12月は、暗算検定に始まり、あんざん種目別チャンピオン大会、A1グランプリ大会、みらい検定(そろばん)、クリスマスカップと、検定や競技大会が次々に行われます。
A1大会は昨年まで1月に開催されていましたが、今年度は会場借り入れの都合で12月になりました。星の郷教室からはあんざん種目別チャンピオン大会に52名、A1大会に34名がエントリーしています。2週連続で大会に出場する皆さんは22名、暗算検定と合わせて3週連続の生徒がなんと4名もいます。大変な年の瀬ですね。ただ「仕事は忙しい人に頼む」ともいいます。練習時間や練習内容を工夫するチャンスととらえて一つずつきちんと向き合っていきましょう。
11月12日には大阪一決定戦が行われました。悔しい結果に終わった生徒の中には悔しさや悲しさや歯がゆさ、背負った責任の重圧など様々な思いが去来しているかのように、唇をかみ目を真っ赤にして一点を見つめる姿がありました。
成功から学ぶこともあれば失敗から得られるものもありますが、大会で学ぶことや得られるものの質と量は、大会に向けての取り組みの内容で決定されます。
○目的意識をしっかりと持って計画的に課題を設定し、課題達成に向けて練習を繰り返す。
○今はできなくともわずかな光明が見えていないか。見えているならばもう少し我慢をして続けてみる。見えなければ別のアプローチを探して取り組む。
大会や検定の存在意義は、上に挙げた言葉につきます。
練習では、生徒の技術レベル、年齢、精神レベルに応じて指導内容を変えます。同じ生徒であっても日々変化しますから日を追って指導内容が変遷することもしばしばです。
星の郷教室では将来に向けてのささやかながらの準備につながることを願って、検定受験や大会への参加を積極的に勧めています。
検定合格や大会での自己記録更新を目指して怠らず入念に準備を進めていくこと。そしてこの経験を将来につなげていくこと。
正しい知恵は、その場に応じて最適解を見つけ出す頭の回転の早さと正確性とで成り立っています。知恵を身につけるには目的意識と意思を持って自分から進んで繰り返し訓練する必要があります。人から教えられて身につくのは知識であり、知識を駆使して使い物にする術が知恵です。
先月号に続けてそろばん学習の現代的意義について書いてみました。