塾長ブログ

2023.01.25

検定試験と競技大会(塾報1月号より)

◎塾報には毎月のように検定試験や大会の結果を掲載しています。
 星の郷教室では、検定試験や大会を教材の一種としてとらえています。努力すれば越えられるかもしれない目標を掲げることで、練習にもいっそう力が入ります。
 試験や大会前日の特別練習の空気には特筆すべきものがあります。受験生は他の誰でもない自分自身と向き合って、ひたすら神経を研ぎ澄ましています。年齢は関係ありません。年少者は年長者の立ち居振る舞いを見て大切なものに向き合うことはどういうことかを学び、まったく違和感なく雰囲気に紛れ込み、いつしか雰囲気を作るかけがえのない存在へと成長していきます。
 私は問題を準備し、質問があれば答え、相談があればアドバイスをしますが、生徒たちには気休め程度かもしれません。「迷ったとき、最適解を見つけ出すまでに試行錯誤を繰り返すのに必要な豊富な練習問題を提供する。」普段の授業のアプローチとは全く異なり、前日の私はこの作業に徹しています。
 それまで培ってきたものにしか答えはありません。私のアドバイスは、彼ら彼女らが持っている『答え』に彼ら彼女らが自分自身で気がつくための触媒にしかすぎないとも思えます。
◎本番では、成功も失敗もあります。
 成功や失敗は、かけるものがあり、向き合うものがあって、そこに果敢にチャレンジした者にしか起きえないものです。うれしさや悔しさは、チャレンジした者だけが味わうことのできる感情で、チャレンジしなければ、結果はただの数字でありただの判定です。成功にも失敗にもなりません。
 結果に対してうれしさや悔しさを感じられたことは、結果と同じくらい、いや、ときには結果を上回る果実を得られたことになることもあります。思いがけないほどの悪い結果の不合格であったとしても、全力で立ち向かった自信があれば堂々と胸を張っていいのです。
◎星の郷教室が試験や大会を重視している理由の一つを書いてきましたが試験や大会に参加するには時間的、経済的に負担がかかります。技術レベルが到達していないとそもそも参加できませんから万人に門戸が開かれているわけではありません。
 ですから、日常の授業がとても大切になってきます。常に緊張感や充足感を授業で提供できれば教室に通ってもらっている生徒全員が検定受験や大会出場と同等の経験を毎回積むことができるはずです。
◎緊張感は、誰かから強制されたり恐怖によるものではいけません。自分の目標や希望の実現を意識することで発生する緊張感など、内から出てくるものでなければなりません。そして、緊張感に包まれた中での取り組みから得られる結果への充足感や、ちょっとした挫折感が情緒を豊かにしていきます。
 そろばんを練習すると、珠算式暗算力に代表される計算力が養成されます。わり暗算10段レベルになると、270548÷956のような問題は3秒で答えの記入までが終了します。その圧倒的なスピードに目を奪われがちになりますが、実は習い始めた初日から日常の授業を通じて人間力向上に向けての訓練が始まっています。
◎人の一生は一秒一秒の積み重ねです。一秒を無駄にすることは人生を無駄にすることです。無駄な一秒とは、何かにつながらない一秒のことです。
 休憩に費やす時間は、疲れを癒やし次への活力を生み出すためのものですから、無駄な時間ではありません。
 無駄な時間とは、目的意識を持たず適当にやり過ごす練習時間のことを指します。
◎授業では毎時間答案の提出を義務づけています。答案は指導ポイントの宝庫だからです。
 どういう間違いをしているか。
 指導済みの内容がきちんと伝わっているか。
 弱点箇所に対する意識が育っているか。
 また同時に、答案からは練習に臨む精神状態を読み取ることができます。
 数字は丁寧に書いているか。
 意味のない書き直しをしていないか。
 実力相応の問題数を計算しているか。
 注意力散漫による間違いはないか。
◎答案には、チャレンジした答案か、そうでない答案かの2種類あります。チャレンジしている答案にはチャレンジしている方向性は正しいか否かの判断を行い、チャレンジしていない答案にはチャレンジする動機付けを考えます。チャレンジできない理由を考えることもあります。
◎成功を喜び失敗をたたえチャレンジすることをいとわない緊張感のある空間。生徒の皆さんとそんな空間作りを目指して新学期に向かっていきます。

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教室名 星の郷総合教室
所在地 〒576-0022
大阪府交野市藤が尾4-6-10
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自動車の場合 第二京阪道路交野南インターチェンジから5分、交野北インターチェンジから10分
国道168号線西川原交差点を西に入り、1分