塾長ブログ

2022年09月

2022.09.25

鉄人伝説・合宿感想文 ~その2~ (塾報9月号より)

 ◇長い人生を送る中で、誰にも“ここぞ”というときが何回か訪れてきます。腹を据えて、課題、困難、壁に真剣に立ち向かうときです。
 誰の助けもなく、頼ることができるのは自分だけ。そんな場面です。
 頼るべき自分の力の源は、自分自身が積み重ねてきた経験であり知識であり、知恵です。それらが上辺のものではなく、血肉になるところまで身体に染みついて初めて活用できる力になります。
◇運転免許を取得したての頃、頭では運転の仕方は分かっていますが、いかんせん、経験が少なすぎて、楽しみよりも不安が大きいものです。交通規則を守ってくれる車、自転車、歩行者ばかりが周囲にいるわけではありません。教習所で経験したこととは比べものにならないほどの情報処理能力が必要になります。
 車を自分の手足のように動かすことができるようになるまでには長い年月を必要としますが、その土台となるものは教習所での学びと経験であり、土台を維持する力の源泉には幼い頃から身についた交通規則を尊重する精神があります。
◇9月21日、阪神タイガース・糸井選手の引退試合が行われました。頑丈な身体とメンタルの持ち主で「超人」の異名を持つ糸井選手は、引退に先立って行われた記者会見で次のように述べています。
 「あの出来事が、僕のプロ野球選手としての土台でした。あの時、必死になってやっていた練習というのが、やっぱり土台かな」
 投手としてプロ野球に入ったものの芽が出ず、3年目に野手への転向を促されました。与えられた時間は1年。才能あふれた選りすぐりの中のそのまたごく一部だけが手にできるプロ野球の野手のレベルに1年で到達するには、尋常ではない努力があったことだと思います。
◇星の郷教室では、練習中私語を発する生徒はいません。入会後間もない頃はそれまでの自分自身のペースで取り組む生徒もいますが、しばらくすると周囲の環境に合わせることができるようになり、集中して取り組んだ結果が十分に満足のいくものになるとその成功体験が次への動機付けとなって良いサイクルで動き始めます。自分自身と向き合い、目の前の課題克服と少し前の自分自身との戦いに集中すると、私語を発する暇など無くなります。年齢や能力、課題の困難さによっては気の緩むときもありますが、そんなときにはスタッフからの指導が入り、あるべき理想の姿に近づくように促していきます。
 これらすべては、人生における土台作りです。
 逃げ出すことができない課題を前にしてひるむことなく立ち向かう不屈の精神は一朝一夕では身につきません。そろばんの練習だけでこの精神が培われるものではありませんが、そろばんの練習がこの力を伸ばす一助になることは確かだと思います。
 このことは、後掲の合宿の感想文から読み取ることができます。年齢の違いもあって合宿参加によって感じるところや書く言葉に違いはありますが、みんなで土台造りをしてきました。
 花火やお楽しみ会に関する記述がちょくちょく出てきますが、長時間練習をこなすなかでいわばオアシスのようなものなのでしょうね。

 合宿感想文 Part2 

☆今年初めて合宿に行きました。練習は大変だったけど、ドリームカードをいっぱいもらうことで、がんばることができました。打ち上げ花火は音が大きくてびっくりしたけど、すごくきれいでした。部屋でトランプやUNOをして新しい友達が1人できました。ご飯は多かったけど3日目のカレーがすごく美味しかったです。

☆合宿が開催されなかった2年間は『早く合宿に行きたい』と思っていました。この2年間はコロナが流行っていて、行動制限もかかり、少し苦痛を感じていた夏休みでした。そしてその1年後の6月、3年ぶりに合宿に行けることを聞いた時は、驚き、そしてすごく嬉しかったです。合宿に行く日までは毎日が楽しみでした。宿舎では、久しぶりにそろばんを長時間練習したので、前回の合宿の記憶がよみがえり、懐かしい感覚になりました。夜には中学生が考えるゲームの準備をして、今までにやったことのないことも色々しました。そして、前からの憧れだった中学生ルームに初めて行くことができました。合宿の目標はあともう一歩のところまで行ったけど、目標を達成できなくて悔しかったです。でも、大会までにその目標を達成できるように頑張りたいです。すごく面白かった3日間で夏休みで一番の思い出になりました。来年も開催されることを願っています。

