしたいと思っています。

が、具体的にどのような内容になるかは今のところ全く未定で、参加者の力を見極めながら内容を考えていきます。問題だけ十分に準備していれば何とかなるだろうという見通しは甘いかもしれませんが、そんな甘さも参加者の意識レベルと技術レベルに助けてもらうことでクリアできるものと確信しています。

さて、ある世界では当たり前のことが一般社会ではおかしな具合になることがよくあります。
珠算の世界では、計算開始時の号令「ヨーイ、はじめ」がそれに当たるでしょうか。
かけっこやリレーで「ヨーイ」で走り出すとかなり違和感を感じます。世界チャンピオンですら失格になるほどのものです。
でも珠算の検定や競技会では「ヨーイ」の号令で始めても良いのです。始めないほうが違和感を感じます。

もともとは、「ヨーイ」の合図で問題を表に向けて文鎮を置いて所定の位置にセットし、そろばんや鉛筆を持つ。「はじめ」の号令でそろばんをはじき出す、ということだったのでしょうが、珠算式暗算全盛の昨今は、問題を表に向けて数字が目に飛び込んでくると同時に計算が始まり、表に向けた問題を机の上の所定の位置に置く頃には答えができあがっていることもありますから、「ヨーイ」と「はじめ」が同義語となってしまっています。

計算開始前の決まり文句は、「鉛筆を手から離して、手を膝の上に置く」ですが、実際は膝ではなく「ふともも」です。珠算の世界では膝がふとももになります。では、「すね」が膝になり、ふとももが胴になるかといえばなりません。
もともとは、膝に手を当てていたのでしょうが、少しでも早く問題を表返そうとして手の位置が変わってきたのでしょう。

先日、「手を膝の上に置いて」という指示を忠実に守って猫背になっている生徒を見つけました。背筋を伸ばすように言うと、手の短い幼稚園児が「膝に手が届きません」。

常識だと思うことが本当は非常識なこともあるのだということを忘れていました。
今度の練習会。ブラジルの皆さんとの常識のすりあわせが楽しみです。

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2012年7月2日(月) 基礎工事

新教室の工事が先週の土曜日から始まりました。
天気予報とにらめっこをしながら梅雨空の合間を縫って着工しましたが、午後からはあいにくの雨。しとしととした雨がやがては本降りに変わりました。
しかし、ものは考えようで、ユンボを使って基礎のための溝を掘っていますが、雨がほどよく地面をぬらしてくれるので土ぼこりが舞ったり風でホコリが周囲に飛ばされることがありません。
現場から十数メートルのところには近所の方が洗濯物を干す場所がありますが、雨で洗濯物がなかったことも幸いし、無事一日目の作業を終えることができました。

そのかたわら、土曜日には小学4年生が二人、小学2年生と幼稚園年長が一人ずつの計4名に、一日目の授業を行いました。
星の郷教室では体験授業も入会後の一日目の授業も同じことをやります。通常授業と重ならないように、別時間に保護者・新入生と私とで、30分から1時間、初歩教材PERFECTの1冊目を使って、自分でできるようになるまで行います。

初日に一番大切なのは、手首と指先の動きをしっかりと固めることです。無駄な動きを防ぎ、力の入れ具合を学び、手首・指先とそろばんとの位置関係を決めるために、つきっきりで目を離さずに指導します。

基本的な珠の動かし方を覚えるとテキストに入ります。問題を見る、覚える、指先に伝える、指先を動かす、答を書くという一連の流れが淀みなくできるように口頭で伝えたり生徒の手を取ってみたり、実際に私がやって見せたりしながら、「覚えてからうまくなる」のではなく「覚えながらうまくなる」という意識を植え付けていきます。そして、書かれている問題を書かれている通りにできるかどうかを見極めます。

ここまでで約10分。その後徐々に私が関与する割合と時間を減らしていきながら、生徒の意欲や自主性、保護者の子どもに対する接し方や雰囲気などを見ます。

基礎の大切さは昔からどの分野でも言われてきたことです。一日目に覚えたことが一生ついて回るのです。
通常の授業中に初歩の導入をしたことも開塾当初はありましたが、在塾生にも新入生にも目が行き届かなくなるおそれが出てきたことと、授業中は保護者の皆様とゆっくりお話しする時間がとれないことから、別枠を設けて初日の授業をマンツーマンで行うようになってから600組ほどの皆さんと接してきたでしょうか。

さて、昨日は三重県松阪市で「七夕そろばんワールド2012」という大会が行われました。そろばんを始めて間もない人から日本一クラスまでが一堂に会して行うというコンセプトで始まった大会も今年で10回目を迎えました。
この大会がデビュー戦という皆さんも数多くいたと思いますが、大会での立ち居振る舞いを見て覚える最初の場、すなわち基礎を知る場が昨日の大会でした。読上算の途中で隣の選手に話しかけたり音を立てたりして注意を受けた選手もいましたが、基礎基本の大切さを是非勉強して欲しいという思いからの指導でした。

なんていう私も小学低学年の頃。友達と一緒にある大きな大会に見学に行き、ガムをかみながら観戦していたところ、司会の先生に注意を受けたことがあります。小学低学年の観覧者とはいえ、大会の雰囲気を作る何百分の一、いや何万分の一の役割があるのだということを痛烈に思い知りました。

今でもその時の光景をまざまざと覚えています。

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2012年6月27日(水) やる気スイッチ

って、誰が押すものでしょう。

そろばん塾や学習塾が押すものでしょうか。
自分自身で押すものでしょうか。
保護者が押すものでしょうか。

今日、ある保護者が見学に来られました。
「最近、そろばんに行くのが楽しいと言っています。少し前までは足取りが重かったのですが・・・。」

今、5級のかけ算を練習し始めているその生徒。ここに来るまで復習のためにテキストを戻されたり、九九が覚えられずにテストを繰り返したり、指示を聞かずに叱られたりを繰り返した日々がありました。

しかし、J1練習を卒業した頃から進みが順調になり、現在は順風満帆。満点を取れるとテキストのページを飛ばすことができることもあって、どんどん進んでいます。

私自身、この生徒に対する態度や接し方に最初から何の変化もないつもりです。
正当に誉め、正当に叱る。その繰り返しです。

少なくとも私がやる気スイッチを押したことはありません。

「やる気スイッチを押します」という宣伝文句をどこかの教育産業のチラシで見たことがあります。

押して頂かなくてもいいですから、やる気スイッチがある場所だけでも教えてほしいとそのとき思ったものですが、今は、教えてもらわなくて良かったと思っています。

毎日毎日あきらめずに、愚直なまでに一つのことをやり続けること。ビギナーズの時期を過ぎてから巡り会う第二段階のやる気スイッチは、やり続けた結果、自分自身で見つけなければどうにもならないものだと思うのです。

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2012年6月25日(月) A1グランプリ in2012

大阪珠算協会北大阪支部主催の標記大会が7月15日に行われます。
今年で7回目を数える大会は昨日で申し込みを締め切りましたが、参加者のリピート率が7割という高率です。
過去の大会の自己記録を更新すればもれなく記録更新賞が出されるのも魅力の一つになっているのかもしれません。ハラハラドキドキの緊張感あふれる競技方法を採用していることから、A1が一番好きな大会だと言う参加者もいます。

かけ算・わり算・みとり算・かけ暗算・わり暗算・みとり暗算の6種目をそれぞれ5回戦制で行います。種目順は当日の抽選によって決まります。

競技方法をかけ算を例にしてご説明しましょう。
1回戦…2桁×2桁が2題、3桁×2桁が2題の合計4題
2回戦…3桁×3桁が2題、4桁×3桁が2題の合計4題
3回戦…4桁×4桁が2題、5桁×4桁が2題の合計4題
4回戦…5桁×5桁が2題、6桁×5桁が2題の合計4題
5回戦…6桁×6桁が2題、7桁×6桁が2題の合計4題

全員で1回戦を行います。制限時間は1分30秒。交換採点の後、満点者のみ2回戦に進出します。
これを繰り返して5回戦まで行います。満点を取り続けた回戦数がかけ算の得点として記録されます。
小学2年生以下をバンビ部門、3・4年生をジュニア部門、5・6年生をスクール部門、中高生をハイスクール部門としてそれぞれの部門で種目ごとに10名ほどの入賞者を決定します。同点の場合は同点決勝を行いますが、その方法は決勝進出者数や実力に応じてその場で決定していきます。

回戦が進むにつれて競技をしている選手数はどんどん減少していきますが、選手席を観覧席に近づけていくため、最後は観覧者と途中の回戦で抜けていった選手の目前で計算するというとんでもない状況になります。

1種目が終わると次の種目の抽選を行って、参加者全員で1回戦から開始。1つの大会に6つの大会が含まれているようなイメージになります。

4時間ほどの競技時間で、6種目とフラッシュ暗算、さらには観覧者のみのフラッシュ競技なども行いますから、結構忙しい大会なのですが、小学2年生以下であっても、弾きや暗算力、駆け引きなどになかなか見応えのあるシーンが展開されます。

会場は京阪電車枚方市駅からバスで10分ほどに立地する枚方市立地域活性化支援センター(通称名「きらら」)、観覧自由です。また当日お手伝い頂ける珠算関係者の皆さんも募集しておりますので、ご関心のあります方は星の郷教室・金本までご連絡下さい。

また、全国各地で同様の大会開催をお考えの皆様がいらっしゃいましたらご連絡下さい。

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2012年6月22日(金) 間を詰める

正確性を維持しながら速度を上げるにはどうすれば良いのでしょうか。

それには、「指を速く動かす」ことよりも、「指の動きを止めない」「間を作らない」ことが有効です。

「指を止めずに間を作らない」ように意識してそろばんを弾くと自然に指先は速く動きます。初心者には難しいことなので、そんな場合は「一定のリズム」で指を動かすことを意識するようにします。

一方、速度を上げようとして、意識のトップバッターに「指を速く動かす」ことを持ってくると、余分な力が腕や手、指先に入ってしまってガチガチになったり、関係のない珠に指が当たったりします。

「結果的に」指が速くなるように仕向けることと、「最初から」指を速く動かそうとすることは違うのでしょう。

ところで、「間を作らない」ことができるようになると、不思議なことに訓練をしていない中指でそろばんを弾いても人差し指とほぼ同等の俊敏な動きができます。間を作らない意識の正体が脳にあることの証左でしょう。

間を作らない意識を持つのは、初歩の段階から可能です。
先に挙げた「一定のリズムを保つ指の動き」という文言はやや抽象的で直接初歩の生徒に言葉掛けをしても上滑りするかもしれませんが、指導者が初めてそろばんを持った新入生の目前で「1+1」を素早くリズミカルに弾いて見せることは具体的で有効な指導です。その際、なるべく珠の音を出ないようにすると、指先のタッチの柔らかさが生徒は目と耳から吸収していきます。

かけざんでは、問題を見てすぐに布数するのではなく、かけ算九九の順序を一端口に出して確認し、その速さで淀みなくそろばんを弾くイメージを頭に浮かべてから実際に布数することで、「一定のリズム」を体感します。

わり算では、立商後、間髪入れずに「まず、引く」を徹底することで間が埋まります。例えば7912÷86。初商の9を布数したその勢いで9×8=72を引くのです。その先の9×6=54まで続けて一気に引ければいうことはありません。

弾く技術の上達は間を詰めることにあります。極限まで間を詰めた状態で動く指先は、もはや芸術です。

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2012年6月20日(水) 地鎮祭(とこしずめのまつり)

今日は新教室予定地の地鎮祭でした。台風が心配でしたが、真夏の台風と違って自動車なみの速度で抜けてくれたため、予定通りの日程で厳粛に執り行われました。
近日中に、天候を見て基礎工事が始まります。

新教室移転にともなって、地元自治会の皆さんと何回か打ち合わせを行っています。
自治会の皆様のご心配は、生徒の交通事故と、送迎車についてです。

今の教室に移転してから6〜7年になりますが、私は毎日毎入れ替え時に教室前に立って、送迎車の動向や、生徒の自転車のマナー、生徒たちが近所の皆様の通行の邪魔になっていないかなどの点検と指導を行ってきています。

それは、自治会の皆様から注意を受けるのが嫌なのではなく、私自身が、生徒や保護者のマナー違反が嫌だからです。時には強い口調で注意を喚起することもありますが、事故防止と、迷惑をできる限り少なくするために、仕方がないと思っています。

新教室移転を契機に、近隣の月極民間駐車場や市の所有地、銀行の駐車場で生徒が乗降する許可をとりました。
そうすることで教室前に車が一時的にしろ並ぶ光景は減少していきますが、乗降場所が分散するため、その分、危険が増加するような気もしています。

教室前でなら、私が後方確認もそこそこに焦って発進しようとするドライバーの目の代わりになって車を停車させたり、歩道の端ギリギリを歩く生徒たちに注意を与えたりもできるのですが・・・。

移転までに、安全対策の策定をしなければなりません。

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2012年6月18日(月) 役割

ソファーに土足で上がる子どもと、わかっていても注意をしない親。

昨日、とあるショッピングセンターのレストランで見かけた光景です。最近では別に驚くこともなくなりましたが、こういった子どもが小学校に上がると、そこから教師が教えなければいけません。
椅子の上に土足で上がるな、机に腰掛けるな、ゴミは拾ってゴミ箱へ、靴はそろえよ、順番は守れ・・・。

その分、本来教えるべきことに時間が不足して積み残しとなり中学校に先送りされます。あとはところてん式に、中学校で教えるべきことが教えられなくなって高校に先送りされ、高校のことが大学に送られ、大学のことが社会に送られ・・・。

ずいぶん前のこと。入会についての問い合わせに来られた保護者曰く、「小学3年生になる我が子。『今何時』と尋ねると117に電話をかけて聞くのです」。
「で?」といぶかる私に、「ここでそういったことも教えてくれませんか?」

指導者から授業中に伝えられた内容がわからず、帰宅してから電話をかけてもう一度正しく敬語で尋ねることのできた我が子を自慢する保護者もいました。一度で聞き取る能力を身につけるためにどうすれば良いのか考えるのではなく、質問することがさも良いことのように思っていらっしゃいました。

どこかで何かが音を立てて崩れていっています。
それも急速に崩れていっています。

『一人ひとりに応じた教育』『個性を伸ばす』・・・・・。

非常に耳障りの良い言葉が教育界に吹き出してから数年の間に肉体的にも精神的にも背筋が伸びきらない子どもたちが増えてきました。強制や押しつけは個性の伸長の対極をなすものとして忌み嫌われ、その結果、好きなものにだけがんばれることを「個性を伸ばす」ことと同一視する風潮が顕著になってきました。生徒と給食を一緒に食べる教員ですら嫌いなものを残すのですから、何を教育できるというのでしょうか。

子どもに、逆風に耐えさせ、立ち向かわせるために必要なタフな精神は、子どもが生まれて親になったからといって勝手に身につくものではありません。子どもの成長にしたがって、親も覚悟を持って意識したり、我慢したり、時には芝居をしなければなりません。

「子育てとはすなわち『自分育て』のこと」とは、本当によく言ったものだとつくづく実感させられる出来事が毎日のように起こる今日この頃です。

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2012年6月16日(土) 特別練習

日商能力検定と段位検定まであと1週間。今日は試験直前の特別練習を行いました。

今日のテーマは、生徒は「1題に集中して全力で取り組むこと」、指導陣は「生徒の誤算原因の追究と根治」でした。
方法は至って単純で、1問解答するごとに生徒が私のところに答案を持ってきて採点を依頼。合えば次の問題に進み、間違えれば、間違い方によってすぐにスタッフが指導するか、自力で再計算するというものです。
手間と時間はかかりますが、「全数調査」ですからそれは覚悟の上で、2時間かかってようやく完璧に1回分を仕上げることができた生徒もいました。

採点の順番待ちに時間がかかるわけではありません。
何に時間がかかるかといえば、それは、間違えれば、罰ゲームとしてその場で課される「腕立て伏せ1回」です。
久しぶりの「力のつくそろばん教室キャンペーン」は、誤算原因が少しでも生徒の脳裏に残り、次への糧になればとの仏心なのですが、生徒に私の気持ちが伝わっているかどうかは定かではありません。

