指導方針・ご挨拶

「方針」　　

「教えすぎない」

自学自習能力を育てるため、「教えすぎない」ことをすべての指導の基本に置いています。
たとえば生徒の質問に対して疑問のポイントを判断し、必要最小限の説明にとどめて生徒の反応を見る、というような指導です。
教えられたことを土台にして自分で何かをつかみ取る経験をたくさん積むことが成長につながると考えるからです。
不確定な要素に充ち満ちている実社会では、「教えてもらっていないこと」への対処の仕方が成功への鍵を握ります。

「人間力」を成長させるツールとしてそろばん学習を活用します。

「目標」

計算力においての目標は、イメージでそろばんの珠を動かす珠算式暗算能力の養成です。

珠算式暗算では、例えば、「１＋１」でさえも暗記しておく必要はなく､そろばんの一珠に新たに一珠を付け足すイメージとなります。訓練を続けていくうちに、より速く､より正確に、そしてより大きな桁さえも暗算でできるようになっていきます。こうした意味において、実物のそろばんは珠算式暗算能力を高めていく補助具となります。

また、そろばんの練習は物事を正しく速く処理する能力を高める訓練でもあります。問題を見聞きし､脳に伝え､脳から指令が出て指先に一定の決まりに従って正しく伝えるという一連の作業をほぼ同時に無意識にこなしていくのがそろばんの練習です。これらの能力を高めるのも目標の一つとして挙げられます。

2021年７月現在、日本珠算連盟主催段位認定試験最高段位十段合格者数・・・珠算・暗算延べ１９名
2021年７月現在、日本商工会議所珠算能力検定試験１級合格者数・・・２８８名
2021年５月現在、フラッシュ暗算十段合格者数・・・１０名　段位合格者数・・・２６７名

「願い」

そろばん学習は子育ての強力なツールの一つです。

計算力・暗算力が育成されることはもちろん、物事に自分から進んで取り組む姿勢を育て、集中力を高めるのがそろばん学習の今日的な目標となります。

また、教室では、社会性を身につけるためのさまざまな指導も行っています。
幼稚園児や小学低学年生でも、時と場合に応じた言葉遣いができるようになったり、「集中力がない」「落ち着きがない」といった入会時のご心配も日を追うごとに解消されていきます。

子どもたちは驚くほどの環境適応力を持っています。さらにどこまでも「伸びたい」と思っています。伸びる環境に身を置き、多くの仲間と目的を一つにすることによって、一人では乗り越えるのが困難な壁でも乗り越えていけるのが、子どもたちです。

学校やそろばん教室を卒業して勉強が終わるわけではありません。むしろ卒業後のほうが、遙かに長い期間勉強が続きます。

星の郷は技術や知識を学びつつ、一生役立つ「能力を伸ばす術」を身につけていくための経験を積む場です。