☆僕はそろばん教室の合宿の写真を見て、ずっと合宿に行きたいと思っていたので、今年参加することができてとても嬉しかったです。行く前の僕の目標は喋ったことない人達と喋って友達を増やすことと、そろばんがうまくなることでした。そして、合宿に行ったら少ししか喋ったことのない人とも喋って仲良くなれました。合宿では、そろばんの時間以外に花火をしたり、友達とお風呂に入ったり、部屋ではかくれんぼ、人狼ゲーム、トランプなど全部の時間楽しく過ごせました。ご飯も美味しかったです。そろばんする時間も長かったけれど、いつもと違う場所で楽しくできました。来年も合宿があったらまた参加したいです。

☆わたしははじめて合宿に行きました。練習の時、最初はきんちょうしていましたが、どんどん楽しくなっていきました。ごはんもぜんぶおいしかったです。また合宿に行きたいです。

☆私は8月16日から8月18日まで「チャレンジャーズ•ステージ」という大会に向けて、合宿に参加しました。3日間でそろばんを約17時間弾きました。練習中、皆集中力があって練習に打ち込んで頑張っている姿がかっこよかったです。私よりも上手い人が多くて、私ももっと点数を上げたいと意欲が湧きました。また、小学生の頃から羨ましく思っていた夜の中学生以上の集いで、皆で日常の色々な話をして盛り上がったので、とても楽しかったです。この合宿のおかげで、見とり暗算の題数が増え、最高点が出たこと、知らなかった人ともたくさん話せるようになったことなど、とても心に残る合宿になりました。次回も受験生ですが参加したいです! 貴重な経験の機会をつくって頂きありがとうございました。

☆最高点が出たので上手になっていると思いました。部屋でみんなと遊んでいる時は楽しかったです。

☆私は、初めて合宿に参加しました。1日目の夜は雨の予報だったけど、花火ができて良かったです。特に打ち上げ花火が楽しかったです。お風呂は深かったけど温泉は大好きです。夜は落ち着かなくて2時まで寝れませんでした。なのに6時に目が覚めてしまいました。7時30分まで友達とトランプをしました。そんな訳でそろばんの練習中に何回もあくびをしてしまいました。マスクがあって良かったです。一番楽しかったのは、夜のお楽しみ会です。先生が猫のモノマネをしていました。面白かったです。来年も見たいです。

2022.09.11

合宿感想文 ~その1~ (塾報8月号より)

 8月16日~18日、3年ぶりの合宿を実施しました。参加者には合宿直前でのPCR・抗原検査結果の提出をお願いするなど制約が多い中での実施でしたが、皆さんのご協力を頂きまして無事終了しました。

