◎教室の出入り。挨拶をしない生徒が一定数います。促すと、小さな声で恥ずかしそうにつぶやきます。
挨拶や返事は、相手に伝わることが目的ですから、独り言のようにつぶやいていては意味がありません。
おそらく習慣がないのでしょう。
ドリームカードの賞品引き替えがほぼ終了しました。一人分ずつ賞品をセットして出席時に渡していきましたが、お礼を言って受け取った生徒がほとんどの中、やはり1割程度の生徒は黙って受け取ろうとしました。
これもおそらく習慣がないのでしょう。
習慣がなければ今後意識して習慣づけていけばいいわけです。
現在、入室時に無言や声が小さい場合はやり直してもらっています。授業入れ替え時、生徒対応で気がつかないこともありますが、習慣がつくまではできるだけ指導していきます。
◎正しい計算方法にのっとって正確に珠を操作するのがそろばんを使った計算です。正解を得るために必要なのは、正しいことをやり抜く精神力と集中力です。
どんな大きな数でも分解すれば一つずつの数字が集まったものです。基礎基本を忠実に徹底すれば正解を得ることができますので、正解を得るために「基礎基本の忠実な徹底」の継続を支える精神力と集中力を育てるのがそろばん学習です。
◎習慣は一朝一夕では身につきません。継続した意識的な取り組みが必要です。また、そろばん教室だけで全面的に育てられるものでもありませんし、育った能力がそろばん教室の中だけで発揮されているとすればもったいない話です。
◎「凡事徹底」という言葉があります。当たり前のことを当たり前にやることが大切だという意味です。
大きなことをするために小さなことをおろそかにしていてはいけません。鉛筆は削られているか、カバンの中は整理整頓されているか……。準備・点検が習慣になっていれば、それは「強み」です。
◎平凡は、積み重なれば非凡です。
あいさつ、正しい指使い、正確な計算方法など、一つずつはちょっとしたことかもしれませんが、非凡の領域まで高めるためにこれらのちょっとしたことでさえも教室では見過ごしません。見落としてしまうことはありますが、気がついた際にそのまま見逃すことはありません。
◎と書きますと、息が詰まるような印象があるかもしれませんね。
日常、生徒たちは基本的に自分の課題と向き合って過ごしていて、注意をすることはほとんどありません。それだけに、集中力が途切れている生徒はいっそう目立つのですが、そんな生徒でも少しずつ良い方向に変わっていきますから、いつまでも注意され続けることはありません。
◎2023年もあと1週間を切りました。皆さんにはどんな一年だったでしょうか。
星の郷教室は「凡事徹底」を意識して、生徒一人ひとりに寄り添いつつも迎合することなく、将来に向けての準備をする時間を過ごすことができているか、ということのみに注力してきました。来年もこの姿勢で臨んでまいります。
今年一年、ご家庭の皆様には多大なご協力とご理解、ご支援を賜りましてどうもありがとうございました。来年もどうぞよろしくお願い申し上げます。