さて、日頃、とにかくみとり算が合わない中学生のA子さん。10問題中、正答が2つか3つということも珍しくありません。
ところが今日は、この練習で10題連続正答しました。鉄は熱いうちに打てとばかりに何が良かったのかすぐに作文を書かせたところ、よく解らないことを書いてきましたので、1題ごとに気持ちを入れ替えることができたのが良かったのではないかと水を向けると、首を斜めにしたままうなずいたような、あるいはそうでもないような反応です。
かけ算・わり算もほとんどミスなく順調に進みましたので、A子さんは試験通り30分計時して全種目計算する練習に入りました。
1階教室は他の生徒たちが採点の列に並んだり腕立て伏せをしていますから気が散りますので、2階教室で一人、練習するように指示をしました。もちろん、みとり算を1題解答するごとに辺りを一周してから次の問題に取り組むようにとも指示しました。

程なくして足音を忍ばせて2階に上がると、A子さん、キチンと指示を守り歩いていました。

そんな指示を守れるくらいなら、日常の練習で計算の決まりを守れば間違わなくて済むはずなのにと思いますが、そうはいかないところが人間のおもしろいところです。

得点は300点満点中280点。見事な高得点です。

試験までの一週間。徘徊に替わる特効薬を考えなければなりませんが、この素直さとノリの良さ、別の分野でも是非花開かれんことを祈っています。

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2012年6月13日(水) 根比べ

数日前、関東地方で教室をなさっていらっしゃるベテランの先生からFAXを頂きました。
「5の合成・分解をわかりやすく教える教材」について何か情報があれば、という内容でした。

教材というよりも、教具としてならば、一珠を5つ合わせて五珠としているそろばんや、5枚のシールを重ねて5を表すものなどを見たことがあります。
原理を説明し、理解させるためには、子どもが興味を持つおはじきや鉛筆などの具体物を5つ使って、「1と4」「2と3」の組を作ることがあります。また片手の指を使うことも有効です。
こうして5に対する補数を繰り返し目で見て体を使って作ることで覚えていきますが、5の合成・分解のパターンは、つまるところ2つしかないわけですから、それほど困難な指導箇所ではありません。

と考えると、ご相談の内容は、おそらく、5に対する補数は理解できているけれども計算すると間違えてしまい、それがなかなか直らない生徒さんのことだと思います。

実は星の郷教室にもこういった生徒はたくさんいます。1つのパターンを練習すると、できるのですが、複数のパターンに紛れてしまうと、途端に間違いが続出するのです。

こんなときの対処法ですが・・・。

残念ながら、特効薬は私には思いつきません。ただ一つ言えることは、今までも、今も、そしてこれからも、生徒との根比べをしていくのだろうな、ということです。

わり算の立商位置、かけ算の乗加位置、加減算の運珠など、そろばんを操作する上での決まり事はいくつかあります。一つひとつの決まり事自体は、例えば信号機の「赤は止まれ、青は進め」程度の困難さですから、単純といえば単純なものです。
その一つひとつをきちんと守って事を進めようという意識の強弱によって、そろばん学習の理解力は決まります。

ですから、指導する側としては、決まり事を生徒が理解しやすいように伝えるという「具体的な指導」と、生徒に決まりをキチンと守ろうとする意識を植え付ける「精神的な指導」の両面に同等の注意を払う必要があります。

その上でなお適当に計算しては誤答を繰り返してしまう生徒には、前述のどちらかの指導に不備があったことを直視して、何度も繰り返し粘り強く指導しなければなりません。
そして「指導者が繰り返し粘り強く指導する」必要がある時には、実は生徒には指導者の数倍の粘り強さが必要だということも意識しておかなければなりません。指導者はトンネルの出口がどこにあるかが解っていますが、生徒はトンネルの長さや今トンネルのどのあたりにいるかすら解らないことが多いものです。生徒の感じる不安は指導者の比ではありません。

ところで、「指導」と一口に言いますが、教材をそろえて説明を尽くすのも指導なら、教えたいところをグッとこらえておそるおそる生徒が足を踏み出す瞬間を見守るのも指導です。

その瞬間瞬間を見極め、何が最適かを必死になって考えて模索するのは、指導が順調に進んでいる間、すなわち、指導者側に生徒が合わせることができている間は無用です。

指導者側の備えている教材・知識・指導技術では対処できない瞬間に遭遇した時に初めてそれは必要になるのですが、実はこのときこそ最も指導者が伸びるのだと思います。

「あきらめの悪い人」が実は一番伸びるかもしれませんね。

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2012年6月10日(日) ホームページ

先日書きました防火管理者講習。火を使わなくとも「収容人数」の関係で受講を要するということです。

さて、近頃はホームページをご覧いただいてからの入会や体験のお問い合わせが増えてきました。
昨年の10月末頃にホームページをリニューアルし、書くことと時間がある時に少しずつ書き足したり更新していますが、当初から作成の意図は教室のPRに重きを置いてのものではありませんでした。
使用しているソフトに学習塾向けのひな形があって、必要事項を書き込んでいるうちに基本ができあがったに過ぎません。同じソフトを使用していらっしゃるであろう他の珠算塾のホームページを見て、あまりに似通っているためにビックリしたことさえあります。

こんなホームページですが、事前に目を通して下さっていることもあって、最近は特に体験時やお申し込み時に保護者の皆様との話がスムーズに進むような気がします。事前に教室の雰囲気や考え方、生徒たちへの接し方などを少なからず感じ取っていただけているのかもしれません。

教室の情報発信だけでなく、広く珠算教育について僭越ながら思うことやお伝えしたいことなどを書こうと思っていますが、ただ悲しいことに、授業中に「今日はこれを書こう」と思いつくことがあるものの、夜遅く、いざパソコンに向かうとテーマをまったく思い出せことがあります。

頭に浮かぶことが「名前をつけて保存」ではなく常に「上書き保存」になっているかのごとくです。

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2012年6月7日(木) 防火管理者講習

今年の秋頃、教室を移転する計画です。

現在は設計がほぼ終了し、設計事務所がさまざまな役所に関係書類を提出したり、関係機関との事前協議、折衝などを行っている最中です。今月中に地鎮祭を執り行い、その後、着工。うまく進めば9〜10月頃に引っ越しです。
現在の教室は、書道教室兼教材庫兼倉庫兼駐車場兼駐輪場兼送迎車乗降場所兼秘密基地として、そのまま利用します。

現在、出席者が70名を超えると2階の教室も使用していますが、できれば同じ教室で全員が練習できる環境を実現したいと長年願い続けてきました。自主的に2時間連続練習する生徒が多数にのぼり、3時間練習する生徒もチラホラといる現状を頼もしくもパンクしないかとハラハラしながら見ている毎日は精神衛生上非常に悪いものでしたが、ようやく解決しそうです。

ところで、30名以上が出入りする建物には「防火管理者」が必要だということをご存じでしたか?

昨日、設計士さんとの打ち合わせで、消防署の指導により新教室には「防火管理者」を置くようにと教えて頂きました。
防火管理資格取得のための講習には甲種と乙種の2種類があり、建物の規模や使用目的、収容人数によりどちらの講習を受ける必要があるかは消防法で決まっています。
新教室は、収容人数の関係で、乙種の講習を受けて『防火管理者』の資格を私か家内かが取得しておく必要があります。講習は1日がかりで6時間ほどの講義とテストがあるようです。

講習は平日しかありません。教室の夏休みを一日振り替えるかして対応しなければなりませんが、生徒の皆さんの大切な命には替えられません。

でも、現教室も新教室も火は一切使いません。現教室のガスは休止中、暖房は私しかいない時は「厚着」です。酷寒期にはエアコンを使うこともありますが、生徒が入ると子どもたちが発する熱のためにエアコンは不要。スイッチを切ってしまいます。新教室にもガスは引きません。

休憩中にホッと一服、という生徒は今後も現れないでしょうから、火が出る可能性は、限りなくゼロなのです。

それでも『防火管理者』は必要なのでしょうか。

消防署にとっては「想定外」かもしれませんが、この質問を近いうちに投げかけてみようと思います。

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2012年6月5日(火) 行きつくところは集中力

そろばんを習い始めてから一番長く練習しているのがみとり算。一般的にみとり算は最も練習量が多い種目です。

なのに、みとり算で失敗する場合が多く、試験の合否を最も左右する種目になっています。
みとり算を暗算で計算するようになると誤算の事情は変わってきますが、そろばんで計算する場合の誤算は、ずばり、集中力の如何によります。
1級や段位の受験生でも、11−6を7とするような『流れに乗ったミス』が発生する場合がありますが、これも集中して危険を察知する神経を研ぎ澄ましていると、防げる間違いです。
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みとり算は1問題の計算量が多いため、計算時間をかなり必要とします。ですから、その分誤算の可能性が増えていきます。

正しい計算方法が身についているならば、あとは数字の見間違い、数字の飛ばし、浮き珠などを防ぎながらリズム良く弾いていきますが、どこかでフッと気が抜ける瞬間があると間違えます。
指導者の前で計算すると間違いが極端に少なくなるのはフッと気が抜ける瞬間が無いからで、集中力が持続する環境や気持ちが整っている状態で取り組んでいられるのでしょう。

自分では十分集中して計算しているつもりなのに間違えてしまう、という生徒たちに課した今日の練習は、「集中しているつもり」が、実は本当に「つもり」に過ぎないということを実感させるためのものでした。

生徒をペアにします。実力差があってもまったく構いません。
一方の生徒がみとり算1問題を計算し、もう一方の生徒に採点を依頼します。正解ならば、今度は計算する生徒と採点する生徒の役割を入れ替えます。
一人が計算し、一人は計算せずに見守るだけですから、練習量としては不足するかもしれません。
が、自分が正解しないと相手が練習できないという状況に追い込まれると、どの生徒も顔つきが違います。問題に取り組む姿勢が違います。背中の角度まで普段とは違うのです。

日頃なかなか得点の上がってこない男子生徒5名が見事満点を記録しました。

時にはこういった少々乱暴な方法で殻を破らせることも必要かもしれませんが、もっと前の段階で生徒が自分自身で自在に集中力のコントロールができる練習環境や方法を考えないといけませんね。

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2012年6月3日(日) 成長

昨日は暗算検定日。通常授業は休みでした。

1週間ほど前から授業中に何度も伝え、また塾報でも周知しているはずの「通常授業休講」ですが、年に4回ある暗算検定で、間違えて教室に来た生徒が皆無というのは今までに一度もありません。
同じ生徒が何回も繰り返して間違える場合もあります。

また、間違えるという点では同様の、「試験日を忘れていた」という理由で受験するはずの生徒が来ないことも毎回生じます。今回は4名いました。
以前は私から来ない生徒に電話連絡をしていました。それも、ある時、保護者の携帯に電話をかけ「今日は試験なのですが…」と切り出したところ、「すみません。忘れていました。いま『ゲゲゲの鬼太郎』を追いかけて鳥取にいます」といったことがあってから、集合時間に来ない生徒に連絡をするのをやめました。

試験日に都合が悪ければ別の日にも受験できるようにしていますので、試験日に来ない生徒には特段の理由があるのだろうと思うことにしています。

さて、今日も間違えて来た生徒が判明しているだけで5名いました。
その中の二人姉弟。今年の春に遠いところに引っ越し、土曜日だけ車で片道1時間半ほどの時間をかけて通ってきているのですが、塾報を読んでいたにも関わらずうっかりしてやってきました。
実は、二人が間違えてくるのではないかなという予感が私にありましたので、驚くどころか、内心予想が当たったと半ば喜びつつ、教室の端で練習をするように指示しました。

暗算検定を開始してしばらくした頃、何気なく二人を見ると、私が指示をしたそろばんを使う問題ではなく、暗算の問題を出して練習しています。「指示に従うように」という言葉が口に出る瞬間、「もしかして・・・」という思いがもたげてきて、私は口を閉じました。

上級の暗算検定が終了し、3級以下の受験生との入れ替え時。私は改めて二人に「そろばんを弾いて良いよ」とだけ伝えました。
そして3級以下の暗算検定開始です。二人は上級の時と同じように暗算の問題を出して練習していました。

日常の練習では、暗算の練習をする生徒やそろばんの練習をする生徒が同時間に混在しています。そこにスパイスとして、のぼせてしまって鼻血を出している者がいたり、おしっこを漏らす生徒、母親がいなくて寂しくなり泣き出す生徒や、よそ見が多いことを私に指摘され居残り練習を命じられて大声で泣きじゃくる生徒、問題が難しくて嗚咽を漏らし、挙げ句の果てにえずいて吐く生徒などがいます。さすがにこれらのスパイスが同時間に効くことはありませんが(無いことを祈っていますが)、なかなかに賑やかな日常でも、生徒たちはあまり動じることなく練習に取り組んでいます。テレビカメラが入った時でさえ、教室の空気はほとんど変わりませんから大したものです。

「どれだけ周囲が騒がしくても、どれだけ自分が酔っ払っていても、割り勘の勘定だけは瞬時に正しくできる暗算力」を生徒たちにつけたい私としては、暗算の練習をしている生徒の隣でそろばんの練習をすることなど本当に日常のことなのであまり深く考えもせず、もう少しで大失敗につながりかねないことをするところでした。

練習と試験は別物です。
遠いところから、という思いが、受験生にも姉弟にも大きな痛手を残すところでしたが、姉弟は、こんな私の脳天気な失敗を補ってあまりある振る舞いをしてくれたのでした。

大きな反省と大きなうれしさを経験した一日を、恥を忍んで書き留めておこうと思います。

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2012年6月2日(土) 立て看板

今の家。上の子どもが幼稚園の年長のときに購入しましたが、学校がどこにあるかということまで全く考えずに契約を結びました。新聞広告を土曜の夜に見て翌日の朝に現地見学、その日の夕方に仮契約というスピード決着で、仮契約を結ぶ時になって「ここは奈良県だったのか」と気づくほど。
前の家から車で15分。転居先が府県境を越えるという意識を持つにはあまりにも近すぎたのです。

そんな感覚ですから、小学校が子どもの足で歩いて40分もかかるとは考えもしませんでした。前の家に限らず、大阪にいる限り、ほとんどの地域では片道10分も歩けば学校に着くでしょう。

学校が指定した通学路には田んぼのあぜ道も入っていて、毎日の登下校はちょっとした遠足のようです。季節の移ろいを全身で感じ取ることのできるのどかな道中なのですが、途中「ここにたっしょんするな」という、家の壁に黒のペンキの大書があります。
「たっしょん」とは、「立ち小便」のことなのでしょう。奈良の方言なのかもしれません。わざと話し言葉で書いたのか、あるいは「たっしょん」が日本全国に通用する正しい言葉だと思ってのことなのか。
わざわざ北海道の人がそこにきて立ち小便をするはずもありませんから、「たっしょん」と書いて通じる相手にのみ解ってもらえればいいわけです。そう考えてわざと「たっしょん」と書いたのならばなかなかのものですが、思わず「たっしょん」をしてしまいたくなるような年齢の男の子が仰ぎ見ないと読めないような高いところに書いてあるところをみると、たぶんあまり深くは考えてはいらっしゃらないようです。

教室の近くに、「ここから」という標識があります。「ここから」の先には何も書いてなく、道路を進んでいっても「ここから」の続きを受けるような看板はありません。

「犬、ここでフンをするな」という注意書きも教室の近くにあります。
おそらく「飼い主。ここで犬にフンをさせるな」と書きたかったのでしょうが、よほど冷静さを欠くことがあったのでしょう。

誰のための注意書きなのかと考えてみると、よくわからなくなってきました。
・・・・・・・
生徒のためを思って口にする注意や忠告。
本当に生徒のためなのか、あるいは自分の指導力の至らなさを注意や忠告で糊塗しているだけではないのだろうかと迷うことが時としてあります。
注意・忠告が一時しのぎの「たっしょん」ではなく、普遍性を持つ「立ち小便」に・・・。

何年か経った後でもふっと生徒が思い出してくれるような、あるいはその時になって初めて気づいてくれるような、そんなほのかな残り香のある接し方ができる人にあこがれをもちます。