 合宿では参加者全員に係を割り当てます。班長、副班長、時間を管理する「時計係」、部屋の電灯やクーラーの管理をする「エコチェック係」に加えて、今回は「マスク係」「消毒係」という今の時期ならではの係を作りました。新設の2つの係は仕事の性質上どうしても生活指導的で注意をする側になるのですが、毎晩係ごとに開いたミーティングでは班員の協力的な姿勢への感謝のコメントが多く発せられていました。
 合宿では花火やレクリエーションの時間も少しだけあります。練習中はおとなしかったのに、花火になったとたん花火よりも明るい表情になったり、レクリエーションでブレイクして宴会大将になる生徒が出てきたりと、合宿ならではの光景が今年も見られました。
 17時間という長時間の練習では「実力向上」と「やり抜く経験」が全員にもたらされます。一人ではくじけてしまいそうなところですが、やはり仲間の存在が大きいことと、口には出さないまでも「最初にあきらめる人にはならない」という気持ちで乗り切ることができました。
 以下、数回に分けて参加者の感想文をご紹介します。生徒の生の声をご覧下さい。
☆私はこの合宿で中学生の大変さも学ぶことが出来ました。何故かと言うと中学生は周りを見ながらきちんと行動をしないといけないし、そして自分のこともきちんとしないといけないからです。練習の面では、見取り算の正答率がとても上がったのでそれを維持できるように頑張りたいです。また、かけわりを暗算で全てしたかったのですが、あと少しというところで無理でしたので、もっと練習して頑張ろうと思えました。
☆今回の合宿で僕は、男子キャプテンになりこのコロナ禍で、とても大事な役だなと強く感じていました。そこでアルコール消毒を徹底したり、喋る時はマスクをしたりなどみんなのお手本となれるようにがんばりました。すると呼びかけや注意をしてくれる人が増え、みんなで協力して、コロナ対策をするようになりました。2泊3日のあっという間の時間でしたが、みんなの心が1つになった合宿、一つ一つが今年の夏の良い思い出です。コロナ禍で、合宿を開催してくれた先生方、スタッフの皆さまありがとうございました。
☆今回の合宿で女子キャプテンを務めさせて頂きました。前回の合宿の時私はまだ小学生で、年上の方々にたくさん迷惑をかけながらも支えてもらっていた側でした。そんな私が今回は班の中で最年長となり、後輩を引っ張っていく側になりました。同じ班には3つや4つ年下の子がいて、慣れていないというのもあり、どう接していいか分からず戸惑う事が多くありました。なかなか班がまとまらず先生との話し合いも何回かしました。そんな時に、今まで支えてきてくれた先輩方がどんな思いでサポートしてくださっていたのかをよく知ることが出来ました。今回の合宿で、3日目には班のみんながまとまり、仲良くなれたのも先生や大学生の方々が居てくれたおかげだと思っています。もしまた来年合宿に参加することができたら、今回分かったことや反省点を活かして、もう一度キャプテン、もしくは班長をしたいなと思います。沢山の良い思い出がつまった3日間を楽しく過ごすことが出来ました。ありがとうございました!
☆ぼくは合宿を楽しみにしていました。最初はあまりうまくいかなかったけど、だんだんうまくいきました。毎日これが続いたらどれだけうまくなるのか知ってみたいです。そろばん以外ではおふろに入りました。仲のいいメンバーで入れたので、しゃべったりしたりして色んな話ができて楽しかったです。1番おもしろかったのはお楽しみ会です。まちがい探しで服を反対に着てたり、班で話し合ったので楽しかったです。打上げ花火をしたときにパラシュートが落ちてきたのが意外でおもしろかったです。もう一回行きたいです。
☆ぼくは6年生で班長だったのでみんなをまとめられるか心配だったけど、できたのでよかったです。あと、今までしゃべったことがなかった人ともしゃべれたのでよかったです。そろばんは伝票算と伝票暗算も教えてもらってとてもよかったです。そしてドリームカードを一回の問題で50枚ももらえたのでびっくりしました。花火やUNO、お楽しみ会が特に楽しかったです。来年も合宿に行きたいです。
☆今回の合宿は3年ぶりの開催となりましたが、3年前に参加させていただいた合宿と今回の合宿では色々なことが大きく変わっていました。コロナで変わってしまった部分もありましたが、特に大きく変わったのは立場の変化です。前回参加させて頂いた合宿ではまだ小学生だった為、先輩方に沢山支えてもらい、指導して頂く立場でしたが、今回の合宿では最高学年となり私達が後輩を指導する立場になりました。合宿自体久しぶりな上に初めての中学生としての合宿に出発前は不安がとても大きかったですが、4人の大学生スタッフや先生方のおかげで楽しく3日間をおえることができました。中学生になり、そろばんに行ける時間も減りましたが来年も合宿が開催されるのであれば今回の合宿の反省を活かし、合宿をよりよいものに出来たらいいなと思いました。3日間お世話になりました。

