塾長ブログ

2025.03.25

みらい検定(塾報3月号より)

 珠算・暗算能力到達度検定(みらい検定)は、暗算力の強化と珠算能力検定(日本商工会議所1~3級検定)の早期合格を目指して考案された検定で、2023年8月に始まりました。そろばん・暗算ともに年3回検定が実施されています。
 星の郷教室では、暗算検定は95%の生徒がみらい検定に移行し、珠算検定は4級までは100%がみらい検定、1級~3級は①みらい検定と能力検定を併用 ②みらい検定のみ ③能力検定のみ の3つのパターンが混在しています。
 試験の日程と実力の伸び、生徒本人の希望、適性などを考慮してそれぞれの試験の申込書を配布しています。
 試験に向けての練習では、合格を目指して作戦を立案し、実行と修正を繰り返しながらいろいろな経験を積んでいきます。
 どのように取り組めば上手くいくのか。集中力が欠けた状態で臨めばどんな結果になるのか。
 わかっていることやできていることをきちんと結果につなげるには、確固とした精神力が必要です。
 正しいことを正しくやり続ける力を養うために、検定試験はかなり有効な制度だと考えています。

2025.02.25

進度について(塾報2月号より)

 開塾以来最も早く珠算能力検定1級に合格した生徒の話です。
 この生徒は小学6年の8月に入会し、初歩教材PERFECTの1を入会初日に終了、2を2日目に終了。12月末に3級以上で出題される小数の学習を終了し、翌年2月の商工会議所検定で2級と1級の両方を受験して両級とも合格しました。無制限クラスですべての授業に出席するだけでなく、家でもかなりの時間、練習をしているようでした。
 とはいえ、思い込んだらトコトンというタイプかというと実はそうでもなくて、オンとオフの切り替えが実に巧みでした。集中力が途切れそうになると軽く顔をあげ、ほんの一呼吸をはさんで問題に取り組んでいた姿が今でも印象に残っています。
 できないことやわからないことをそのままにすることはなく、質問することを面倒臭がらず、そして恥ずかしがらずできる生徒で、何よりも優れていたのは、「真似をする能力の高さ」でした。「教えられたとおりにきちんとやる」能力です。
 そろばんで行う計算は四則計算と同様に「正しいやり方」があります。そろばん3級で小数、2級で補数計算(マイナス計算)を学んで、計算方法そのものの学習は終了します。
 それぞれのレベルで、①覚えるべきことを理解し、②理解したことを正しく再現し、③再現速度を上げていくという3つの段階がありますが、ここにかなりはっきりとした個人差があるのが現実です。
 個人差には年齢によるものももちろんありますが、年齢差以上に影響を与えるのが「意識の差」です。
 16×625という問題で説明してみましょう。答えは10000ですが、そろばんでは0と空位との見た目の違いはありませんから、例えば1、10、100、1000、10000、100000の区別はありません。
 この問題は2桁×2桁レベルの問題を完全に自分のモノにしてから指導します。生徒たちは「2桁と3桁のかけ算の答えは5桁になる。ただし、かけ始めのかけ算九九に『が』が含まれる例題のような問題は4桁になる場合がある」ということを知っています。4桁になるか5桁になるかは、計算したそろばんのどこの桁に「1」があるかということや、「1×6=6」で計算を始めたものの、続く計算によって6が10に変化したことから5桁であると判断します。指導直後は理解が追いつかなかったり、もう一押しが必要だと判断したときには、「16×624=9984、16×626=10016」などの類題を出して16×625が10000という5桁になることを印象づけます。
 実はここから「気をつけてやっていこうと思う派」と「あまり考えない派」が分化していきます。「気をつけてやっていこうと思う派」は上述の「②理解したことを正しく再現」する段階をクリアしましたから③の「上達していく」段階に入ります。
 対して「あまり考えない派」は、たまたま点数が良かったり悪かったりを繰り返していきます。再現性のない間違いや原因のない間違いから得られる指導のポイントは少なく、ともすれば「きちんとやろう」といった精神論に流れがちになります。家庭では保護者の皆さんが同じ指摘を何度も繰り返し、子どもたちは「同じことを言われなくてもわかってる!」と反論するような場面に近いかもしれません。罰が与えられるような場面になると突然「考える派」に変わるのもこのタイプによく見られる傾向です。
 さて、③の段階には③の段階の難しさがあります。具体的にはスピードを意識すると間違いが増え、かといって慎重になりすぎると得点が伸びないといったことや、暗算をしている間に自然に頭の中の珠の形が変わってしまうといったようなことがよく出てきます。
 しかしながら難しさは、同時に「価値」を併せ持っています。難しさを克服していく過程で得られる経験や試験へのチャレンジと「試験合格」は大きな自信を生み出しますし、たとえ不合格だとしても結果への向き合い方や反省、新たな課題の発見という価値があります。
 これらの「難しさ・価値」を味わうには『練習量』がどうしても欠かせない第一要素となります。大谷選手が160㎞のスピードボールを打ち返す映像を何千回観ても、体操の金メダリストが鉄棒の着地をピタッと止める場面を何万回観ても、私は絶対に同じようにはできません。できるようになるためには順を追ってきちんと練習をする以外にないのです。
 まったく練習をしていなくても目をつぶってバットを何回も振り続けたり、柔らかいクッションにわけもわからずクルクルと飛び降りれば偶然うまくいくことがあるかもしれませんが、それは実力ではありません。
 理解していることが繰り返し再現できるようになって初めて技術になります。
 そろばんの練習でいえば「練習量」は「時間×集中力(真剣さ)」で表されると考えています。いくら時間をかけていても、そこに明確な意識がなければかけた時間が無駄になりますし、かといって意識だけが旺盛でも実際に練習をしないと技術は伸びません。
 練習時間が半分になったとすれば、2倍の集中力(=真剣さ)で取り組めば同じ効果が得られます。
 3級以上はすべての生徒にとって理解した計算方法を正しく速く現実化していく訓練です。この訓練が脳を活性化させ、人間力を高めていきます。
 生徒によって進級速度の違いや段・級の到達点の違いが生じるのは先に挙げた①②それぞれにかかる時間と③のとりくみがとても大きく関わるのは否めないところではありますが、教室としましては個々の能力や事情を加味した上で指導上の配慮や練習環境でよりよくカバーできるよう日々教材の開発や改善に注力しています。
 進度のスピードや練習時間に関するご相談はどうぞご遠慮なくお寄せください。上述の3つの要素を中心に教室での取り組みと練習の様子をお伝えいたします。
 ご家庭と教室の両輪で生徒の皆さんの成長を確実なものにしていきたいと考えています。