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2012年5月30日(水) はじまりはいつも雨

最近の異常気象による豪雨と雷。皆さんのお住まいの地域ではどうですか。

東京スカイツリーのエレベーターが強風のために停止したことが開業間もないこともあってニュースになっています。

新しいものにトラブルはつきもののようで、東海道新幹線に「のぞみ」が投入された直後もしきりにトラブルのニュースがありました。ずいぶん前、昭和39年当時の新聞記事を調べていて、開業直後の東海道新幹線のトラブルが連日のように報道されているのを見つけたこともあります。

今回はトラブルというにはかわいそうな自然現象が原因となっていますが、まずは安全第一です。

さて、昨日の近畿中部は、昼前後に土砂降りの雨と雷に見舞われ、午後6時頃まで断続的に同様の状態が続きました。
星の郷教室の昨日の授業開始時刻は4時20分・5時20分・6時20分だったのですが、毎定時から25分ころまで雨と雷がひどく、生徒たちの出席率は極端に低くなってしまいました。
雨だけならともかく、光ったと思ったらわずか数秒後に雷鳴がとどろくものですから、恐ろしくて外出などできません。学校も下校時刻を遅らせ、しばらくは生徒たちを校内待機させたところもあって、いつもとは違う空気に支配された教室になってしまいました。
安全第一ならぬ「暗算第一」は川口のオヤジ先生の造語ですが、さすがに昨日ばかりは「安全第一」でいかざるを得ませんでした。

そんな閑散とした教室での授業中、思わず頭の中を流れたのが、タイトルの「♪はじまりはいつも雨♪」。ASKAの曲です。
はたしてこのアラカルトを見て下さっている皆様の中で、いったいどれくらいの方がこの曲をご存じなのでしょうか。
雨といえば、B.J.トーマスの「雨にぬれても」、あるいは八代亜紀の「雨の慕情」。こちらの方がピンと来る方が多いのでしょうか。

「♪はじまりはいつも雨♪」でも十分古くて、決して自慢できるものではありませんが…。

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2012年5月29日(火) 客観的判断基準

そろばんでは、あるレベルから、答えに小数点と3桁ごとのコンマが必要になってきます。

試験の規則では「数字と数字」や「数字とコンマ」、「数字と小数点」とがくっつかないように記入しなければならないことになっています。
また、小数点とコンマとがはっきりと区別できるようにもなっていなければなりません。カタカナの「ハ」の左側がコンマ、右側が小数点。このくらいハッキリしていると満点です。

まっすぐに下ろしたものはコンマと小数点の区別が不明瞭でバツとなります。

試験規則の実際の運用では受験生の癖を考慮することになっていますから、積極的に規則に当てはめて何が何でもバツだ、という意識で採点することはありません。
が、勘違いや見間違いで問題のコンマを小数点と認識したために、本来はコンマであるところを小数点と誤記することがときどきあり、その小数点を急いでいたためにまっすぐに下ろしてしまった場合、これを「受験生がコンマをまっすぐに書く癖がある」としてマルにするわけにはいきません。
まっすぐに下ろされた小数点かコンマかのいずれかを、受験生の意図がわからないまま判断することで有利・不利が生じるのは試験の公平性から避けなければなりませんから、結局まっすぐに下ろされた「縦棒」は判定不能にせざるを得ません。

星の郷教室では、コンマとも小数点とも判定できないものは「オカマ」と呼んで、生徒に印象づけるようにしていますが、中学生ともなると、自分の主張を曲げない者も出てきます。
そんな、微妙に左右のどちらかにカーブしている「縦棒」を判断する場合、客観性を期すため、できるだけ大仰に、そしてできるだけ目立つような振る舞いで分度器で「縦棒」の角度を測定し、生徒自身に角度を読ませています。

生徒が、自分の主張を無駄な抵抗だったと気付くのに必要な時間は5秒とかかりません。分度器を出すだけで非を認めて退散する者も出てきます。

大きすぎるコンマを書く生徒には、コンマの長さと自分自身が同じ答案で書いている「1」の長さを測らせます。そしてその数値を大きな声で発表させます。

コンマが数字を突き刺すような「コンマ傷害事件」や数字に触れる「コンマ痴漢事件」。別の解答欄に入ってしまう「コンマ不法侵入」に、コンマうち忘れの「コンマの家出」。コンマが上に位置する「コンマ中グロ化」や「コンマのアポストロフィ化」。

たかがコンマ、されどコンマで、たった一つの「,」でも泣き笑いがあります。

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2012年5月27日(日) そろばんグランプリ大阪府大会

大会は午前9時開始。総合競技、全員による同点決勝、総合競技の交換審査、総合競技の再審査、再度の同点決勝、部門別の読上算、読上暗算、表彰まで、予定されていた時間は3時間。
交換審査が予想外にスムーズに進んだためか、予定よりも少しだけ早く終了することができました。運営スタッフの一人として、関係者ならびに選手の皆様に感謝申し上げます。

2000年を最後に途絶えていたそろばんグランプリジャパン。当時はまだ生まれていなかった選手達も復活した7月29日の今大会に多数出場します。

今後、代表選手達は教室や自宅で練習を積んでいく中で実力の底上げや大会のシミュレーションを幾度となく繰り返していきます。うまくいかなかった時の対処法、うまく進んでいる時の気持ちの持ち方、うまく進みすぎている時に陥りやすい落とし穴の回避方法など、あらゆることを想定しながら、「代表という資格ならではの高レベルの集中力と目的意識」を持って練習できる権利を手に入れました。
これは間違いなく財産です。今は目に見えず実感のない財産かもしれませんが・・・。

本番では経験したことのないような緊張感に襲われて、指が動きづらくなるかもしれません。
私も、現役時代、こういった事態を想定して、日常の練習では「指ならし」をしないで開始していました。

総合問題を3回練習するとすれば、指ならしをしないで臨む1回目は「本番を想定した練習」とし、指が良く動き緊張感もほぐれてくる2回目・3回目は「うまくなるための練習」と位置づけるのです。

検定や競技会。緊張は、実力以上の結果を求めたり、ギリギリのラインで勝負をしようとする時に生まれてきます。緊張せずにしようとすれば、欲を捨て去るか実力を高めるしかありません。
しかし、実力が上がれば上がったで、またそこから新たな欲が出てきますから、結局緊張を無くすことは不可能ということになります。

欲(希望)と緊張感と進歩は常に一体となって存在しているのでしょうか・・・。

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2012年5月25日(金) 何となく一段落

塾報作り、グランプリ大会の練習問題作成、全大阪オープン大会の準備等々がこの5日間に集中。
バタバタしている間に、まるで時間が解決してくれたかのようにひと区切りがつきました。

この間、家内の生命保険の契約見直しを勧めるために生保レディーが2回来宅。どちらも午前中でした。

初回来宅時、生保レディーさんはノートパソコンに向かう私に『お休みのところ、申し訳ありません」と断りを入れ、新商品の説明を始めました。
生保レディーさんには、平日の昼間から1枚の書類も拡げず、ただノートパソコンを見つめているだけの私が趣味か何かに没頭しているように写ったのでしょう。

2回目の来宅時。初回とまったく変わらないシチュエーションに生保レディーさん、さすがに不思議に思ったのか、「ご主人様のお仕事は?」と尋ねてきました。仕事もせずに家内の保険金を目当てにしている怪しげな男と思われていたかもしれません。

昼間に床屋に行くと決まって尋ねられます。「今日は夜勤ですか?」

学習塾をしていた頃、中学生の生徒から真顔で聞かれたことがあります。「先生の仕事は何ですか?」

結婚直後に住んでいた集合住宅。家内は当時まだ勤めが続いていて早朝に家を出ていました。私は昼下がりにのそのそと玄関の鍵を閉めて出て行くのですが、ある日、いつものように鍵を閉めていると階下にお住まいの奥さまから「トイレの水が止まらないのですが…」と相談を受けました。とりあえず水栓の閉め方を伝えたところ、「もしかして刑事さんですか?」と尋ねられたことがあります。
どこをどう見て刑事になったのか問い返してみれば良かったのですが、あまりに唐突すぎた質問に狼狽した私は、「いえいえ、夜の仕事です」と答えたところ、それから気のせいか避けられるようになりました。

自分としてはこれでも結構まじめに働いているつもりなのですが、世間の平均点には届いていないようです。

そうそう、この前、小学5年になる息子にまで言われました。

「将来はお父さんみたいになりたい。・・・のんきそうだから」

眠っている時間以外、基本的にはいつもそろばん関係のことが頭から離れないのですが、これって趣味の範疇なのでしょうか。

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2012年5月20日(日) 作問ざんまい

今日は久しぶりにほとんどの時間を家で過ごした日曜日でした。

朝から一日中、グランプリ大会の練習問題を作成しています。公式練習会で使用する問題です。

3月中旬から作り始め、ようやくトンネルの出口が見えてきました。
部門別の総合問題と同点決勝問題、部門関係なしの日本一決定戦問題をそれぞれ30回分ずつ作ってきていますが、初めて開かれる大会のため、情報が少なくて手探り状態です。こういった状態では、仮に作った練習問題がさも「正しい」ものと誤解されるおそれがあるため、8割方正しいと思われる問題パターンを多めに作り、残り2割の「違うだろうな」という問題パターンもあえて30回の中にはいくつか入れてあります。

小学生も多数出場するであろう大会ですから、できるだけ本番に近い状態で準備をしたいものだと思っていますが、完全に外れていたら「ごめんなさい」です。

明日からは塾報作り。作問は「慣れ」が大きく幅をきかす作業なので、すこし離れるだけで勘が鈍り時間もミスも増加する懸念がありますが、開塾以来毎月25日発行を続けている塾報が優先です。
読む速さで書くのが理想ですが、その前に思考がまとまっていないので理想が実現したためしがありません。

さて、思考がいつも話し言葉を追い越してしまうのは川口のオヤジ先生。話している最中に次々とアイデアが浮かんできては、一人音声多重状態に陥るのが常なのですが、この先生がプログでご紹介なさっているがんこ寿司風のシールが今教室にたくさんあります。

シールが届いた日に大はしゃぎしていたうちの末娘が今日、街中で本物のがんこ寿司の看板を見つけて「あっ、お父さんだ」と叫んでいました。

本物の存在を知って、さて娘はどう感じたのでしょうか。

グランプリ大会当日。問題をめくって本物を知った時、偽物しか知らない選手たちはどう感じるのでしょうか。

1997年に国民大会が終了し、そろばんグランプリ大会に変わった時、今と同じで情報が少ない中で私は練習問題を作っていました。その問題は大阪府の選手団で使用するだけでなく、全国の皆様にもお送りしていました。
当日、選手として出場していた私は「ヨーイ、ハジメ」の号令で本物をめくった瞬間、みとり暗算の問題幅が違うことに気付き、申し訳ない気持ちと予想が外れた悔しさとで複雑な心境のまま問題に立ち向かったことを昨日のことのように覚えています。

今日問題を作っていて、ふと一瞬だけ「あのときのリベンジをしてみたいな」との思いが頭をよぎりました。

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2012年5月18日(金) 三振 振り逃げ

昨日付けのこの欄に書きました「つけ爪」について、です。

どこに売っているのか見当もつきませんでしたので、コピー用紙を小さく切ってクルクルッと丸め、円すいを作りました。耳鼻科の先生が耳をのぞく時に使うような、まさにあのような大きさ・形のものです。

計り終わって、生徒たちが点数の報告にやってきます。いつもなら、点数を祈るような気持ちで見るのですが、今日は、悪い点数の生徒が来るのを今か今かと待ち構えるような変な気分でパソコンに点数を入力していきました。

生徒Dくん。みとり暗算40点。7題ほど間違えています。点検してみると、すべてが1違いか5違い。紛れもなく「つけ爪対象者」です。
やや太めの親指用と細めの人差し指用をAくんの指先に装着し間違い直しをさせてみました。

するとどうでしょう。

最初と全く同じ答の1違いです。指の動きを見ていると計算方法にミスがあるわけではなく、明らかに像がぼやけているのです。
こういう間違いを是正することを狙って作成したはずのつけ爪ですが、全く効果なし、でした。

次の対象者は、つけ爪作成のきっかけを与えてくれたA子ちゃん。半ば暗示を与えながら装着させるも、またまた効果なし。それどころか、指先の違和感に意識の大半が行ってしまうようで、計算どころの騒ぎではなくなってきました。

確かに、白状すると、試しに私も装着して計算してみましたが非常にやりづらかったのは事実です。

久しぶりに、全力で空振り三振を喫した気分でした。

ところが・・・・・。

つけ爪があまりにやりづらかったのか、DくんもA子ちゃんも、つけ爪を外した途端、急に視界が開けたようにやりやすくなったようで、にわかに正解を連発するようになりました。それが一時的な効果なのか、持続可能な実力になったのかはもう少し検証を続ける必要がありますが、とりあえずは「三振振り逃げ」の気分です。

もし一時的な効果になるのならば、いわゆる指ならしは、つけ爪をつけてやりづらくなる練習をすることになるわけですが、それはそれで結構勇気のいることになりそうです。

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2012年5月17日(木) 暗算検定

一般社団法人大阪珠算協会主催の暗算検定試験が6月初旬に行われます。

現在、検定試験に向けて星の郷教室では暗算の練習がほぼ100%を占めています。
一斉に時間を計り採点。間違い直しの題数や指導の必要箇所の有無は一人ずつ異なるため、全員の答案を見ながら点数をパソコンに入力していっています。

J1練習の時にはみとり暗算が合っていたものの、検定試験を受けるようになって点数がなかなか上がってこない生徒がちらほらといます。
J1を卒業するためにはJ1問題11番から20番までの2桁5口の問題を2題連続暗算でスムーズにこなして正答するのが条件です。しかしながらこれが難しくて、長期間にわたってなかなか合格できない場合は、同じ2桁5口でも、特例としてなるべく易しい問題で計算させる場合があります。

この特例措置で卒業し、乗除の練習に入った生徒が暗算検定を受験するようになると、「みとり暗算の壁」に遭遇する割合が高くなります。一時的に下げたハードルが、公的な試験では下げようがありませんから、やがては壁にあたるのは想定されていることなのですが、かけ暗算・わり暗算に比べて、みとり暗算の得点が目立って低くなりますから、気分も落ち込み、落ち込むことで余計に合わなくなるという負のスパイラルに入り込んでいきます。

J1の時には自分のペースでできていたものが、制限時間を設定されたり、速度が上がってくることで、映像が固まりきらずに次の映像に切り替えようとして間違えてしまう場合もあるようで、生徒も何とか合わそうと、かなり大きな「透明そろばん」を机の上で弾いています。
そんな小学2年生の生徒A子ちゃん。透明そろばんを弾く指は淀みなく動くのですが、答えはまったく違います。1違いや5違いなどの「惜しかったね」という慰めとも励ましともつかない言葉すらかけるのが困難なほど違っています。
そこで出した指示がこれ。「小さなそろばんを確実に弾く」

親指と人差し指の爪を細く長くまっすぐに伸ばして爪先でそろばんを弾くような、あるいは長く伸びた鳥のくちばしが珠を弾くような、そんな感じかもしれません。

思いついたら試してみることを繰り返してきて半世紀近くになりますが、明日、指先につける何かとがったものか、つけ爪をさっそく準備して生徒に渡してみようと思います。

が、ここで一つ問題が…。

どうやって答えを書かせればいいのでしょう。指先につけるとがったもののその先っぽに鉛筆をつければ一石二鳥なのか、それとも机や問題が汚れるだけなのか。

そんなことで苦労する時間をふつうの練習に充てさせれば良いのかもしれませんが、人生何が幸いするか誰にもわかりません。

「こんな面倒なものを着けさせられるくらいなら、しっかりと計算しよう」と生徒が一念発起してあれよあれよという間にグングン正答率が上がる・・・・・・。

そんなところで一件落着というのもまた良し、です。

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2012年5月14日(月) 東松島

昨日の仙台での講習会。午後1時から開始ということで、午前中、東松島市を訪問してきました。
全国珠算教育連盟宮城県支部副支部長の先生方お二人にお世話いただき、車で連れて行っていただきました。

昨年、縁あって、東松島のとある小学校の校長先生から、想像を絶するような地獄絵図の中、少量の水と食料を大勢で分けたことや、教室のカーテンを体に巻き付けて暖を取ったことなどが綴られたお手紙とお写真をいただいたことがあります。その学校の今を知りたくての、東松島行きでした。