2022.09.11

テレビ取材を終えて(塾報7月号より)

(生徒の作文です)

 皆さん、こんにちは。中学3年生の江口尊琉です。

 この度、全日本ユース珠算選手権大会TV出演についての感想を書かせていただくことになりました。僕のTV出演をきっかけに、そろばんをもっと頑張ろう! 十段を取りたい! と思ってくれた人が増えれば幸いです。
 4月中旬、金本先生にユース大会の取材を受けないかと打診されました。僕は、過去の放送をいつも見ていたのでとても迷いました。計算スピードに自信がなく、どの大会でも種目別決勝にはあまり残ったことがなかったからです。しかし、このような機会はもう二度とないかもしれないと思い、僕は取材を受けることにしました。
 その時点で、大会まで2週間程度しかなかったので、厳しい闘いになるのは覚悟の上、とにかく種目別の練習時間を多く取るようにしました。しかし、学校の考査の勉強やコロナワクチン接種による副反応の発熱でダウンするなど、なかなか思うように練習時間が取れず、あっという間に大会当日を迎えることとなってしまいました。
 朝、会場に着くと、取材の方々が既にスタンバイされていました。周りの人の目も気になり、僕は今までにないほど緊張していました。会場では四六時中カメラを向けられ、いつも通りの状況でないことをなかなか受け入れられず、「計算ミスしたら嫌だな」とか「計算につまって手を挙げ遅れたらどうしよう」などという弱気なことばかり考えてしまいました。結果は良い出来とは言えず、本番にうまく緊張を力に変えることができなかったと思います。撮影に関わってくださった方々、応援してくださった方々に申し訳ない気持ちでいっぱいになりました。
 結果がふるわなかったので、TV放送のことは誰にも言いませんでした。しかし、放送終了後、数名の友達や知り合いから「TV見たよ!」と連絡をもらいました。YouTubeに上がってからは、学校の先生や友達皆に知れ渡り、思わぬ反響をいただきました。
 かくして、僕の挑戦はあっけなく終わってしまいましたが、時間が経ち、思い返してみると、失敗したことも合わせて良い経験になったなと感謝の気持ちでいっぱいです。今はコロナ禍でオンラインでの大会が多いですが、対面の大会では、1つの会場で全員が一斉に問題を解くときの緊張感など、なかなか普通では味わえないようなことがたくさん経験でき、とても勉強になります。努力が報われないこともありますが、その悔しさを乗り越えて、良い結果に結びついた時は、きっと何ものにも変え難い経験になると思います。
 皆さん、これからも楽しく練習を頑張りましょう!
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 江口尊琉くん(灘中・3年)にテレビ取材の感想を書いてもらいました。
 2008年に始まった全日本ユース大会。たまたまその数年前から「全大阪オープン大会」をニュース番組で特集していたよみうりテレビのスタッフに15歳以下の選手による全国大会を創設する話をしたところ、毎年取材が入るようになりました。『かんさい情報ネットten』という番組内で15分~20分放送されます。関西ローカルの番組ですが放送後には日本テレビや中京テレビ、中四国、九州でも放送されることもあって、視聴可能人口はかなりの数となっています。
 番組では、一つのことにひたむきに取り組む選手にスポットをあてつつそろばんの計算力の素晴らしさを知らせるつくりになっています。関西ローカルということから、その年で近畿で最も有力な選手と全国で同様の選手複数名を番組スタッフはピックアップしており、今年はユース大会の予選で満点を獲得した当教室の江口くんに白羽の矢が立ちました。コメントにも書かれていますが、慣れない取材で、普段とは違う緊張感に襲われる日々だったことと思います。
 ユース大会の出場資格は高校1年生までで、江口くんにとっては来年が最終年となります。今年の経験を糧にして一皮むけた姿で臨むことでしょう。
 福岡でそろばんを習い始め、大阪府池田市に転居してきてから星の郷に通っています。勉強が忙しい中、保護者のご理解とご援助、そして本人の努力が実を結んで現在に至っていますが、まだまだ発展途上でもあります。研究心と集中力を発揮してさらに上を目指してください。