2024.11.25

持続的向上(塾報11月号より)

 毎号合格者を紹介しているフラッシュ暗算とは、パソコンのモニターに次々に映し出される1桁・2桁・3桁の数字を珠算式暗算でたしていく練習種目です。桁数、出題される口数(口数とは出題される数字の個数をいいます。5秒間で2桁の数字が15個出題されるとすれば「2桁15口5秒」というように問題内容を表します)、スピードによってランク付けがされており、十段から10級までの20段階あります。
 10級は「1桁4口4秒」の問題が10題出題され、8題以上正解すると合格になります。ちなみに十段は「3桁15口3秒」というレベルになります。
 10級から「2桁4口」程度までなら珠算式暗算でなくとも筆算式で計算することができますが、その先となると筆算式や暗記式では太刀打ちできなくなります。
 珠算式暗算は、そろばんの珠の動きを頭の中で映像として思い浮かべて行う暗算です。「5+9は14」というような暗記ではなく、また9を5と4とに分けて「5+5+4」と計算するものでもありません。頭の中にそろばんの珠のようなものを浮かべて「5+9」の珠の動きを再現します。きちんとそろばんの珠を想像するために、最初のうちはあたかも実物のそろばんをはじくように指先を動かすように指導します。私たち指導スタッフはその指先を見て珠算式暗算の定着度を確認します。頭の中は見えませんから、生徒がはじく想像上のそろばん、すなわち「透明そろばん」で生徒の頭の中をのぞきます。
 答えがあっていても指があっていなければ珠算式暗算を習得していることにはなりませんからフラッシュ暗算検定では不合格にしています。特にはじめの段階では正解することが目的ではなくきちんとそろばんの珠を想像して正しい珠の動かしかたを身につけることのほうが大切です。
  というようなことを説明して、開塾当初から初歩の本を卒業した生徒にフラッシュ暗算を導入してきておりました。9割ほどの生徒は最初は戸惑いつつも何度か繰り返す間に珠算式暗算が身についていくのですが、出題されるスピードについて行くことが難しかったり想像することが苦手な1割程度の生徒の皆さんは計算問題としては易しい程度から練習が始まることもあって、どうしても筆算式になっていました。スタッフが横についているとがんばって珠算式暗算で計算しますが、目を離すと暗記をして答えを出しています。注意をしてもそのときだけで長続きはしません。正解を出したいという純粋な思いからの行動であるだけに、注意をしつつも救う手立てを作ることができない申し訳なさが私にはずっと同居していましたが、開塾26年目に突入した今秋、ようやく解決の糸口が見つかりました。
◎アプリ開発
 珠算式暗算の最も基本的なところから練習できるアプリを開発し、現在初歩教材に取り組んでいる生徒の皆さんから導入しています。練習している生徒のそばにスタッフがついて指導と観察を行っては内容の改良を毎日のように進めています。現時点で考え得る最良のものを提供しつつも最良だったはずのものがあっという間に過去に追いやられることの繰り返しです。
 11月17日。暗算指導において日本トップクラスの先生の講習をオンラインで拝聴しました。その講習中に思いついて作成した教材が現在毎時間開始時に行っている「ミニプリント」です。11月20日の授業からみらい検定の練習生徒全員が使い始めました。3つのランク、3種類の問題でスタートしましたが、その日の間にランクを超える生徒が複数名現れたため21日には5ランク5種類の問題に増設しました。さらに21日の授業中に思うところがあって22日には7ランク7種類の問題に再度増設しました。生徒は来るたびに問題の種類が変わっていますから対応が大変だったと思います。
 練習して変化するのは生徒だけではありません。私たち指導する側の指導力も教材も変化しています。ただ私たちの変化は生徒たちの「伸びていく事実」が伴ってのみ意味を持ちます。
 早いもので教室開設26年目の年末になりました。星の郷教室は今年も「永遠に未完成」なまま年末を迎え、そして来たる2025年もおそらく変わりなく「変わり続ける教室」だと思います。皆さんの「持続的向上」を目指す場と
して星の郷をどうぞご活用ください。