仙台市内を抜け、高速道路で一路東松島市へ。道中、震災の影響が残っているようなところは一見するだけではわかりません。そもそも、震災以前の状態を知らない身としては、影響が残っていても、それがそうだとわからないかもしれませんが、他の地域の高速道路との違いはまったく感じられません。

国道を右折するとすぐに目当ての学校がありました。校庭では、地元のサッカー少年団が元気よく練習をしていましたが、そこは昨年いただいた写真では、横転した車があった場所です。
校舎を見ても大きな被害があるようには見えませんでした。

が、一階部分をのぞいてみると、教室の床一面に泥がべったりとついたままで、天井ははがれ落ち、壁材も使い物にならないという状況が目に飛び込んできました。海岸から随分離れているように思えるのですが、そんな場所でも1階部分が完全に水没してしまうほどの津波だったのでしょう。

学校をあとにして海岸方向に車を走らせると、人の手が入っていない田んぼに漁船が一隻取り残されていたり、一階部分が骨組みだけになった住居が散見されるようになりました。アスファルトの道路は泥と小石が覆い隠してしまい、道路と道路以外の場所との区別がつかなくなっています。

行こうと思えば海岸まで行けたのですが、行くのをやめました。

家を失った方々の安否を知るよしもありませんが、どうか津波が来る前に避難完了しておられたであろうことを念じつつ、東松島をあとにしました。
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講習会は地震のことには一切触れずに進めていきました。講師としてお招き頂いた狙いにお応えするべく話を進めていくには、私のようなものが震災のことをとやかく言える立場ではないと当初から決めていたこともありましたが、それよりもなによりも先生方の前向きな空気がそこが東北であるという事実を私の意識から一時的にしろ消してしまうほどのものだったことが大きかったと思います。

私のほうこそ元気と勇気をたくさん注入して頂きました。東北の先生方、どうもありがとうございました。

今日の一題

450÷0.514=871(小数第一位四捨五入)

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2012年5月11日(金) 仙台へ

昨年3月初旬のこと。全国珠算教育連盟宮城県支部から講習会のご依頼がありました。
日程は「翌年の5月13日」。平成24年5月13日、すなわち明後日のことですが、1年以上も前から講習会の日程が決まっているというのは非常に珍しいことです。
うかうかしているとスケジュール帳の空いているところに会議や行事がどんどん詰まっていって、気がつくと融通のつく日や時間が無い、というのが珠算界です。いや、珠算界に限らず、きっと、どの業界でも同じに違いありません。

そこで、一年以上も先のことなら大丈夫だろう、ということで決まったのが明後日の講習会。まさか、正式決定の数日後に大震災が発生するとは思いもしませんでした。
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昨年の5月に入った頃。宮城県支部の講習会ご担当の先生からお電話をいただきました。その際のお言葉が今も耳から離れません。
「こんな状況なのですが、来年の講習会には来て頂けるのでしょうか?」

あまり気負って事を進めるとろくなことが無いのは承知していますが、でも気負わずにいられるか、というのが現在の偽らざる心境です。
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とはいいつつも、たぶん、いつもの感じでいつものようにお話しさせて頂くのだろうなという気がしています。というか、それしかできません。

ありのままを見て頂き、聞いて頂き、感じて頂くこと。そんな日常のありふれた光景が、じつは最もありがたいことだと再認識する仙台訪問になりそうです。

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2012年5月10日(木) グランプリ練習会のご案内

トップページにグランプリ大会の合同練習会に関するご案内とお申し込み書へのリンクを設定致しました。
既述の通り、日本各地から、グランプリ大会に出場しない皆様も参加できる練習会になります。

日程は7月8日、16日、22日の3日間で、1日だけの参加もできます。

日本珠算連盟主催「国民珠算競技大会」。中学1年の4月、珠算七段しか持っていなかった私は運良く大阪代表選手に選ばれ、1か月間、大阪の並み居る強豪先輩方の中で一緒に練習させていただく機会を得ました。
一発勝負の予選大会で、たまたま好成績を残した私が、たまたま成績を落とした十段の先輩を一人押しのけて本大会への切符を手にしたわけです。結果的にそうなったとはいえ、予選を通過した喜びよりも、通過できなかった先輩への申し訳の無さの気持ちが大きくて、何としても練習会で予選以上の成績を取り続けようと臨みました。

毎週日曜日に行われる合同練習会に向けて、月曜日から土曜日までの日常の練習がありました。毎日曜日が、私にとっては本大会よりもプレッシャーのかかる「本番」だったのです。

合同練習会では、十段の先輩方が発する「気迫」と「余裕」に一人翻弄される中、現在の、暗算力が大きく幅をきかせる珠算競技界の風をかなり早い時期に感じることができたものです。

その年の9月の段位認定試験。想像だにしていなかった十段に手が届いたのは、国民大会の予選から決勝にいたる1か月間の合同練習会なしには考えられません。

今年の夏。今度は皆さんにも経験してもらいたくて練習会を企画しました。
万全の準備を整えて皆さんをお迎えしたいと思います。

2012年5月9日(水) 全国幼児珠算教育連盟会長 井上文克先生 ご逝去

全国幼児珠算教育連盟の井上文克会長が昨夜お亡くなりになりました。享年90歳です。
幼珠連は、井上先生と大西信二先生が立ち上げられた団体で、最近では全日本ユース珠算競技大会の主催団体として知られています。

5年前、ユース大会の開催を思いついた時、主催団体ならびに大会の運営主体として真っ先に浮かんだのが幼珠連でした。ユース大会の趣旨にもっとも合致する団体だと思ったからです。
それは、井上先生の先を見通す力と大西先生の行動力を間近で長年にわたって拝見させていただいてきた者の確信にも似た直感でした。

さかのぼること25年。大阪市生野区の小路幼稚園に、私は模範演技に呼んでいただきました。それは園長先生である井上先生との初対面でもありました。場所は幼稚園の隣にある井上先生のお寺の本堂。大勢の子どもたちの前で私は計算をしましたが、幼児や保護者たちがまんじりともせずに観覧していた様子と、幼児たちの姿勢の良さに私が感じた驚きは今でも脳裏にくっきりと残っています。

模範演技が始まるまで、幼稚園でのそろばん授業を見学させていただきました。
幼稚園の先生方がそろばんを指導なさいます。そろばんの先生が指導するのではありません。

暗算とは言わず、「おそらのそろばん」。
ご破算の時にはみんなで声を合わせて「おへそに向かってこんにちは」と言いながらそろばんを傾ける様子。

どれもが新しく、どれもが驚きでした。

教室の壁には漢文が貼られていました。しかも白文です。
教室の前方には電源を入れてもカーソルだけが画面の左上にピコピコと点滅する、まさにブラックボックス時代のパソコンを操作する幼児の姿がありました。
「蟻」「蝶」などの複雑な漢字を易々と読む園児の姿がありました。
フラッシュカードを使った高速の授業展開がありました。

繰り返しますが、すでにこの光景が四半世紀前の小路幼稚園にあったのです。現在、各地の特色のある幼稚園や保育園がマスコミに紹介されたり書物になったりしているその原型が大阪生野の幼稚園にあったのです。

すべて、井上先生の、常識にとらわれない発想と行動力がなせるわざでした。

井上先生はハワイ親善珠算使節団に参加されたことがあります。その折、一日かけて島内の端から端まで公共のバスを乗り継いで回られたのですが、それは御年78歳の時でした。添乗員役の私があまりにも案内をしないことを茶目っ気たっぷりに抗議され、勝手に回ってきてやったと言わんばかりの島内一周だったのしょうが、お仕着せのルートでは最初からご満足いただけるはずもないことは重々承知しておりましたから、最初から計画も何もあったものではありませんでした。
その後、何年にもわたって、私のことを「行きの飛行機に乗るまでだけの添乗係だった」と回想されていましたから、よほどお楽しみいただけたものだったと勝手に思っています。

今年のユース大会では、残念ながら病床に伏せっておられたため開会のご挨拶をいただけませんでしたが、昨年までの開会のご挨拶のお姿を覚えていらっしゃる方々も多いことでしよう。

私のことを「アンタ」と呼んでくれる数少ない先生とのお別れは5月10日、午前11時、小路幼稚園です。

2012年5月8日(火) 大リーグボール養成ギブス

表題を見てピンときたのは、昭和40年頃生まれの方々まででしょうか。これは、マンガ「巨人の星」の主人公・星飛雄馬が魔球(大リーグボール)を投げるために考案された物々しい器具の名前です。
「♪血の汗流せ 涙をふくな ゆけやけ飛雄馬〜」と、演歌調で軍歌調の主題歌で幕を開けるテレビマンガは、幼心に強烈なインパクトを与え、今でも鮮明に覚えています。
当時のマンガは、根性もの一色だったような気がします。鬼のようなコーチのしごきに懸命に耐え、苦しみを乗り越えてようやく大輪の花を咲かせることができたものの、新たな課題難題がすぐさま出てきて、またまた試練に立ち向かうといったものでした。艱難辛苦の果てにようやく小さな幸せを見つけられるといったものも多かったように思います。
時代がそういう時代だったのでしょう。

さて、そろばんを上手に弾くためには手首の前後動と上下動をなるべく少なくすることと、親指と人差し指の動きを小さくすることが肝心です。
私は体験入学時(初日の授業日)に少々大げさに悪い見本を見せて、決して真似をしないようにと言っていますが、その後も折りに触れてこのことを言い続けています。無駄な動きは速度ロスと誤算の多さに直結するからです。

それでもなかなか直りきらない生徒がいます。そんな場合は初歩教材が終わってから入るJI練習(今までに書いたことがありますので詳細は省きます)の時にビデオ撮影して本人に見せます。すると「百聞は一見にしかず」で、一発できれいな手首の動きに戻る生徒も出てきます。

ところが、初歩を卒業して検定試験を受ける頃になると、速度を上げようとして手に力が入りすぎ、またぞろ悪い癖が出てくる場合があります。そんなときに手首に装着する矯正具が下の写真です。

百円ショップで売っているモールに鈴をつけたものを、手首に巻き付けています。大リーグボール養成ギブスに比べると恐ろしく「ぬるい」矯正具ですが、効果は抜群です。副作用もありません。

クリスマスの頃につけると、賑やかになって雰囲気が盛り上がるかもしれませんが、そろばんの上達には賑やかな鈴の音色は御法度です。

今まではJ1練習の生徒にだけ装着していました。それなりに効果を上げていると思っていたのですが、それが間違いだったと今日わかりました。J1練習中の生徒たちは音を出さないために「速度を落とす」という意識が行動を支配していたのです。手首の前後動と上下動を鎮めるのではなく、前後動と上下動はそのままにしてゆっくりと動かすことで音を出さないようしていただけだったのです。音を出さないことがどういう進歩につながっていくかという見通しを伝えきれなかったことや、生徒本人が問題意識を持っていない状態にもかかわらず与えすぎていたのかもしれません。

今日、初めて段位練習生に着けてみたところ、「速度を下げずに鈴の音も出さない」という意志がビンビン伝わってきたことから、それまでのJI練習生への器具装着指導が私の思い込み違い、希望的観測に過ぎなかったとわかったのです。
どんなに些細なこと、些細なものでも、用量と時期を間違っては毒にもなりかねないことを今更ながら改めて知ったのでした。

今日の一題。3915÷135=92

92になるような複雑な計算ができるのなら、ふつうに計算できるでしょう?と思わずつっこみたくなる解答でした。

2012年5月6日(日) グランプリ練習会

4日の生放送。午前3時30分に教室に行ったところ、すでにテレビ局の車が5台教室前に停まっていました。一体、何時から仕事をしている人たちなのでしょうか。
「放送が終わってから寝るのか。それとも起きてから来たのか」という内容の質問を投げかけたところ、「起きてから来ていますよ」という答えがさわやかな笑顔とともに返ってきました。

本番までに6回ほどのリハーサルと微調整がありました。何回もリハーサルを繰り返すうちに、うちの子どもたちから緊張感もとれていき、本番が一番リラックスしてできたようでしたが、そんな子どもたちとは裏腹に、秒単位で区切られている台本通りに進めなければならないスタッフの緊張感はさすがに本番で最高点に達しているようでした。

5日はNHK大阪放送局のイベントで、フラッシュ暗算をやってきました。「子どもを守ろう」というキャンペーンに沿ったイベントでしたが、子どもの「脳を守ろう」という狙いでフラッシュ暗算に白羽の矢が立ったようです。

さてさて、そんなこんなで日々を過ごしている間に、つい先頃この欄でご紹介致しました「オヤジ先生」のブログではうれしい作品が続々とできている様子がアップされ、思わず吹き出してしまいました。ここにうかつなことを書くと、数日後、いや、オヤジ先生の都合によっては数時間後にはなにやら、「ものになっている」、のです。

数年前まで、オヤジ先生はそろばんの情報誌の編集をなさっていました。同時期に私も少しばかり情報誌作りのお手伝いをしていました。
当時、好き放題にいろいろと意見やアイデアを出し合って、一晩眠ると前の晩の単なる雑談が形になって仕上がっているというような、スピーディかつスリリングでサプライズな日々がありましたが、ここ最近、ちょっぴりそんな日々のことを思い出したりしています。

下の項目でグランプリの練習会について書きましたが、広く参加者を募ってのものになることが決定致しました。7月16日と22日の場所は京阪電車「守口市駅」前の守口文化センターで、8日は未定です。
守口文化センターは70名収容できます。新作問題で総合練習・種目別練習・決勝練習を午前10時から午後4時まで行います。
京阪電車「守口市駅」は、京橋から6分程度です。北海道や沖縄からでも伊丹空港からモノレールで1時間以内で到着できます。一応、ご案内しておきます。

2012年5月3日(木) そろばんグランプリ

昨年復活予定だった「そろばんグランプリジャパン」。大震災の余波で、中止を余儀なくされましたが、今年は7月29日、名古屋市で開催されます。
大阪府予選は5月27日に開催されますが、都道府県大会が開催されないところもあるようです。
開催されても、参加者数が少ないところも多々あるようで、現在のところ盛り上がりという面でやや寂しい印象がありますが、折角行われるのですから、やはり大会を教材として活用し、生徒・選手の技術向上につなげていかなければなりません。

数少ない情報を元に先頃から練習問題の作成を始めました。自動で作れれば良いのですが、なかなかそこまでの技術がないものですから、手作問でちまちまと作っています。
問題作りには選手が計算する時間の何倍もの時間を要しますが、誰かある特定の生徒や選手を想定して、いかにして惑わせようか、間違わせようか、慌てさせようかと考えながら作ると、それはそれで結構楽しめます。
でも猛烈にかかる時間はどうしようもありません。

今日も朝からジュニア部門の総合競技かけ算を作りました。遅々として進まず、ですが、先を見ると嫌気がさしますので、今までできた部分に目をやることで、進んできたことの実感を持つようにしています。

イライラし出しそうになる手前で休憩を入れたり、別のことをするのが、長く作問を続けていく上で私には欠かせないリズムなのですが、皆さんはどうでしょうか。

さて、明日はテレビの生放送に出演することになっています。朝の関西ローカル番組ですが、放送車が午前4時に教室にやってきます。というわけで3時30分頃には教室で待っていなければなりません。
今から寝るか、それとも放送が終わってから寝るか、まだ決めていません。

話をグランプリ大会に戻します。

グランプリ大会は各都道府県から推薦された選手と、個人で申し込みをした選手とで競われます。
大阪府は代表選手団を組織して練習会を大会までに3回ほど開催する予定ですが、上にも書きましたように、「グランプリ大会をめざしてうまくなる」ことで大会に参加する意義が一段と高まることから、この練習会には大阪府関係以外の皆さんも参加できるように現在調整中です。
日程は7月8日・16日・22日の午前10時から午後4時、場所や参加料は未定ですが、ご興味がございましたら、ぜひ予定に入れておいてください。