2022.09.11

関心(塾報6月号より)

 毎月25日発行の塾報「Star EXPRESS」は今月で264号となりました。22年前発行の第1号に「不定期発行」と弱気な断りを入れたのですが、月に2回発行したこともあったりしつつ毎月出し続けています。

 一般紙やスポーツ紙を模したり、縦書きにした号もありましたが、現在はこの形に落ち着いています。
 コロナ禍で、ご家庭との連絡手段にメールやLINEを利用するようになってからは、紙ベースでの一斉配布を廃止し、ネットを利用して配信しております。
 内容は、予定や成績、競技会・検定の告知、その他行事の案内に日々の雑感などとなっており、主な連絡はすべて塾報で行っています。日々の情報の伝達、これが塾報発行の目的の一つです。
 情報には、今すぐには必要のないものも入っています。入塾間もない生徒やご家庭の皆様には、予定や成績の多くは関係のないものばかりだと思います。
 しかし、そこに友達の名前を見つけたり、検定や大会の日程などを少し意識してみていただくことで、すぐには必要のない情報が意味のある『近い将来通るであろう道筋』という情報に変化していきます。これが塾報を発行する目的の二つ目で、明確な学習目標を持つ動機付けになります。
 さらに三つ目の目的としてはそろばん学習をしているお子様や教室に関心を持っていただくきっかけの一つとなることです。
 塾報にあります現在の情報に目を通していただき、お子様の近未来に思いを馳せていただいて、日々学習に取り組むお子様や教室に関心を高めていただくことが、お子様の成長に直結します。帰ってきたら「今日はどうだった?」 お子様が何か話し出したら耳と心を傾け、「それでそれで」と話の続きに興味を示すことが、子どもの心の成長と安心感を増すことに計り知れないほどの効果を与えることでしょう。
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 今月号は、フラッシュ暗算の練習が再開されたり、暗算検定の合格者が多数に上ったことから、生徒名がたくさん出てくる賑やかな塾報になっています。
 フラッシュ暗算や大会成績、検定結果、出席時間、初歩教材の進度など、記録として残しやすいものは塾報に取り上げやすいので掲載していますが、少しずつ少しずつ最高点を更新したり、点数やページ数に表れないものの課題を克服している様子など日常の練習で起きるドラマを克明に掲載できないのが残念なところです。
 ページ数に名前が載らない生徒のテキストには、載らないだけで努力と格闘と克服の跡が克明に残されています。一日に1ページしか進まなかったり、前のテキストに戻って復習することもよくありますが、塾報に掲載することはありません。
 教室では、そろばんや暗算の技術向上を目指しながら、同時にいろいろな指導が行われています。言葉遣いや姿勢、ものの取り扱い、挨拶、声の強弱、他の生徒との距離感、指示や説明を受けるときの心構え、前向きに取り組むことの大切さ・・・・・・。これら数字に表すことができないものも塾報に掲載することが難しくてうまく紹介できないのがもどかしいところではあります。

2022.09.11

合宿再び(塾報5月号より)