2024.09.25

みらい検定(塾報9月号より)

◎みらい検定がはじまり1年が経過しました。施行からまだ日が浅く、学童期にそろばんを習っていた保護者の皆様にはなじみがないみらい検定です。一年前の塾報に掲載しました文章をここに再掲します。
「みらい検定は、レベル1~3の3つのカテゴリーに分かれています。レベル1では7~10級、レベル2では4~6級、レベル3では1~3級が合計得点で認定されます。合計点が基準点を超えていて、種目点が基準点を超えていなければ『準級』合格となります。1級・4級・7級合格でレベルが上がります。
◎みらい検定の『あんざん』練習ではレベル間の難易度格差を埋めるために、レベル1と2の間、レベル2と3の間に別の練習を入れています。申込書配布期間や試験日にこの練習に取り組んでいる生徒の皆さんには申込書を配布しない場合があります。
◎従来から受験をしてきております各種検定とみらい検定とでは、合格級が同じでも難易度が異なります。みらい検定の『そろばん』1~3級は、日本商工会議所珠算能力検定とほぼ同レベルですが、みらい検定『あんざん』は難易度が高くなっています。そのため従来検定よりも合格級が低くなる場合がほとんどですが、より実践的な暗算能力の育成に適しています。
◎検定や競技会は上達するためのきっかけになる教材としての意義もあります。どうしても結果だけに注目しがちですが、日常の取り組みにも大きな意味があります。

2024.06.18

検定の種類について(塾報6月号より)

◎現在、星の郷教室では次の検定試験を行っています。
①1~3級珠算能力検定試験
②暗算検定試験
③珠算段位認定試験
③暗算段位認定試験
④珠算能力到達度検定試験(みらい検定)
④暗算能力到達度検定試験(みらい検定)
長年にわたって①~③の試験を実施してきましたが、早期上達と暗算力のいっそうの強化を目的とした④の検定が始まってからは、技術向上に向けて④のみらい検定を経て③の段位を受験するルートが加わりました。生徒の皆さんにはそのときどきの状況と希望を聞きながら受験を勧めています。しばらくはいろいろな検定が並行して実施されますことからわかりづらくなっています。ご質問がありましたら個人LINEのほうにお寄せください。

ACCESS{アクセス}

教室名 星の郷総合教室
所在地 〒576-0022
大阪府交野市藤が尾4-6-10
電車の場合 JR片町線星田駅、または、京阪電車河内森駅から徒歩15分
自動車の場合 第二京阪道路交野南インターチェンジから5分、交野北インターチェンジから10分
国道168号線西川原交差点を西に入り、1分