練習会のお申し込みやお問い合わせ方法は、近々このホームページ等でお知らせしていきます。

2012年5月2日(水) 川口発...オヤジの逆襲

昨日ご紹介しました人形の作者は今日の表題「川口発...オヤジの逆襲」というタイトルでブログを書いていらっしゃいます。二日前に星の郷教室に来られ、短時間ではありましたが、ほとんど意味のない会話の中から必死になって意味を探すことに互いの頭がフル回転という、久しぶりに脳みそに汗をかく楽しい時間を過ごさせていただきました。
その折、「何か作るよ」というお申し出が・・・。

私たち珠算指導者が「何か作る」というとたいていは教材のことを指すのですが、こと「オヤジ先生」に限ってはそうではありません。もちろん教材を作らせても質・量ともにピカイチで、問題のタイトルや内容にひとひねりもふたひねりも入れてあるのがふつうなのですが、オヤジ先生にかかると教材どころの騒ぎではなくなるのです。

まるで思考が止まると脳が腐り出すのではないか、と本気でご心配なさっているようなご本人の脳はアイデアの宝庫で、講師としてお話しになっている最中でも次々に浮かんでくるアイデアが口にしている言葉を追い越してしまうこともしばしば。私は慣れていますが、初めて講演を耳にされる方は「音声多重放送」を聞いているような不思議な感覚をお持ちになるかもしれません。

さて、何を作られたのかというと・・・。

もっと時間がかかるものと私は油断していました。よろしければ「川口発...オヤジの逆襲」で検索してみて下さい。5月2日のところに掲載されています。
・・・・・・・・・
ご覧になりましたか?
そろばんの先生にしておくのはモッタイナイ・・・。

基本的に、私、こういったものに目がありません。
今年の正月に沖縄に行った折にもこんなTシャツを買ってしまいました。

・・・・・・
さて、大阪の各地に「がんこ寿司」という和食のチェーン店がありますが、そこの看板には創業者の似顔絵が描かれています。似顔絵を見るだけでそれだと判別できるほどなじみのあるものになっています。全国的には、道頓堀の食い倒れ人形や、かに道楽の動く看板、グリコの電飾のほうが有名かもしれませんが、大阪に限って言えば、がんこ寿司の知名度もなかなかのものです。

それらと比ぶべくもありませんが(作品の完成度を比べているのではありませんよ)、折角お作りいただいた今回の作品を是非どこかで活用できないものかと思案しています。

今秋完成予定の新教室の壁一面という手もなくはありませんが、いかんせん、新教室の向かいが喫茶店だけに気が退けます。

2012年5月1日(火) 監視役

「わかりません」と言って質問に来る生徒の半数以上は、指導者の目前で再度計算してみると、どこがわからなかったの?と指導者から逆に質問を投げかけたくなるほどスラスラと解いていきます。

わからない→質問に行こうかどうしようか考える→質問に行こうと決心する→指導者の目前まで移動する(あるいは手を挙げて質問があることをアピールする)という一連の流れのどこかにリセット効果があるのか、あるいは指導者の目前で多少緊張することで頭の回路が切り替わるのか、または急に思い出すのか…。
色々な要因が絡み合ってのことだと思いますが、とにもかくにも本人も首をかしげてしまうくらい、あっさりと解けてしまうことが少なくありません。

同様に、一人で計算すると間違いだらけの生徒が、指導者の前に座るだけで高得点を出すことがあります。心にわずかばかりの「甘え」がある場合に多いのですが、だからといって毎日毎時間指導者の前に座らせるわけにはいきません。授業の効率が悪くなることもありますが、生徒が甘えを克服していくことにはつながらないからです。

星の郷教室ではそんな生徒の前に監視役として私の人形を置くことがあります。私に見られていると思ってがんばらせるつもりなのですが、人形が人形だけに逆効果になることもしばしばです。

人形は数年前、埼玉県川口市で珠算指導をなさっている先生から、ある祝賀会の席上で贈っていただいたものですが、昨日、その先生が大阪での所用の帰りに来塾されましたのを記念して、アラカルト欄では初めて写真も掲載することにします。

まじめにがんばる生徒にモウシワケナイと思いつつ・・・。

2012年4月27日(金) 待つ

最近入会の小学低学年男子。
親子面接時には落ち着きがなかったものの、一人で練習に参加するようになると別人に。落ち着いて取り組んでいます。

体験日に伺った話では、さんすうが苦手で、読解力も??とのこと。

保護者のご指摘通り、1から9の置き払いは順番でならできるものの、飛ばし飛ばしにさせると途端に雲行きが怪しくなり、指使いまで混乱が出てきます。そこで、初歩の本に入る前段階の準備問題を与えました。
問題を見て、書いてある数字を読み取り、指先に伝えて約束した指を動かすという一連の動作のどこかに何か阻害する要因があるのかして、例えば「1+1」という問題でいきなり「3」を布数したりします。
盤面を指さして「それは、何という数字?」と尋ねると、「1」と答えます。一緒に珠をひとつずつ「1、2」と数えると正しく「3」と答えますが、もう一度させると、今度は人差し指で一珠を上げようとします。

しばらくして原因の一つがわかりました。間違える、というよりも何かしなければならないという意識が強すぎて行動に移してしまうのは隣にお座りのお母さんのプレッシャーが強烈だったからなのです。
「先生のいった通りにしなさい」「落ち着いてやりなさい」「自信を持ってやりなさい」「指が違うでしょ」「問題のすぐ下にそろばんを持っていって…」

落ち着く暇がありません。

心配でたまらない親心に悪気などあるわけがなく、ただひたすらに子どもの成長と安全を願うお気持ちが行動になって表れているのです。誰でも程度の違いはあれ十分にあることです。

子どもたちの健やかな成長を願う気持ちを持つことにおいては同じ立場であっても、関わり方が保護者の皆様とは異なる立場にいる私は、お母さんに「口に出したいことの3分の1だけ話すことにしてみませんか」と提案してみました。そして「大人が感じる時間の進む早さ」と「子どもが感じる時間の進む早さ」の違いについてお母様と雑談しつつ、子どもに「子どもの時間」で問題に取り組んでもらいました。

体験終了時、お母様からいただいたご質問は「できなくて退塾させられることはありませんか」というものでしたが、もちろん退塾させることはありません。やらなくて叱られることはあってもできなくて叱られることはありません。

練習1日目。集中して取り組み、ほぼ課題を完璧にこなしました。

練習2日目。7−5を1と書き、次の7−6で止まっています。おそらく7−5と同じ答えになってしまい、躊躇しているのでしょう。困っていることを目で訴えかけてきますが、こちらはしばらく気付かないふりをしてやり過ごしました。数分後、7−5を再度計算するように指示をしました。するとよどみなく指を動かして間違いに気付き、その後、7−6、7−7へと進んでいきましたが、答ができあがるたびに私のほうをチラチラと見ては確認を求めようとしてきます。
私は視線を合わせないようにしながら、子どもが自分でおそるおそる答を書くのを待ちます。

そして採点に持ってきます。私は黙ってマルをつけ、「100点」と大書して「天才!」とだけ短く言ってから次の問題を指示します。

で、その後、うまく進むかと言えば、世の中そんなに甘くはありません。今度は8−6で詰まります。質問に来ましたが、私は、「ゆっくりと思い出して自分でやってごらん。間違えてもいいから、自分の答を書いて来なさい」と追い返しました。

石橋を叩き続けてきたこれまでから、少しだけ冒険するのは勇気がいることでしょうが、ここは「待つ」ことのできる立場の人間が「我慢して待つべきだ」との判断から、そう指示しました。
子どもがどんな変化を遂げていくか、実は私もとてもワクワクしています。

※この項は、お母様の了解を得て掲載しています。

2012年4月24日(火) 塾報

毎月25日発行の塾報。開塾当初から出し続けています。
予定や成績、教室での出来事などを綴っていますが、書くことがなかなか思いつかないこともしばしばです。
ようやく思いついたとしても、以前に一度書いたということを思い出してしまうと、とたんに筆が鈍ります。

書いた本人と同じ程度で覚えている読み手がいらっしゃるとは考えづらいのですが、それでもどこかで誰かに「同じことを書いている」と思われやしないかとのおそれが払拭できないからです。

でも、あえて同じ話題に触れて情報を伝えなければならないこともあります。
明日発行の号では年に一度は触れる「送迎マナー」について書きました。入会時には必ず送迎ルールを説明してはいますが、それでもたまには塾報で周知しておかないといけません。

短時間とはいえ結構な数の送迎車で授業の入れ替え時は教室前の道路が混雑します。ルールを決めておかないと目茶苦茶になりますので、非常に単純明快なルール「車が生徒を待たない。生徒が車を待つ」を守っていただいています。停車時間は生徒が乗り降りに要する時間だけに限定しています。

ルールの意図を十分に理解して下さり、いや、理解が過ぎてしまって一刻の猶予もご自分に与えようとなさらない保護者の中には、ドアが閉まる前に走り出したり、子どもが完全に降りる前から動き出したり、車の中から子どもを蹴落とさんばかりの勢いで送り出したりと、刑事ドラマのような光景が繰り広げられることがあるかと思えば、「もう少し遅めにお迎えにいらして下さい」という私の言葉にくってかかってくる方もいらっしゃいます。それも子どもの目前で、です。

短気は損気。そんな言葉をかみしめて、私は毎日、すべての入れ替え時に教室前で交通整理をしています。

2012年4月21日(土) 結局、スマホ

1か月ほど前のこの欄で、携帯電話の調子が悪く、買い換えなければならないという話を書きましたが、昨日ようやく機種変更することができました。結局、ほとんど機能は使わないままで終わるであろうスマホになりました。

仕事でもプライベートでもヤフーのフリーメールを使っていますが、メールの添付ファイルを簡単に開けることを確認して機種を決めました。

前の携帯は、こちらの声が小さすぎて相手が聞きづらくなっていました。それがわかっているだけに、少しでも伝わりやすいようにと、電話を口になるべく近づけ、口許と電話を手で覆い、大声で話すという行為が数ヶ月続いていました。

習慣はなかなか直らないものです。

新しくなった電話でも無意識に先の三動作をしてしまうのです。相手はたまったものではないらしく、「頭からできるだけ遠ざけて電話を持っているので頼むから小声で話して欲しい」と懇願されること二度三度。
老眼が進んで文字を離して読む人はよく見かけますが、まるで「耳が老眼?」状態にしてしまっているようで申し訳なく、・・・でも謝る声はもとの大きさのままなので謝意は相手に全く伝わっていないようです。

さて、今日は教室の近くに転居してこられたご兄弟が見学に来ました。兄は1級合格済み、妹は6級程度の練習を1か月ほど前までしていたということで、授業終了後、少し練習してもらいました。
以前通われていた教室できっちりと指導を受けてこられたことがお二人からよく伝わってきましたので、私は指の角度と手首の角度、指先とそろばんとの距離などを微調整するだけで今日の練習を終えましたが、私のスマホとは違い、あっという間に子どもたちは順応できていくのですからたいしたものです。

ユース大会の成績に関しまして…
全体成績は当日ご参加の皆様とご観覧の皆様に配布させていただきました。
改めてご入り用の皆様や、当日会場にお越しにならなかった皆様で必要な方がいらっしゃいましたらメールにてお送りさせていただきますので、私(金本)までご連絡下さい。
アドレスは、kanemoto88@yahoo.co.jpで、メールタイトルを「ユース成績希望」として下さい。

2012年4月19日(木) フィルター

日中の最高気温が22℃程度を超えると、生徒たちの服装には半袖が目立ってきます。暑がりや気の早い生徒はノースリーブ姿で現れ、夏日・猛暑日になるとどうするのだと、こちらも気の早い心配をするようになってきます。

昨日の日中、体感的には25℃ほどはあったでしょうか。

教室を開けた時点では、南向きについている窓はすべてシャッターが下ろされた状態ですから、真夏であっても結構ひんやりとしています。それが午後4時をまわり、賑やかになってくるとあっという間に蒸し風呂状態になります。いくら冷やしていても生徒が入るとクーラーはあまり効かなくなるようですが、せめて教室に足を踏み入れた瞬間だけでも涼しく感じられればと生徒が入室する1時間ほど前から教室を冷やします。

さすがに昨日の時点ではまだクーラーのスイッチは入れなかったものの、そう遠くない時期に働き始めてもらわなければならないクーラーのフィルターを教室前で洗っていました。
そこに、同じ団体に所属されている、ご自宅が星の郷教室の近くにあるそろばんの先生が通りかかられました。
「あら。先生はそんなこと(フィルター掃除のこと)もなさるのですか? 授業がない時は、ずっとパソコンの前に座っていらっしゃると思っていました」と驚かれたのですが、授業前は、フィルターの掃除どころか、教室前の道路に頻繁にある犬のフンの片付けやら電球の点検、問題の準備、各地の先生方に発送する教材の準備、落書きの点検、教室内外の掃除などなど、問題作り以外にすることがいっぱいあります。
星の郷教室では、以上挙げたようなことはすべてその日最初に教室を開けた者の仕事、という決まりなのですが、毎日最初に教室を開けるのが私ですから、当然私がするのです。規則を決めたのが私なのですから仕方がありません。

でも、フィルターのホコリを掃除機で吸い取ったり、水で吹き飛ばしたりするのは気持ちがいいものです。ちょっとしたストレス解消にもってこいです。なによりも、労働の成果が目に見えるのですから、爽快です。

こんな一石五鳥ほどの楽しみを他人に譲るつもりはありません。

が、たまに誰かが盗んでいっても文句は決して言わないのですが…。

さて、かけ算・わり算において、たし場所や引き場所をよく間違えてしまう生徒に、「ゆっくりと場所を考えてたしてごらん(引いてごらん)」と指導することがありますが、時と場合によっては、ゆっくりすることがかえって逆効果となり、間違いを誘引することがあります。そんな時、「指を止めずに一気に動かそう」と、半ば強引に背中を押してあげることで、詰まっていたものがきれいに流れることがあります。石橋を叩き割っている生徒に石橋を叩く時間を与えない指導です。
みとり暗算でも、ゆっくりこわごわと指を動かしては像がぶれている生徒に、指が止まらないように指導者が問題を速く読み上げて、像がぶれる隙を与えないことで効果を発揮する場合があります。

押してもダメなら引いてみたり、引いても無駄なら停まってみたり、停まってダメなら押してみたりと、生徒の変化を注視しながら過保護にならない程度で寄り添って指導する「指導フィルター」が目詰まりをおこさないように、私たちは日々点検をしなければなりませんね。

2012年4月18日(水) NHKラジオ

昨日、NHK島根放送局のアナウンサーさんが教室にお見えになりました。
平日の午後0時30分からNHKラジオ第一放送で流れている番組では、5月末頃、島根県が担当なさいます。
奥出雲からの放送は「そろばん」を中心テーマに据え、色々な角度からそろばん業界の現状や課題、展望について番組を展開されるようです。その取材の一環として来塾されたものでした。

取材は約2時間。そろばん教育の歴史や現代社会における珠算教育の役割、期待されている価値など、そろばんそのもののことから広く社会教育・家庭教育・子育てに関することまで、あっという間に時間が経ちました。
どんな放送になるのか楽しみですが、あれだけ多岐にわたった雑談をアナウンサー氏がどのように料理し、番組を作っていかれるのか、そちらにも私は興味があります。

こどもの日前後にNHK大阪でイベントがあります。そこでフラッシュ暗算を会場にいらっしゃる親子の皆様と楽しもうという企画が舞い込んできました。イベントのあと、社会学者や教育学者、タレントの皆さんと子育てに関するトークショーも企画されているようです。具体的な企画が定まり、予定が合えばご協力することになりますが、さてこれもどうなるでしょうか。

よみうりテレビの朝の番組でフラッシュ暗算を放送するという企画もあります。その前取材で、先日のユース大会にもスタッフが来られ、カメラをまわしていらっしゃいました。

マスコミではどうしても珠算式暗算という「計算力」にスポットライトが当てられがちなのですが、計算力を身につけるために努力を重ねてくる道のりで得られるさまざまな経験と能力にも同等の関心が得られるよう、いつもディレクターと議論を重ねます。
授業をご覧になると、最近始めたばかりの子どもたちが正座したまま集中して取り組む様子から私が話している内容をご理解いただけるのですが、それが他のスタッフやプロデューサーにまで同じ濃度で伝わるかというと、ここがなかなか難しいところです。
「特別な能力を持つ人間たちの特殊な分野」という形で放送されることだけにはならないよう、いつも腐心しているのですが、こちらの意図よりも送り手の意図が優先されるのが世の常で、悩むところです。