 教室前方に貼っている写真をご覧になったことはあるでしょうか。

 2019年8月。まだ新型コロナの影も形もなかった頃の合宿最終日、宿舎を後にする際の集合写真です。
 2泊3日で、16時間の練習を終えたとは思えない笑顔、笑顔、笑顔。疲れているはずなのに、やりきった充実感と乗り越えた達成感が一人ずつの表情からあふれています。
 合宿1日目。朝8時に教室集合。持ち物の点検を済ませてバスに乗り込み3時間。日本海に面した旅館に到着です。部屋割り、昼食を済ませて4時間。入浴・夕食後に2時間。その後自主練1時間。計7時間の練習後班長会議を済ませて小学生は就寝します。中学生以上の希望者はミーティングルームで学校の宿題をしたり雑談をしたりと少々の夜更かしが認められています。
 合宿2日目。午前3時間、午後4時間の練習の後、天気が良ければ海岸に出て1時間ほどレクリエーションやリーダーたちが考えたゲームをして親交を深めます。
 合宿3日目。午前3時間の練習の後、部屋を掃除して帰路につきます。
 これが合宿の主な予定です。文字にするとわずかですが、参加者は濃厚な時間を過ごします。仲の良い友達が1人もおらず、勇気を振り絞って参加した生徒ほど充実した合宿を過ごすことができるかもしれません。事情が許せば全ての生徒に参加をしてほしいと思っているくらいです。
 今回は残念ながらバスも宿舎も定員一杯での実施はできないことから、合宿直後に開催される大会の申込者から合宿参加者を募ります。定員に余裕がありましたら募集枠を拡げていきます。合宿の直前には、感染状況によりすべての参加者にPCRの陰性証明の提出が必要となりますが、安心して実施できますようご協力をお願いします。
 一昨年春の初の緊急事態宣言発出から今春の第6波を経て、社会はコロナに対して身体面・精神面でかなり免疫を獲得してきたように思えます。学校行事も状況の変化に対応しながら徐々に正常化に向けて進んでいます。マスク着用緩和に関するガイドラインも政府から発表されるに至り、合宿を再開することと致しました。
 なお、緊急事態宣言やまん延防止措置の発出により直前での中止の可能性がありますことをお含みおきください。

2022.09.11

環境変化(塾報4月号より)

 4月。新しい世界に入った生徒の皆さん、おめでとうございます。慣れない生活に、普段以上の疲労感を感じている人も多いことでしょう。

 新中学1年生は、小学校時代にはなかったクラブ活動や、定期テストが始まり、心身ともに疲れる日々が続きます。
 生活範囲や友人関係、行動範囲が大きく拡がっていく中で、スマホの画面を見つめる時間が大幅に増えてくるのもこの年代。イライラして少しのことで対人関係にトラブルが発生するのもこの年代です。
 過ぎてみれば多くは笑い話に変わることでも、いざその渦中にいる間は大変なものですね。
 さて、忙しくなる中で試されるのが「時間の管理」と「集中力」です。
 中学生以降は、対処しなければならない事柄に優先順位をつけ、集中してこなしていくことを自分自身で経験していく時期になっていきます。時間を管理し、すきま時間の有効活用を意識して過ごしていって下さい。
 限られた時間にどれだけの効果を得られるかは「集中力」にかかっています。「失敗したけれど次の時間がんばろう」というのは練習時間を豊富にとることができていた年代にはできたことですが、忙しくなるとそうはいきません。一回一回が真剣勝負です。中学生期は、今まで育ててきた集中力を全力で発揮していく時期です。
 まずは、色々なことへの一通りの経験が終わる夏休み終了の頃まで頑張ってみてください。力の入れ加減、生活のリズムなどが身につくはずです。
 以前塾報にも書きましたが、練習効果は、「時間×密度×姿勢×内容」で決定されます。どれか一つでも0があると、結果はゼロ。1より小さい数字ばかりかけると、答えはすべての数字よりも小さくなります。逆に言えば、どこかが1を下回っていたとしても、他の項目が1を上回れば結果は良しです。
 「○級○段をとる」「○○大会で入賞する」でもいいですし、「力を伸ばす」でも良いです。今まで以上に日々の練習に目的意識をもって参加してください。きっと良い結果が得られますよ。

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教室名 星の郷総合教室
所在地 〒576-0022
大阪府交野市藤が尾4-6-10
電車の場合 JR片町線星田駅、または、京阪電車河内森駅から徒歩15分
自動車の場合 第二京阪道路交野南インターチェンジから5分、交野北インターチェンジから10分
国道168号線西川原交差点を西に入り、1分