2012年4月15日(日) 全日本ユース大会

2012年度全日本ユース珠算選手権大会が無事終了致しました。
すべての珠算教育関係者、ならびに選手の皆様、ご家庭の皆様に感謝申し上げます。

朝8時からの会場設営に始まって、夕方5時過ぎの片付け終了まで9時間という長丁場でしたが、多くの皆様方の献身的なご協力により大会を運営することができました。

細かな反省点や改善点を挙げていけばたくさん出てきますが、少しずつ整理をしてよりよい大会にしていきたいと思います。

反省会終了後、夜9時頃帰宅し答案の点検をしていましたところ、「ん?」という間違いを発見しましたので記しておきます。

種目別決勝のわり算1番。

727,142,790÷36,795という問題で正解が19,762のところ、19,764という答を書いている選手が10名中4名いました。
決勝に残るには、かなり厳しい準決勝を通過しなければなりませんから、決勝進出の選手ならば、ふつうに計算すれば100%正答する問題です。それが、あの独特の緊張感の中で速度を要求される戦いになると間違えてしまうわけですが、誤算原因はおそらく省略のしすぎによるものでしょう。
例えば次のようなパターンが考えられます。
72714÷36795と考えて、1を立商し減じます。次に9を立商し9×5=45を40だけ減じます。この時点で盤面は2804。7を立商し7×7=49まで減じ6を立商して6×7まで減じて最終商を4と推定します。

除数の末位が5の場合は、省略しすぎると往々にしてこういった誤算が生じます。時間と気持ちに余裕がある時は、「ひとつ先まで」引くことができるのですが、急ぐとなかなかそうはいきません。

あのレベルの選手たちが極限の状態で行うからこそ表れてくる間違いですが、全力で挑んでいった選手たちの心情までが読み取れるようでしたので、ここに紹介させていただきました。

2012年4月13日(金) 頭を冷やして

実は、昨日、このアラカルト欄に文章を書きました。ある保護者のとった行動がどうにも許せなくて、記録にとどめておきたかったのです。

許せない行動とは、私や教室に対するものではなくて、生徒に対するものでした。私はたまたまそれを目にしてしまったのです。
文章にすれば当該保護者は自分のことだとすぐにわかる内容です。他人には全くわかりませんが、本人は間違いなく気づきます。私はそれを書くことで生徒の退塾につながっても一向に構わないと思いました。そして昨日の深夜に書き上げました。

書いた文章はアップする前に必ず読み返します。誤字脱字、意味の不足などをできるだけ防ぐために読み返すのですが、眠くなったり目が見えにくくなってきたりして校正が校正にならないこともよくあります。そんなとき、誤字に気付いたある先生はいつも即座にメールでご指摘下さいますので助かっているのですが、さて、昨日書き終えて文章を読み返した時、このままアップするのはどうか、というちょっとしたためらいが心のどこかに生じてしまいました。

退塾を気にしてではありません。この文章をお読みになった大多数の方は、おそらく私の味方をして下さるという、思い上がりかもしれませんが、そんな気がするのですが、ごく少数の方が、もし何か失敗をしてしまったらここに書かれるのではないか、というお気持ちを抱くのではないかと思ったからです。
たぶん、昨日書きました文章をゆっくりと読んで下さいましたらそんなご心配は無用だとわかっていただける内容なのですが、言葉を換えれば「ゆっくりと読まなければ真意がきっちりと伝わる文章ではない」ということに遅まきながら気づいたのです。

「明日の朝起きて、まず最初にこの保護者のことが頭に浮かんできたら、再度文章を読み返してからアップしよう」と心に決めて眠りましたら、すっかり忘れたまま寝起きを迎えましたから、結果的にはお蔵入りさせて良かったのかもしれません。

でもこうして書いているうちに、またもやムクムクと書きたい衝動が芽生えてきました。夜中に文章を書くというのは、やはり避けたほうが無難なのかもしれません。

2012年4月11日(水) ユース大会のお知らせ

いよいよ今度の日曜日に迫ってきましたユース大会。今は、委員名簿の確認作業をしています。

さて、要項の変更点をお知らせ致します。

従来、ベスト10まで渡しておりましたトロフィーを、今年はベスト20までに倍増致します。そのため、要項では「11位以下は同点同位」とありますが、「2位以下は高点上位。同点の場合は20位以内は決勝を行い、21位以下は同点同位」とさせていただきます。
レベルアップが著しいことから、枠を拡げさせていただきました。

種目別最優秀を新設します。各種目とも1位3ポイント、2位2ポイント、3位1ポイントを与え、最高ポイント獲得者に賞品と賞状を贈呈します。同ポイントの場合は高点上位とし、なお同点の場合は別途決勝方法を考えます。

以上です。

選手・引率の皆様・ご観覧の皆様、すべての皆様に上履きが必要ですので、忘れずにお持ち下さい。

2012年4月9日(月) 四半世紀

昨日は箕面珠算連盟の第26回優良生徒表彰式典でした。
縁あって、表彰式に関わりを持たせていただくようになって25年。今回で四半世紀を迎えました。

私の役目は計算を見ていただくこと。大きな模造紙に書かれた問題を解いていくのですが、表彰を受けられる生徒の皆さんや保護者の皆さんの前で計算するのは、なかなか慣れるものではありません。何年経っても、何回経験しても、毎回が新しく、毎回が刺激となります。

ここ数年、急激に目の老化現象が進んできて結構大変なのですが、昨日は解答を書く用紙と問題が離れていて、いかんともしがたいような状況になってしまいました。
そこで急遽、問題用紙の前に立って答を書かずに答を口に出して言うことにしたのですが、目は衰えても口は衰えないことがよくわかりました。

年輪を増やしていくのは、色々なものが近くになったり遠くになったりしていくことです。近くなる代表はオシッコ、遠くなっていく代表は耳でしょうか。

25年前には、隣の建物からでも問題が見えたような気になっていたものですが、今や遠い昔の出来事のようです。

昨日は計算に費やした時間はわずか5分程度でした。
表彰式典では珍しく生徒の皆さんの前に机がありましたから、係の先生にお願いして鉛筆と紙を人数分用意していただき、かけ暗算の桁幅を拡げる練習を皆さんにしてもらうことに残りの時間の大半を使いました。
あとは、世間話です。『待つ』ことの大切さについて、いくつか事例を挙げて話させていただきました。

毎年のことながら、細かな打ち合わせなど一切なしで任せていただけるのは、やりやすい反面、責任も重大です。気負わず、手を抜かず、その時に感じたことを誠心誠意話させていただいているつもりですが、表彰式典の雰囲気を壊すことだけはしてはいけないと頭の片隅において話し始めるものの、話しているあいだに頭の片隅がどこだったか見失うこともしばしばです。

保護者の皆様よりうんと若かった時期からおつきあいが始まり、同世代となる時期を経て、最近はちょっぴり年上になりました。しかしながら、時の流れに沿って年齢相応の話になっているかというと全くそんなことはなく、実態はそのときどきの私の立ち位置による内容になっています。
まるでこのアラカルトのようです。

2012年4月8日(日) どっちの責任?

大型スーパーの駐車場での出来事です。

車を停めて店に入るために片側一車線の駐車場内道路を渡らなければなりません。
私がその道路にさしかかった頃、店内から小学3〜4年生の男の子がひとり走り出てきて、左右を見ることも立ち止まることもなく道路を急ぎ足で横切り、私がいる通路の一本右に入っていきました。

姿が見えなくなって数秒後、怒声が聞こえてきました。「車が来ていたらどうなるのっ!!」

車の窓を開けて子どもを叱りつけているのは保護者らしき人物です。

横切る瞬間を見た他人の私でさえ車が来ないのを一瞬祈ったぐらいですから、保護者にとってはたまったものではなかったでしょう。

でも、これ、悪いのは子どもだけでしょうか。
危険察知能力も視野も発展途上の子どもが自分の乗る自動車を見つけました。車には保護者が乗ったまま、子どもが来るのを待っています。
どんな状況であっても、車が左右から来るかもしれないという注意力は小学生ならば持っていなければなりませんが、保護者の乗る車を見て一目散に駆け寄りたくなるのも小学生までの子どもなら十分あり得ます。

今日の怒声が子ども相手だけでなく、保護者自身にも向けられたものならば今後の危険回避につながるのにと、淡い願いを持ちました。

星の郷教室でも同様のことがときどき起こります。道路向かいに車を停め、運転席から生徒を手招きしていらっしゃるのですが、練習が終わって開放感いっぱいの生徒は周囲に一切目を向けずに駆け寄ろうとします。その瞬間、私は叫びます。「信号を渡りなさい」
大声を出しますが、それは生徒と保護者双方に向けた注意であることと、他の生徒にも同時に注意喚起をするためです。
これで今まで5名ほどの命を救っています。

2012年4月6日(金) プライド

春休み明けから、新入生の体験学習や申し込みが相次いでいます。
今年の特徴は、新小学一年生が多いことです。例年、年長児が小学校入学を控えて1月頃から入会する例が多いのですが、今年は1年生になってからの入会が目立ちます。
こちらとしては、相手はまだまだ一年生になりたて、ピカピカの一年生という感覚ですから、「新一年生だね」「今度一年生になるんだね」という呼びかけをしてしまうのですが、相手は毅然としてきっぱりと「もう一年生です」と応えます。
待ちに待った小学校に入学し、身分も気分もすっかり一年生になった子どもを前に、反省しきりの私でした。

さて昨日の練習。1〜3級程度の練習をしている生徒たちに指示したことは、「間違える瞬間を自覚しよう」というものでした。計算している自分を背後霊?守護霊?のように後ろから見る自分を意識して、今まさに間違えた!という瞬間を見逃さないようにしようというものでした。
落とし穴にはまってしまう直前に危険を察知しようというものです。

もちろん、そんなことができれば最初から間違わずに済むわけですから、これは無茶な指示に違いありません。

ですからこれは『間違わずに計算しよう』というアドバイスとも指示とも言えないような気休めを単に言い換えただけのものなのですが、こんないい加減な言葉がけでも、何かのタイミングで生徒にヒットする場合もありますから、下手な鉄砲ではないですが、数を打たなければなりません。

なぜ間違えたのか、なぜ名前を呼ばれるまで質問に出てこられなかったのか、なぜ家で鉛筆を削ってこなかったのか、なぜ教室に来るなりトイレに行ったのか、・・・・などなどをボイスレコーダーに向かって生徒に話させることがあります。行動を言葉にすることによって、その行動の問題点を認識させるのですが、改めてレコーダーに話すとなると、子どもたちは妙に神妙な顔つき、よそよそしい言葉遣いになっておもしろいものです。
二度とこんな目にあいたくないと、以降注意する生徒もいれば、ボイスレコーダーの前で話すことに興味が移ってしまって逆効果の生徒もいますが、私がボイスレコーダーを手にするだけで謝って逃げ出す生徒もいるくらいですから、ほどほどの抑止力はあるのでしょう。

2012年4月4日(水) 爆弾低気圧

星の郷教室では、気象警報発令中は、いかなる警報でも自宅待機としていますが、これは台風による警報のみを念頭においての措置でした。それがまさかこの時期に休みになるとは思いもしませんでした。
「爆弾低気圧」。最も長い間見続けてきている番組に違いない天気予報でも今まで一度も聞いたことのない低気圧の仕業で昨日は臨時休講を余儀なくされました。

当教室がある東部大阪地域に暴風警報が発令されたのが午後4時前。私は保護者からの電話による問い合わせで知りました。
それからは通常授業の入れ替え時間の前後20分ほどの間、教室前で立ち、普段通りに通ってくる生徒やお送りの保護者の皆様に事情を話して帰宅してもらいましたが、強風吹きすさぶ中、飛ぶ鳥が風に押されて地面に押し戻されるのを初めて見ました。
帰宅途中には、交差点の手前に掲げられている大きな行き先表示板が風で飛ばされているのも見ました。消防車数台が復旧作業を急いでいましたが、はしご車のはしごが風で揺れていましたから、相当な強風だったと思われます。あんな看板がもし歩行者の頭にでも当たっていたらと思うとゾッとします。

警報が発令されても、今までは本当に警戒する必要があるかといえば、幸いにしてそこまでひどい状況に追い込まれたことがない地域に教室はあります。ですから、警報が出ているとはいえ、通常とあまり違わない状況なのに教室を閉めるなんて、という思いが頭をよぎりながら今まで臨時休講にしていましたが、飛ぶはずの鳥が飛べなかったり飛ばないはずの看板が飛ばされたり、ゴミ箱や三角コーンが不規則な動きで道路を徘徊するのを見ると、やはり警報発令時の休講措置は今後も続けていくしかないと確認した一日となりました。

皆さんの地域では、どうだったのでしょうか。

2012年4月3日(火) ご無沙汰致しました

そろばんの春休み期間中、自宅を留守にしておりました。休暇中、アラカルトを更新するため、パソコンを持ち歩いていたのですが、行く先々でネットにつながったりつながらなかったりを繰り返すうちに、何かの設定が変更されたのかして通信不能状態に陥っておりました。
本日ようやく復旧したのですが、どうやって復旧したのかわかっていません。わからないまま出来てしまっても知識として蓄積されず、いい加減な経験だけが残ってしまって良くないことは生徒たちに日々言っていることですが、まさにその状態に自分がはまっています。
ずいぶん昔、どこかに頼まれて書いた文章で「自分のことは棚に上げたまま他人にとやかく言えるようになると、もう十分立派な大人である」と半ば自嘲気味に揶揄したことがありますが、いつの頃からかその大人になってしまいました。

さて昨日の授業でも「大人の対応」をしました。

初歩教材PERFECT(星の郷教室作成・サンライズ誌発行)の4冊目が終了し、J1での弾き込みと暗算力養成の基礎をクリアすると、乗除習得に特化した『瞬達』(星の郷教室作成・サンライズ誌発行)に入ります。瞬達は指導内容と練習内容をPERFECTの5冊目以降から精選し、さらに小数の習得を付け加えた問題集で、乗除練習開始後、早い生徒で3か月、平均6か月ほどで日本商工会議所3級を受験していきます。「習うより慣れよう」「回数をこなして体にしみつけよう」というのがPERFECTなら、「慣れるより習おう」「覚えてから進もう」というのが瞬達です。
少々間違えても問題量が豊富なPERFECTなら理解が困難な生徒でもそのうちにできるようになっていきますが、問題量を絞り込んだ瞬達ではPERFECTを使った指導法とは少々違った方法で対応していきます。

いわゆる『九立商・還元』の習得のために瞬達に掲載しているのは次のわずか3題です。
2106÷27
1139÷17
1008÷18

小学1年生の生徒。九九をなかなか覚えられずに長い間J1練習をしていました。そのため、指は速くなり、暗算力には相当なものがありますが、いかんせん、新出事項が出てくると急停車してしまいます。
この生徒が上述の問題に取りかかりました。
1題目の2106÷27を指導します。星の郷教室では還元は指導しませんので、生徒は確商を考えることとなります。
生徒は長い時間をかけて78の答にたどり着きますが、その場では答を記入させず、自席に戻してから再度『思い出しながら』計算して答を書かせます。答が書ければ1139÷17も自席で計算して、答を書いてから採点に持ってくるように言い、できなければ再指導を行います。再指導で見る問題はあくまでも最初の2106÷27です。覚えていることを口に出させたり、口から出てこなければ再度同じ口調で指導を行います。
とにかくこれを何回も何回も繰り返します。2106÷27のやり方を覚えてから、同じことを次の問題で繰り返してもらいます。1139÷17を質問に来たからといって、1139÷17を指導してしまうと、十中八九、次の1008÷18も質問にやってきます。すると、自分自身の力で解決する機会はゼロになってしまうのです。

この指導方法で気をつけなければならないのは、何度質問に来ても同じ口調を守ること、質問に来ることを厭わせないようにすること、質問に来るまでにかかる時間が長くなる傾向が出てきた時を見逃さないことの三点です。

昨日の生徒は4回目の質問で知識がストンと落ちる瞬間があったようで、2題目3題目をスラスラと自分で解いていきました。今までも何度となくこんな瞬間を経験してきたこの生徒は、質問に行っても何も教えてもらえず自力で解くように追い返されることを繰り返していますが、そのうちにトンネルの出口の光が見えてくることを知っています。

新学期。良い意味での緊張感と真剣勝負の場がまたまた始まりました。

2012年3月25日(日) のどかな日本

昨日の午後から福井県の越前海岸の温泉に親族9名で一泊二日の小旅行に行ってきました。
小さな温泉町の小さな旅館ですが、その温泉町の中では最大規模で、5階建て、部屋数は全部で20ほどでしょうか。

割り当てられた部屋は7畳の広さで我が5人家族には十分です。別の大きな部屋で食事をし、話し、自室は寝るためだけですから布団さえ敷ければいいのです。

でも一つ問題がありました。鍵がないのです。
部屋の鍵を受け取ったのですが、それには金庫の鍵だけが付いていて、部屋の鍵が見当たりません。
食事の準備をしている給仕さんに尋ねたところ、以前来たお客さんが鍵を持って帰ったしまったままだということを、何かそれで問題でもあるのですか、という表情で逆に尋ねられました。

「中からは締まりますので大丈夫ですよ」と言われましたが、外から締まらなければ旅館のどこに行くにも荷物を持ち歩かなければなりません。大きな荷物を持って階段を何回上り下りしたことでしょうか。せまい階段を荷物を抱えて横向きに歩きながら思い知らされました。・・・カニの呪い・・・。

鍵があるのが当たり前だと思っている常識と、無くても何も問題がないという常識。
狭い日本ですが、常識にも色々あることをまたまた教えていただきました。

さて、今日の一題。

25年ほど前、私自身が全日本通信大会の除算で書いた誤答です。

7493760÷960=7681

2012年3月23日(金) 春休み

来週3月26日から1週間、教室は春休みです。そのため塾報を通常より早めに発行しました。トップページよりご覧いただけます。

学校が春休みに入ったため、ここ二日間、教室の出席者がいつもよりも多くなっています。もともと出席者の多い土曜日、明日は果たしてどうなるのでしょうか。今から、期待半分、恐怖半分です。

明日の天気予報は、雨。土曜日、雨となると、日頃お迎えにいらっしゃらない保護者の方の車での送迎が多くなります。教室前で、ハザードランプを点けての生徒待ちは禁止していますが、規則をよくご存じない方もいらっしゃいますので、規則の説明をするために窓を開けて頂きますが、「どうも済みません」と気持ちよく車を移動なさる保護者が半数、憮然と無言で立ち去る保護者も半数といったところでしょうか。わずか数分お迎えを遅らせて頂くだけで、誰も嫌な思いをしなくて済むのですが……。
お迎えに来る方は、わずかなことなのに、とお考えなのでしょうが、教室近隣の皆様にとりましては、いつものこと、なのです。
数ヶ月おきに塾報で送迎ルールをお知らせしていますが、書き続けるのも嫌なものです。でも、対処をし続けておかないと近隣の皆様に申し訳が立ちません。
何よりもそろばん教室は規則正しく珠を動かすことを訓練する場です。生徒だけに規則を守らせ、保護者の皆様に対して何も言わないのは、生徒に対しても申し訳が立ちません。

明日も、私は「にわか月光仮面のおじさん」になります。

さて、突然新コーナーを始めることにしました。題して、「今日の一題」。
不定期ですが、これは、という間違いに出くわした時にご紹介していきます。

1桁のわり算を練習中の低学年生の誤答です。

3710÷5=730

2012年3月22日(木) つながったかな

3月13日に書きました「うまくなる予定」に出てきた生徒。実は「うまくなる予定」の候補に挙がる生徒は何人かいますが、そのうちの一人の話です。

昨日の練習で10題中4つのミス。間違え直しを見守りました。

1に4を足す時、1を払って10を入れています。
説明はせずに、もう一度させます。

今度は、1を払いかけ、指先がとまりました。危険を察知する意識が働いたようです。

今度は1321−345。40を引く時に100を2回引いてしまう間違いが出てきました。
今まで何百題も練習してきているパターンです。大げさではありません。これを間違えてしまうために、何回復習のために本を戻したことか。

説明はせずに、もう一度させました。そして、今間違えたことを再現させ、なぜそうしてしまったかをゆっくりと話させました。

いよいよ復習のための本が終わり、J1を使ってのテストです。時間は計りますが、競争相手はいません。

1回目。採点に持ってきました。
1問目、正解。2問目、正解。3問目、正解・・・・22問目、100−1のパターンもクリア。祈るような気持ちで採点しました。なんと30問題中、1失点です。過去最高点というおまけ付きです。

このまま終わろうかとも思いましたが、時間があったため、こわごわと2回目をさせたところ、今度は満点です。

何かがつながったのでしょうか。妹が基礎の本を終了し、昨日からJ1に加わったことが刺激を与えたのでしょうか。何がこの生徒にきっかけを与えたかはわかりませんが、「うまくなる予定」から「うまくなった」に変わる瞬間に立ち会えたことがうれしくて、塾報を書く手を休めてアラカルトに向かいました。

2012年3月19日(月) 全珠連検定&結婚式

全国珠算教育連盟主催の全日本珠算選手権大会(例年8月8日開催)に出場するには、同連盟主催の段位認定試験を受験し、珠算・暗算ともに段位を取得しておく必要があります。その上でエントリー申請をします。会場の定員によっては足切り段位が設けられて書類選考の段階で参加できない場合もあるようです。

もう一つの参加方法としては、支部代表として選出されて出場する場合があります。

今年の全日本大会に出場したいという生徒3名が、昨日全珠連検定を受験しました。一人はずいぶん前に受験したことがありますが、二人は暗算検定が数年ぶり2回目、珠算検定は初受験です。
検定に向けて各地の先生方から問題を提供して頂き練習をこなしてきましたが、初めて目にする種目の「開法」(累乗根を求める計算)の習得にはかなり時間を要しました。
「計算方法を覚え、自力で解けるようになるまで」と「無意識に指が動いて計算するようになるまで」の二つに時期を分けるとすれば、昨日までの段階では3名とも二つのちょうど中間くらいのレベルではなかったかと思います。ただ、四則計算では「無意識に指が動く」段階のどこかのレベルにいるであろう計算力が下支えして、制限時間内で二人はギリギリ全問計算し、一人はギクシャクしながらも練習通りの題数を計算したとのことでした。

日頃取り組んだことのない種目の練習をここ数日続けてきましたが、「練習開始時、0点から始まる」という体験は、珠算学習を長く続ければ続けるほどなかなかできません。そういった意味からも3名には貴重な期間となりました。問題をご提供頂いた先生方、どうもありがとうございました。

午前の検定終了後、親族の結婚披露宴が大阪梅田のホテルで開かれ、出席してきました。新郎新婦とも、年齢も社会的地位も十分に落ち着いていて、安心安全な披露宴でした。
新郎のリクエストで、私は福山雅治さんの「家族になろうよ」を歌いました。しらふだと恥ずかしくてとてもとても…、フラッシュ暗算をしながらだとかろうじて歌える私が、何と長女のピアノ伴奏に合わせて歌うというおぞましい余興をのぞき、主賓のご挨拶から友人の皆様のコメント、ご両人の挨拶まで、「感謝」という言葉で通底しているように感じました。

人に生かされながら、同時に人を生かす。

朝の検定から午後の披露宴まで、周囲の皆様あってのことだと深くしみじみと感じ入った一日でした。

2012年3月17日(土) 留意すべきこと

「はーい。皆さん、プリントをもらいましたか。まだの人は手を挙げて下さい。あっ、一人手が挙がっていますね。誰か間違えて2枚持っている人はいませんか? あら、○○ちゃん。また今日も2枚も取ってしまったのね。ちゃんとしないと、ほら、みんなを待たせることになってしまうでしょ。これこれ、まだ表を向けて問題を見てはいけませんよ。一斉に、先生がかけ声をかけてから始めなきゃだめですよ。それからね、鉛筆を握ったまま待っていてはいけません。鉛筆は『ヨーイ』の後に持つのです。机の上に鉛筆を出しておいて、別の鉛筆を隠して持っている△△くん、ばれていますよ。あっ、言い忘れていました。□□さん、検定試験の申込書がまだ出ていませんよ。えっ、無くしちゃった? あなた、無くしたのってこれで5回目ですよ。無くしたってすぐにもう一度もらえば良いなんて思っているからすぐに無くしてしまうのです。ものは大切に扱いなさい。だいたい最近の子はものを粗末に扱いすぎなのです。あら、あなた、粗末っていう言葉の意味を教えて下さいだって! 粗末の意味も知らないで、※□■○△◎☆※・・・、(以下略)」

指導者にありがちな指示の失敗を書いてみました。典型的な「怒りの導火線」「怒りの連鎖反応」状態です。

一つずつの指示が長い。
全体に対する注意と個人に対する注意が関連性がないまま混ざっている。
指示の追加がある。
「最近の子は…」、指示の対象が不確か。
指示内容が多岐にわたりすぎ。
指示の出口が見えない。


マイクを通して全体に伝えるべき指示と、マイクを通さずに個別に与える指示の区別がないパターン。
メリハリがなく、情報の重要性の区別が伝わらないパターン。(文字情報でいうところの『見出し』やフォントの使い分け)

マイクを持つ人が陥りがちな失敗パターンです。

日常的に仕事で向き合うのは子どもたち。面と向かって苦情を言われることが少ない先生という職業は、常に自分自身を客観視する意識を持ち続けなければなりません。自戒を込めて、書き留めておこうと思います。

2012年3月15日(木) 看板に偽りあり

本日、ユース大会の正式なお申し込み書が出そろいました。ご注文頂きました練習問題を本日発送いたしましたので、一両日中にお届けできるものと思います。
また、名簿の原稿は明日、メール便にて発送いたします。間違いがございましたら速やかにお知らせ下さいますようお願いいたします。

夜、授業が終わって近くの大型スーパーによく出向きます。電気屋さんを回って新しいパソコンを見物したり、書店をウロウロしたりして、一日のクールダウン的な時間になっていますが、翌日の食材を買ったり家財道具を求めたりすることもよくあります。

今日は、化粧パフを買いました。もちろん、いつぞやこの欄に書きました「ゴリラのおっさん」には不必要なものですが、家人の買い忘れのフォローです。

「3割引で220円」という値札につられて、いくつか別のものも一緒に買い物カゴに入れてレジへ。合計金額が二千数百円ですと言われ、「高いな」と一瞬思ったものの、とりあえず支払いを済ませました。

レシートを見ると、化粧パフが440円となっています。

再度パフ売り場へ行ってみると値札は、やはり、220円。ここはゴリラのおっさんの出番でしょう。

店員さんを引き連れて三度目の売り場訪問です。
レシートには440円の印字、売り場には220円の表示。どちらが正しいのか、さて、詰問しようかという矢先、出鼻をくじかれました。

店員さんは、ニコリともせず、謝ろうともせず、金額表示の札を左に20pほどずらしました。ずれた値札の上には、化粧パフが1箱。私が買い求めたのは、2箱パックになったもので、「別の試供品も入ってお買い得」だと説明までされました。

透明の袋で包まれた2箱パックと、1箱のものが2つ積まれたものとが隣同士に並んでいて、それが別のものだとこの悪い目でどうして判断できるのでしょう。
いい年をした男が夜の10時過ぎに長居もしたくない売り場で、どうやって見分けろというのでしょう。
値段表記には1箱とも2箱とも書いていなくて、小さな字で「120枚」という表記しかなく、化粧パフのなんたるかもまともに知らない人間が間違えて一体何が悪いというのでしょう。



店員に抗議をしようにも商品名の「パフ」では力が入らず・・・。

看板と中身が違うのは何も今に始まったことではありません。故事成語にもこのことを表す言葉がいくつかあります。
看板に「但馬肉」。よーく見ると、小さく「し」が書いてあって「但し馬肉」。昔、読んだ何かの本に書いてありました。

そろばん学習で身につくさまざまな効用。看板に偽りありと言われることのないように、看板を磨くのではなく、中身を磨かなくてはなりません。
パフの騒動からアラカルトのネタに無理矢理結びつけることができないものかと考えあぐねている内に、長々と書いてきてしまいました。

そういえば「パフ」って、顔を磨くものでしたっけ?


※先日の西日本大会。星の郷教室関係の成績をアップしました。

2012年3月13日(火) うまくなる予定

加減算の初歩が終わっても、なかなか間違いが減らない生徒がいます。

原因は多岐にわたります。覚え間違い、強い思い込み、間違えを防ぐ意識の不足、数字飛ばし、……。

事前に集中力を高めるような話をして取り組ませると間違いは減りますが、それでも次の日にはまたたくさん間違えてしまいます。

計算方法がわからないわけではありません。目の前でさせるとできるのです。
要は集中力不足。ですから、いかに集中力を出させるかが指導者の仕事となります。

しかし相手もさるもので、同じ刺激にいつまでも反応はしませんから、常に新しい手を繰り出していかなければなりません。これが大変です。
いくつかの技をくり出しているうち、集中力の入れ方・抜き方を生徒が体得して、やがては刺激がなくてもできるようになるのが理想なのですが、なかなか埒があかず、復習のために初歩のテキストをやり直す場合になることもあります。

今日もそんな生徒の一人が質問にやってきました。考えずに指を動かしてしまう癖がどうしても抜けきらず、いつものパターンで間違えています。通常ならば、「ほらほら、いつもの、あれで、間違えているよ」といって質問には答えずに追い返すのですが、今日はどういうわけだか目の前で最初からやってもらうことになりました。

ビックリしました。指が速いのです。考えずに指を動かしているから速いということもあるかも知れませんが、だてに復習をしていたのではなかったのです。復習が決して無駄な回り道ではなく、安心して通ることのできる道を自力で駆け抜けてきたという経験が指先の速さにつながっているのです。

そこで思わず口をついて出てきた言葉が今日のタイトル、「うまくなる予定」でした。
「もうすぐあなたは『うまくなる予定』です」というように使います。

励ましているのかどうだかよくわからない言葉ですが、今は間違えてしまう、でも間違わないようになれば突然うまくなっている、というようなことを言いたくて出てきたものでした。

そうそう、励ますつもりで発した言葉がそうではないということを昨日も指摘されました。

中学生の生徒。5桁×5桁を暗算で取り組んでいますが、なかなか満点が取れません。そこで、6桁×5桁を練習することで5桁×5桁の正答率を上げようと、20題の練習問題を10回分作って渡しました。
最初は四苦八苦していましたが、やがて答が書けるようになり、速度も少しずつ上がってきました。
私はすぐには体得できないがやがてはできるようになるということを言うつもりで、「先生も暗算で6桁×5桁を完全に自信を持って大会で使えるようになるのに10年かかった」と伝えたところ、横にいた妻から、「10年って、それ励ましていることになるの?」と尋ねられました。

石の上にも三年、桃栗三年柿八年。うーん、やはりちょっと長すぎましたか。

2012年3月11日(日) やってしまった

花粉症で目がかゆくて仕方がありません。
目薬を入れて何とか急場をしのぐのですが、先日、とうとうやってしまいました。眼鏡をかけたまま、目薬を一滴落としてしまったのです。
一瞬の恐怖の後にたちまち視界がぼやけ、事態を飲み込むまでに数秒。さすがに情けなくなりました。
是非ともアレルギーのしわざにしたいのですが…。

さて、今日は西日本大会がありました。朝10時から夕方5時までの長丁場に盛りだくさんの内容です。

長丁場とひとくちで言うものの、構想から実施までの準備には、ひとくちで言うのがはばかられるほどの時間と労力がかかっています。
参加したり批判したりするのは簡単なことですが、今日にいたるまでのさまざまな作業に思いを致すと、選手も指導者は少しでも主催者の労に報いるべく振る舞うのがマナーです。その上で、建設的な意見ならば正式に提案し、議論の俎上にのせていただくなり見解を伺うなりしてより良いものに練り上げていければ、なお素晴らしいことです。

会場に定員による制限があり、お申し込みをお断りしなければならなくなったと、ご挨拶で述べていらっしゃいました。それほどまでに育ってきた大会、関係各位みんなの力で育て上げられてきた大会は、来年の第8回大会に向けてのさらなるパワーアップを予感させるものとなりました。

皆様、どうもお疲れ様でした。朝早くから子どもたちを送り出していただきましたご家庭の皆様にも感謝申し上げます。

2012年3月10日(土) 花粉症

ユース大会の選手名の入力はあと3団体を残すのみとなりました。まだ正式なお申し込み書が届いておりませんので、すべて届き次第、なるべく早く練習問題や選手数分のチラシ、受け付け済み文書を送付致しますので、今しばらくお待ちください。
大会のご見学もお申し込みが必要です。ご見学を希望される皆様は大会要項の記載されておりますメールアドレスあてにご連絡ください。警備の都合上、どうかご了承ください。

さて、この時期になると、毎年のことながら花粉症に悩まされています。
5年ほど前に突然発症し、以来、緑色のものを見るのも嫌になりました。「今年の花粉は少なめだ」「多めだ」などと毎年テレビで言ってはいますが、花粉の多少にかかわらず、私の場合はいったん発症したらもうダメです。

朝は自分のクシャミで目覚め、昼と夜は薬の加減か知りませんがやたらと眠くてたまりません。

流行り物は廃り物で、流行には基本的に興味はあまりない方だと思っているのですが、流行りの病にどっぷりと乗っかってしまっています。

キーを叩いていても、やたらとタイプミスが増えるのもこの時期です。年々、タイプミスが増加傾向にあるのは否めませんが、特にこの時期のミスの多さは突出しています。

注意力が散漫になるのをとにかく良く自覚しつつ、早く花粉の嵐が過ぎ去るのを短い首を長くして待っている今日この頃です。

というわけで・・・・・3団体の先生方。なるべく早めにお申し込み書をお願い致します。

2012年3月9日(金) ほっこり

ユース大会の受け付け業務を一日も早く片付けて、ご注文頂いた問題や受け付け完了文書の発送をするべくパソコンに向かっていると、なかなかアラカルトの文章を書く時間がとれません。
いろいろなことを少しずつ終了していってはいるものの、まだまだ出口が見えてきていないのが現状ですが、そんな毎日でもルーチンワークは待ってはくれません。

ルーチンといえば、月曜日と金曜日の週2日、午前中4時間ずつ、京都市にある私立小学校でそろばん授業を受け持っています。もう6年ほどになります。現在は、小学1年生と2年生が通年で週2時間そろばんの学習をしています。
もとはといえば6年前、小学校の教頭先生と主任先生が星の郷教室を訪問され、初歩教材PERFECTを小学校に導入したいというお申し出がきっかけでした。以来、いろいろな変化はありますが、現在に至っています。

学校に行き始めて間もない頃から、この小学校で大きな珠算の行事ができないものかと考えておりましたが、それが結実したのが全日本ユース大会でした。
今年の大会のポスターもできあがりましたので、トップページに掲載しておきます。

さて、今日の3時間目、小学1年生の授業開始前の出来事です。
眼鏡の汚れを拭き取ったティッシュを捨てようといつもゴミ箱が置いてあるところに行ったのですが、ゴミ箱が見当たりません。別のゴミ箱を探して捨てるつもりでティッシュをポケットに入れようとしていたところ、ひとりの男子生徒が近づいてきて「捨ててきます」といいながら小さな手を差し出すのです。

私は引き込まれるように、お礼の言葉とともにティッシュを掌の上に置きました。

誉めてほしいとか、助けてあげようとか、そんな気負いも願いもまったく感じさせない男子生徒の自然な態度に、私は情けないことにうらやましささえ感じてしまうほどでした。

大震災から1年。ボランティアの原点を垣間見た思いで、ほっこりした一日となりました。

2012年3月6日(火) 全日本ユース大会受け付け状況

4月15日開催の全日本ユース大会。今朝10時から受け付けを開始致しました。
昨年と同様、10時40分頃までにかかってきた電話は50本超で、総数は223名です。

参加団体数は昨年と変わりませんが、1団体ごとの平均参加人数が昨年より1名ほど減っています。
年々レベルが上がってきておりましたが、昨年の大会ではその傾向が一段とはっきり表れました。教室内で、参加への呼びかけに多少の躊躇があったのかも知れません。

定員まで少し余裕がありますので、受け付け期間をあと2日ほどにしようと思います。その後、全体の受け付け処理を済ませ、ご参加下さいました団体あてに書類を送付致します。お申し込みを済まされました皆様は早めに正式申込書のご送付をお願い致します。

申込書添付のメールを続々と頂いておりますが、今のところ個別にご返信できておりません。どうかご容赦下さいますよう、重ねてお願い致します。

2012年3月5日(月) スマホ

何でもかんでも縮めて話すのが時代なのでしょうか。

スマホ。「スマートフォン」の略です。ネットを使う人には今更説明するまでもありません。
「スマート」は、一定の年代以上だと体つきがほっそりとしている様を表す言葉という認識が大半ではないでしょうか。
「利口な」という意味で「スマート」が広く認知されるのは、スマートフォンの出現まで待たなくてはならないものだったのではないかと思います。

須磨ホテル。略してスマホ。実在するのかどうかは知りません。
須磨ホーム。これも実在するかは不明です。

2年ほど使ってきた携帯電話の画面が、右端から徐々に消えてきだしたのが半年ほど前。
それとは無関係だと思いますが、私の話す声も小さく聞こえているようで、電話から5メートルほど離れて話しているみたいだと言われます。そういえばここ最近電話をかけてくださる方々が異口同音に仰るのが「今、話せるの?」という質問です。よほど私の声がヒソヒソしているのでしょう。こちらかけているのに、相手に「今話せる?」と尋ねられておかしな人だなと思ったことがありますが、私の電話がおかしかったのでした。

意を決して新しい電話を求めに行ったのが昨日の夕刻のこと。つい最近知り合いがスマートフォンを購入したものの、電話を中心に利用するのならば次は絶対にスマートフォンは買わない、と言っていたのを思い出して、店員さんに、普通の携帯電話の売り場を聞いたところ、ほとんど扱っていないという返事です。知り合いの話を出して、スマートフォンの多機能は必要がないので、と説明すると、「失礼になるかも知れませんが、怒らないで下さいね」という言葉とともに案内されたのが、キッズ携帯売り場でした。
決まった相手とだけしか通話ができないので安心ですよ、とご丁寧にも教えてくれましたが、怒らないで、と言うからには私が使用することを前提としているはずですし、決まった相手とだけ通話ができるので安心という説明からは私の使用を前提としていないような気もします。

どこかで説明を今の流行のように省略しているのでしょうか。

ずいぶん昔、学習科に来ていた中学生が「ホカチュウ」と言っているのを聞いて、私は寸分の迷いもなく冷え性の人が罹る「ホカロン中毒」を想像しましたが、答は「他の中学」のことでした。今住んでいる地域にある光明中学のことを「ピカチュウ」と呼んでいるのを聞いた時は思わず「うまい!」と思いましたが、「ホカチュウ」にはひねりがありません。
当時の塾報で、私はこのまま省略語が増えていけば、例えば小学生が学校から帰ってくるなり親に対して、「早くヤクちょうだい。今日の晩ご飯はシャブにして」というとんでもない会話がまかり通るようになるかもしれないと、ひとり警鐘を鳴らしたことがあります。

「(のどが渇いているので)早くヤクルトをちょうだい。それから今日の晩ご飯はしゃぶしゃぶが良いな」。

平和な光景が、省略してしまうと殺伐としてしまいます。

さて、明日はいよいよ2012年全日本ユース大会の受け付け日です。午前10時から受け付け開始ですが、ちゃんと聞こえる固定電話で、省略語も使わずにキチンとお受けします。ただ、次々にお電話があると思いますので、省略はしないまでも簡潔な受け応えになるかとは思いますので、どうかご容赦下さい。
教室名か先生名、参加部門と人数をまずはお伝え下さい。その後、なるべく1〜2日以内に、メールにて申込書をお送り下さい。春休み前までには受け付け完了のご案内をお送りしたいと思います。

お電話がつながりづらくなることが予想されます。何度もかけ直すうちに、徐々に憎しみが増してくると思われますが、どうかお許し下さいますよう、切に切に、お願い申し上げます。

2012年3月4日(日) 後悔 ゼロからのスタート

今日は大阪珠算協会主催の検定試験。星の郷教室は協会加盟直後から協会主催の暗算検定を受験しています。

初受験の申し込みは全員6級ですが、申込書を教室で受け付けてから、私がまとめて所定の場所に提出するまでの間、練習を重ねるうちに受験級を変更する場合もあります。申込書の受け付け締め切りから試験日まで結構な日数がありますから、その間の伸びしろを予測して変更したり、伸びしろはともかくとして、あえて上級を狙わせてやる気スイッチを押してみたり、その逆に200%の確率で合格するであろう級を受験させてまずは自信を付けさせたり…。試験は申込書を配布する時から始まっています。

試験に向けての集中練習は3週間前頃から行います。間違えるパターンを洗い出し、徹底的な間違い直しを繰り返します。何回かこの苦しい作業を繰り返すうちに、おぼろげながらコツのようなものが見えてきたら、もうしめたもので、あとは練習を繰り返しながら少しずつ伸びてくる点数を新たな動機付けのエネルギーとして生徒たちは自然にうまくなっていきます。
私は毎回の練習で全員の答案をチェックします。時間的な制約もあってほんの一瞬しか見ることはできませんが、習い始めてからの癖や間違えの多さ少なさはだいたいわかっていますので、気になる箇所を主に見ていきます。

いや、見ているつもりでした。

今回の試験の答案。ある生徒のみとり暗算の答にすべて2桁ごとにコンマが打ってありました。

練習開始当初、2桁と3桁の混ざった問題ですが、この生徒には分割をさせておらず、一括計算で練習させていました。視野に入ってくる数字を、計算する数字と計算してはいけない数字とに分類しなければならない分割計算は、この生徒にとっては一括計算よりも難しかったからです。一括計算では練習でもなかなか点数が上がってこなかったのですが、今回の試験では合格を目指すよりも、まずは問題に慣れること、それも“真剣”に慣れることを私は目標にしていました。真剣に慣れるには、受験しないよりは受験していたほうが良く、また、本人も躊躇なく申し込みをしていました。

でも試験直前になって私に迷いが出ました。
得点が上向きになる傾向がなかなか出ず、試験3日ほど前から極端に点数が下がってきたのを我慢できなくなった私は、生徒のモチベーションが下がってしまうのではないかという私にとって都合の良い「すり替え」をして、分割計算を教えてしまったのです。

2桁ごとのコンマ。教室での練習では一度も見たことのない答案がそこにはありました。
コンマの打ち方にまで気が回らなかったのでしょう。分割した答2桁を書いてコンマを打ってしまったのでしょうか。
前回の試験で、かけ暗算はすでに4桁の答になっていましたからコンマの打ち方を知っていますし、そろばんでも3級の練習をしていますからコンマは日常的に打っています。

私は安心しきっていました。油断していました。想定をしていませんでした。

生徒のことをすべてわかっているという傲慢でありながらも根拠のないわずかな自信と思い込みと願い。それがまったく薄っぺらなものだと思い知らされた今日は、一から、いや、ゼロからのスタートを切る日としなければなりません。

2012年3月3日(土) 卒業式シーズン

運動会の練習時期になると、あちらこちらの学校から罵声が聞こえてくることがあります。

生徒が集団で動くプログラムの練習で、思い通りにいかない指導者が、マイクを片手に大声で怒鳴り散らしている声です。
脳みそまで筋肉でできているような体育会系の先生のがなり立てる声は、話している本人も聞いている生徒たちも他の教員もみんな慣れてしまって、いささかの違和感も感じないのかも知れませんが、たまたま通りかかった人たちは、足を止めて声の主を探すのでした。

思い通りに指示が通らないのは、一度に出す指示が複数にわたっていたり、指示の内容が途中で変わったり、説明の追加があった時です。また、これらは、説明を長くする要因にもなっていますから、ますます悪循環になります。
指示は具体的にできるだけ端的に短く伝え、それを繰り返すほうが、結果的に短時間で、かつ混乱が少なくなるような気がします。指導者側に明確な自覚と見通しがあれば、大声で注意を与える回数は激減します。

説明は、集中して聞くこと。
説明の途中で質問はしないこと。
説明後に出る他の人の質問と回答もよく聞くこと。
自分の質問が、他の人たちにも有用なものになるように気を遣えればなお素晴らしいこと。

卒業式シーズン真っ最中。子どもたちがちょっとしたマナーと当事者意識を持つこと、子どもたちにそういった意識を持たせることで、誰もが思い出深い卒業式を経験できればと良いなと思います。

2012年3月1日(木) 新ページ

あまりに長文になったため、昨日までのアラカルトを別ページに持っていきました。

このページ全体をコピーし、別名で保存。新たにリンクを張って完了できると思って作業に取りかかったのですが、ページそのものをコピーする方法がわからず、説明書を見てもわからず、ヘルプをみれば良かったのかと今この文章を書くに至って気づくも後の祭り。
結局新しいページを作って文章部分のみをコピーして貼り付けました。タイトル部分を他のページと同様にする作業やページ間の相互リンクを設定する方法を思い出しながら操作して、ようやくできたであろうと思って今この文章を書いています。あとは下に残っている4か月分の文章を削除してネットに公開するだけとなりました。

一応何度もテストをしたつもりですが、ページを誤って削除していたり、貼り付けがうまくできていなかったり、過去の文章や他のページが消えていたりしているのではないかというおそれがないわけではありません。次から次へと上書き保存をしているためもう元には戻れないのですが、一端公開するとどんな手段を使っても本当に戻れないような気がして、公開が「後悔」になるのではないかというベタな駄洒落しか思いつかないソワソワドキドキの気分です。

ところで、オセロ中島。
キーワードを挙げるだけでも、家賃滞納、謎の占い師、激太り、出廷せず、不仲、本木雅弘、内田裕也、樹木希林、etc……。次から次へとたくさん出てきます。
ここ数日、マスコミへの露出度は大変なものでしょう。普通の芸能活動ではこうはいきません。
誰かが絵を描いているとすれば、たいしたものです。

ネットが発達してきているとはいえ、やはりテレビの影響は大きいものです。インフルエンザの罹患率が極端に低い佐賀県のある都市の給食に、特定のヨーグルトが出されていたという報道があってから、そのヨーグルトは店頭から姿を消しました。生産が追いつかず、安定供給のメドが立たないそうです。
ブームが落ち着いて普通に出回る頃にはインフルエンザもこれまた普通に収まっている頃でしょう。
納豆がダイエットに効果があると報道されると、店頭から納豆が消えました。かき混ぜる回数までがまことしやかに報道されて、日本の食卓では一日に何十億回ものかき混ぜがあったことでしょう。私も混ぜました。必死になってかき混ぜることで運動量が増え、それがカロリー消費につながっていたのでしょうか?
番組の情報は嘘だったことが後ほどわかり、今度は番組が消えました。

情報の真偽を確かめる時間も知識も私は持ち合わせていませんが、本当かな? 立場を変えてみたらどうなるのかな? という視点は持ち続けたいと思います。

原発事故から1年。

事故発生当時、枝野官房長官(当時)は、原子炉建屋の爆発を「爆発的事象」と呼びました。爆発という一般的な呼び方をせずに、聞き慣れない「爆発的事象」と言ったのはなぜなのでしょうか。

飛散した放射性物質を取り除く「除染」。取り除かれた汚染物は、どこにいくのでしょうか。放射性物質は長期間なくならないものだといわれていますから、これは単に場所を移すだけなのではないでしょうか。

鉄道忘れ物市が阪神百貨店で開かれているという報道がありました。どうしてこんなものを忘れるの、というようなものまで忘れていて、またそれを買い求める人がいるというのですから世の中おもしろいのですが、忘れ物ではなく、処分に困って車内に置いていったものだとしたら……、つじつまが合わないでしょうか。

information

星の郷総合教室

〒576-0022
大阪府交野市藤が尾4-6-10
TEL.072-895-6230
FAX.072-895-7180